雑貨屋ウィークリー1402号

雑貨屋のひとり言「侍ジャパン、感動をありがとう!」

世界中が興奮、感動したWBCが終わりましたが、まだ余韻が残っています。栗山監督が率いる侍ジャパンは想像をはるかに超える活躍で私たちに数々の感動を与えてくれました。感謝をしたいと思います。アメリカチームとの優勝決定戦の9回表、日本の一点リードで大谷翔平がクローザーとして登場し、2アウトであと1人で優勝という場面にハラハラしながら観ていました。大谷投手がエンジェルスで同僚である強打者トラウトを空振り三振にし、侍ジャパンの夢、日本の夢が叶った瞬間、私は飛び上がりました。大谷翔平で始まり、大谷翔平で締めくくって優勝を果たす、まるでこうなることがシナリオに描かれていたのかと思うような展開で、日本中の人の夢が現実になり本当にうれしく思います。侍ジャパンが野球の楽しさ、面白さを世界の人に伝えたことは大きな功績だと思います。それに加えて侍ジャパンの礼儀正しい行動と、相手やファンをリスペクトする姿勢が世界に認められたことも日本人として誇らしく思っています。今回のWBCで野球史に残る歴史的瞬間を目撃させていただき、感動ができたことは本当に幸せだと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

もういいかい 土手の土筆が風に聞き

バイオなど知らぬタンポポ風が好き

孫の目になって見つけたつくしんぼ

万歩計朝の桜を一人占め

花吹雪 延命治療よしとせず

(ニュースひとりよがり)

「無念の雨」

今年も三密ならず —お花見

「物価高騰」

卵焼きの代わりに沢庵 —長屋の花見

「ノコッタノコッタ」

ノコレナカッタ —横綱・大関

河合成近

龍翁余話(774)「絵本週間」

去る日、五反田駅近くの本屋に入ったら「3月27日~4月9日の2週間は“絵本週間”」の貼り紙が目に止まった。「へ~、そんな週間があったのか」と思い、店員に(絵本週間の)趣旨を訊ねたら「世界的に有名な童話作家・アンデルセン(デンマーク)の誕生日が4月2日、その前後の週を“絵本週間にした」とのこと(いつ、誰が決めたかは店員も知らない)。翁が本屋に来た目的は新刊書探しだが、”絵本週間“の貼り紙に誘われて、まずは絵本コーナーに足を運んだ。『つながるいのち』『ほしのゆめ』『きみのことがだいすき』『かわいいいきもの図鑑』『ほしまつりがやってくる』などのほか動物を擬人化したものもあり、その数の多さに驚く。聞くところによると、現在日本で出版されている児童書は約30,000冊、その中で絵本は7,500冊もあるそうだ。

そもそも絵本とは――文字通り“絵”で主たる内容を表わしている本。漫画は“コマ割り”がしてあるが、絵本はあくまでも(ページごとの)“1つの絵”が主役で物を語り、その絵(ストーリー)を文章が補う(脇役)。そこが漫画との違いだ。日本では平安時代の絵巻物を起源とするらしい。『源氏物語絵巻』『伴大納言絵巻』などが有名だ。江戸時代に出版された『動植物図鑑』なども絵本と呼ばれたそうだ。どこの国でもそうだが、昔は無学文盲で文字が読めない人、書けない人が多く、その人たちのために絵の本が重宝されたが、近・現代においては、絵本は“子ども教育のため”として出版されるようになった。中には、おとなが読んでも“ためになる絵本”“解かり易い絵本”というのも多くある。翁が現役の頃、テレビの番組企画書やCM企画書をテレビ局やスポンサー(広告主)に提出する時、“絵コンテ”なるものを作成した。文字でゴチャゴチャ説明するより、絵(イラスト)や写真で見せる方が手っ取り早く理解して貰えるからだ。勿論、簡単な文章(ト書き)も添えるが、それはイラストや写真の補足説明ていどの役割でしかない。この“絵コンテ”は本来の絵本とは異なるが“映像業界独自の手法”と言えるだろう。いや、同じような手法がほかにもある。例えば建築業界――設計図のほかに完成予想全体図・各部屋・キッチン・洗面所・バス・トイレなどの個別図などをクライアント(依頼人=施主)に見せて理解して貰う方法が、映像業界の手法と比較的似ている。更に不動産業界、都市開発、町興し事業なども(文章だけでなく)“絵を見れば分かる”ビジュアル化しているようだ。

ところで翁、“絵本コーナー”を見て廻っている最中、ふと、子どもの頃に読んだ絵本のことを思い出した。戦時中だから当然、戦争に関する本、例えば『とつげき さんじゅうし(突撃三銃士)』『らっかさんぶたい(落下傘部隊)』『へいたい(兵隊)さん、ありがとう』『ソラノマモリ(空の守り)』などの絵本があった。なにせ戦時中の子どもたちは“少国民”と呼ばれ、男の子は“軍人”になること、女の子は“銃後の護り”につくことが求められた時代。もう二度とこんな時代は来て貰いたくないし、(戦時中を回想していると)何だか“ウクライナ”が重なる。狂人・プーチンによる“大義なき侵攻”から1年以上が過ぎた。ウクライナ国民の苦難悲痛は、戦時中の日本(本土)の比ではあるまい。胸が痛む。

話を戻そう――確かに翁の少年時代は“撃ちてし止まむ”(敵を倒すまで戦い続ける)の時代だったから“戦争一色の絵本”ばかりであったことは仕方ないが、1つだけ龍少年(翁)がしっかりと肝に銘じたことがある。それは「沢山本を読めば偉くなる」と思い込んだことだ。ちょっと自慢だが翁、兄や姉たちのお陰で幼稚園児の頃、すでに小学2年生程度の文字を覚えていた。だから親に絵本を沢山買って貰い丸暗記するほど読み耽った。その割には(大人になって)翁の書棚には“つんどく”本が増え、高齢になるにしたがって活字離れが進み“老人向けの絵本”が出ないものか、と“活字離れ”を嘆く昨今である。

映画やテレビのホームドラマなどで、若い母親が幼児を寝かしつける時、絵本を読んで聞かせる場面をよく見かける。そんなシーンを視ると「母親の我が子への愛情」や「家族の安泰」を感じて微笑ましい。確かに絵本の読み聞かせは“親子の絆を育む時間”だ。その子(幼児)にとって、絵本を読んでくれる人が母親であれ父親であれ「今、自分のことだけを見て語りかけてくれる安らぎと親への信頼」が(理屈ではなく)体が覚える(体感する)一番幸せな時間である。ある局のアナウンサー経験者が「子どもに読み聞かせする時は、出来るだけ標準語に近いイントネーション(音調・抑揚)やアクセント(音の相対的な強弱や高低)で語って貰いたい」と言ったが、(そのように出来れば一番いいだろうが)翁は、必ずしもそうは思わない。土地言葉(方言音)でもいい、要は、子どもを愛おしく思う心があれば、それでいいと思う。もっとも近年はテレビの影響で若い人たちは標準語に近い発音でしゃべるようになって来ているようだ。

前述のように、絵本の読み聞かせは幼児を健全に育てるための教材であり、親子の絆を育む時間である。文部科学省は「幼児教育総論」の中で次のように述べている。【絵本の読み聞かせは、子ども(幼児)の言語能力や認知能力、肉親感情(親子愛・兄弟愛)などの発達に顕著な効果が表れる。読み聞かせをして貰っている幼児の心の中から不安やストレスが消え、更に(アメリカの研究では)感情や情動(喜怒哀楽)に関わる部位(大脳辺縁系)が活動的になって、情緒豊かな人間に成長することが、すでに実証されている】そうだ。また、(これもアメリカの幼児教育研究機関の発表だが)親が一方的に読んであげるだけでなく(絵本の内容に沿って)「あなただったらどうする?」「あなたはどう思う?」「この先、どうなると思う?」と幼児に問い掛けることも大切だと言う。これは子ども(幼児)の想像力・表現力の発達を助ける要因だそうだ。ただ、翁は思う「絵本の読み聞かせは確かに子育ての重要な時間」ではあるが、その一方「子育ては親育て」。子どもを育てていながら、実は親が教えられている(気付かされる)ことも多いのでは――ともあれ3月27日からの『絵本週間』、「あなただったらどう過ごす?」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「気象病」

先月、友人が路上で突然倒れて通りすがりの人が救急車を呼んでくれたらしくそのまま大きな病院に運ばれた。その翌日の夕方ごろ、自宅に友人から電話があった。その時は何を言っているか聞き取れず尋常でない事が起きている事がわかったものの、てっきり自宅にいると思い急いで救急車を呼ぶように言うと、すでに友人は病院にいるというのがわかった。

やっと病院名を聞き取る事が出来たので翌日の午後、面会に行った。その時は、まだ友人は全体が見渡せる集中治療室の仕切られた一部屋にいた。中央にはナースステーションが配置されていて、いつでも患者さんの状態が把握できるようになっていた。今後の意思疎通は筆談が必要だろうかなど、あれこれ考えていた。ところが驚いた事に友人は、一昨日に話した状態から普通に喋れる状態に回復していたので安心した。

それにしても医者嫌い、薬嫌いの友人は元気で自分のビジネスも一人でテキパキこなしていただけに驚いた。昨年の春頃から、毎月食事会を企画してくれて、その後はその友人のオフィスでおしゃべりする時間を作ってくれていた。いつも集まる友人達も今回の友人の入院には本当に驚いた。友人が倒れた原因は脳出血。当日は相当、血圧が高くなっていたらしい。幸い、手術は必要なく命に関わるほどではなく今後、薬による治療と左の手足に残る麻痺のリハビリ治療をしていくらしい。

そんなわけで高血圧を調べていたら気象病という言葉が引っかかった。それによると気象病は気圧、温度、湿度などの変動で起こる不調で元々、頭痛持ちや関節痛、リウマチのある人には辛い症状が出るそうだ。2月はお風呂場で倒れる人も多い。寒い脱衣所、暖かい湯舟そこから、また寒い空気に触れて血圧の変動や心臓の負担も大きい。冬に限らず8月も熱中症で倒れる人が多い。今の時期のように季節の変わり目で寒くなったり突然気温が上昇したりで体の負担が多い時は注意が必要だ。

特別な病気を抱えていない普通の人でさえ冬の乾燥による皮膚や目への負担はある。私は花粉アレルギーではないのに朝だけくしゃみが出ていた時期がある。それが寒暖差アレルギーという事も数年前に知って1階と2階に温度計付の温度計を置き、加湿器を使ったり除湿付きのエアコンで調整したり2階の部屋から1階の部屋に移動する時は1枚多く着るなど温度差に気を遣うようになってからピタリと朝のくしゃみが止まった。

また、カラリと晴れた日は気持ちのいいもので自律神経に影響を受けやすい人は精神的な事まで影響を受けるものだ。なにしろ自然が相手なので、うまくバランスを取りながら上手に付き合うしかない。自然と共存し謙虚な気持ちで、、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Kim Pensyl “Collection”

ジャズアルバムをまとめて紹介しているページ(トップページのテーマのところ)がありますが残念ながら雑貨屋ウィークリー1288号までの分しかありませんでした。雑貨屋をリニューアルしてからのアルバムリストがなかったので不便でした。1288号までの分は古いソフトウェア(FrontPage)で作られているので更新するのが難しかったこともあり、今回WordPressで新たにページを作りました。1288号までの分は新しいページにリンクさせることにしました。使いやすくするために検索機能をつけました。”ZW”の雑貨屋ウィークリーの号数をクリックするとアルバムの見出しに飛び説明記事が読めるようにしたあります。テーマ「最新ジャズアルバム」をクリックしていただければご覧いただけますのでご利用ください。

このコーナーで初めてのアーティストKim Pensylのアルバムの紹介です。Kim Pensylはアメリカ合衆国オハイオ州出身でサックス、フルート、キーボードの奏者、作曲家として活躍しています。彼の作品はメロディックでハーモニックな音が特徴です。”Collection”は特に高音のキラキラした音が魅力的です。Kim Pensylは多くの映画やテレビ番組のサウンドトラックを手がけており、その作品は多くの人に知られています。《R.O.》

今週のアルバムKim Pensyl “Collection”

1-The Moroccan Junction
2-Shower Dance
3-The Sweet Course
4-All I Ever Want Is You
5-Are You Ready?
6-Monterey Magic
7-Feel Your Love
8-The Doctor Is Out
9-Senna’s Samba
10-The Emerald Sunrise

編集後記「オーディオキャプチャー」

昔、FMエアーチェックなどで録音した貴重な音源をMDやカセットなどに保存している方がいると思います。これらの音源をオーディオキャプチャーを使ってMP3に変換することができます。MDやカセットに保存している音楽をSDメモリやUSBメモリにMP3で録音するというものです。それをPCに保存したり、CDにすることもできます。(私が購入したのはサンワサプライのオーディオレコーダー400-MEDIO25です。)

家にたくさんのMD音があるのでこのオーディオキャプチャーでやってみました。デッキで再生させながらの録音となるので時間はかかりますがちゃんとできました。Amazon Musicの音楽をこのオーディオキャプチャーで録音することもできます。わたしはMP3にした楽曲をウォークマンに取り込み出かけるときに聴いています。《R.O.》

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