雑貨屋ウィークリー1403号

雑貨屋のひとり言「左肩の治療を始めました」

昨年10月ころから左肩の動きが悪くなってきて、これまで問題なくできていたヨガでできないポーズが出てきました。五十肩だろうと思ってYouTubeで痛みの対処法を観ながらいろいろ試してみましたが、一向に善くならず最近では寝るときに寝返りしにくく睡眠の質が悪くなるなど日常生活に支障が出てきています。しかもこの痛みがストレスになってHbA1cの値も悪くなっています。これ以上悪くなる前に専門家に相談しようと思い、YouTubeで見つけた大阪阿倍野区にあるナニワの重症専門整体医院、光田先生に診ていただきました。身体に歪みがあることがわかりました。(自分ではまず気づかないです。)おそらくもっと前からこういう状態になる兆候があったのだと納得のいく説明を受けました。この歪みの原因をとりながら時間をかけて元の身体に戻す治療プランを立てていただきました。前向きな行動がとれたことをうれしく思っています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

頷いて聞いてくれたがそれっきり

派遣です矛盾の中で生きてます

丁寧語並べ断り状が来る

やっぱりとがっかりで聞く裏話

生真面目に茶番演じて喜寿米寿

(ニュースひとりよがり)

「立民、小西理事を更迭」

任命責任は問わない —岸田首相

「相撲、野球、サッカー」

みんな派手にやってやがる —コロナ

「ヘルメット着用」

頭にもマスクですか —自転車愛用者

河合成近

龍翁余話(775)「清明(せいめい)」

かつて翁が毎年ハワイへ行くたびに、あるゴルフグループの仲間に入れて貰い、滞在中、ゴルフ・コンペに参加させて貰っていた。彼ら(約16人)は、ワイキキからわずか22㎞(車で約30分)の、かの有名な「ハワイ・カイ・ゴルフコース」のメンバー。1人を除き、いずれも日系3世ばかり。元裁判官、元高校教師、元商社マン、元不動産業など、以前の職業はバラバラで、いつ、どんな形でグループ化したのか知らないが、そのメンバーの1人に、ワイキキに在る某老舗の沖縄料理店で元料理長だった「デネス・オオシロ」と言う(翁と同年配の)沖縄出身者がいた。日系3世グループの中で彼だけが1世。翁が沖縄と縁が深く、沖縄に友人が多くいることを知ったデネス、何かと翁の面倒を見てくれた。翁がそのグループに参加したのは20数年前だから当然、デネスとも20数年の付き合い。

最初に会った時、彼から貰った名刺の表面に英語で「○○沖縄料理店アドバイザー デネス・オオシロ」と店の所在地と電話番号、裏面に日本語で「大城清明」と住所・電話番号が書いてあった。翁「ああ、あなたの日本名はオオシロ・キヨアキさんだね」と言ったら、彼は「ノー(いいえ)、セイメイです。沖縄は訓読みより音読みが多いです。昔、中国との交流が頻繁だったからでしょうか」・・・更に彼は「私は4月生まれ。沖縄では毎年4月の初めに『清明祭』(シーミー)と言う先祖供養の祭りがあります。ご承知と思いますが、沖縄のお墓は大きくてまるで“死者の家”。その墓の前に親戚が集まり、それぞれが持参した食べ物や飲み物をお供えした後(墓の前で)皆で宴会をする、いわば年に1度の親族の親睦会みたいなもの。これは18世紀に中国から伝わったそうですが、いずれにしても私が生まれたのはこの『シーミー』の頃なので、親が「清明」と名付けたのでしょう」――余談だが、4月の初旬に『清明祭』で先祖の供養をするのであれば、沖縄のお盆はどうするのだろう?と思い、そのことを彼に訊いたら「沖縄のお盆は“シチグワチ”と呼ばれ、旧暦の7月13日から15日まで行なわれる。13日の迎え火を“ウンケー”、14日を“ナカビ”、15日の送り火を“ウークイ”と言い『清明祭』と同じく先祖を供養します」とのこと。

さて今号の『清明(せいめい)』は、ハワイのゴルフ仲間「デネス・オオシロ」(大城清明さん)や沖縄の「シーミー」の話ばかりでなく、4月の行事『清明』(今年は4月5日)の話がほかにもある。と言っても、日本本土では、中国や台湾で行なわれる「清明節」や沖縄の「清明祭」のようにお墓を掃除して先祖を供養すると言う(社会的・風習的な)特別行事が行なわれるものではないので『清明』に気づかない人が多いのではないだろうか。そもそも『清明』とは、万物が清々しく明るく美しい春先を表わす言葉“清浄明潔”(せいじょうめいけつ)の略語である。そこで翁は「花のつぼみが膨らんで、花が咲き誇る季節への移ろいを感じ、草花を愛でる日=時期」と解釈している。と言っても人々が草花を愛でるのは、何も『清明』の時期に限ったことではない。正月以降の暦上での諸行事、故人の月命日や祥月命日、そのほか季節感を味わう折々に季節の花は欠かせない。翁のような草花の知識に疎い人間でも(歳を重ねるごとに)草花を愛でる気持ちが強くなって来て、折にふれ、我が家のリビングに季節花を飾っている。

老域の翁には、もう1つ“好み”が増えた。翁は本来コーヒー党であるのだが、近年は日本茶が好きになって来た。中国では『清明』の前に摘まれる茶葉の“明前茶”(みんちぇんちゃ)は格別に美味しいそうだ(翁はまだ味わったことがない)。翁は若い頃、東京都文京区に家元がある”江戸千家宗家蓮華庵“を取材した時に教えて貰った”茶の点て方(たてかた))“を思い出しながら、いっぱしの”茶人“を気取って時々、茶筅(ちゃせん)を使って抹茶を点てる。本当のところ、翁は抹茶より煎茶のほうが好きなのだが、たまにカッコつけて千利休のマネをするのも悪くはない。更に(甘党の翁)、抹茶を点てる時は、必ず和菓子を用意する。ご承知のように茶道で使われる菓子は(大別して)“干菓子(ひがし)”と“主菓子(おもがし)”がある。翁は“干菓子”(なかでも)“落雁(らくがん)”が好きだ。それと(常道ではないと思うが)“桃山・黄身しぐれ”にも目がない。つまり翁の“お茶点て”は和菓子が主役、お茶は脇役かも知れない。ところで(これも余談だが)翁の湯呑み茶碗は大分県日田市の民芸の器“小鹿田焼”(おんたやき)である。約30年前、小鹿田焼の里を取材した時に買った“飛び鉋”(とびかんな)模様の“小鹿田焼”を今でも大切に使っている。ちなみに我が家のほかの小皿類も香炉も、そして玄関の上り口に置いてある大きな陶器花瓶も“飛び鉋”である(これは特注品で翁の自慢の一品)。

さて、翁は今年『清明』が始まる4月5日に田舎(大分県)へ帰る。昨年暮れから本年正月にかけて15年ぶりに帰郷してから2度目の帰省である。『清明』の期間は4月20日まで続くそうだから、その間に(長年ご無沙汰していた)父母・兄・叔母・叔父たちの墓前、そして本年正月に見送ったばかりの長姉の霊前に季節花を手向ける予定。この時期の花にはどんなものがあるか調べてみた(カッコ内は花言葉)。ヒエンソウ(自由・陽気)・カタクリ(寂しさに耐える)・レンゲソウ(心が和らぐ)・シラン(あなたを忘れない=変わらぬ愛)・タネツケバナ(勝利・根性・不屈の精神)などだそうだ。恥ずかしながら翁が知っているのはカタクリとレンゲソウだけ。ついでにこの時期の食べ物についても調べてみた。有名なのは初ガツオ(カツオの旬は2度あり、4月5月は初ガツオ、8月9月は戻りガツオ)。翁は生(刺身)は食べられない。野菜では新玉ネギ。これも翁は、生のネギは食べられなかったが、近年、「血液をサラサラにする」と言うことで主治医に薦められ、あれこれ工夫して食べるようになった。果物ではイチゴ、これは翁、大好物。

ともあれ、万物がはつらつと芽吹き、清々しく美しい花を咲かせる『清明』の時期、しかも翁の生誕月のこの時期に故郷の自然美で身を清め、沖縄の「清明際」に倣って先祖・故人を供養し、我が長寿に感謝しよう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズライフ Anna Callahan “My Ideal”

ヴォーカルもやる男性トランぺッターがたくさんいます。代表的なアーティストにChet Becker, Chris Botti, Till Bronner, Louis Armstrong, Tokuなどがいます。ボストンで活躍しているAnna Callahanは女性ヴォーカリスト兼トランぺッターです。ずっと聴いていられる耳障りの良い歌声です。ヴォーカルがメインですが間奏でのトランペットも素晴らしいと思います。《R.O.》

Anna Callahan “My Ideal”

1. My Ideal
2. I’ve Never Been in Love Before
3. I Knew
4. Say It Isn’t So
5. When Snow Falls
6. The Moon Looks Down and Laughs
7. O Woe Is Me
8. Triste
9. So Long Ago
10. My Romance
11. Adieu

Anna Callahan (vo,tp)
aren Hammack (p)
Richard Shaw (b)
Jamey Tate (ds)
Barry Zweig (g)

編集後記「ChatGPTは頼りになる私の助っ人」

先週、ご紹介したジャズアルバムの最新リストはChatGPTの力を借りて作りました。並び替えや検索ができる機能があるリストにしたいけど、どうやって作ったらいいかわからず思案していました。そこでChatGPTに作成のアイデアについて聞くと、私が使っているWordPressにTablePressというプラグインがあり、それを使えば私のやりたいことができそうだとわかりました。続けて具体的な作成の手順を教えてもらったので短時間で私のイメージ通りのリストを作ることができました。何かをやりたいと思った時、思いついた時にイメージ情報をChatGPTに伝えて質問すると良いアイデアを探し出してくれるのでとても助かります。ChatGPTは幅広くなんでも聞ける頼りになる強い味方です。最近はこのGPTに加えてMicrosoftが提供してくれているAiのBingも活用しています。音声入力で質問できるので便利です。調べるのがたのしくなりました。《R.O.》

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