雑貨屋ウィークリー1399号

雑貨屋のひとり言「レジオネラ菌」

福岡の有名な老舗旅館でお湯から基準値の3700倍のレジオネラ菌が検出されたという事件がありました。お湯の取り換えを週単位で行う必要があるのにもかかわらず、年に2回しかやっていなかったのですからあきれます。そんな悪質な指示をしていた旅館社長の記者会見を見ていると、彼は温泉利用者の健康のことなど全く考えていなかった発言が目立ち(口先だけの謝罪で)とても腹が立ちました。基準の3700倍のレジネオラ菌のお湯が誤って口から入ると肺炎を起こし死に至る可能性があります。昨年10月に神戸でレジネオラ菌で70歳代の男性が感染して死亡したことも知っていながら、自分のところは大丈夫だろうという甘い認識でこんなひどいことを少なくとも数年以上も続けていたのですから、これは犯罪だと思います。記者会見の二日後にこの社長は辞任しましたが、二度とこんなことが起こらないよう厳しい処罰を与えてもらわないとまじめにやっている同業の人の怒りは収まらないと思います。もちろん私を含めた温泉ファンも同じ気持ちだと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

昼寝してゴールの夢を見る兎

急追もそこまでだった万馬券

虎の威を借りて尻尾をピンと立て

一匹狼老いたか影がさみしそう

茫々と老虎千里をかけた夢

(ニュースひとりよがり)

「外相 「G20に欠席」

国会の壁を越えられなかった —政府専用機

「値上げ値上げの中で」

どうだ —1円スマホ

「60年超運転可能に」

ミサイルが飛んでこなければ —原発

河合成近

龍翁余話(771)「忍び寄る中国の“スパイ活動”」

防衛省の発表によると中国軍による尖閣諸島の日本領海へのドブネズミ行動(侵犯行為)と並行して、中国の無人機が毎日のように日本領空に迫る“スパイ飛行”が急増しているそうだ。翁はかねてより「領海・領空侵犯は日本に対する挑発的戦闘行為である。したがって国際法で認められる国家の権利“個別的自衛権”(自国を防衛する権利)を以て日本国に対する中国海軍及び空軍の蛮行(準軍事行動)への反撃行動(武器使用基準の緩和)を早急に検討せよ」と吼えていたが、最近、政府でもようやくその機運が高まり、反撃対策強化に乗り出した。翁は勿論のこと、誰だって“戦争”は好まないが(目には目を、歯には歯を)自国防衛のための個別的自衛権行使については、もっと堂々と議論を展開し具現化すべきである、と考える。

それにしても中国の習近平、儒教の国の生まれでありながら五常の徳(仁・義・智・礼・信)を知らず、国際法もわきまえず、ただひたすら覇権主義(己れの影響力を拡大させるため軍事面・経済面・政治面で他国に介入し、それらの国の主権を侵害し続ける)と言う愚行を繰り返し、独りよがりの詭弁を弄して“嘘八百”を並べ立て、諸外国(特に民主主義国家)に脅威を与えている。その様(さま)は、ロシアのプーチン、北朝鮮の金正恩と同質であり、翁はこの3人を“今世紀三大極悪人”と言い、強い憎悪の念を抱いている。

そこで今号に取り上げる『忍び寄る中国の“スパイ活動”』であるが――「南沙諸島の中国人工島建設」、「東シナ海の尖閣諸島・日本領海への不法侵入」、「台湾への侵攻準備行動」、「アメリカ・カナダ・日本などの領空を無人偵察気球で領空侵犯」、など数々の「敵対行為」を繰り返す中国。これらの「敵対行為」(一般的には他国に対する戦闘行為を言うが、その準備行為、威嚇・強迫行為なども含まれる)に対して国連は(国連憲章に謳われている)国際法によって“国際紛争、及びその兆候が見られる不法行為”に敢然と立ち向かわなければならないのだが、すでにロシア、中国に振り回され、もはや形骸化した(骨抜きにされた)国連は頼りにならず、あとは民主主義・平和主義諸国が団結して習近平の覇権行為を厳しく批判し阻止しなければならない。とは言え、対中国外交は、さまざまなしがらみ(特に経済問題)があって少なからず温度差があり、結局は各国がそれぞれの政治の枠組みの範囲で対応するしかない。そのことを見抜いている習近平は巧妙な手法で相手国を懐柔する、それが“習近平の外交術”(狸の騙し手口)だ。

ところで最近、アメリカ・ワシントンD.C.のシンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)やニューヨーク・ポストは「アメリカに忍び寄る中国のスパイ活動は気球だけではない」と次のような発表を行なった。「中国のスパイ活動は、軍事技術の取得を目的としたもの、商用テクノロジーの取得を目的としたもの、民間の重要機関、または政治家の情報を取得しようとしたもの、サイバー攻撃に関係したものなど広範囲に亘る。中国のスパイ活動の多くは今世紀に入ってからだが習近平の国家主席就任後から著しく多くなった」。

先頃、「中国系企業が沖縄県の無人島・屋那覇島(やなはじま)を2年も前に購入した」と言う情報が流れた。その島を管理する伊是名村(いぜなそん)の話では「確かに島の半分を東京都内の企業に売ったが、中国系企業とは知らなかった」そうだ。この小さな村役場に「領土防衛問題を考えよ」と言っても詮方ないが、これは「国土安全保障上、忌々しき問題である」ことには間違いない。この屋那覇島から約25kmの距離に伊江島・米軍飛行基地が、また約60kmには米空軍の嘉手納基地がある。「日本の領土が中国のものになる」と懸念する声も多い。日本を取り巻く安全保障環境が著しく悪化している今日“中国系企業の無人島購入問題”は日本領土安全保障の面で大いに危惧すべき大事である。

中国には「国の情報活動に協力するよう」国民に義務付けている“国家情報法”なるものがある。つまり、中国政府は国民に“スパイ活動”を奨励しているのだ。アメリカ・カナダ・日本等の無人偵察気球による領空侵犯もその一環であろうが、日本にとってはそれ以上に重大かつ深刻な問題は「中国人による日本の土地買収問題」だ。「沖縄・無人島購入」以前から懸念されているのが「中国資本による北海道の土地漁り問題」だ。田母神俊雄氏(元航空幕僚長、軍事評論家)の話によると「外国資本による日本の土地購入問題は、もはや待ったなしの状況である。北海道では中国資本によって別荘やリゾート地のみならず、森林・水源地、さらには自衛隊基地や飛行場周辺の広大な土地が爆買いされている。国境離島の長崎県・対馬でも韓国資本による土地の買い占めが止まらない。安全保障上、由々しき事態である」とのこと。

日本の国土と国民の安全保障を脅かす土地の取得・利用を防ぐため2021年6月に「重要土地利用規制法」が成立した。内容を見ると「自衛隊基地や原子力発電所など重要インフラ施設周辺約1km(わずか1km)と国境離島などの土地所有者の国籍や氏名、利用状況などを調査(中略)、重要施設などを阻害する利用行為があれば命令・勧告がなされ、違反すれば2年以下の懲役などが科せられる。これに対して反対しているバカども(一部野党や弁護士会など)もいるが・・・この「規制法」とて「外国資本による日本国の土地購入規制」ではないところに翁の不満がある。土地所有者の事情(経済問題、特に管理費や固定資産税に困って土地・森林を手放すなどの事情)もあろうが、これは政府の手当て(援助法)がしっかりしていればどうにでもなる。問題は「外国人の土地取得は国家の存立にかかわる重要問題であり、領土あっての日本国家である」ことの基本理念を政治家や国民がどれだけ強く認識しているか、である。「日本の土地買収と日本でのスパイ活動は世界一容易だ」と言う汚名を、いち早く取り除き『忍び寄る中国のスパイ活動』を阻止する施策、法整備を急いで貰いたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「明治、大正時代にタイムスリップ」

明治生まれの祖母が亡くなった後は忙しかった。家のリフォームもあって追い立てられるように、いろいろな物を急いで処分していく必要があった。本が好きだった祖母の書棚の本も、その中の一つだった。何か貴重な本だったのかもしれないけれど私にはネコに小判でその価値がわからなかった。でも、ただ捨てるのも祖母に申し訳ないような気持ちがしたので読みたい人が誰か、いるかもしれないと古本屋さんに連絡を入れた。

夏の暑い午後の日に書店のオーナーがバイクでやってきた。畳のある昭和の古い和室の2階に案内すると書店のオーナーは唐草模様の風呂敷を広げた。扇風機を付けて麦茶を出して”どうぞ、ゆっくり選んでください”と言って私は下の部屋で母と部屋の片付けをしていた。1時間ぐらいしただろうか、、、本の選定が終わったようで2階に上がっていくと風呂敷には20冊ぐらいの本が積まれてあった。そして”すみません、これは少ないですが、、、”と言って数千円を置いて行かれた。こちらは引き取ってもらうだけのつもりだったので想定外の事だった。私たちは祖母が愛読していた本を誰かが、また読んでくれるのなら、それで良かったのだ。ただ、祖母がどんな本を読んでいたのか本棚にある本の写真をせめて撮っておけば良かったかな~と今は思う。

お彼岸が近くなって、また祖母の事をふと思い出した。明治、大正、昭和、平成と激動の時代の移り変わりの中で祖母は何を見て何を思って生きてきたのだろうかと。そう思っていたら三康図書館という戦前の大衆雑誌から児童書、江戸期の写本や巻物まで所蔵している図書館を見つけた。図書館は芝公園近くの緑が多い静かな場所で入館料100円を払えば一般の人も貴重な蔵書を見る事が出来る。珍しい図書館だと思いメールを入れたら、すぐに丁寧なお返事を頂いた。希望があれば書庫も案内してくださるとの事で図書館が開く頃に出かけてみた。

案内してくださった方は本当に見識の深い方で第2書庫から地下の第5書庫までどこに、どんな本が所蔵されているか丁寧に説明してくださった。ともかく今回は初めてだったので、ざっと見学し数冊、古い時代の料理や雑誌の本を選んで閲覧室に座って眺めていたらあっという間に2時を過ぎていた。何だか、明治、大正、昭和の初期の時代にタイムスリップしていたような不思議な感覚だった。それにしても東京は、専門の図書館がいろいろあるようだ。次回はその中で旅の図書館という所に行ってみよう。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Celso Mendes “French Café Lounge”

ブラジル出身のギタリストCelso Mendesの”French Café Lounge “は明るく軽快なボサノバのリズムで始まるとても耳に心地いい聴きやすいアルバムです。《R.O.》

1-Speed of Sound (Bossa Nova Version) 4:10
2-Lately  4:58
3-Crazy Lua 3:43
4-Only the Moment  3:54
5-Slave to the Rhythm 3:20
6-Wish You Were Here  3:29
7-What’s My Name?  3:47
8-Broken Land Marvin 3:18

編集後記「街の高齢化」

時々、近所のショッピングモールの中や、その周りで歩いている老人を見かけます。足が良くないらしく杖を突いています。昨日も見かけましたが歩き方が以前より悪くなっているように思いました。二年くらい前にはご夫婦で買いもをしたり、レストランで食事をされている姿を見かけましたが、最近はいつみても一人です。奥さんの具合が悪いんだろうか、他に家族は近くにいないのだろうか・・・など気になっています。近所でも最近見かけなくなった人がいます。どちらかが車椅子に乗ってどちらかが押しているご夫婦も見かけるようになってきました。年々、近所の老齢化が進んでいるのを感じます。自分たちも高齢者の仲間入りをしてきているので、せめてシャキッと元気よく歩くようにしたいと思います。《R.O.》

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