雑貨屋ウィークリー1414号

雑貨屋のひとり言「Google Bard」 

対話型Ai、OpenAi社のChatGPTに対抗してMicrosoftがBingを、GoogleがBardをリリースしています。これらの対話型Aiを自由に試せるので喜んでいます。自分にとってどんな使い方ができるのか、どう役立てられるか興味を持って試しています。今回はGoogle Bardを使ってみました。Google Bardは現在、試験運用中で登録なしで使えます。Google Bardには実用的な機能があるので紹介します。
・日本語入力できる。
・音声で質問できる。
・回答案を3つ表示してくれる。
・回答内容をGoogleドキュメント(Googleドライブ)に保存できる。
・Gmailで下書きが作成でき、そのままメールを送れる。
・Adobe Fireplayと連携して著作権を考慮した画像生成ができる。(まもなくできるようになる。)

思いついたことや気になることをBardに投げかけて、ヒントになる情報をもらうことで、情報を充実させることができます。どんなテーマで、どう質問するか考えながらAiとの対話を楽しんでいます。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

目の前はスカイツリーの路地暮らし

お茶漬けにグルメの舌が辿り着き

減量の5キロがこんなにも重い

浮雲よお前心配事ないか

中古でも走るさ後期高齢車

(ニュースひとりよがり)

「マイナカード混乱」

解散カードはしっかり ―岸田首相

「少子化対策の財源」

まさかお年玉税? ―子ども

「33年ぶり」

株価もやってるな ―異常気象

河合成近

龍翁余話(786)「自転車運転のマナーを学ぼう!」

以前、本稿にも書いたが、NHK(BSP)『にっぽん縦断・こころ旅』が好きで(放送がある時期)毎朝7時45分から15分(再放送は夜7時から30分の“とうちゃこ版”)を必ず視ている。これは、俳優・火野正平が相棒のチャリオ(自転車)に乗って日本各地を巡る”旅番組“。旅の目的地は「人生を変えた忘れられない風景」「大切な人との出会いの場所」「ずっと残したいふるさとの風景」など視聴者から寄せられた手紙をもとに自転車で訪ねる(2011年春に始まった)長寿番組。Aチームは主演の火野正平の後ろにカメラ・音声(録音)・監督・メカニック(機材保守)の4人が続き、Bチームはカメラ・音声・助監督のほか機材や部品担当者・自転車修理要員・自動車運転手などのスタッフ構成。

翁の過去の映像製作経験から“番組関心点”の第1は、訪問先(手紙)の選択、撮影開始(実行動)に入るまでのロケハン(事前調査)を含む手順、画面に現れないスタッフの動き(働きぶり)、撮影中(行動中)の留意点、手紙を寄せてくれた人の気持ちを考えての訪問先(目的地)の強調映像(締めくくり映像)、編集、MA(仕上げの音入れ)の仕方などが主な関心事だが、道中の風景は勿論のこと、人・動植物との出会いの時や、息切れする上り坂走行時の(火野正平の)表情・仕草・コメントの妙が楽しい。そして“関心点”の第2は(関心事ならぬ)“感心事”である。火野正平の「自転車走行マナー」の立派さ――歩行者や他の車(自動車・バイク・自転車など)に対し、充分に注意を払って、けっして他人の通行を妨げないことや踏切・交差点の“一時停止”の励行などの法令遵守、NHK(公共放送)だから当然と言えばそれまでだが、実に見事な“自転車乗りの模範”、更に、個人、及び互いの安全走行を確認し合うチームワーク・・・“天晴れ”である。

若い母親が自転車に幼児を乗せて(時には前と後ろにも乗せて)、スイスイと走り抜けて行く有りさまを見て翁「うまいもんだなあ」と感心させられることがある。勿論、母親も幼児(たち)もヘルメットを被っているし、幼児を乗せて走る自転車は、マナーもしっかり守って慎重運転のようだ。一方、全く歩行者を無視し、かなりのスピードで歩道や狭い道を走り抜ける“暴走自転車”も多く見かける。翁が戸越銀座商店街方面へ行くには自宅(マンション)から歩道に出て直ぐに脇道に入る。その脇道は車1台しか通れない狭い道だが、朝・昼・晩の車類の交通量はけっこう多い。自動車はスピードを落とし“歩行者優先”を心掛けているのに自転車はまるで“我がもの顔”。つい先日、翁が買い物の帰り道、前方を数人の老婦人たちが楽しそうに語り合いながら(その狭い)道に広がって歩いていた、その後ろから自転車に乗った若い男が「そこどけ、そこどけ、自転車が通る」とばかりチリンチリン(自転車ベル)を鳴らして老婦人たちを驚かせる。老婦人たちは(さも、自分たちの方が悪いように思ってか)自転車の運転者に頭を下げて急いで道を譲る。翁、そんな場面に出くわした時は、自転車の運転者を睨みつけるのだが、相手は気づかないのか、気づいても(たいてい)翁の睨みを無視してその場を走り去る。翁、マイカーを乗り回していた頃から「車道は車優先、その他の道は歩行者優先」を心掛けていたので、こんな狭い道は言うまでもなく歩行者の安全通行を妨げてはならない、と、今でもそう考えているので、歩道や狭い道での自転車の暴走(“我が物顔運転”)は実に腹立たしい。

翁の住まいの近くには(前述の)「戸越銀座商店街」のほかにもう1つ有名な「武蔵小山商店街」と言うのがある。ここのアーケード内は、朝7時から夜12時までの間は“自転車乗り入れ禁止時間帯”。だから、この商店街では”自転車事故“はほとんど起きない。ところが「戸越銀座商店街」は”自動車通行禁止時間帯“はあるが”自転車の乗り入れ禁止時間帯は無い。”コロナ禍“中でも人通りが多かった商店街だが”コロナ5類“以降(5月8日以降)、外国人(特に韓国・中国・台湾から)の旅行者も加わり、昼間は曜日・時間帯に関係なく”人混み商店街“。そして困ったことに近年、”自転車族“が増えて来た。子どもや若者の自転車はそれなりに上手く人混みを縫って走るのだが中高年者(男女)の自転車事故が後を絶たない。事故、と言っても”人混み商店街”の中だから大事故ではないが、通行人と接触したり、通行人を避けようとして自分が店先や(道路にはみ出している商品の)陳列棚などに突っ込んだり、転倒したり・・・自損は勝手だが、人様にケガをさせれば(これは事故と言うより)事件だ。「戸越銀座商店街」は今や“自転車が凶器”となる危険性がいっぱいのエリアとなっている。

「自転車事故の罰則・罰金はたいしたことはない」と思っていたら、それは大間違いだ。自転車は車輛の一種(軽車輛に該当)だから自動車と同様、刑事責任と民事責任が問われ、

それなりの懲役刑と罰金刑に処せられる。罰金は、人にケガを負わせた場合は数百万円、死亡させた場合は数千万円(数億円も)・・・ちょっとした違反(道交法違反)でも懲役数年以下、罰金数10万円以下が言い渡される。ちょっとした違反とは、信号無視・酒酔い運転・通行禁止違反・歩道での徐行違反・一時停止違反・通行区分違反・歩道での歩行者妨害・交差点での右折車優先妨害・踏切など指定場所での一時停止違反・(夜間)無灯火運転・携帯電話を使用しながらの運転(安全運転義務違反)、6歳以下の幼児を乗せる以外の二人乗り禁止など、ほとんど自動車と同じ罰則があることを知っておくべきである。

警察庁の資料によると「自転車による全国死傷事故件数」は、昨年(2022年)は前年比291件増の6万9985件、全自動車事故の約23.3%、過去最高となっている。「自転車使用者の運転マナーの欠如が主な原因」(警察庁)とのこと――話は冒頭の『こころ旅』に戻るが、

“自転車小僧”だった火野正平、今でも“自転車大好き人間”だとか。番組の中でのチャリオへの接し方が実に優しい。「チャリオ、着いたよ、ご苦労さん」――「自転車を愛し、大切に扱うことがマナーに繋がる」のだろう、自転車使用の諸君、見習って貰いたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「寄り添うという事」

先週の日曜日の朝、和歌山の那智勝浦にある日本1厳しいと言われているリハビリ施設で奮闘する患者さんと理学療法士のドキュメンタリーを見た。ちょうど、何か用事をしている最中だったと思う。思わず、その番組に引き込まれてTVの前にあるソファに座って番組が終わるまでじっと見入ってしまった。そのリハビリ施設では老いも若きも過酷なリハビリに耐えて汗をタラタラ流しながら必死に患者さんが頑張っている。理学療法士の人達も同じように汗だくでやっている。リハビリ中にもし患者さんが転倒してしまったら骨折の危険もある。だから理学療法士の人も一瞬も気が抜けないので、どちらも真剣勝負なのだ。ある男性の患者さんは両手両足に麻痺が残っているのを後ろからスタッフの人が全身で抱え立たせて歩かせるリハビリをしていた。特に大柄の男性を抱える理学療法士は相当な体力と気力が必要だ。

施設には、ご高齢の方の姿もあった。“ああ、地獄だ~” と言いながら自転車のペダルを漕ぐお婆ちゃんのその姿を見て “爺ちゃん、婆ちゃんが頑張っているんだから俺も頑張らないと”と歯を食いしばってトレーニングをする50代ぐらいの男性。その番組では、そこで治療に励む女性と男性の2人にスポットをあてて取材していた。彼や彼女がリハビリセンターに入所してから自宅に戻って暮らせるようになるまでのドキュメンタリー番組だった。その番組の中の女性の症状や状況が私の友人とあまりにも似ていたので友人と重ね合わせながら、じっと見ていたのだ。

ちょうど少し前に私も一時帰宅した友人と理学療法士、ソーシャルワーカー、福祉用具担当の人と一緒に自宅に戻った時の確認作業に参加してきたばかりだったのだ。だから番組の中で女性が一時帰宅した時の様子を見た時は彼女の心の葛藤や不安が手に取るようにわかった。今まで元気だったのに突然襲ってくる病気。これは誰にでも起こりうる事で明日は我が身。自分の体の声にも耳を傾けてあげないとならない。大抵、頑張り屋さんは体が悲鳴をあげていても忙しすぎるとその予兆に気が付かない。信号を送っても体は無視され続けると突然、切れるのだ。耐える精神力が強すぎて、そのまま走っていて気が付いた時は体の方が参ってしまうのだ。特にビジネスオーナーの場合はそういう傾向が多い。

ところで米国でも日本でもソーシャルワーカーや理学療法士を見て思った事は失礼ながらピンキリだな~と。本当に様々な人がいる。そこで働く目的も其々。どんな職業でも向き不向きというのがある。自分の職業にパッション(情熱)を持てない人は意欲が無いので勉強不足だし知識や経験が少ない。だから自分に自信が無く、そんな自分に誇りが持てない。むしろ患者さんの方が自分の体だし必死に治そうと意欲的に情報を集め勉強していて、そのへんの医者より知識があったりする場合もある。患者さんである前に一人の人間と向き合うという事は大変な事だと思う。

自分の家族が、また自分が同じような病気になってしまったらどうだろうか、そういう事を頭で理解するというのでなく、どれだけイメージ出来るか、そういう想像力が出来る能力は経験や努力だけで備わってくるのだろうか、、、その人の心や体の痛みに寄り添うという事が出来る理学療法士に当たればリハビリも成果が上がる。そういう人はもっと必要でもっとスポットライトがあたらなければいけないし、そういう人の存在が社会の中でもっと認められ尊敬され見合った報酬が与えられなければいけないと思う。

先日、リハビリ中の友人から電話があった。”若いから仕方が無いと思うけれどあまりに何も知らなさ過ぎて呆れたから文句言っちゃったわよ”と。どちらも、その日の気分でついつい優しくなれない、自分の感情が出てしまう事だってあるだろうと思う。患者さんに鍛えられスタッフの人も切磋琢磨して成長していけばいいので私は大いに結構と答えた。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020

このアルバムは坂本龍一が2020年12月12日、無観客のオンラインピアノソロコンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020」を開催したときの音源を一年後の2021年12月12日にリリースされたものです。これらの曲はジャズではないかもしれないですが素晴らしいピアノですので聴いてみてください。《R.O.》

01. Andata
02. Bibo no Aozora
03. Aqua
04. Aubade 2020
05. Aoneko no Torso
06. Mizu no Naka no Bagatelle
07. Before Long
08. Perspective
09. Energy Flow
10. The Sheltering Sky
11. The Last Emperor
12.The Seed And The Sower
13. Merry Christmas Mr. Lawrence
14. MUJI2020
15. Improvisation – 20201212

編集後記「スニーカー再生」

5年前、大阪で魅力的なスニーカーを見つけました。それはSpingle Moveというブランドで丁寧に作られた広島製のスニーカー(SPM-110)でした。お気に入りの靴ですが購入してからは、この靴で外出したのは数えるほどでした。それは履いた時に足の甲と足指に少し違和感があり、長時間履いて歩くと足が疲れるためです。下駄箱を開けるたびに、この靴を見て、自分には合わないのかと思っていました。1411号で紹介した、ゴム紐に替えたら着脱が楽になったので、このSpingle Moveのスニーカーでもやってみました。ゴムの圧力が足の甲にバランスよくかかるので履き心地が大きく改善されました。足指のちょっとした違和感は五本指ソックスを履くことで解決しました。これまでの問題が一気に解決し、快適で履き心地のいいスニーカーになりました。ちょっとした工夫でストレスなく、使えることになり喜んでいます。このスニーカーとはこれから長いおつきあいになると思います。《R.O.》

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