雑貨屋ウィークリー1328号

雑貨屋のひとり言「命の水」

私たちの体には1日2リットルの純粋な水が必要とされています。料理の中にも水が含まれているのでもう少し少なくてもいいような気がしますが、自分はちゃんと水が飲めているか計算してみました。料理に使われている水を含まずに1.6リットルくらいでした。この中にはお酒、コーヒー、日本茶も含まれています。これらは純粋な水ではないので差し引くと0.9リットルになります。0.7リットルの純粋な水が不足していたことがわかります。冬場は夏場に比べて水を飲まないのと高齢者は喉の渇きがなくなるので意識して水を飲むようにしたいと思います。アルコール摂取量のコントロールに加えてこまめな水分補給を心がけたいと思います。28年間も水道管の配管ミスに気づかず井戸水をスタッフの飲み水として使用していた大阪の病院にはあきれてものが言えません。《R.O.》

川柳(東京・成近)

 ( 川  柳 )

こつこつの足音で行くマイペース

富士登山傘寿記念の足確か

歳なりの歩幅で妻と行く令和                                          

足腰は達者死神ひょいと避け

ふらついた足も喜劇にしてピエロ

(ニュースひとりよがり)

「ばらまき合戦」

国債の花が咲くでしょう ―花咲か爺さん

「コロナ鎮静化」

油断大敵 ―阿蘇山

「ハンカチの歌」

汗も涙も拭きました ―斎藤佑樹

河合成近

龍翁余話(701)「マイナンバーカード」

東京都のコロナ感染者数が激減した某日、シニア仲間3人と翁の4人でJR五反田駅近くのレストランで会食した。1年7か月ぶりの再会だった。昼食後、(別れ難く)近くのコーヒーショップへ場所を移し、積もる話に花を咲かせた。そんな中、仲間から『マイナンバーカード』の話が出た。3人とも、すでに『マイナンバーカード』を所持しているとのこと。そう言えば、翁の所にも今年5月だったか、区役所から「個人番号通知書」と「個人番号カード交付申請書」が届いて直ぐに(顔写真付きで)「カード申請書」を区に提出したことを思い出した。(今まで)そのことをすっかり忘れていた。

『マイナンバー制度』が始まったのは2015年(平成27年)10月から(個人への通知開始)、翌年(2016年)1月から本格運用が始まったそうだが、翁はマイナンバーの必要性は(これまで)全く感じたことはないし、その機会(場面)にも出くわしたことがないので、その制度そのものが翁の生活圏からは遠い存在だった。と言うか、そもそも『マイナンバー制度』が議論され出した時、「刑務所の囚人ではあるまいし、俺を番号で扱うのか」と感情的になり反対したものだった。ところが、先日のシニア仲間たちの話を聞いているうち、少し『マイナンバー制度』に対する考え方が変わって来た。

ご承知の通り『マイナンバー』とは、日本に居住票を有する全ての人(外国人も含む)が持つ12桁の番号(永久番号)であり、用途としては社会保障・税・災害対策の3分野で複数の機関に存在する個人の情報が1つの情報であることを確認するために活用される。要するに国民は、これまで市区町村役場、税務署、社会保険事務所など複数の機関を回って書類を入手し提出するという煩わしさがあったが『マイナンバー制度』の導入で社会保障・税関係の申請時に(課税証明書などの添付書類が削減されるなど)面倒な手続きが簡単になる、と言うことだ。勿論、医療機関や金融機関にでも活用される。政府は「マイナンバー制度は国民の利便性の向上のため」を強調しているが、(翁は)むしろ「行政の効率化」を最優先したものだろうと(つい先ごろまで)思っていた。つまり『マイナンバー制度』の導入によって国や地方公共団体の間で情報連携が始まると、これまで相当な時間がかかっていた情報の照合、転記などに要する時間や労力が大幅に削減され、手続きの正確さ、スピードアップが期待出来る、と言う。(前述のように、当初からこの制度に反発していた翁)「何のことはない、役人たちの手抜きだ」と、そう思っていたのだ。

ところが先日のシニア仲間たちの話で①これまでは、行政機関に対する申請手続きごとに多くの提出書類が必要となり、あちこちの行政機関を回って必要書類を入手したり提出したりしていたが、『マイナンバー制度』導入後は『マイナンバーカード』を提出することで必要な添付書類が減り、手続きが楽になる②行政機関においても、(従来は)多くの書類を審査するために相当に時間がかかったが『マイナンバー制度』導入後は(行政機関も)膨大な書類審査の時間が短縮され事務処理がスムーズになり国民の手続き時間も短縮される、と言う国民と行政の手続きの簡素化が期待される、もっと身近な例としては(『マイナンバーカード』があれば)住民票の写しや印鑑証明書などはコンビニでも取り扱う、などを教えられ『マイナンバー制度』発足当初の感情的反発が少し和らいだ。

“反発”は和らいだが、“疑問”は残る。そこで総務省の『マイナンバー制度』について調べてみた。<疑問その1>「マイナンバーで預貯金額や医療などの情報を、国から監視されるのではないか」について――国や公共機関が、個人情報を“一元管理”することはなく、個人情報は今まで通りそれぞれの機関が管理し、必要な情報を必要な時だけやり取りする“分散管理”の仕組みは変わらないし、特定の共通データベースを作ることもないので、“情報漏れ”の心配もない。また不正アクセスが行なわれないよう第三者機関の“個人情報保護委員会”が監視・監督する。<疑問その2>「医療機関での利用は、いつからはじまるのか」について――現在、1部の医療機関・薬局で『マイナンバーカード』の健康保険証利用に対応しているが、政府では2023年3月末までに全ての医療機関・税務機関・金融機関の導入を目指している。<疑問その3>「他人に悪用されることはないか」について――

『マイナンバー』だけでは効力を発しないし『マイナンバーカード』には本人確認の顔写真が添付されているので、他人が勝手に使うことは不可能。また、『マイナンバー』の利用範囲や情報収集・情報管理は法令で厳しく取り締まることにしているので『マイナンバー』を他人が悪用しり、個人情報を調べることは出来ない。<疑問その4>「『マイナンバーカード』のセキュリティ対策」について――『マイナンバーカード』のICチップ(数ミリ角の半導体の小片の上に集積回路を作りこんだもの)を使う時は暗証番号が必要になるため他人は使うことが出来ない。もし暗証番号を間違えるとカードの機能が自動的にロックされる。また、『マイナンバーカード』のICチップに入っている情報は、氏名・住所だけで、預貯金や税、年金などのプライバシー性のものは入っていないので、万一、紛失した場合は『マイナンバー総合フリーダイヤル(0120・95・0178)へ連絡するようにとのこと。

これで翁も(『マイナンバー制度』に)やっと前向きになって来た。シニア仲間たちと別れたあと、早速、「マイナンバーカードを受け取りたい」と区役所に電話した。すると「区役所に直接お出でいただきたい」とのこと。翁の自宅から区役所までは、かなり遠い。「住まいの近くの出張所で受け取れないか」と尋ねたら、取り扱い出張所(地域センター)を紹介してくれた。但し、2週間後の日時指定、それも、もう直ぐだ。“コロナ禍”でステイホームを強いられた国民は、最近の感染者の激減でやっと“普通の暮らし”に戻れる兆しが見えて来た。嬉しいではないか。勿論、基本的な感染予防対策は片時も怠ってはならないが・・・先日のシニア仲間たちからの提案「マイナンバーカード携帯で、また皆で小旅行をしようではないか」――大いに楽しみである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「とうとう、、、」

とうとう敬老ホームが無くなってしまった。LAに住んでいる人だったら知らない人はいないくらい有名だった日系人の為の老人ホーム敬老。私もそこに住む住人のリーダーを訪ねたりボランティアで何回か訪れた事があった。1960年代に東京オリンピックの招致に活躍したフレッド和田勇氏を中心にその敬老ホームは創設された。長く日系人に愛され評判が良かった敬老だけれど残念ながら今年正式に敬老ホームの歴史にピリオドが打たれてしまった。

和田氏の形跡を読むと、どんな思いで努力され苦労されたかは痛いほど伝わってくる。LAから遠く離れた他州に住んでいる日本人も最後は日本食が食べられて日本語が通じる敬老ホームで余生を送りたいという人もたくさんいて毎年敬老には日系の会社から個人から、また日本からも応援の寄付は届いていた。もう、日本には親戚も友人もいなくなってしまったとかご主人や奥さんに先立たれてしまい米国で一人になってしまったから、、、という人もたくさんいた。

私のクライアントさんの中にも、ご主人が亡くなる前に奥さんの事を心配されて敬老に10年ぶんのお金を先払いし、いつでも入居出来るようにされている方もおられる。私も何とか敬老が存続出来るように微力ながら署名を集めたりしたものの肝心の日系2世の親を持つ子供や孫たちの反応は鈍かった。“私のママは英語に不自由しないし日本食でなくても大丈夫”という日系3世の人もいた。大事な事は先代の日本から来た初代の日系人の苦労のお陰があったからこそ2世、3世の人の社会的な信用は築かれ仕事を得る事が出来、米国での道は開けたのだという事だ。米国で展開している日本企業にしても、日本に住む日本人の人にとっても知るべき事だ。

非営利団体の敬老ホームが営利目的の会社に売られてしまった事はとても残念だった。当時カリフォルニア州司法長官だったカラマハリス(今の米国副大統領)が売却をO.K.した。そして彼女を後ろで支え政治家のポジションに導いたのは今の民主党下院議長ナンシーペロシそしてダイアン、ファインスタイン。そのダイアンさんが20年にわたって雇っていた秘書の中国系アメリカ人。実はシナの工作員だったという事も後からFBIに調べられてわかっている。日本の政治家にも同じような事が起きているのではないか、、、ともかくその後、ダイアンさんに解雇された工作員のラッセルロウと言う人は社会正義教育財団の事務長としてサンフランシスコで慰安婦問題でも活動してきたようだ。

1990年、まだ私が遊びにLAに来ていたころモントレパークの中国人が多く住む場所に中華料理を食べに連れて行ってもらった事があった。その時“この小さな町にどのくらい中国人の銀行があるかわかりますか?”と聞かれた事があった。正確な数字は忘れたけれど20だったか30だったか、その数字の多さに驚いた。“中国人はアメリカ人のレストランでは食べない。この町にある中華レストランで食べ商売をし中華系のマーケットで買い物をして殆ど、この町でお金を落とすのだ”と。そしてそこから中華系の政治家を送り出すのだという事をずいぶん前に言っていた。その中華系の宗教寺院や教会はノンプロフィットの団体として運営されているので特別なビザが発行されアメリカに来るビザは取りやすいし組織としては宗教なので税金も無い。でも中では神様や仏さんの話などしていなく商工会議所みたいなもので皆、お金の事ばかり話していると。韓国系の教会が多いのも同じような理由なのだろう。

だいぶ、昔の事だけれど日本人で珍しく福祉関係の仕事をしている人がいた。その人がカリフォルニア州やロスアンジェルス群からアジア人として福祉予算をもらっているのに申請する人は中国人と韓国人が殆どでその予算はそれらの人に使われていると。こちらで生まれた中国人や韓国人は親や祖父、祖父母、親戚の繋がりが強い。だから英語の読めない家族の生活保護やその他の社会福祉を受ける場合に必要な書類の作成も良く手伝っている。そして文化も食事もライフスタイルも言葉もきっちり継いでいる。このあたりは、こちらに住む日系人3世4世5世にも是非見習ってほしい。日本語を殆ど喋れない3世4世になると日本に対する興味も薄れるのだろう。

日本に行った事が無いという日系人も多い。逆に純粋なアメリカ人の日本文化に対する興味、憧れを持つ人は多い。ここLAを見ても日本人、日系人の数は少なくなってきており中国系アメリカ人、韓国系アメリカ人の数は増えている。そうすると当然、日系人が結婚するのは、日本人よりも中国系アメリカ人、韓国系アメリカ人が多い。そして、その子供たちがどちらの文化を取り入れてどちらの言葉を第2か国語として教えるかと言うと残念ながら日本とはいかないケースも多いのだ。先日、日本人で保険の仕事をしている人に会った。彼女も保険や医療の日本語訳のパンフレットが作ってもらえなく医者に付き添ってくれる日本人の通訳が少なくて苦労していると言っていた。福祉関係の書類も他の国のものはあっても日本語が無い。それだけニーズが無いという事なのかもしれない。

先日、もう一つ日系人の人達が長く使ってきたユニオンバンクがUSバンクに吸収されたというニュースを聞いて、がっかりした。また、日系人の歴史から一つ灯が消えたような気持ちになった。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Earl Klugh ”Solo Guitar”

ジャズを聴くにはいい季節ですが、ちょっと寒いです。暖房するには早いので、上着を着て聴いています。静かな秋の夜に素敵なギタージャズはいかがでしょうか?フュージョン・アコースティック・ギターの第一人者、アール・クルーによる初の完全ソロ・アルバム。スタンダード曲やポップスのカヴァーを、しっとりと聴かせてくれます。1989年作品。

01. It’s Only A Paper Moon (02:15)
02. So Many Stars (03:13)
03. I’m Confessin’ (02:23)
04. If I Only Had A Brain (02:13)
05. Emily (02:43)
06. Love Is Here To Stay (02:42)
07. Someday My Prince Will Come (02:03)
08. Any Old Time Of The Day (03:30)
09. Once Upon A Summertime (03:06)
10. Embraceable You (03:50)
11. I’m All Smiles (02:41)
12. You Make Me Feel So Young (03:01)
13. Autumn Leaves (02:34)
14. Way You Look Tonight, The (02:36)

編集後記「我が家のおもちゃ箱」

我が家のリビングには孫が来た時のために遊べるようにオモチャがいっぱいあります。オモチャは4人の孫が小さかったころに買ったものなのでボロボロになっているものもあります。それでも孫たちはそれらをうまく使って遊びます。遊び方もどんどん変わって来ていて、今は私たちのヨガマットを敷いてアンパンマンのブロックとゴムボールを使ってやるボーリングがお気に入りのようです。近々、みんなで近くのボーリング場に行こうと考えています。《R.O.》

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