雑貨屋ウィークリー1434号

雑貨屋のひとり言「日本シリーズ」

日本シリーズは阪神タイガースとオリックスバファローズのハラハラドキドキのゲームが続き、本日の第7戦で決着します。ゲームはどちらに転ぶかまったくわからない展開になりそうです。ここまで楽しませてくれた両チームに感謝です。両チームが常勝チームとして来シーズンも活躍してくれることを願っています。写真は我が家から見える甲子園球場の灯り(写真中央)です。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳  )

点滴にこんな素直な妻になり

長期戦覚悟す 妻の手を握る

転院の話を病院から言われ

ダイヤ婚あと何日と指を折る (ダイヤ婚11月3日です)

妻の死の電話 に耳が凍り付く

31日に面会に行ったときはそれなりに元気だったのですが。

1日の未明に病院から和子が亡くなったと電話が来ました。

静かで、穏やかな寝顔のままでした。

(ニュースひとりよがり)

 「紫綬褒章受章」

また記念日が1つ増えました ― 俵万智

「3年連続沢村賞」

コロナにも負けず ― 沢村由伸

  「日大迷走」

ダークホースだな  ― 箱根駅伝 

河合成近

龍翁余話(806)「神代植物公園“秋のバラフェスタ”」

いよいよ11月――俳優・神田正輝が総合司会を務める「旅サラダ」(毎週土曜日朝8時、テレビ朝日系列)の年の初めの番組で言う「今年も余すところ360何日となりました」が有名だが、それをもじって言えば11月1日は「(当日を含めて)今年も余すところ61日となりました」(11月5日からは当日を含めあと57日)――「歳をとると日が経つのが早い」が翁の口ぐせ(実感)である。さて、本旨に入る前に翁がリーダーを務める「五反田シニア会」の現状を紹介しておこう。

「五反田シニア会」については本欄でたびたび紹介しているが――メンバーは現在9人で、いずれも元中・高の校長など教育経験者ばかり。翁も(本業の映像製作のかたわら)一時、教職を経験したが、彼らと違って翁は専門学校教諭、それもわずか10年間、彼らとは大いにキャリヤは異なるが、翁が最年長故に“会長”に祭り上げられている。その「シニア会」以前は月に3回の昼食会、年に1~2回の日帰りバス旅行などを行なっていたが、2020年初めの”コロナ禍”以来、定例昼食会は中止、日帰り旅行は年1回に縮小、参加者も(老化と病に勝てず)次第に減少して“元気印”はわずか5人。それでも幹事君が頑張ってメンバーの絆が切れないよう、さまざまな企画を考案、我々に楽しみの機会をつくってくれている。今回の『神代植物公園バラフェスタ』行きも幹事君の発案である。

やっと“秋”を感じるようになった10月下旬、幹事君から「バラを観に行きませんか」の誘いがあった。「え?バラと言うのは春から初夏にかけての花じゃあなかったかい?」――花鑑賞は嫌いではないが、花の知識に疎い翁、バラの季節は春だと思い込んでいた。ましてや秋(10月~11月)の花と言えば、翁のような素人でもサザンカ・シクラメン・キンモクセイ・ナンテンなどが思い浮かぶ。が、幹事君に言われてみると、確かにバラは1年中、花屋にあるような気がする。「5月、6月に咲くバラは“一季咲きのバラ”と言う品種ですが“四季咲きのバラ”と言う、一年中楽しむことが出来る品種もあるんです」とは幹事君の説明。「その“四季咲きのバラ祭り”(フェスティバル)が深大寺脇の都立神代植物公園(東京都調布市)で10月初旬から催されているんです(11月12日まで)。そのバラ見物に行きましょうよ」が幹事君の誘いの内容。

すでにご承知の通り“深大寺”とは、浅草の浅草寺に次ぐ古刹(こさつ)で東日本最古の釈迦如来像(国宝)を有する“厄除け”の寺院、“深大寺蕎麦”“深大寺だんご”でも有名。

そう言えば“深大寺の十割蕎麦”、長い間食べていない。蕎麦好きの翁、内心“神代植物公園のバラより深大寺蕎麦”に魅かれて行くことにした。参加者は幹事君、翁のほか2人の計4人。「例年より暖かい絶好の行楽日和」(天気予報)に誘われて11月2日の朝10時、JR五反田駅に集合、新宿経由、京王線の調布駅からバスで「神代植物公園前」へ。

神代植物公園(及び深大寺)一帯は、今も武蔵野の面影を残す“東京のオアシス”。正面入り口でシニア料金250円の入園券を買い、案内図を貰って『バラ園』へ。『植物公園』の敷地面積は約50万㎡、その中に『バラ園』『ツツジ園』『ウメ園』『山野草園』『シャクナゲ園』などのブロックがあるが『バラ園』の広さは約1万2000㎡。「うわー広い!」「綺麗だ!」の声が、あちこちから聞こえる。『バラ園』(本園)には300品種、5000株のバラが一面に咲き競い、園内は芳醇な香りが満ち溢れている。

いつのまにか4人はバラバラになって勝手に動き回った。(翁も目移りしながら)急ぎ足でスマホのシャッターを切り続けた。「プリンセス・ミチコ」(英国)はもう盛りを過ぎていたが「マリア・カラス」(仏)や「花房」(日)はいまが盛り。「プリンセス・ダイアナ」や「クリスチャン・ディオール」など有名人の名を付けたバラもあるそうだが、翁は見つけることが出来なかった。1時間ほど歩き廻って昼過ぎに4人は(正門とは反対側の)「深大寺門」を下り、参道沿いにある“雀のお宿”(蕎麦屋)の暖簾をくぐる。翁、確か25年ぶりくらいだろうか、まるで“隠れ家”のような雰囲気が気に入って、以前に一度、ここで”深大寺蕎麦“を食したことがある。”静かな佇まい”のはずだったが、時間的に客が立て込み、20分ほど表で待たされた。その間、幹事君が“バラの色ごと花言葉”を披露した。アバウトだが「赤」は愛情・美・情熱、「白」は純潔・清純、「青」は奇跡・神の祝福、「紫」は気品・尊敬、「黄」は友情・平和、だったように記憶している。

帰りの電車の中で翁、スマホの歩数計を見ると8,700歩。ゴルフのハーフ(9ホール)分だ。隣に座っている幹事君に翁、そっと「楽しかったよ。ありがとう!」幹事君「来年の春、またどこかへ」。翁、勿論、賛成の頷きを・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「2023年収穫祭」

久しぶりに創立132年になる東京農業大学の収穫祭に行った。やっぱりどこの大学祭よりも私にとって農大のイベントの方が面白く興味がある。この数年、感染症の問題もあり、ようやく日常に戻った収穫祭だったのでどの学生達も生き生きとした表情で輝いているように見えた。大学の正門から入った中庭に御社があったので誰かに聞こうと思っていたら収穫祭の案内に説明が書かれてあった。ここに祭られている神様は豊受大神宮の神様で天照大神の食事を司る神様が鎮座されているのだそうだ。そして、ここで毎年収穫祭の幕が切って落とされるのだそうだ。今回初めて御社の存在と意味を知った。

それにしても9時オープンに行ったにも関わらず既に模擬店も人だかりで何が売られているのか見えないくらい人が溢れていた。人気の事前予約と当日販売のお味噌や蜂蜜は直ぐに完売。日本各地の農業生産地に実習、研究開発に行っている農大生と農家の方が作ったお野菜は届いたばかりの新鮮なもので、これも大人気。こちらも長蛇の列で最後が見えない状況で買うのを諦めた。学生食堂もカフェも満杯。文化の日(明治の日)と3日連休もかさなっての混雑だったのか私と友人はそこでの飲食を諦めって学生達の展示エリアのある1号館に向かった。とりあえず一番上の6階から教室に展示されている研究テーマなどを順番に見ながら階段を降りていった。いくつも興味深いテーマがあったうちの一つがメンマプロジェクト。ゴミから資源に〜国産メンマとは?というテーマだった。今現在、私達が食べているメンマは99%が輸入ものなのだそうだ。放置竹林、土砂災害、鳥獣被害、食料自給率を解消するためにも純国産の美味しいメンマを作り私達が食べて消費する事によっていろいろな問題が解決されると言う竹育を目指しているのだと熱く学生が私達に語ってくれた。また、竹の有効活用も広範囲に及ぶ。それを少し離れたところから教授の先生が学生の話す様子を見守っている。

聞かれている事に気がついた生徒は、ちょっと恥ずかしそうに ”この説明で良かったのでしょうか?”  と先生に聞いた。うんうんとうなずきながら先生は、その場を離れた。何だか微笑ましい光景だ。“ あなた達は日本の未来を背負っているのだから頑張ってね。美味しい純国産のメンマが食べたいから期待して応援しているね“ と言ったら素直に” はい”と学生さんは答えてくれた。これから農大の学生に限らず若い人が収穫の時期など農家さんに頻繁に出入りして援助して欲しいと思う。

昔から天候による被害、動物による作物の被害はあったけれど人による組織化された窃盗はあまり聞いた事がなかった。でも、この数年、農家さんが受けた窃盗被害をニュースで度々聞くようになった。1年間、手間暇かけて作った農家さんの大事な収入源でもある作物を平気で盗んでいく根性。鶏や豚や子牛まで盗んでいくのだから漁業関係者の被害もあるのだと思う。盗みが出来ないシステムを若い人達の頭脳で何とか開発して欲しいものだ。今後、日本の食料が狙われないように皆が危機感を持って第一生産者の方々を守って欲しい。

昨日のニュースで赤い国の農村地帯で起きた集団窃盗事件を聞いて驚いた。何と500名の窃盗団が農作物を強奪している様子と泣き叫びながら農家の人が座り込んでいる写真。国の政策がメチャクチャで今、赤い国の地方は混乱状態なのだ。彼らも飢える前に行動に出ざるを得ないのだ。こんな連中が日本にやってきたら、もしくは潜んでいたらと思うとゾッとする。

其々の国が平和な収穫祭を祝える日が訪れますように、、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ John Coltrane”Coltrane for Lovers”

毎週、整体に通うのに約1.5時間を使うので、その間は音楽を聴くことにしています。ジャズだけでなくJPOPなども聴きます。最近、official髭男dismのアルバムを聴いています。素晴らしい詩と音楽を聴いていると彼らが人気なのがよくわかります。もちろんアルバムはAmazon Musicからダウンロードしてオフラインで聴けるようにしておきます。ブルートゥースのイヤフォンを使います。雑貨屋で紹介したいジャズを見つけた場合はそのアルバムを聴きます。久しぶりにJohn Coltraneのアルバムを見つけたので聴いてみました。何年経っても色褪せない名曲ばかりです。安心して聴けるアルバムです。

John Coltrane”Coltrane for Lovers”

1. My One and Only Love (4:57) 
2. Too Young to Go Steady (4:24)
3. In a Sentimental Mood (4:17)
4. It’s Easy to Remember (2:48)
5. Dedicated to You (5:34)
6. You Don’t Know What Love Is (5:15)
7. After the Rain (4:13)
8. My Little Brown Book (5:24)
9. Soul Eyes (5:27)
10. They Say It’s Wonderful (5:21)
11. Nancy (With the Laughing Face) (3:13)

編集後記「日本の散髪屋はコスパ世界一」

散髪屋に平日に行ってもそこそこお客がいます。私と同年代もしくは歳上の人が多いように思います。散髪屋のチェアーに座ると落ち着いた気分になってホッとします。私が行く散髪屋は役割分業されていてものすごく手際がよく短時間で終わってしまうのでちょっと残念に思っています。座ると同時に首に紙を巻いてくれて、眉毛の下をカットしましょうかと聞いてくれるので本当に素晴らしいサービスだと思います。トロントにいた頃、ダウンタウンにある日本人がやっている美容室でカットしてもらっていたのですが、たまに家の近くのお店で済ますことがありました。近所の美容室で髪を切ってもらったことがあります。髪をカットするだけで、カットした髪の毛が服の中に入ってもまったくお構いなしの雑な対応でした。それでもチップを払うんですから、最悪でした。それに比べると日本の散髪のサービスは一つ一つがとても丁寧で優しくやってくれるので最高です。ぜったいコスパは世界一だと思います。《R.O.》

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