雑貨屋ウィークリー1308号

雑貨屋のひとり言

先日、21時ごろ私たちの住むマンションで緊急事態が発生しました。最上階に住む一人暮らしの方の体調が悪くなり緊急ボタンで防災センター経由で救急、消防に連絡されました。その直後その方は動けなくなり中からドアを開錠できなくなりました。日中は訪問介護を利用されているのですが誰も合鍵を持っておらず、駆けつけた消防署のレスキュー隊が屋上からロープを使ってベランダに降りて解錠しました。幸い命に別状はなかったのですが、一人暮らしの方に緊急事態が発生した時の怖さと対応の難しさを痛感しました。これからこのようなことが増えてくるのではないかと思われるので緊急事の対応策について協議しようと考えています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳 )

お若いと言われ化粧ののりがいい

カルチャーへ行くばあちゃんの片想い

古希過ぎてなおも進行形の恋

もうひと花咲かすと元気高齢者

老眼をかけそれなりの夢を見る

(ニュースひとりよがり)

「五輪への障害」

コロナよりオミ ‐菅首相
「 共産と連合の板挟み」

揺れている ‐枝野やじろべえ

「開幕まであと44日」

カレンだーが駆け出している ―聖火

河合成近

龍翁余話(681)「養生訓」

紫陽花の季節――梅雨は好きではないが、しとしとと降る雨に濡れながら凛々しく咲く紫陽花(アジサイ)を観ると心が和む。花言葉に「辛抱強い愛情」とか「和気あいあい」があるのも、冷たい雨に打たれながらも寄り添って咲く姿からイメージされた言葉かも知れない。                        

我がマンションの植え込みに咲く紫陽花

「紫陽花」の語源には古くから諸説あるようだが、(平安時代の)「藍色が集まる」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったもの、とか、江戸時代の儒学者・本草学者(ほんぞうがくしゃ=薬草研究者)貝原益軒が言った「厚咲き」(集まって咲く花)が最も有力な説であるとされている。どちらも“寄り添って咲く花”と言う意味では共通している。

さて、本号は「紫陽花」が主題ではなく貝原益軒の『養生訓』についてである。もう30年も前の話だが、翁の兄が生存中、翁が帰省の際はいつも兄が車で福岡空港まで迎えに来てくれていた。時々、翁のリクエストで福岡市内の神社仏閣巡りをしたが、中央区の金龍寺(曹洞宗)を参詣した時のこと、墓地に福岡藩の太儒(儒学に優れた人)貝原益軒夫妻が眠っていることを知り(益軒の名前くらいは知っていたが)それを機に“貝原益軒の人となり”を学習した。貝原益軒(1630年~1714年)は筑前国(福岡県)福岡藩士。27歳の頃、京都に行き朱子学(儒教の新しい学問体系)や本草学を学び、37歳で帰藩してから藩医・本草学者・朱子学者として活躍、一方で藩命により『黒田家譜』(福岡藩主・黒田家の公式歴史書)や『筑前国続風土記』(筑前国の地誌)の編纂にも取り組んだ。翁が益軒の思想(仕事ぶり)に共感したのは『筑前国続風土記』の編纂に当たって「読み学問(書物)良し、耳学問(人の話)良し、されど、現地探索、更に良し」のポリシー(基本的な考え方)でそのテーマに即した場所を実際に訪れ、その対象物を直接視察したり、関係者に話を聴く、いわゆる現地調査(フィールドワーク)を行なったことだ。それは正に翁の仕事(ドキュメンタリー映像制作)の取り組み方と共通するものであった。それ故に翁、以後“貝原益軒ファン”になったのである。ところが翁、肝心の『養生訓』を読んではいなかった。

翁がこの本に出会ったのは2009年の夏、ガン手術のためK大学病院に入院している時、見舞いに来てくれた親友Jさんから頂戴した本。「人間、古希を過ぎたら“養生”あるのみ」とか言って置いて行った。Jさんは、翁が貝原益軒ファンであることを知っていてこの本をプレゼントしてくれたと思うのだが、内心“こんな硬い本、病人が読む本ではない”と、その日、病床の枕元に置きっ放しにしていたら、翌朝、回診に来た主治医が「おや、いい本を読んでいらっしゃいますね。私も大学生の頃、この本を読み、医学を志す者としての心得を学びました。ガンに立ち向かう龍翁さん、さすがですね」と褒めてくれた。まさか”まだ読んではいない“とは言えないので、その日から”義理読み”を始めることにした。最初は、しぶしぶ(義理読み)だったが、平易な現代語訳でなかなか読み易く分かり易い。いつの間にか、のめり込んで行き、時々ラウンド(見回り)に来る看護師の呼び掛けにも空返事するほど熱中し出した。さて、その『養生訓』とは――

その名の通り“健康長寿の心得”である。現代は「人生100年時代」。しかし、江戸時代の日本人の寿命は半分の「人生50年」。そんな短命時代にあって貝原益軒は84歳まで生き、晩年になってなお著作を連発するなど精力的に活動した。『養生訓』は彼の死の1年前(83歳の時)の著作だそうだ。そこで翁は思う「『養生訓』は、益軒自身の“長生きの秘訣”だろう」と。そして(書の中で)翁が特に感銘を受けたのは「体の養生」の前に「心の養生」を優先した、と言う点である。『養生訓』には「ものの考え方、心を整理することが人生で最も大切である」ことが強調されている。つまり病気に罹らないために人間はどんなことに心し、思いを馳せなければならないか――「養生の術は、まず正しい心法(心の働き)を守ること。常に心静かに、怒りを抑え“愉快”を考える。これ即ち心を守る道であり、養生の術でもある」と説いている。『養生訓』の中で翁が記憶に残るのは(前述の“心法を守る”のほか)「適度の運動・調整のとれた栄養・適度の休息」「過食の弊害」「喫煙の弊害」「口腔衛生の必要性」「薬の効能と害」「良き医師を求めよ」「医は仁術なり」――医は万民の生死を司る術なり。我が利を捨て、人を救うを以て志とすべし」はあまりにも有名。約300年前の益軒のこれらの教訓は“人生100年時代”の今もなお生きている。

“人生50年”の時代、貝原益軒は84歳まで生きた。ただ“生きた”のではなく、益軒は「生きる意味と価値」を考え、実践した。彼は70歳まで福岡藩(黒田藩)に務め、引退後も精力的に多くの本を書き残した。「生きることは学ぶこと、学ぶことは天地人に恩返しをすること(社会貢献)」が益軒の理念であった。かつて翁が、映像制作の傍ら、文科省認可団体の生涯学習推進活動に関わった時も、この理念をベースにした。「人間は不平等社会にあって唯一平等なのは、誰もが1日24時間を使える権利を持っていることである。その中で仕事や勉学、家事などを除く時間を“自由時間(余暇時間)”と言う。その自由時間を人間的成長と社会貢献に繋がる使い方をしようが、人間的堕落に使おうが、それもその人の自由である。あなたは自由時間をどう使いますか?」が生涯学習推進のテーマであった。翁も(益軒と同じく)70歳で現役を退いた。しかし生涯学習の理念とはほど遠く、益軒のように“生きて学んで社会に役立つ老後”ではないことを恥じる。“コロナ禍”で長引く自粛生活を余儀なくされている今こそ『養生訓』が必要ではあるまいか。冷たい雨に打たれながら懸命に生きている紫陽花(辛抱強い生と愛)を見習って、もう一度『養生訓』を読み直したいと思うのである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 日本が壊れていく、、、

海外から日本を見ていると、そのニュースの取り上げ方や話題を見て冗談?と思う事が多々あってびっくりさせられる。
先日“今国会でLGBT新法を!”という法案を決めてしまおうとした動きがあった事を知ってへ~と思ってしまった。
今、オリンピックをやる、やらない、コロナ問題で緊急事態宣言の延長、ワクチンは大丈夫なのかでワイワイ揉めている最中、何を急いでこの法案を決めなければならないのだろうと呆れてしまった。旗振り役は保守政治家と思っていた元防衛大臣(網タイツと眼鏡で有名になった)を務めた事のあるIさん。選択的夫婦別姓制度(やがては戸籍廃止)も推し進めている。二階氏とも近い。おそらく女性天皇派でもあるのだろうと思われる。

日本人はLGBTだからと言って虐殺するような人種ではないし公衆の面前で暴言を吐くような人種でもない。それなのに今回、何をそんなにムキになって日本でも騒いでいるのだろうと今頃になって私もLGBTの意味を調べて知ったくらいだ。LはレズGはゲイBはバイセクシャルTはトランスジェンダー性同一性障害。実は私もシャンソン歌手の友人が昔いて、その人は、なんと私と同じ8月11日生まれでお互いにびっくり!それ以降いろいろ個人的な事を話してくれるようになった。かつては化粧品会社にお勤めの美人女性と結婚をしていた事もあったが、ある時男性に目覚めて一人の男性に惚れてしまった事、突然神隠しのようにその人は行方をくらましてしまった事、それから何年も経過して今自分は今後も女性として生きていこうか、もしくは男性として生きていこうか悩んでいた。当時は若く見えたけれど中年に差し掛かる前でいつまでも今のような生き方をしていていいのだろうかと悩んだのだろう。その人は化粧も女装もしてはいなかったけれどパステルカラーの色が好きでフェミニンな感じのする小柄な細身の人だった。“貴方、女だったら鏡ぐらい持ち歩きなさいよ。化粧もちゃんとした方がいいわよ、その服のセンス悪いわ”と言われた事もあった。ズバズバ何でも言うので話しやすかった。性格が良かったので私も友人として普通に接していた。ま~いろんな人がいていいんじゃないかと個人的に自分はこだわらないし色目で見た事は無い。米国の日系の会社に勤めていた時も2人ぐらいゲイの人はいた。会社の旅行にもゲイカップルの人が参加していた。会社は同姓しているゲイの人の保険やベネフィットも、ちゃんとカバーしていた。ただ、日本には日本の文化があり伝統があり日本のやり方があるので米国がそうだから日本も全て同じようにする必要はないと思う。

昨年の選挙戦あたりからだろうか、米国では権利を主張しだすグループが米国を中心に活発になってきている。それと連動して日本のメディアや芸能人そして今回馬脚を現した政治家のIさんの動きも不審だ。
昨日、虎ノ門ニュースを見ていてそこにゲスト出演していたウクライナ人の人が国家という字は国の家と書きますがLGBT法案を推進したい千葉市長、渋谷区長の動きは日本の伝統的な家庭を崩壊する事に繋がると警鐘を鳴らしていた。この家庭という内部崩壊から国家が崩れていくのだと。細かい事を言うと男女差別はいけないからお母さん、お父さんと呼ばすに保護者と呼ばなければ差別になるとか心は女だから女性トイレを使わせろとか女性の制服と男性の制服を分けるなとか、おもちゃ売り場でガールとボーイを分けるなとか、常識で考えてもおかしい。それに別姓問題の奥にある戸籍廃止運動、それを真面目な顔をして論議している日本の政治家に呆れる。劣化が止まらない米国の主流メディアのTVもやたらとLGBTの人達を出演させて既得権益を主張している。そして日本のメディアもそれに続く。

ちょっと話はそれるが、このLGBTの問題が騒がれ始めた時、Youtubeの動画でジョーンリバース(コメディアンの女性)のインタビューを見た。何かの質問に対して彼女がこう答えた。”貴方たちはミッシェルオバマが性転換した事を知らないの?私たちハリウッドの仲間は皆知っているわよ。“と。冗談なのか真なのかは知らないけれど彼女がそんな事を言った後、まもなくジョーンさんは、お亡くなりになっている。そんな中で益々LGBTにも権利をと主張する声が強くなってきた。その背後にいる存在とBLM(黒人の人権を守れと騒ぐ過激派グループ)の背後は似たような匂いがする。テニス界で一躍スターの座に躍り出たハイチ出身の米国籍のお父さんを持つOさんもBLMのTシャツを着て試合に臨んだ事があった。その時、彼女は政治利用されている世間知らずの23歳のお嬢さんなのだな~と思っていた。今、記者会見を失礼な言葉で断った事でバッシングを受けているようだけれど、あまり興味が無いので詳しい事は知らない。ただ、このLGBTとBLMには同じような背後霊が存在しているような
気がする。次は誰を使い世間にアピールし自分たちの利益をむさぼり自分たちの都合のいい世論を作り出していくのか、、、次は気候変動の問題で騒ぐのだろうか、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ “Affinity” Bill Evans

久々にBill Evansのジャズを聴きたくなりました。これまでに19枚のBill Evansのアルバムを紹介しているのでダブらないように探しました。そしてとても珍しいアルバムを見つけることができました。
Bill EvansがジャズハーモニカのパイオニアのToots Thelemansとコラボしたアルバムです。Evansのピアノとすごくマッチした面白い作品になっています。Bill Evansは好奇心の強いアーティストでいろんな楽器演奏者とコラボしているようです。

Affinity Bill Evans
01-I Do It For Your Love
02-Sno’ Peas
03-This Is All I Ask
04-The Days Of Wine And Roses
05-Jesus’ Last Ballad
06-Tomato Kiss
07-The Other Side Of Midnight (Noelle’s Theme)
08-Blue And Green
09-Body & Soul

編集後記

Windows PCの500GBのハードディスクを500GBのSSD(半導体メモリーディスク)に入れ替えました。起動時間が劇的に短縮(1/10以下)されてストレスがなくなりました。CPUはCore i5、8GBのRAMと並のPCですが、グレードアップできました。ハードディスクを外付けメモリーにしたのでメモリー容量は合わせて1テラバイトとなりました。必要最低限のソフトウェアだけにしようと思います。
Windows10のバージョンアップは面倒で好きになれませんが、まめにやっておかないと遅い原因になりますのでやりましょう。ハードディスクではない、RAMが少ないPC はこの際、アップグレードしてみたらいかがでしょうか?気分が変わりいいアイデアが浮かぶかもしれませんよ。《R.O.》

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