雑貨屋ウィークリー1393号

雑貨屋のひとり言「通販で賢く買い物」

ネット通販でよく買い物をします。特にコロナ禍になってからは利用頻度が高くなり、月に数回利用している感じです。ネット通販のメリットはお店では見つけにくい商品が手に入ることだと思います。昨年、テレビで紹介されて知った大阪八尾市で生産されている固形シャンプーは店頭ではなかなか見つからなかったのですが、ネット通販で少し時間がかかりましたが入手できました。
もう一つのメリットは安く買えることだと思います。通販会社によって価格の違いはあるのですが、それ以外にも還元される付与ポイントなどが大きく違う場合があるので、総合的に考えてうまく選ぶのがコツだと思います。ネット通販はメリットだけでなくデメリットもあります。セールで安いからと思って飛びつくと品質の悪いものもあります。怪しい日本語表現の商品があるので、そういう商品は避けた方がいいと思います。最近はAmazonでもAliExpressで売られている安価な商品を高い値段で販売している業者もいるようですので要注意です。信頼できる通販会社を選び、通販会社の特徴をよく知り商品によって使い分けるのが賢い買い方だと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

一本の葦も必死の水面下 

根性も限界やはり痩せ蛙

欲捨ててからのグラフが上を向き

花道で越えた七坂振り返る

年輪の歪みも同じ夫婦杉 

(ニュースひとりよがり)

「新しい資本主義」

値上げに我慢することでしょうか ―庶民

「救急搬送ひっ迫」

急患―助けて~

119―こっちもで~す

「1万人の人員削減」

削除キーをポン ―マイクロソフト

河合成近

龍翁余話(765)「スマホ依存症は“認知症”の遠因?」

昨年のクリスマス前、久しぶりに国内線(羽田―福岡)に乗った。搭乗ゲート近くの椅子に座って搭乗時間を待つ乗客たちの大部分がスマホを弄(いじく)っている。翁が何故か目に止めたのは、5歳くらいの男の子連れの(30歳代の)夫婦だ。年末の親子3人の帰省だろうか、それとも九州観光旅行だろうか――夫婦はそれぞれにスマホ(スマートフォン=携帯電話)を持ち、お互いに無言で会話もなくスマホに夢中になっている。ほったらかしにされている男の子は、椅子に座って(足をブラブラさせながら)オヤツを食っていたが、そのうち(外の飛行機を見るためか)窓辺に走って行き窓際にへばりついた。親はそれに気づかず、スマホに没頭したまま。せっかくの家族旅行だろうに子どもを無視、スマホ漬けになっている夫婦、これで楽しいのだろうか(余計なお世話だが)・・・翁、男の子が1人でどこかへ行ってしまわないか、それが心配で(スマホ狂の夫婦に代わって)その子を見守った。ふと、“俺とは無関係な家族のこと、何で俺が?”と思ったが、搭乗時間待ちはそれほどに退屈なものだ。ようやく「搭乗開始」のアナウンスが始まり椅子に座っていた乗客たちがざわめく。かの夫婦はやっと我が子を探す、と同時に、その子は急いで親の元へ走って来る。賢い子だ、と妙に感心し、翁、ホッとして搭乗列に並んだ。

1月中旬、翁、今年初めて山手線の早朝電車に乗った。多くの乗客がスマホを弄(いじく)っている。いや、弄くる(指先でもてあそぶ)のではなくスマホにのめり込んでいる(没頭している)。コロナ感染拡大ニュースを尻目に、早朝電車なのに客席は埋まり立ち乗客も数人。ざっと見渡して約8割がスマホとにらめっこ。翁も、スマホは常時携帯しているが、勿論、歩きスマホはしないし、乗り物の中とか人前ではなるべく使わないようにしている。高齢者なので仕事関係のメールもないし、友人からの緊急の連絡もない。YouTubeは見ないし、ゲームもしない、音楽も聴かない、ショッピングも、SNS(交流サイト)もしない・・・つまり、仕事や遊びでスマホを使うことは(ほとんど)ないのだが、それでも携帯電話は手放せない。以前、運転していた頃は、もし携帯電話を家に忘れて出たら途中で引き返したことも幾度か。歩きの現在、駅までの間に携帯を忘れたことに気づいたら、家まで取りに戻る・・・それほどに『スマホ依存症』になっている。

1月16日の産経新聞に「その物忘れは“スマホ認知症”かも――30歳代~50歳代で急増中」と言う記事が載っていた。その記事によると【スマホを多用する50代以下の世代で、心身に不調をきたす人が増えている。SNSによる情報収集、発信、ショッピング、ゲームや動画視聴などで“長時間利用は当たり前”という依存状態も珍しくない。診療の現場では、脳への負担増が原因で認知症に似た症状に陥る患者が増えて来ており、“スマホ依存”のリスクを指摘する声が高まっている】とのこと。“スマホ依存”の例を挙げると、「無意識にスマホを触る時間が増えた」「家の中でも外でもスマホをすぐ手に取れる状態にしてある」「“あの映画のタイトルは?あの俳優の名前は?“などを思い出せない時は、直ぐにスマホで検索する」「企画書や報告書など文章を書く時、スマホで検索したサイトの例文を書き写す」「電車やバスに乗った時、少しでも時間が空くと直ぐにスマホを触ってしまう」「やたらにスマホで写真を撮る」「家にスマホを置き忘れると不安で仕方ない」「目的もなく、無意識にメールやサイトのチェックをする」「毎晩、就寝直前までスマホを操作する」「たいした用事もないのに、メールやLINEを送る」「YouTubeなどを見る“スクリーンタイム”が

1日平均2時間を超える」「スマホのネット検索以外で(辞書などで)物を調べることがなくなった」「道路や飲食店等の調べはほとんどスマホ頼り」・・・さて、翁自身は、それほど“スマホ依存症”とは思っていなかったのだが、思い返せば「地名や人名を忘れた時」や「外国情報、歴史上の出来事」などを知ろうとする時、今は辞書で調べる習慣が少なくなり、ついつい“スマホ頼り”。スマホが手元にないと落ち着かない生活になっている。

ある脳神経外科医の話によると「認知症と言えば、かつては高齢者が大半を占めていたが、この10年では30歳代~50歳代にいわゆる“類似認知症”が見られる傾向にある」と言う。つまり50歳代以下の若年患者の特徴として(前述の)「人や物、場所の名前が出て来なくなった」とか「簡単な計算などが出来なくなった」など日常的に深刻な物忘れの症状に悩まされる訴えが多いと言う。こうした症状は「アルツハイマー型認知症と似ているものの、MRI(磁気共鳴画像装置)などの検査では異常は見られない。しかし生活歴の聞き取りや認知機能テストなどで調べると“脳機能の低下”が見られる」そうだ。同外科医によると「その原因(現時点では、遠因)として“スマホ依存症”が考えられる」とのこと。

ついでに翁、『スマホ依存による“脳過労”』について調べてみた。【類似認知症患者の多くはSNSやゲームなどをし続ける“だらだら利用”が常態化し、常にスマホが手元にないと不安で落ち着かない。それを“依存症”と言う。その時点で脳はすでに(たいして重要でもない)膨大な情報にさらされ、大きな負担がかかっている。それを“脳過労”と言う】そうだ。翁は(前述のように)SNSやゲーム、YouTubeなどやらないから(たいして重要でもない)莫大な情報にさらされている、とは思わないが、超高齢ゆえの“老脳”だから必要情報でも“脳過労”に陥ることもあるのでは、と心配している。

いや、翁はすでに『スマホ依存による“脳過労”』かも知れない。今までは脳に入って来た情報を整理整頓し、記憶の棚から(難なく)出力出来ていたのに、近年は必要な情報を素早く取り出せなくなり、“ど忘れ”や“うっかりミス”が増えて来た。『龍翁余話』の執筆時間も長くなった。多分コミュニケーション能力や企画力・創造力も低下しているだろう。

自覚はないが、おそらく『スマホ依存症による類似認知症』に陥っているのかも知れない。

要注意、だが、今更スマホの無い生活は考えられない。さてさて、どうしたものか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「大根」

えっ?大根って野菜じゃないの?どうして大根がスパイスなの?と誰もが思うのは当然の事。私もスパイスドクターである武政先生の講義を聞くまでスパイスやハーブのカテゴリーがいまいち曖昧だった。先生のスパイスとは①植物である事②調味料としての機能を持っている事というのがキーポイント。この大胆な考え方とコンセプトが私は好きだ。今までスパイスは辛いもの、スパイスとハーブは何が違うのだろうかという事がわかりにくかった。そしてそのスパイスと言われるものを日常の食生活に取り入れるのは何だかハードルが高そうで構えしまうというか、とっつきにくい感じがしていた。

でも武政先生の講義を聞いてからはスパイスに対する見方や考えが広がって無理なく料理にスパイスである食材を使いやすくなった。そして久しぶりにスパイスの話題として今月のスパイスに大根を選んでみた。この物価高の今、去年の暮から大根の値段が徐々に下がってきている事は嬉しい事だ。そして益々、味は美味しくみずみずしくなっている。その旬の食材である大根は植物の中のアブラナ科に分類される。そのアブラナ科の洋風スパイスにはマスタード、ホースラディッシュ、クレソンが入っている。いずれも、料理のアクセントとしてピリッとした辛さが特徴だ。そして和のスパイスとして登場するのが大根、ワサビ、クレソン、辛子になる。

先日、友人と話していて貴方に頂いた粉のワサビ缶を長い間、放置していたら辛みが抜けてしまったと言っていた。その時は大根おろしやレモンを加えて溶くと、また辛みが戻るという事を忘れていた。それにしても大根は冬の主役だ。おでんの中に入れるのもいいし単体で柔らかく煮て柚子味噌を添えても一品料理として充分存在感がある。最近は大根ステーキとかトリュフソースをかけて洋風な感じで味わうのも美味しい。

千切りした大根に片栗粉をまぶしホタテ味のパウダーと青ネギと乾燥したエビを入れて弱火でじっくりカリカリになるまで焼くとお好み焼き風スナックになる。以前、LAのモントレーパークで飲茶を食べに行った時に初めて食べたのが大根餅だった。それから自分でも大根餅を作るようになった。消化促進に活躍する大根は、すりおろして甘口醤油をたらしお餅を入れて食べるのも美味しい。ただの磯辺焼きより最近はお餅に大根おろしが必須になっている。日本の大根は種類がたくさんあるけれど一般的に東京の場合、青首大根が主流のようだ。青い部分は甘く下の白い部分になるほど辛みがある。生の大根を千切りにして食べる大根サラダも好きだ。最近、友人から聞いた大根サラダは大根の千切りに少し塩を振りしばらく置いて水が出てきたら絞ってそこにマヨネーズやドレッシングを和える。それだけで美味しかった。ツナ缶も合うし、梅とマヨネーズも合うし、明太子とマヨネーズにシソの千切りや海苔も合うし生の千切りよりたくさん食べられて生の千切り大根よりも食べやすい。

大根の漬物は柚子の香りが好きなので拍子切りにして柚子大根のピクルスを常備食として作ってある。同じように拍子切りにしてハチミツとレモンを入れてしばらく置いておくと大根のエキスが出てくるのでそれを飲むと喉や風邪気味の時にも効くと言われている。最近は葉付きの大根をあまり見かけなくなってしまったけれど、葉付きの大根を見かけたら買うようにしている。昨年、梅が丘駅に向かう途中にあるマーケットの軒先に段ボールが置いてあって大根の葉の部分が山積みになっていた。箱には”どうぞ、ご自由にお持ち帰りください”と書かれてあった。あまり見向きもされない箱の前で一人の女性が大根の葉を袋に入れていた。この葉っぱは油揚げと炒めても美味しいし栄養があるのよね~と私と目が合った女性が笑顔で言った。しばらく料理する予定が無い場合でも竹のざるに入れて日に当てて乾燥野菜を作っておくと保存食としてお味噌汁やスープに活用出来て便利だ。

漢方から食材を見ると、あらゆる野菜の食材は体を温めるもの、冷やすもの、どちらにもなる野菜があって大根は、料理次第では、どちらにもなる野菜のカテゴリーに入っていた。大根は火を通して料理すると体を温める食材にもなるし生で食べるとさっぱりとしていて天ぷらや油っぽいものには中和してくれるような作用がある。

という事で大根は薬膳としても活躍出来る素晴らしい食材でありスパイスの仲間なのだな~と改めて大根に感謝したい気持ちになるこの頃、、、、

スパイス研究家  茶子

ジャズライフ Miles Davis ”Kind of Blue”

iFi社のZEN DACはどちらかというと据え置き型だったので別の部屋に持っていって聴けるバッテリー内蔵のポータブルタイプのヘッドフォンアンプ(iFi xDSD Gryphon)を手に入れました。小型の筐体にiFi社の技術を結集した高い仕様と機能が詰まっているデザイン性も高い製品です。Stream Musicを聴くだけなので音楽ソースはスマホ(iPhone、iPad、Android Tablet)としてそこからの信号を処理するヘッドフォンアンプにしました。デジタル入力はUSB、光デジタル、Bluetooth、アナログ入力は4.4mmバランスと3.5mmシングルエンドに対応しています。出力は4.4mmバランスヘッドフォンと3.5mmのシングルエンドフォンに対応していて、1000mW(32Ω)の出力がありパワーアンプも十分駆動できます。高音質なのは言うまでもありませんが、USBで対応するフォーマットはPCM(Amazon MusicやCDに用いられているフォーマット)音源以外にもDSD(Direct Stream Digital)音源やMQA(Master Quality Authenticated)音源も再生できるようになっています。私の好奇心をくすぐる面白い機能がいっぱい詰まっています。《R.O.》

今週のジャズアルバム Miles Davis”Kind of Blue,1959″

書店でDeAgostiniのBest Jazz Collectionの創刊号を見つけました。第一回はMiles Davisで付録のCDがSHMCDで高音質と書いてあったので購入しました。ということで今週はMiles Davisのアルバムの紹介です。ジャズを聴く人ならだれでも知っているKind of Blueにしました。1959年8月17日の録音となっています。これまでじっくりとMiles Davisを聴くことがなかった気がしたのであらためて聴いています。この伝説のアルバムは他のジャズと何かが違うと感じます。魂の音楽です。奥の深い不滅の名曲なんだとあらためて感じます。《R.O.》

Miles Davis “Kind of Blue, 1959” 

01. So What (09:25)    
02. Freddie Freeloader (09:49)  
03. Blue In Green (05:37)    
04. All Blues    11:36)
05. Flamenco Sketches (09:26)  
06. Flamenco Sketches (alt. take) (09:31)

編集後記「フードロスを救うクレーンゲーム」

賞味期限はそれまでに食べなくても品質が落ちるというものではありませんが、賞味期限が近い食品は、それだけで価値が下がります。そこでお店やスーパーは期限の近づいたものを安くして販売しています。私たちも利用することがあります。数が少ない場合はいいのですが大量の商品の場合は困ります。どうしようもない場合は廃棄されていたようです。いわゆるフードロスが発生していたわけです。もったいない話です。賞味期限が近づいた商品を安く大量に仕入れてうまく活用することを考えた人がいます。それはゲームセンターの経営者です。ゲームセンターにあるクレーンゲームの景品にその商品(箱入り、袋入りお菓子など)を活用することです。景品を落とすアームの力を少し強くして景品が取りやすくすることで、クレーンゲームの人気を上げたそうです。お客は楽しみながら景品をもらえる確率が上がるので喜びます。このケースのように何事もウィンウィンで解決できたらいいですね。《R.O.》

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