雑貨屋ウィークリー1394号

雑貨屋のひとり言

雑貨屋1351号で夜中にトイレのドアが開かず中に閉じ込められ、トイレの中にある緊急ボタンで建物の防災センターに連絡された緊急事態について書きました。
一人暮らしの方や一人で留守をしているときなどにこれが起こると助けを呼ぶにも困ってしまいます。この事故はドアノブの中の金具が寿命で壊れラッチが動かなくなってしまうことが原因です。築年数が長い場合はいつ起きてもおかしくありません。日中でも夜中でももし緊急ブザーがなければ一人の場合は助けを呼ぶことさえ難しいと思います。この緊急時になんとか自分で対処する方法はないか探してみました。

自分以外に誰かいる場合は細いマイナスドライバーや竹串、プラスティックの定規等があればドアの外から開けられます。写真(左)のように隙間から見えるラッチをマイナスドライバーなどで奥に突っ込み手間に引けばラッチが動きドアを開けることができます。ラッチの部分にはバネがついており左右に少し動く余裕があります。ドアが開いたらテープでラッチのところを固定しておき、再発するのを防ぎます。これは簡単なので覚えておいたらいいと思います。

問題は一人の時にトイレの中に閉じ込められ出れなくなったときの対処です。ドアと木枠の間に隙間があればトイレットペーパーの芯のような固い紙を隙間から入れてラッチを動かすことができます。写真(右)のように隙間の無い場合はこのやりかたでは難しいです。そこで木の枠の部分に3mmくらいの小さな穴を開け、細いドライバーや竹串のような棒をその穴から入れてラッチを動かせばドアは開きます。木枠に3㎜くらいの穴を開けること、竹串を一本用意しておくだけの簡単な対策でもトラブルから身を守ることができます。これはあくまで緊急対処法ですので、ラッチを早めに交換しておくのが一番いいと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳 )

出世街道真っすぐにある落とし穴

ぶつかった壁に初心と書いてみる

歯車にされてやる気の空回り

ゴマすりに長が俺には副が付き

年金に昔の汗が労わられ

(ニュースひとりよがり)

「コロナ2類から5類へ」

マスクは必要ですよ ―スギ花粉

「施政方針演説の原稿」

決断、改革。裏面に増税  ―岸田首相

「 私はちょっと古い人間」

トヨタさんはそんなことで辞めるの ―政治家

河合成近

龍翁余話(766)「『どうする家康』、どうする?」

“芸術の秋”でもないのに、いきなり「芸術論」、ご容赦を乞う――「芸術」とは(辞書によると)「表現者または表現物と鑑賞者が精神的・感覚的に相互に作用し合うもの」とある。そのジャンルは幅広く、小説・詩歌・戯曲・随筆などの「文芸」(言語芸術)、絵画・彫刻・彫塑(ちょうそ=彫刻やブロンズなどの塑像)・書道・華道・折り紙・七宝・押し花・写真・その他の手工芸の「美術」(造形芸術・視覚芸術)、各種音楽の作曲・演奏・歌唱・指揮などの「音楽」(音響芸術)、演劇・オペラ・能狂言・歌舞伎・文楽・舞踊・バレエ・各種ダンスの「総合芸術」(舞台芸術)、各種デザインの「応用芸術」、映画・アニメ・コンピュータグラフィックスの「映像芸術」など。そして「芸術作品に対する評価」は、どこの国でも、いつの時代でも“絶対性”や“客観的同調性”はなく、多分に“個人的批評性”が作品評価のベースになる。前述の通り「芸術」とは本来、表現者、または表現物と鑑賞者が相互に精神的・感覚的に作用し合うものであるから“個人的批評性”は当たり前かも。

前述の「映像芸術」の中に、残念ながらテレビ映像は“芸術”の中には含まれない。長年、テレビ映像製作に携わって来た翁にとっては、これは多少“不服”だが、よく考えてみればテレビ映像は”報道性“・“娯楽性“を重視するメディアであるから”芸術性“は問われないのだろう。しかし、テレビ映像の中にも「これは芸術だ」と言いたい優れた映像が多々あることはご承知の通り。翁は、(あえて)テレビ映像を芸術視して貰わなくてもいいが、「美しい映像は美しい」「感動的な映像は感動する」と言う人間の“精神的・感覚的作用”は大切にしたいものだと考えている。

ところで、今号のテーマは今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』評価である。前述の通り、この種の作品評価は“個人的批評性”が評価の根源にあるのだから『どうする家康』評価も、翁の独断・偏見(感情論)の域を脱していないことを(まず)お断りしておく。

時代劇ファンの翁、毎年、大河ドラマには(始まる前は)少なからず期待を寄せていた。

しかし、2010年以降、最終回まで視たのは『龍馬伝』(2010年)、『八重の桜』(2013年)、『軍師官兵衛』(2014年)、『真田丸』(2016年)、『青天を衝け』(2021年)、『鎌倉殿の13人』(2022年)だけ。それらとて“放送日(日曜日の夜)が待ち遠しくて視た”のではない。どちらかと言うと、ストーリーの中で翁の歴史観と異なる表現(描写)には厳しく批判しながら視た。中には“よくもまあ、こんなウソ事を、クソ真面目に作った制作者たちの無神経ぶりは、逆に見上げたものだ”と皮肉を言いながら、チャンネルを替えたこともある。

『江~姫たちの戦国』(2011年)、『平清盛』(2012年)、『花燃ゆ』(2015年)、『女城主直虎』(2017年)、『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)、『麒麟が来る』(2020年)などは初回から3~4回視ただけ、翁の(独断と偏見の)評価はいずれも“愚作”だ。思うに、これら愚作を生んだのは、ひとえに脚本家たち・演出家たちの未熟さ(と言うか)“遊び心が強かった”“自己満足度(ひとりよがり)が強かった”、と断言する。これらは作品全体の評価や、主役を演じる俳優のイメージを落とすばかりでなく(翁たちのような)“時代劇ファン=視聴者”に対して極めて失礼な“傲慢”であると吼えたい。

さて、今年の大河ドラマ『どうなる家康』。このタイトルを見ただけで翁、最初から「これは歴史物語ではなく、フィクション(虚構・作り話)である」と思った。オチャラカ好きの作家(失礼)三谷幸喜ですら大河ドラマには『真田丸』、『鎌倉殿の13人』と言う真面目なタイトルをつけたし、しっかりした歴史観を持ち、確かな時代考証も行なった。『どうなる家康』の脚本家は古沢良太。翁の知る限り、古沢はテレビドラマ『相棒』、『外事警察』、『デート~恋とはどんなものかしら~』、映画『ALWAYS三丁目の夕日』、『キサラギ』など硬軟幅広いジャンルの作品を手掛けた脚本家。その彼が、何故、こんなオチャラカ・タイトルをつけたか不思議でならない。憶測だが、このタイトルは古沢のアイデアではなくNHK大河ドラマ制作チームの“オチャラカ連中”が強引につけたものだろう。

ここで、『どうなる家康』に対するネット評を拾ってみる――「ジャニタレ(ジャニーズに所属しているタレント)で時代劇を演じられるのは木村拓哉・松岡昌宏・草彅剛・香取慎吾・岡田准一・木本雅弘ぐらいで、あとは、はっきり言って“ヘタ”。どだい時代劇の所作やセリフ、殺陣など演技基礎の無いタレントが時代劇を、しかも主役をやろう(やらせよう)と言うこと自体、ドラマや視聴者をナメテいる」「松本潤の演技が現代っぽく過ぎて、時代劇ファンのオレはガッカリ」――いや、これは松本潤の演技力の問題ではない。むしろ現代っぽく演じさせている演出家に責めがある、と(翁は)言いたい。「歌って、踊って人気者になったアイドルに“徳川家康”をやらせたNHKの意図は“ジャニタレファン層”を大河に誘い込もうと企んだのかも知れないが、もしそうだとしたら、その目論見は失敗だ。“ジャニタレファン”のオレでも怒る。“ジャニタレファンを甘く見るなよ”」「時代考証が雑過ぎないか?ちゃんとやっているのか?」など、時代劇にうるさい翁たち高齢者だけでなく若者の間からもこれらの悪評が噴出――これらの悪評は、そのまま視聴率にも表れている。1月8日の第1話15.4%、前年の『鎌倉殿の13人』(初回17.3%)より低いし、第2話15.3%、第3話14.8%(いずれも関東地区ビデオリサーチ調べ)と少しずつだが下降線を辿っている。さてさて『どうする家康(今後どうする?)』――

“松本家康”はともかく大河ドラマの常套手段“脇をベテラン(実力派)俳優で固める”は『どうなる家康』でも(その手法は)いかんなく発揮されている。松島菜々子、松重豊、

真矢ミキ、阿部寛、岡田准一、市川右團次(三代目)、中村勘九郎(六代目)、寺島しのぶ、里見浩太朗らの円熟演技を視たい気もするが、残念ながら今年の大河、ちゃんと視るのは今週(第4回=1月29日放送)が最後か・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズライフEve St. Jones “Jazz, Coffee & Memories”

今週も素晴らしい女性シンガーのアルバムを見つけたので紹介します。Eve St. Jonesの心地いい歌声とバックサウンドを聴いていると落ち着きます。とても気持ちのいい音楽を展開してくれます。何度聴いても飽きません。《R.O.》

1-Space Cowboy
2-Breakout
3-Take on Me
4-Last Train to London
5-The Look
6-Perfect
7-Something
8-So Lonely
9-Another One Bites the Dust
10-Blackbird
11-Space Cowboy(Vintage Remix Edit)

編集後記「Amazon Music Unlimited の音楽をウォークマンに入れて聴く方法」

数年前まで使っていたソニー製のウォークマン(オーディオプレーヤー)が出てきました。充電すると元のように十分動作します。プレーヤーの中のジャズはCDアルバムをソニーの音楽アプリで変換して入れたものです。Amazon Music Unlimitedで聴いている楽曲をウォークマンに転送して聴けたらいいなあと思い、何かいい方法があるか調べてみました。Amazon Music Unlimitedとウォークマンの音楽ファイル形式は全く違うので音楽ファイル形式を変換する必要があります。これができるソフトが”Amazon Music Converter”という変換ソフトです。Amazon Music Converter はシェアウェアですが、無料体験ができます。ただし、無料体験版は、1カ月の期限付きであることと曲ごと3分しか変換できない制限があります。もちろん有料にすれば制約なく変換できます。
早速、Windows用の変換ソフトをダウロードし、Amazon Music Unlimitedの曲を変換しウォークマンに 転送してみました。以前使っていたものより性能の良いヘッドフォンやイヤフォンで聴いているからか音質もかなりいいと思いました。視聴用として使えそうな楽曲をウォークマンに入れてオーディオショップでイヤフォンやヘッドフォンの聴き比べしようと考えています。なかなか便利に活用できるソフトなので一考の余地があります。Amazon MusicだけでなくApple Music、Spotify、Tidal Musicでもできるソフトもあります。興味ある方は試されたらいかがでしょうか?《R.O.》

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