雑貨屋ウィークリー1391号

雑貨屋のひとり言「お賽銭もキャッシュレス」

お賽銭がキャッシュレスでできる神社やお寺があるそうですね。
賽銭箱に現金を投げ入れる方が音もするし、ご利益がありそうな気がします。ほとんどの人は現金を用意してから参拝しに行くと思いますが、どのくらいの額を賽銭箱に投げ入れているのか気になります。そばで音を聞いている限りほとんどの人が硬貨を投げ入れているようです。1円から500円まである硬貨にお札や小切手が混じったお賽銭を銀行や、郵便局に預金することになると思いますが、昨年から大量の硬貨の入金には手数料がかかるようになっています。500円硬貨ばかりであれば手数料はあまり気になりませんが、10円硬貨や5円硬貨が多いと手数料が大きく影響します。10円玉を51個、預金しようとすると550円の手数料が必要になり手数料の方がお賽銭の額を上回ってしまいます。大きな神社やお寺になるとお賽銭は相当な額になりそうですが、銀行はいったいいくらぐらいの手数料を取るのでしょうか?
賛否両論があると思いますが、神社やお寺が支払う手数料のことを考えるとキャッシュレスはメリットがあると思います。私たちも参拝時に財布に硬貨が無くても困らなくなります。数カ所にお参りするようなときでも硬貨の準備や手持ちを気にしなくても良くなります。私はまだキャッシュレスの賽銭箱に出会ったことがありませんが、あれば使わせてもらおうと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

 息抜きの碁も定石の几帳面

茶柱が今日の予定をヨイショする

五千歩の疲れをポチに笑われる

籤運を互いに笑い合い夫婦

破鍋と綴蓋で炊く美味い飯

 (ニュースひとりよがり)

「異次元の少子化対策」

作れよ増やせよですか ―ロボット

「マグロ1匹3604万円」

目が回った ―回転寿司

「箱根駅伝」

今年はウマ年でした ―駒大 

河合成近

龍翁余話(763)「つもり違い10か条」

15年ぶりの故郷(大分県)で2022年の年末を過ごし2023年の新年を迎えた。帰省の主な目的は、介護老人ホーム(日田市の隣町の玖珠町)に入所している93歳の姉の見舞いだ。帰省した日の深夜、突然の“クリスマス寒波”襲来で、翌朝起きたら外は一面雪化粧(ひと晩の積雪量約10cm)。せっかく友人に借りた車を動かすことも出来ず、主要道路の雪が取り除かれるまでの2日間ステイホーム、姉の見舞いは3日目に実現した。とは言え、道路事情を心配して姉の孫(翁の甥の息子M・40歳)が案内を兼ねて運転。翁とMのほか、翁の兄嫁Yとその親友Fさんも同行してくれた。

ケアワーカー(介護福祉士)が押す車椅子で現れた15年ぶりの姉、ガラス戸越しの対面ではあったが姉は直ぐに翁を認めニッコリ微笑んで右手を挙げた。それだけで翁の胸は詰まり目頭が潤んだ。ケアワーカーが姉に携帯電話を渡した。すかさず孫のMが自分の携帯電話を取り出し姉の携帯電話の番号をプッシュし翁に渡してくれた。見かけこそ老いてはいたが、約5分間の会話は弾んだ。口調といい、声の張りといい、15年前とほとんど変わっていないことに多少は安堵したものの、“多分、これが長姉・末弟の最後の対面か“と思って、またこみ上げるものがあり、別れが辛かった。

さて、今号のテーマは“姉との再会”ではない。大雪でステイホームを余儀なくされた2日間、我が家(本家)で、古い写真や、翁が小学校・中学校時代に獲得した金・銀のサビがかったメダルや色あせた賞状など翁の“思い出の品々”を懐かしんで過ごしたり、居間の棚に置かれている古ぼけた額(亡き兄が大切にしていた)『つもり違い10か条』を久しぶりに読み返し、ずしんと納得させられたり、“オレはそうじゃないよ”と反発したり・・・いずれにしてもこの『10か条』を、翁の今年の“教訓”にしようと考え、今号のテーマに選んだ次第。実はこの『つもり違い10か条』は、『龍翁余話』を配信し始めた初期の頃、1度、取り上げたことがある。早速“納得と反発の10か条”を紹介しよう。

【高いつもりで低いのが 教養】――辞書に「教養とは、文化的な幅広い知識、及び心の豊かさ」と言う曖昧な言葉で意味づけられているが、翁の解釈は、「知識も大切だが、人間として(社会人として)身に着けておきたい常識・道徳・仁義・至誠などを持つ人こそが“教養人”と思っている――そこで翁、“そう言う教養を身につけた人物になりたい”と思って生きてきたが「まだまだ低い」(納得)。【低いつもりで高いのが 気位】――翁は若い時から“己れは常に己れの中に在り、常に品位を保てる人間でありたい”を貫いて来た。それが少し変形して“自己中心人間”になったようだ(けっして利己主義者ではないが)。そして翁の気位の高さが“威張っている”、と言う印象を人に与えて来たようだ。しかし、この歳(後期高齢)になってそれはもう修正出来ない。それどころか、翁の気位の高さはますます高まり、教養も品位もなくリーダーを装っている奴らに対する徹底攻撃の“気概”を一段と強めている(『龍翁余話』でもその“気概”は示されている)。【深いつもりで浅いのが 知識】――これは全く同感(納得)だ。『龍翁余話』を書いている時、あるいは人と会話を交わしている時、自分の知識の狭さ、知恵・思考力・応用力の浅さを痛感する。若い時にもっと本を読んでおけばよかった、もっと人の話を大切に聴いておけばよかった、と悔いることしきり。【浅いつもりで深いのが 欲望】――翁、「人間、欲望のないところに成長も進歩もない」と思っているので「ある物を手に入れたい、このような人物になりたい、今より上を目指したい」などの欲望は大いにけっこう。したがって、ここで言う“欲の深さ”は「よこしまな欲望(道理から外れている行状や志操の悪さ)を指す」のだろう、と解釈している。【厚いつもりで薄いのが 人情】――人情とは、人が本来持っている温かさ、優しさ、思いやりの感情を言う。九州男児の翁、子どもの頃(親から)「恩義を重んじ、義理人情に厚い男になれ」と言われていたし、そう努めて来たつもりだが、果たして・・・【薄いつもりで厚いのが 面皮】――「面(つら)の皮が厚い奴」とか「厚顔無恥」などと言われたくないが “面皮”を“世間に対する面目”と考えれば、男はある程度、面皮を保つ必要もあると思う。【強いつもりで弱いのが 根性】――かつて、仕事が思うようにはかどらず、投げ出したくなってしまうような時など「この根性無しめ」と自分を叱責し、戒めたこと幾たびか・・・【弱いつもりで強いのが 自我】――これは(前述の)【気位】に共通する内容だ。翁は若い頃から「気位は高く自我の強い人間である」ことを“良し”として来た。自分の存在や思想に執着し自己主張が出来ない人間は惨めだ。但し、「他人の意見を聴かず、他人を押し退け、自分だけ良ければいい」と言う利己主義者であってはならない。【多いつもりで少ないのが 分別】――分別とは「善悪を識別できる見識」を言う。これはなかなか難しい。年齢や職業、ポジション(置かれている立場)などによって分別基準が異なる場合もある。気位が高く、自我の強い翁でも「どちらが正しいか、どちらを選択すべきか」がはっきりしない時は、周りの人の意見を聴くようにして来た(最終的には自分で決めるが・・・)【少ないつもりで多いのが 無駄】――まさにその通りだ。翁の生活環境の中で、無駄の多さに呆れる。翁は、“無駄”は金銭や物品に対してだけを言うのではなく、無意味な思考・無意味な行動も“無駄”と考える。「ヘタな考え、休むに似たり」超高齢者の翁、年々、“無駄”と“効用”を“分別”することが難しくなって来ている。

ところで「つもり違い10か条」の出どころは何処かを調べてみた。ある雑誌に「京都・嵯峨野の化野(あだしの)念仏寺の社務所の板塀に張り出してある」との記事を見つけたので早速電話で問い合わせたら「うち(念仏寺)が出どころではありません。多分、長野県飯田市にある元善光寺からいただいたものだと思います」との返事。実は昭和女子大学の資料の中にも「元善光寺の住職が書いたもの」と言う記述があるが「作者が誰か」が明記されていない。ご存知の方はご一報を。ともあれ、残り少ない余生、『つもり違い』を起こさないよう『卯年』を頑張ってみることにする・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「ドアを閉めよう」

昨年の暮れ頃から、お隣の赤い国で異変が起きているという情報が入り始めた。
今まで厳しい隔離、移動制限、PCR検査を強要していた赤い国が突然、政策転換し今まで止めていたビザを発行し人々を内外共に解放した。その途端、以前より猛烈なスピードで感染爆発が起こり死者が続出している。黄色い遺体袋も足りず保管場所も一杯でご遺体の焼却も追いつかない状況の中で墓地も急ピッチで増設している動画がたくさん現地から発信されている。何が起きているかは、どんなに規制しても外国人も、現地に住んでいるので漏れ伝わってくるのだ。

赤い国では風邪薬や解熱剤が政権の高級幹部さえ手に入らず、また日本で風邪薬を爆買いしていると聞いた。去年の時点でドラッグストアに努めている知人に聞いたらやっぱり事実で特にパブロンゴールドや解熱剤が品薄になっていると言っていた。ニューヨークでも子供の風邪薬が品薄になっているらしい。以前のマスクや消毒薬が無くなったのと似ている。中国語と英語でずっと赤い国の動向を分析し解説している人達の話を聞くとやはりこれまでの流行り病と違うようだ。

何しろ、あの赤い国は感染者数、死者数もごまかし、ついにカウントするのを止めゲノム解析も禁止し、世界に自国の人を放出するというのはテロ行為と疑われても仕方が無い。

米国は赤い国の異変に気が付き昨年暮れ頃にビザを一時的に停止した。その後、間もなく香港、マカオからの入国者に対しても72時間前の陰性証明書を義務付けた。それでもニューヨークでは、昨年末にその新しいタイプの感染者が発見されたようで感染者が増えつつある。

日本は?と言うと赤い国にゆるゆるな政治家、財界人が多いのでビザを停止する事は無いだろうと思う。先月30日の時点で入国時に92人が感染、内90名が赤い国からの陽性者。今年の8日から、もう少し厳しい水際対策をしますと相変わらず、とろい対応だ。

本当に日本の対応は甘い。先月下旬、日本へ入国する時に赤い国から肉や野菜が一杯入った旅行バック(4~5ケース)を持ち込んだ、おばさんが検閲所の検査官と揉めている動画を見た。検査官の人の手を叩き”荷物に触るな!強盗!”と叫んでいる。検査官が食料を取り出そうとすると、そのスーツケースのフタを閉めて強引に持ち去ろうとするおばさん。“他にやる事ないの?”と大きな声でギャーギャーわめいている。厚顔無恥とは、こういう人の事を言うのだなと感心してしまった。それも1人や2人ではないのだから検査官のストレスも大変だと思う。検査が仕事なのに荷物を調べている検査官に向かって“他にやる事ないの?“と野次るおばさん。

そしてさんざんやり合って諦めたおばさんは、ふてくされた態度で、どうどうと入国していった。その後ろ姿を見てアメリカだったら逮捕、罰金、入国取り消しになるのにな~と思った。だから日本は舐められるのだ。だから入国制限をした国は、複数あれど日本だけが赤い国から恫喝され非難されるのだ。それでも何も言えない今の日本の政治家や財界の中の新中派は、よほどあの国で、いい思いをしたのだろうと思う。

ともかく日本政府は8日から赤い国を出発する前に72時間前のPCR検査(偽のものも、たくさん売っているらしい)日本に来たらPCR検査(我々の税金)それでも、すり抜ける人もいる。陽性の場合はホテルや研修所の宿泊施設で食事付隔離(我々の税金)発熱や重い症状が出た場合は特別病院で治療(我々の税金)。

そんな無駄な労力と時間とお金をかけるより一旦ドアを閉めるべきなのに呆れる。

ともかく、日本に来るのなら、このような検査費用、宿泊、食事、治療費は自己負担にするべきで出国する前に全費用を持つと言う誓約書と担保金を納めてからにして欲しい。

3年前の事態を憂慮して私の回りは全員、一旦は赤い国と関連国からは鎖国だという意見だ。

ピシッとドアを閉めて様子を見て徐々に規制を緩めるのが当たり前なのに、まだはっきりした事がわからないので、、、徐々にドアを閉めますというような態度では3年前と同じ失敗を繰り返す。

とくに赤い国からの春節は、もう間もなく、、、一体どうなるのだろうか、、、

沖縄と大阪と北海道のエアポートも追加で赤い国からの旅行者を受け入れるらしい。

ともかく自分達で健康管理に努め注意しなければ国など我々を守ってはくれないのだから、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Simone Kopmajer “Nothing Gonna Change”

7,8年前から使っているマランツのCDプレーヤーM-CR610にはDAC(Digital Anolog Converter)が内蔵されており、iPhoneやiPadをつないで音楽を聴くことができます。バイアンプ(2系統のアンプ)対応になっています。サブウーファー出力も装備されているので低音不足に対応できるなど、結構マニアックな仕様になっています。こんな製品を選んでいたのに使いこなせていなかったことに昨年いろいろやったお陰で気が付きました。これからもメインシステムの一つとしてこれからも大切に使っていこうと思います。ジャズをAmazon Musicで楽しんでいますが、これまでの私の経験から言わせていただくと、同じ曲をハイレゾ音源(24bit/48kHz)とCD音源(16bit/44.1kHz)を聴き比べてみても違いを聴き分けることはできません。これは私だけでなくほとんどの人がわからないと思います。ハイレゾに関しては過度な期待を持たせるような製品の広告や過大評価している動画が多すぎる気がします。

今週の紹介アルバム“Simone Kopmajer Nothing Gonna Change”

帰国したころ長男にプレゼントしてもらったMP3プレーヤーにオーストラリア出身のSimone Kopmajerの楽曲を入れて通勤時に聴いていました。あれから20年以上の時が過ぎましたが、今も変わらず甘い歌声で聴かせてくれます。懐かしい感じがします。今日のアルバムは“Nothing Gonna Change”です。

1-Nothing’s Gonna Change My Love For You
2-Home
3-How Deep Is Your Love
4-Way Back Into Love
5-Can’t Take My Eyes Off You
6-Just The Way You Are
7-We’re All Alone
8-I’ll Have To Say I Love You
9-Love Will Keep Us Alive
10-I’m Yours
11-When You Say Nothing At All
12-Top Of The World
13-How Do I Live14-Imagine

編集後記「リタイア後の居場所」

長年、都会で暮らしてきた人が、リタイア後は自然が味わえるところに移住して静かに暮らしたいという人がいるようです。その気持ちは少し理解できます。しかしそれがうまく行く人と行かない人がいると思います。都会に比べると自然に近いところは自動車、電車の騒音や救急車のサイレンなどの音は聞こえないですが、その代わり川を流れる水の音、木や草が風になびく音、カエルの合唱、朝早くから小鳥の声などが聞こえてきます。決して静寂ではありません。自然豊かなところに家を建て暮らし始めたAさんは、日中は自然の中の暮らしを楽しんでいたのですが、川を流れる水の音が寝ているときもずっと聞こえるので気になって眠れなかったそうです。加えて朝早くから小鳥のさえずりがやかましく聞こえたそうです。音は一旦気にするとずっと気になります。ちょっと神経質だったAさんは睡眠不足になってしまいます。やがてそこでの生活も面白くなくなります。このままだと体調を壊してしまうと思った奥さんがAさんと相談して家を売って、他の場所に引っ越したそうです。こういう性格の人は移住する前によく似た環境に家を借りてしばらく試しに住んでみてから判断したほうがいいのではないかと思います。

私たち家族は北米滞在の最初は1982年から1987年までカリフォルニアのガーデナというところに住んでいました。近くに消防署があり24時間いつでも出動するので夜中でもけたたましいサイレンの音が聞こえていました。時には夜でもヘリコプターが上空を飛んでこれも結構な騒音でした。でもそんなことなど気にもならずアメリカ生活を楽しんでいました。そして1987年4月に、私たちはカナダのトロントに移住することになります。

トロント空港から20分くらいのところにある地域で、大きな道路から離れた閑静な住宅街の一軒家でした。引っ越した日、ロスと3時間の時差があったこともありますが、私たち家族はぐっすり寝込み、あまりに静かなために朝になっても気づかず寝坊してしまいました。そして次の日もです。ガーデナにいるときは騒音のある生活が普通だと思っていた私たちは、こんな静かな住宅もあるんだと驚いたものです。北米滞在中7回も引っ越しした経験がありますが、私たちはどんな環境でも順応し楽しく暮らせたので音が気になって寝れないことはありませんでした。今は駅前に住んでいますが快適に暮らせています。《R.O.》

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