雑貨屋ウィークリー1400号

雑貨屋のひとり言「ワクワクするWBC侍ジャパン」

春が来ました。そしていよいよWBCが始まりました。メジャーリーグで大活躍の大谷翔平が参加しているので大変盛り上がっています。強化試合からワクワクしながらテレビにくぎ付けになっています。いつも明るく礼儀正しい大谷翔平はチームメイトやファンに愛されています。チームを鼓舞する姿は日本のリーダーにも見習ってほしいと思います。彼の素晴らしい波動が周りに好影響を与え、それを見ている私たちも幸せにしてくれているように思います。チーム侍ジャパンのような素晴らしい日本人がいることをWBCを通じて世界中に知ってもらうことは私たちにとっても誇らしいことだと思います。侍ニッポンの活躍をワクワクしながら見守りたいですね。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

若者の日本語でないニッポン語

年金にすり寄る倍になる話

紙芝居程度の俺の武勇伝

昭和もう昔話にする令和

勲章と昔話をして一人

(ニュースひとりよがり)

ガーシー氏議員失格

陳謝もできないようでは ―失言大臣

「3月場所勝敗」

〇花粉症 外掛け ●コロナ ―マスク

「衣料品事業から撤退」

裸になって出直します ―イトーヨーカドー

河合成近

龍翁余話(772)「3月は自殺対策強化月間」

♪さくら さくら 弥生の空は 見渡す限り 霞か雲か 匂いぞ出ずる いざや いざや
見にゆかん――3月の別名は「弥生」。もう直ぐ“さくら見物”(東京の桜開花16日、満開23日=3月12日現在、気象庁発表)。“コロナ禍”で自粛が求められていた東京・上野公園での飲食を伴う花見が4年ぶりに出来るとか。賑やかな「弥生の宴」になりそうだ。

「弥生」とは、草木がいよいよ茂る、つまり「新しい生命が芽吹く」の意。昭和の俳人・京極杞陽(きょうごく きよう=1908年~1981年)の、「弥生」を詠った俳句に、【美しく 木の芽の如く つつましく】というのがある。杞陽の師は正岡子規の弟分・高浜虚子(たかはま きよし)であるから、杞陽は正岡子規の“孫弟子”に当たる。【美しく 木の芽の如く つつましく】のこの時期に『自殺』などと言う暗いテーマを取り上げるのはどうかと躊躇したが、何故か『3月は自殺対策強化月間』だ。(過去のデータから見て)月別自殺者数の多い月は3月だったので2006年(平成18年)に「自殺対策基本法」が制定され、同時に「3月を自殺対策強化月間」とした(内閣府)。しかし近年になって自殺の多い時期は気候の変わり目の4月~5月~6月と言われている。そこで翁は、自殺が増えて来る春から初夏にかけての“自殺の事前防止対策”のため、今もなお「3月を自殺対策強化月間」にしているのではないか、と思うのである。なお3月ばかりでなく(東京都など)気候の変わり目の9月も「自殺対策強化月間」にしている自治体もある。

「自殺対策基本法」が制定された2006年頃の、全国自殺者数は3万人を超えていた。ところが2010年頃から自殺者数が次第に減少し“コロナ禍”が始まる前は10年連続で2万人を下回っていた。ところが2020年から1,000人ほど増加し、昨年(2022年)の自殺者数は2万1,584人(厚労省発表)。自殺者の内訳は失業者や高齢者(年金生活者)、それに子どもの自殺の増加が目立つ。なにせ(老若男女)1日約60人もの人が尊い命を自ら絶っているのだから、それは悲しい。その悲劇の原因は何だろうか――“コロナ禍”の影響だけではあるまいと思って警察庁や厚労省のデータで調べてみたところ(年代によって異なるが全体として)「健康問題」(鬱病・身体的病気)、「経済・生活問題」(貧困・債務・失業・近所付き合い)、「家庭問題」(子ども教育・親子関係・夫婦関係)、「職場問題」(業績・パワハラ・セクハラ、コミュニケーション不具合)、「男女問題」(失恋・交際上の悩み)、「学校問題」(学業不振・進路の悩み・校内暴力)・・・これらは1つの理由だけでなく幾つかの原因(背景)が重なって“悲観―悲劇”に至っているケースが多い。

子どもから老人までの自殺願望者に共通する「心理学的に見た自殺の要因」を(精神医学会・心理学会の資料に基づいて)もう少し掘り下げてみよう。『自殺』は(突発的な場合もあろうが)ある日、突然、何の前触れもなく起こると言うより、ある程度の時間がかかって徐々に危険な心理状態に陥って行くのが一般的と言われている。例えば「ひどい孤立感」――居場所がない、誰も自分を助けてくれない、周囲に迷惑をかけるだけだ、と職場放棄、不登校など現実逃避の選択肢だけを考える人(現実には家族や友人、学友、同僚が心配してくれているのに、それに気づかず自分の殻に閉じこもってしまう人)。「無価値感」――私なんかいないほうがいい、生きていても仕方ないと思い詰める人(虐待を受けた経験者、愛情枯渇の人に多い)。「強い怒り」――自分の置かれている辛い状況をコントロール出来ず、やり場のない気持ちを他人のせいにして怒りをあらわにする人。「諦観・悲観」――自分が今抱えている苦しみは、どんなに努力しても解決せず、永遠に続くと諦め、悲観する(絶望的になる)人・・・翁、このように書いているうち、これらの心理状態に陥る人間は、『自殺』と同時に『他殺』の引き金にもなるのではないか、と空恐ろしく感じる。

ところで『自殺』の遠因の1つに「独り暮らし老人の悩み」がある。ある調査によると、独り暮らし高齢者の50%以上が“孤独死”を深刻な問題と考えているそうだ。孤独死(または孤立死とも言う)は、誰にも看取られることなく、死亡した後に発見される死をいうのだが、翁のような後期高齢者で独居老人は勿論のこと、前期高齢者でも“行く先悲観”に陥り『自殺』を考える人もいるそうだ。死因不明の急性死亡や事故で亡くなった人の検案(犯罪性の有無に関わらず外傷性なのか病死なのか事故死なのかの死因を医学的・臨床的に検査)する東京都監察医務院の2020年のデータによると、東京23区内で65歳以上の独り暮らしの人の自宅での死亡(孤独死)者数は4,238人となっている。翁も“他人ごとではない”状況(環境)にあるのだが、何故か、まだ“孤独死”や『自殺』の実感が湧いてこないし、それよりも “孤独死に悩む人”、“自殺願望の人”を助ける側に立ちたい、と(柄にもなく)思うのである。

厚労省から出ている『あなたにも出来る自殺予防のための行動』を読むと「これなら多分オレでも出来る」ように思う。<気づき>――心の悩みを抱えている人(家族や仲間)が発する周辺へのサインに早く気づき、声をかける。<傾聴>――本人の人格や気持ちを尊重し、時間をかけて(その人の)悩みを聴いてあげる。但し、その人の話を否定したり、上っ面だけの励ましは逆効果になる怖れもある。<寄り添う>――悩める人に対しては優しく、気長に寄り添い、必要に応じて<繋ぐ>――心の病気や社会・経済的な問題を抱えているようであれば、公的相談機関、医療機関など専門家への相談に繋げよう。

各自治体には福祉保健局と言うのがあって「心の不安」「生きて行くのが辛い」「家族の悩み」「仕事・職場の悩み」「お金の悩み」「いじめなど学校の悩み」「人権問題」などの相談窓口がある。「プロの相談員が親切に対応してくれるし、個人情報の保護も完璧、安心して相談に来て貰いたい」とは東京都福祉保健局の話。ともあれ『3月は自殺対策強化月間』であると同時に『命を大切に考える月間』でもありたい・・・と、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「春が来た」

数日前の夜、ふとTVを見たら鎌倉の長谷寺にある見晴らし台が紹介されていた。そこから見下ろす景色が何となくパロスバーデスの山から海を見下ろす景色に似ていた。LAにいた時は週に2~3回は仕事で山の方を運転して目の前に広がる海を見ながら移動していた。サンペドロの港町があるハイキンググループの人達と週に1度はサンペドロの山から港町が見えるトレイルそしてパロスバーデスに続く山のトレイルを歩いていたので海を見る事は日常の生活の中にあった。その解放感や海から吹く風が懐かしく、そう言えば、もう1年以上も海を見ていなかった事に気が付いた。

そんなわけで、ふと思い立ってその見晴らし台から見る海の景色を見に行こうと出かける事にした。ちょうどお天気も良く上着も要らないくらい暖かい小春日和だったので歩くのも気持ちが良かった。鎌倉は東京からも近く日帰りで行ける場所なので人気がある。東京駅から横須賀線に乗って座ったら、前に高校を卒業したくらいの年頃の女性だろうか、、、仲の良さそうな若い女性が4人で楽しそうに会話をしていた。その近くには元気そうな中高年の女性4人の仲間が地図を出して何処に行こう、あそこに行こうと活発に話していた。男子学生らしきグループやカップルもいて、皆、どこかに行く途中のようだった。誰もが生き生きと朗らかに会話をしていた。久しぶりに、こんなシーンを見たような気がした。この数年間、流行り病と情報不足の中で人々は怯え切って萎縮していた。それだけに春の到来が嬉しく感じる。

鎌倉駅から湘南線で4つ目の長谷駅で降りて長谷寺の見晴台に向かって歩いた。以前人のエスコートで大仏様を見に来た事はあったので、今回は何処にも寄らず長谷寺のみ。まだ桜のシーズン前なので、そんなに混雑していなかったので良かった。何年か前に訪れた鎌倉は人、人、人で東京と変わらないくらい混んでいた。今回は梅の花がチラホラ、桜が咲く前だったので静かで良かった。桜の花は家の近くの穴場で見れば混雑無しで楽しめるので花見のシーズンは、あえて混雑の中、出かける気持ちにはなれない。寒さが緩み日差しが明るくなり花が咲き大地から新緑の緑が萌え始めるこの季節はエネルギーが満ちてくる。そんな春には何か新しい事もやってみたくなるし行った事のない場所にも行ってみたくなるものだ。
2023年の春こそは日本を覆っていた闇が腫れるといい、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Marcela Mangabeira “Closer Project”

ブラジルのサンバにジャズの要素を取り入れたボサノバは聴きやすいので、最近、好んで聴いています。今回ご紹介するブラジルのボーカリストMarcela Mangabeiraは優しい柔らかな声でリオデジャネイロの雰囲気を感じさせてくれます。アルバムはほとんどがスタンダード曲で聴き覚えのありますが、彼女の優しくて軽快な歌声がとてもオシャレなアルバムです。《R.O.》

今週のアルバムMarcela Mangabeira “Closer Project”

1-Because of You
2-7 Years
3-Closer
4-This Masquerade
5-Payphone
6-No Ordinary Love
7-Time After Time
8-Imagine
9-Kiss of Life
10-I’ll Be Over You

編集後記「お陰様で雑貨屋は1400号に到達しました」

今週の雑貨屋ウィークリーは1400号の区切りの発行になります。何が起ころうと時間は正確に時を刻み、新しい週がやってきます。そんなことを繰り返しながら雑貨屋を創刊してから1400週が経ちました。毎週原稿を送り続けてくださっている執筆者の河合成近さん、龍翁さん、茶子さん本当にありがとうございます。雑貨屋を愛読してくださっている読者のみなさん、楽しんでいただいているでしょうか?

今年は花粉の量が多く眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科はすごく混んでいるようです。長い間マスクで鼻と口が保護されていた状態から大量の花粉に晒された人が花粉症を発症しているのかもしれません。私も少し眼が痒くなって来ていますが、白内障の手術後に目薬をさしていたことや、皮膚のかゆみを和らげる漢方薬を服用しているせいかわかりませんが例年に比べると軽症です。今のところ私の常備薬であるコンタックはまだ服用していません。まだトリガーがかかっていないだけかもしれないので油断できません。《R.O.》

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