雑貨屋ウィークリー1340号

雑貨屋のひとり言「ワードクラウド」

テレビ番組で最近のニュースによく出てくるワードを可視化されているのを見たことがあると思います。ワードクラウドと言われていて文章や音声などの文字データからよく使われる言葉を抜出し、出現回数に応じて文字の大きさや文字を色分けして、どんな言葉が多く使われているかを見える化したものです。これは統計学、パターン認識、人工知能等のデータ解析の技法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出すテキストマイニングという技術です。テキストマイニングの対象となるデータには特許、アンケート、コールセンターのやり取り記録、SNSの書き込み、お問い合わせ、会議の議事録などがあります。これらの様々なテキストから有益な情報を抽出できるテキストマイニングは、人間に工数や負担をかけることなく情報を分析できる手法として、ビッグデータの活用が求められている昨今において注目度が増しています。このデータマイニングをいろいろな場面で使うと面白いと思いますが、今回はどうやって作っているんだろうという私の好奇心からWordCloudを作成してみたいと思いました。ネットで無料ツールが提供されておりそれを使えば作成できます。テキストはYahooの記事「日本で一番使われているパスワードは何?:ダイアモンド オンライン」を使いました。AIテキストマイニング by ユーザーローカル (userlocal.jpが提供している無料ツールを使って作成したのがこれです。スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。 単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。

別の無料ツールWordCloud.com:http://wordcloudjp.com/ で作成したのが以下のものです。
右下の図のように指定したデザインの中に表現することもできます。包装紙やポスターなどのデザイン画としても使われているようです。

川柳(東京・成近)

(川 柳)

家計簿が注いでくれてる発泡酒

やめられぬ酒をカルテに叱られる

カルテには内緒の酒が旨すぎる

生涯現役父一合の酒に酔う

じいちゃんの薬は酒と正露丸

「ニュースひとりよがり」     

「沖縄返還後」

五十年一日のごとし ―普天間飛行場

「欧米に追い付け追い越せ」

一丁やってみっか ―コロナ、物価

「成人式」

前期と後期があるのかな ―18歳、20歳

河合成近

龍翁余話(713)「ハナ肇さんとの思い出」

「ジャズの日」(1月22日)が近づくと、ハナ肇さん(以下、ハナちゃん、と呼ぶ)を思い出す。今どきの若い人はコミックバンド「ハナ肇とクレージーキャッツ」を知らないかもしれないが、1955年から1993年までは彼らは芸能界、とりわけテレビ界を席巻した。ハナちゃんは同バンドのリーダー(マスター)でありドラマーとして、また俳優としても一流だった。そう、彼は(多数のテレビドラマに出演したほか)120本を超える映画にも出演した。中でも“映画俳優・ハナ肇”の名を高めたのは1988年公開の松竹映画『会社物語MEMORIES OF YOU」(市川準監督)でブルーリボン賞主演男優賞と毎日映画コンクール男優主演賞を受賞してからだった。しかし、彼は言っていた「俳優である前に、俺は、やはりジャズマン(ドラマー)だ」――

1985年、彼はジャズ仲間の宮川泰(ピアノ)、中川善弘(トランペット)、江藤勲(ベース)、稲垣次郎(テナーサックス)、それにクレージーキャッツのメンバー・谷啓(トロンボーン)らの協力を得て(自分のドラマーとしての更なるレベルアップと若手ジャズマンの養成を期して)「ハナ肇&オーバー・ザ・レインボー」と言う名のバンドを立ち上げ、月1回、東京・西銀座の某ライブハウスで演奏会(発表会)を催していた。翁がハナちゃんと出会ったのは、ちょうどその頃である。最初に出会った場所は横浜の戸塚カントリー倶楽部と言うゴルフ場。そこのメンバーの友人に(同じ当ゴルフ場メンバーだった)ハナちゃんを紹介されたのだが、互いに意気投合してその後、たびたびゴルフや会食を一緒に、また(前述の)「オーバー・ザ・レインボー」の演奏会にも顔を出したりした。彼との付き合いの期間は1985年から(彼が亡くなる1993年までの)わずか8年間だったが中身は濃い交流だった。ハナちゃんの紹介で谷啓さんとも親しくさせて貰った。余談だが、翁が1984年頃、テレビ番組でニューヨーク・ハーレムに2ヶ月間滞在、“黒人社会の光と影”を取材したが、その企画のヒントを貰ったのは、谷啓さんの従妹に当たるフォトジャーナリスト吉田ルイ子さんの写真集『ハーレムの熱い日々』であった。勿論、そのことを谷啓さんにも伝えた。(彼は2010年9月11日、78歳没。)

ところで、翁の海外取材で回数が多かったのは、やはりアメリカ。中でもニューヨーク、アトランタ、ダラス、フォートワース(今もカウボーイの町)、ニューオーリンズ、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどには、当時、多くの友人がいて翁の取材を助けてくれた。

1992年の夏、5回目のニューオーリンズ行きの時、翁は“テレビ番組企画”を考えていた。その企画とは『ハナ肇 スティック2本でジャズの本場へ乗り込む』(仮題)――

ニューオーリンズはジャズ発祥の地。街中、至る所でジャズが流れている。そんな中で、ひときわ本格的なジャズを感じるのは(フランス、スペインの植民地時代の街並みを残す)フレンチ・クオーターを横切るバーボンストリート。昼間は静かだが夕刻になると、それはもうジャズの洪水。翁がニューオーリンズを訪れるたびに必ず足を運ぶジャズの店が『Fritzel’s European Jazz Bar』。1992年の夏に行った時、現地のコーディネーター兼通訳を伴って『Fritzel’s 』のマネージャーに会い、テレビ番組の企画内容と“ドラマー兼俳優・ハナ肇”のプロフィールを説明した。マネージャー君(名刺を失くした)は「面白い企画だ。日本人観光客へのPRになる」と大いに乗り気。『Fritzel’s 』レギュラー出演の「ジャズバンド・リーダーに(翁の企画を)話しておく」と約束してくれた。

『ハナ肇 スティック2本でジャズの本場へ乗り込む』の企画は、『Fritzel’s』出演ばかりではない。アメリカで(ミズーリ川に次いで)2番目に長い川(3730km)ミシシッピ川の遊覧船(蒸気船=外輪船)上で生演奏をしているジャズバンドに、ハナちゃんが“飛び込み演奏”をする、と言う内容も加わる。翁、それまでに2度(遊覧船上のジャズ演奏を)撮影したが、コネがないので(前述の)コーディネーター君に交渉を依頼、後日、コーディネーター君からOKのFAXが翁の会社に届いた(当時は、外国との交信はFAXが主流だった)。また余談だが――いま放映中のNHK朝ドラ『カムカム・・・』の主役「るい」の名は、ニューオーリンズが産んだ名トランペット奏者「ルイ・アームストロング」の「ルイ」にちなんだネーミングとのこと。また、クリーニング店で知り合った街のトランペット奏者(通称ジョー)が時々「るい」を「サッチモ」と呼ぶが、それは「ルイ・アームストロング」の愛称である。(「サッチモ」とは造語で「大きな口」の意)。

さて、現地での取材(撮影)協力を取り付けたので翁、初めてハナちゃんに“番組企画”を話した。言うまでもなく彼、大喜び「龍さんの仕事だからギャラは安くていい。飛行機だけファーストにしてくれればいいよ」が条件だった――そして数日後、翁と親しいテレビ局プロデューサーとの打ち合わせに入ろうとした矢先、ハナちゃんのマネージャーから「至急、お会いしたい」の電話。早速、彼と会った。彼の表情は暗かった。「“ニューオーリンズ企画”、本人は大変喜んで楽しみにしていますが」と前置きして(絞り出すように小声で)「申し訳ありませんが、その企画、キャンセルにして下さい。実は、本人には知らせてありませんし、今ここで詳細をお話しすることは出来ませんが、彼は重病を抱えていて、とてもアメリカ旅行に耐えられる状態ではない事だけをお伝えしておきます」――翁のショックは言うまでもない。それは“企画倒れ”より“ハナちゃんの重病説”に対してであった。翌1993年2月に肝臓癌摘出手術、退院するも夏に癌転移と肺炎の合併症を起し再入院、同年9月10日、帰らぬ人となった(享年63)。翁、仕事の関係で多くのタレントと出会い、別れをしたが、ハナちゃんとの別れは本当に辛かった。今でも彼のドラ声が聞こえて来そう「俺のバチ(ドラムを叩くスティック)2本でニューオーリンズの連中を驚かせてやる」。1月22日の「ジャズの日」と9月10日の命日が近づけば『ハナ肇さんとの思い出』が強烈に蘇えるのである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「さつまいもパワー」

3か月ぶりに日本に戻ってきて、驚いた。昨年の夏に芽が出て葉が付いていたサツマイモがどのくらいまで生存するのか母に頼んで水を切らさずに育ててもらったら死なずにどんどん成長し続けていた。サツマイモの生命力は凄い!水だけで枝葉がこんなに育つなんて、、、、、サツマイモの栄養はビタミンC、E、カリウム、ビタミンB群、A、ポリフェノール、ファイバーとあり腸の蠕動運動を促し血糖値の上昇を防ぐ効果もあるようだ。薬膳としての効能もあり体を温め五臓を肥やすとも言われている。料理の仕方は水でゆでると栄養素が流れ出てしまうので蒸したり焼き芋にして食べるのがいいようだ。それに何と言ってもサツマイモそのものの生命力。こういった自然の恵みを頂いていたらそのパワーを私達の体にも取り込む事が出来そうな気がする。

科学的にそのパワーを計る事は出来ないけれど目に見えないサツマイモのパワーが体に効く事は実感出来る。これまでに培われてきた栄養学としてカロリーや栄養素を計算する勉強には、あまり自分としては興味が持てなかった。私には第3の食物の持つパワーそのものが体や脳、心に与える影響の方に興味があった。米国ではフードサイエンスという分野の一部にそんなセクションがあったような気がする。ヒーリング(癒す)フードという本もたくさん出ている。ともかく、どんなに栄養があろうが体に良いとされていようが、それが口に入った時に美味しくなければ拒絶反応が出てしまう。目で見ても食欲を誘い香りも良く食べたら美味しいと感じる事が出来れば満足し幸せ感が増す。これは理屈でなく本能なのだ。だから冬の寒い時にあのホクホクした焼き芋を食べると幸せホルモンが出てくる。昔は冬になるとチリン、チリンと金の音を鳴らしながらリヤカーに積んだ焼き芋を売りに来るおじさんがいた。破れかけた軍手の手袋で温まった石の中から石焼き芋を取り出して計りに乗せて値段を決める。それを新聞紙に包んで渡してくれる。時々、おまけしてくれたりもした。その新聞紙に包んだ暖かい焼き芋のぬくもりも“石焼き芋~”という声も覚えている。それも冬景色の一つでほっこりする情景だった。あの、ふんわりした甘い匂いもいい。まさに焼き芋はヒーリングフードの一つなのではないかと思う。

最近は夏でも日本では焼き芋が伊勢丹ストアーで売られている。シルクスウィートという種類で茨木のサツマイモだ。ねっとりとしていて甘味が強い。そのまま食べればデザートとしても充分通用するくらい甘くて美味しい。最近、ライフマーケットと京王ストアーで買った焼き芋は茨木産の紅天使という種類のサツマイモだった。日本は知らない間にいろいろな種類のサツマイモが出ている。食べ比べをしてみたら両方とも甲乙つけがたいほど美味しかった。それにしても、我が家のサツマイモの葉は、まだまだ元気だ。この育った葉も炒めたりして食べられるようだ。でも、毎日サツマイモの葉を眺めていると愛着が湧くものだ。新しい芽が出て葉が出てくると炒めて食べようという気にはなれない。だから、このまましばらくは観賞植物としてキッチンに置いておこう、、、、、

スパイス研究家  茶子

ジャズライフ James Morris “Snappy Doo”

NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」で脚光を浴びているトランペットジャズはこのコーナーでどのくらいの割合で紹介しているのか調べてみました。雑貨屋ウィークリー537号から1296号で紹介したジャズアルバムを分析すると全体の7%でした。ワードクラウドで表現すると下図のようになります。ピアノは48%、Vocalは17%、Saxは13%でした。この分析で作成したワードクラウドは見た目のインパクトがあるので今週号のアイキャッチ画像として使用しました。今週はJazz Trumpetterの中からオーストラリア生まれのJames Mrrisを選びました。2000年のシドニーオリンピックでオープニングファンファーレを作曲し、演奏しました。トランペットの魅力を存分に味わえるアルバムだと思います。《R.O.》

James Morris “Snappy Doo”

1-You Are My Sunshine  6:30
2-Le Belleclaire Blues   4:30
3-But Beautiful    5:10
4-Chega De Saudade (No More Blues)   3:50
5-A Brush With Brunj   3:40
6-The Shadow Of Your Smile  4:45
7-Snappy Doo  2:45
8-Autumn Leaves   5:45
9-The Old Rugged Cross   6:45
10-Jitterbug Waltz   5:15
11-Zander   4:38

編集後記「ハードディスクからのデータ取り出し」

私のメインPCには2.5インチ500GBのSSD(Solid State Drive)が使われています。大きな容量が必要な音楽データや映像データなどは外付けで2.5インチの500GBハードディスクや3.5インチの500GBのハードディスクを使っています。このコンパクトなPCに替えるまでに使っていたタワーPC用の3.5インチのハードディスクが5つもありました。このハードディスクたちの中にファイルが残っているのでそのデータを取り出してから処分しようと思い、取り出すための変換アダプタを買いました。3.5インチのIDEハードディスク、3.5インチのSATAハードディスクをつなぎチェックしました。1つだけどうしても動かず壊れているものがありましたが、他のハードディスクのデータをUSBに変換してデータを取り出すことができました。もっと早く知っておけば良かったと思います。読者の方でこのようなことで困っている方は連絡くだされば情報をシェアさせていただきます。《R.O.》

コメント

  1. 高見莉子 より:

    大西さま

    こんばんは。夜分遅くに恐れ入ります。
    本日はご来店ありがとうございました😊
    おふたりにお会いできて本当に嬉しかったです…!今日一日ウキウキでした!
    お洋服もたくさん着ていただけたら嬉しいです。
    またご都合が合いましたらぜひ!その時は、よろしければ何日か前にメールをいただけますと幸いです。

    そしてワードクラウド、この記事のジャズライフのところまで読んで、ようやく理解できました!こんなことができるのですね、感心します…。

    それでは、これからもお身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。またお待ちしております!

    高見

    • zakkaya-tenshu より:

      高見さん

      おはようございます。メールありがとうございます。
      昨日は久しぶりにお会いできて楽しかったです。
      そして素敵な服を見つけてくださり喜んでいます。
      とても気に入っています。ありがとうございます。
      素敵なお仕事をされていますね。
      久々の三宮は元の三宮に戻っているように見えましたが、コロナには十分注意したいですね。
      トランペットも楽しんでください。私は楽器を扱える人を尊敬しています。
      寒い日がまたやってきそうですので体に十分注意してください。

      大西良衛