雑貨屋ウィークリー1339号

雑貨屋のひとり言「重力蓄電に注目しています」

世界中で電力不足が懸念されています。しかもCO2を削減する脱炭素を追求しながら電力の安定供給が求められています。風力発電や太陽光発電のような再生可能エネルギーは出力が安定しないという欠点があります。この課題を解消できる発電・蓄電技術があります。それは重力を活用して電力を溜める重力蓄電というものです。具体的にはコンクリートブロックを上から下に落とし、そのときの位置エネルギーでモーターを回して発電するという単純なものです。10MW単位から構築でき数GW単位まで拡張できます。スイスとアメリカに本拠地があるEnergy Vaultという会社によってかなり実用化に近づいています。2022年半ばには本格的なプロジェクトが始動する予定です。数年のうちに50GWから100GW(原発50基から100基分の電力)の建設が予定されています。鉱物資源を必要としないので環境にもやさしく低コストでSDG’s(持続可能)な蓄電技術ですのでこれからの動向に注目していきたいと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

(川 柳)

逆風に自転車尻を上げて行き

得手に帆を上げて嵐をまだ知らず

コロナ禍が追い風通販がはしゃぐ

風評の後を行政追いかける

北風の虚勢を太陽がいなし

(ニュースひとりよがり)

「北朝鮮ミサイル発射」

錯覚の角度で ―国際社会

「米での新車販売台数1位」

追い越し禁止だ、トヨタへ ―G M

「10分以上の大差」

密を避けすぎたかな ―青山学院

河合成近

龍翁余話(712)「警視庁創設記念日」

1月15日は『警視庁創設記念日』―1874年(明治7年)1月15日に『東京警視庁』(現:警視庁)が創設された。当初の『東京警視庁』の権限は衛生・風俗関係の営業監視、住民の日常生活の安定(治安)維持であったが、農民一揆や新政府に対する不満分子(旧武士や文士、思想家などの反体制派)を抑え込む“軍事的機能”に重点が置かれるようになった。初代大警視(現:警視総監)は川路利良(かわじ としよし=薩摩藩士・内務官僚・陸軍少将、1834年~1879年)。(なお、川路については後でもう一度述べる。)

新春の某日、翁、東京都中央区京橋にある『警察博物館』を参観した。『警察博物館』は、警視庁の歴史と活動に関する資料展示の博物館で正式名称は『警視庁広報センター』。京橋と銀座1丁目の境界に位置する。入口には2016年まで高速道路交通警察隊で使われていた(マツダRXの)パトロールカー。館内に入って、すぐ目に止まるのが国産ヘリ「はるかぜ1号」1959年(昭和34年)に初導入、事件発生時の情報収集と空からの捜索・災害時の人命救助・山岳救難活動など、警察ヘリの活動は、すでに我々が多く知るところである。

同じフロア(1F)には、白バイ、黒バイ、赤バイも展示されている。白バイはお馴染みのバイク、黒バイは街の交番で見かける。一方、この黒バイ、時には“覆面パトカー”の役目もするそうだから(特に高速走行時の)ドライバー諸君は要注意。ところで翁“赤バイ”については全く知らなかった。それもそのはず、実は警視庁にオートバイが導入されたのは1918年(大正7年)、最初は全て赤バイだったそうだ。そして1936年(昭和11年)に“白バイ”が登場、ご存知のように“白バイ”は、交通違反の取り締まり、VIP車の護衛・誘導、男子マラソン大会の先導などの交通機動隊の役目のほか皇族や御所を守る皇宮警察にも配備されている。近年、警視庁交通総務課には女性だけで構成されている白バイ部隊「クイーンスターズ」があり、女子マラソン大会の先導、市民や子どもの“交通安全指導”でも活躍している。このほか大阪府警では1997年(平成9年)に、ひったくり犯取り締り用バイク(青色の)「スカイブルー隊」を発足、これを“青バイ隊”と呼ぶ。なお“赤バイ”は緊急消防車輛に転身、火災現場へ急行し火災情報収集活動で活躍している。

さて、2Fは「人と街を守る警察」、3Fは「事件・事故を解決する力」をアピールするコーナーで交番・鑑識・科捜研の仕事内容が説明されている。近年、テレビでこの種のドラマの作品が多いので素人の翁でも“うむうむ”と分かったような気分になる。4Fは「首都を守る警視庁の今とこれから」(大都会東京に起こり得る脅威から都民を守る警察の姿)。そして5F、翁が本当に見学したかった場所がここ「警察の歩み」(歴史)だ。ところが入館受付の際、担当警官から「4,5Fは撮影禁止です」。それを聞いて翁の見学意欲は多少萎えたが「まあ、せっかく来たのだから」と気を取り直して各階を歩いたのだが――いざ、5Fに来て思った「撮影禁止するような展示物はどこにもないではないか」――

5Fは、時代背景に沿って事件の歴史が紹介されているが(本稿ではスペースの関係でそれらは省略)コーナーの正面に展示されている「警察の父・川路利良大警視(初代警視総監)」と「警察創成期」に絞って学習する。と言っても幕末・明治史の好きの翁、“警視庁創設のいきさつ”については多少の知識がある。と言うか、実は翁、川路利良に対しては(個人的理由で)評価と批判が半分半分。まず“評価”だが――川路は薩摩の下級武士、小さい頃から剣、漢学に励み、やがて(明治維新の立役者)西郷隆盛に認められ戊辰戦争で活躍する。維新成立後、西郷は(薩摩藩士の階級差の不満をなくすため)上級武士を近衛隊に、下級武士(郷士)を市中取り締まり隊(後の警察)に配属、西郷は郷士の長に川路を任命した。更に西郷は(警察機構の重要性を考え)川路を(警察制度研究のため)欧州へ派遣、1年の研修を終えた川路は1873年(明治6年)に帰国、直ちに「警察制度創設の建議書」を作成、翌1874年(明治7年)に東京警視庁が創設された。以来、川路が描いた“警察思想”が今も“警察バイブル”となっていることは評価に値する。一方、“批判”だが――川路の出世はことごとく西郷のお陰、その大恩に背いて彼は(翁の大嫌いな)大久保利通に心酔するようになり、1877年(明治10年)の西南の役の時、彼は大久保の命令で大警視兼陸軍少将として警視庁の警官隊を率い西郷軍と戦った。翁は前述、個人的理由で、と書いたが、翁の曽祖父は西郷軍の一員として政府軍と戦い、西郷と共に今、鹿児島の南洲墓地に眠っている。つまり、翁は幼少時より“大西郷遺訓”を学び今もなお西郷を(勝海舟と併せて)敬愛しているのだ。故に「川路は恩人に刃向かった“恩知らず野郎”」と批判して来たのだが、「今日の世界に誇る日本警察の大飛躍を考えれば、俺の個人的な嫌悪は小さい、小さい」と苦笑いして博物館を後にした・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「1月7日は七草粥!」

昨日は待ちに待った解禁日。隔離生活が終わり自由に買い物に出かけられたので早速、髪を切りに予約していた美容院に出かけ七草粥の七草を買いに駅近くの商店街までルンルン💕🎶で出かけた。14日ぶりに外を堂々と歩け、久しぶりに娑婆の空気を吸って太陽の日差しを全身に浴びた。前々日に降った雪は空気の汚れを吸い取ってくれたようにすっきりと爽やかで空は青空が広がっていた。まるで刑期を終えたように晴れ晴れした気分だ。当たり前に外出、出来る事が嬉しい。

海外から帰国する日本人にも、これだけ厳しい対応をしているのだから、まして衛生習慣の違う外国人の旅行者にも充分政府は気をつけて欲しいと思っていた。ところが、どういうわけか羽田にも沢山の外国人がいた。去年のように特段の事情と言う手を使ってある一定の国に配慮したやり方を政府が認めているのだったら、その姿勢は国民から、いずれ強く非難されるだろう。

疑問に思った事は沢山あるけれど、それはひとまず置いておいて、、、、前向きな事から書こう。今年から自分が生まれたこの日本で四季折々の自然や旬の食べ物を楽しみながら日本再発見をしていこうと思っている。今まで置き去りにしていた日本の沢山の宝物を探す時間が出来た事に今はワクワク感がある。

子供の頃から学校の勉強には興味が持てなく歴史の時間も居眠りしていたから他の人が知っている日本の歴史にも、うとい私。でも逆に何も頭に入っていないからかえって偏見も思い込みも無いのでいいのかもしれない。今になって日本と言う国の成り立ちや歴史にも興味を持つようになった。それは、日本を離れて海外から日本を見、日本という国に興味を持つ米国人からの影響もあったからなのだと思う。

そんなわけで昨日の1月7日の解禁日は日本の伝統文化である春の七草粥の日だったので張り切って七草粥を作ってみたのだ。改めて七草粥の由来などを調べてみたら1月7日は1年に5回ある5節句のうちの一つで人日(じんじつの節句)と呼ばれていて前年の厄払い、そして無病息災を祈願して春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、仏の座、スズシロ、スズナ)をお粥と一緒に食べるのが日本の七草粥なのだそうだ。

ちなみに次の節句は3月3日桃の節句、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕の節句、9月9日は菊の節句と続く。いずれも陰陽5行節に基づいて邪気を払い、その季節のものを神様に供え感謝して、それを家族や地域の人と分かち合うための行事なのだそうだ。へ〜そうだったのか、、、という新しい気付きだった。ただ、お正月料理の食べ疲れで胃を休めるための七草粥という単純なものではなかったのだ。もうすぐ大寒、一年で一番寒い日がやってくる。それでも来月の2月4日になれば暦の上では立春。春は遠からじ、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Lois Armstrong “Sunny Side Of The Street”

今週はNHKの連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』で頻繁に出てくるLois Armstrongの”Sunny Side Of The Street”です。611号で紹介したときのアルバム”What A wonderful world”にはこの曲が入っていなかったので、あらためて紹介することにしました。戦後日本が復興しようとしているとき日本人に生きる希望を与えてくれた曲だと思います。《R.O.》

Louis Armstrong “On the Sunny Side of the Street”

1-Where the Blues Were Born in New Orleans        3:08
2-Sugar        3:29        
3-Mahogany Hall Stomp        3:00
4-Blueberry Hill        2:54        
5-That Lucky Old Sun        3:07        
6-Dream a Little Dream of Me        3:03        
7-I Want a Little Girl        3:04        
8-A Song Was Born        3:18        
9-My Sweet Hunk O’ Trash        3:18        
10-I’ll Keep the Lovelight Burning (In My Heart)        2:58        
11-Maybe It’s Because        3:12       
12-You Won’t Be Satisfied (Until You Break My Heart)        2:52       
13-Down in Honky Tonk Town        3:04        
14-I Cover the Waterfront        3:14        
15-Alexander’s Ragtime Band        2:35        
16-Baby, Won’t You Please Come Home?        3:16        
17-On the Sunny Side of the Street        2:56       
18-Satchel Mouth Swing        2:35        
19-I’ve Got a Pocketful of Dreams        2:53        
20-I Wonder        2:59       
21-I Never Knew        2:46       
22-Blues for Yesterday        2:36        
23-Back O’ Town Blues        3:16        
24-Some Day You’ll Be Sorry        3:14        
25-Pennies from Heaven      3:40

編集後記「スマホ替えました」

昨年末からスマホを販売している大手電気店がスマホ乗り換えキャンペーンをやっていたのでiPhoneXRをiPhone13miniに替えました。大きすぎて持ちにくかったスマホからちょうどいいサイズの大きさに戻りました。スペックの違いは通信規格の5Gが使えるようになったこと、カメラに広角レンズがついたこと、液晶がHDRからXDRディスプレイになったこと、メモリ容量が倍の128GBになったことなどがあげられます。iPhone XRはまだ十分使えるので楽天モバイルの予備機として活用していきます。スマホはこれまで2~3年ごとに替えてきていますが、新しいスマホへのデータの引継ぎもずいぶん簡単にできるようになっています。相変わらず面倒くさいのはスマホ、アプリを含めたIDとパスワードの入力です。私は、昨年4月に投稿した「安全なパスワードの創り方」の方法で設定しているのでとても重宝しています。この方法を採用するか、もしくはパスワードをまめに記録しておくことをおすすめします。《R.O.》

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