雑貨屋ウィークリー1306号

雑貨屋のひとり言

まだ5月なのに梅雨に入ってしまいました。しかも早く梅雨になったから梅雨明けが早いわけではないそうなのでこれもがっかりです。

近所の高齢者の方と話をしていたら先日のワクチン接種の予約はできなかったそうで、気長に待つから良いですと言われていました。一方で、ワイフのよく行く美容院での情報では、すぐ近所の開業医のところで簡単に予約ができたという人がいました。私たちが予約時に調べた時にはそんな開業医の名前は見つかりませんでした。たまたまその開業医で受診した人が聞いたらやってれることがわかったそうです。情報難民の人もいますし、情報機器があっても情報の開示のタイミングが悪いという別の問題もあるようです。
オリンピック開催がせまって来ていますが、未だに賛否両論があります。一番大事なことを忘れているように思います。世界の人が集まるお祭りですから、全ての人が気持ちよくできるようになっていること、開催国の国民が喜んできてもらえる状態であることが重要だと思います。開催することはいいと思いますが、反対意見がたくさんある中で、みんなが納得できる説明をきちっと合理的に説明できていないことが一番の問題です。これができないリーダーシップのもとでオリンピックをうまく開催することができるのか疑問です。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳 )

血圧と相談してる迷い箸

健康が最高と病む友が言う

どっこいしょ齢また一つ積み上げる

母の齢越えてまだまだある迷い

もうひと花伸びる寿命に欲を出し

(ニュースひとりよがり)

「GDP5.1%下落」

許容範囲内でしょう ―内閣支持率

「赤字合計1.5兆円」

火の車 ―JR、私鉄

「新四字熟語」

別姓同人 ―偽造署名簿

河合成近

龍翁余話(679)「水防を考える」

先日、『政府広報』で「5月は水防月間、河川の氾濫や高潮など水害から地域を守る」を読んだ。「水防月間」があるとは知らなかった。1986年(昭和61年8月4日夜から5日朝にかけての台風10号が、関東から東北の各地に記録的な豪雨で甚大な被害をもたらしたことを教訓に、国交省では「水防活動の重要性を国民に再認識して貰おう」と翌年(昭和62年)に(梅雨入りから夏にかけて)水害発生が多い時期の前)5月(北海道は6月)を「水防月間」に制定したとのこと。

ところで、翁の住まいは品川・西五反田の中原口交差点から、ほぼ東急池上線と並行して多摩川の丸子橋へ向かう中原街道沿い(中原口交差点から約700mの地点)に在る。その界隈の平均標高は約23mで水害履歴は無い。だから「河川の氾濫や高潮などの水害」と言われても翁は実感が湧かないが、テレビ映像で大水害時の悲惨な被害状況や懸命な救出活動を視ているので“水害の恐ろしさ”と“水防の重要性”は(頭の中では)認識している。直近の水害例――2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に全国各地を襲った記録的な豪雨は(河川の氾濫、崖崩れなどで)甚大な被害をもたらした。2019年(令和元年)10月12日に発生した東日本台風による大雨で神奈川県・静岡県・埼玉県・東京都・関東甲信・宮城県は(河川の氾濫、土砂災害などで)大きな被害を被った。2020年(令和2年)7月3日から7月31日にかけて九州一円や中部地方、四国地方、東北地方を襲った集中豪雨もまた、各地に大きな被害をもたらした。特に7月末の山形県・朝日町の最上川氾濫による家屋・田畑の冠水、土砂流、道路決壊などの悲惨な被災状況を伝えるテレビ映像を視て翁、大きなショックを覚えた(その理由は後で述べる)。

雨の多い日本では毎年、全国のどこかで大雨による河川の氾濫やがけ崩れ、土砂流などによって個人の住宅や公共施設などに大きな損害を与え、時には尊い人命を奪うなどの惨事が起きている。(厚労省の資料によると)全国1,741市区町村のうち、平成21年から30年までの10年間に約97%の市区町村で水害が発生、しかも、その半数以上の市区町村(56.6%、980の市区町村)では、10回以上の水害に見舞われており、水害が起きていないのはわずか48市区町村(約3%)に過ぎないとのこと。「水害は身近に起きる」を知る。

水害の発生は、毎年6月~7月の梅雨シーズンや8月9月の台風シーズンに集中しており、特に近年は“ゲリラ豪雨”と呼ばれる時間雨量50mmを超える豪雨の発生件数が増えているようだ。残念ながら人間は、このような自然の驚異から逃れる術(すべ)はないが、少なくとも水害を最少に抑える智惠はあるはず。その知恵とは――国や自治体などの行政施策“公助”、消防団(水防団)を核とした地域住民の協力による水防活動“共助”、更に住民一人ひとりの取り組み“自助”、この3つの連携が最重要ポイントであろう。そこで(国や自治体の“公助”はさておき)「地域住民による水防活動“共助”」と「個人(家庭)での水害への備え“自助”」について考えてみた。

古い話になるが(たしか1970年頃)翁、山形県西村山郡朝日町の「町ぐるみ消防活動」を取材したことがあった。山形県の中央部、最上川が町の南北約21kmを蛇行北流、磐梯朝日国立公園をはじめとする自然美豊かな町。そんな環境の中で(当時の人口約1万人の)この町は、老若男女全ての町民が消防団員としての意識を持ち、町を火災から守る「消防のモデル地区」に指定されていた。その後、翁は朝日町のことを忘れていたが(前述の)昨年(2020年)7月末の集中豪雨で最上川が氾濫、町内全域で多数の土砂崩れ、道路・田圃の冠水、家屋浸水など甚大な被害の映像をテレビで視て“あの朝日町”を思い出し大きなショックを受けた。その時、勿論、自衛隊や警察の救援活動も目覚ましかったが「真っ先に動いたのが“人命救助第一を掲げた町の消防団”、結果、1人の死者も出さなかった」(朝日町農林振興課・佐竹氏談)。翁、その献身的活動ぶりを(テレビで)視て「朝日町消防団、いまだ健在なり」を再確認し拍手を送ったものだ。これこそ“共助”の典型だろう。

一方、家庭ではどんな備えが必要か、「自分の身は自分で守る“自助”の在りよう」を考える――「自治体が提供している“水害ハザードマップ”の確認」、「非常時の際の持ち出し品チェックと準備」(飲料水・食料品・医薬品・貴重品・衣類・日用品・防災頭巾・ヘルメットなど)、「家族が離ればなれになった時の連絡方法」、「気象庁からの防災情報(気象・台風・指定河川洪水予報・土砂災害警戒情報)」「流言飛語に惑わされずに自治体からの防災情報(避難指示など)正しい情報の入手」。さて、その「防災情報」であるが――

集中豪雨や台風などによる水害や土砂災害発生の危険性がある時、気象庁や自治体(市町村役場)から出される『警戒レベル』(住民が取るべき行動)が5段階あることはご承知の通り。『警戒レベル1』(気象庁発表)は、気象情報・災害発生警戒情報を聴いて「心構えを高める」、『警戒レベル2』(気象庁発表)は、「避難行動(方法・ルート)を確認する」、『警戒レベル3』(市町村発令)は、高齢者や身体不自由な人など避難に時間を要する人は早めに安全な場所へ避難を開始する」、『警戒レベル4』(市町村発令)は、「全員が安全な場所へ避難する」、『警戒レベル5』(市町村発表)は、すでに災害が発生している状態。

ところで、従来の『警戒レベル4』の「避難勧告」と「避難指示」が紛らわしいことから
今年5月20日から「避難勧告」を止め「避難指示」に1本化した。どちらだって同じようなものだがニュアンス的には「指示」の方が強制力を感じる。何とその20日、熊本県を中心に九州地方を襲った豪雨で、早速「避難指示」が発令された地域があった。ともあれ『水防』も『コロナ感染予防』も「自分の身は自分で守る」が基本だが、何よりも公助・共助・自助がうまくかみ合うことが肝要であろう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「オレンジリキュール」

昔、父のお酒の棚に綺麗なガラスの瓶に入った洋酒が並んでいたのを覚えている。父は、お酒には強くなかったし母も梅酒を飲んだだけで顔が真っ赤になってしまうほどアルコールには弱い。父も自分からお酒を買うと言うよりも頂き物が多かった。
そんな洋酒の瓶を眺めて子供の頃、こっそり、おちょこに注いで飲んだ記憶がある。
私もお酒は一通り、お付き合い程度飲めるけれど強くないし眠くなってしまうので自分から積極的に飲む事はない。
先日、Clientさんから頂いたケーキ作りの本をパラパラめくって見ていたら洋菓子にラム酒やブランデー、リキュールが使われているのが目に付いた。
洋ナシや焼きリンゴのパイにオレンジリキュールを使っているのを見て急に作ってみたくなりパイ皿を買ってしまった。最近のパイ皿は底が外せるようになっていてこれは便利だな~と手にとってレジに直行してしまった。
そう言えば昔からウィスキー入りのボンボンや洋酒入りチョコレート、ラム酒で漬けたドライフルーツ入りのケーキも好きだった。中でも一番好きだったのがサバランというフランスの焼き菓子。紅茶で味を付けたラム酒やリキュールをブリオッシュのパンに浸し、生クリームと果物でデコレートしたもので、とても美味しいのだ。
ただ、甘いだけでなく口の中に洋酒の香りがふわっと広がる、あの味わいに抵抗が無いのは子供の頃に試飲した甘いリキュールやラム酒の味を覚えていて免疫が出来たのかもしれない。そんなわけで先週、洋菓子のパイに使うオレンジリキュールを買いに行った。そこで今回オレンジリキュールの代表であるコアントローとグランマニエを買った。コアントローは以前試した事があったけれどグランマニエは初めてで瓶の形もいいし気になっていた。どちらもオレンジの果皮から作られるのだけれどグランマニエはブランデーのコニャックにビターオレンジの蒸留エキス分を加え樽の中で熟成させるのだそうだ。コアントローよりもとろりとした濃厚なリキュールだ。試しにサンプル用の小さいのを買ってみたら、そのコクのある深見のある味わいに一遍で魅了されてしまった。以前、スパイスやハーブの歴史を調べていた時にヒポクラテスがワインに薬草を入れて水薬として使っていた事があるという個所を見て興味を持った。
いつか、もっと調べてみたいと思っていた。品揃えが豊富な店としてTotal Wine&Moreという店は試飲出来るコーナーやイベント、勉強会が出来る部屋もあってなかなかいい店だ。ただ流行り病のお陰で今はそのセクションはクローズになっている。
店の店員は、もうしばらくしたら開くかもしれないと言っていた。ここの従業員はいろいろ勉強していて行くと勉強になる。ハーブ酒としてはジンを調べるのもいいよと教えてくれた。ワインやビールやスピリッツのコーナーも、そして日本の焼酎やお酒ジン、ウィスキーも並べられていた。そして其々のお酒の棚にその店の店員のお勧め、お気に入りの一本が店員さんの顔写真と説明入りでディスプレイされているのもいい。このお酒の事は私に聞いてくださいと言わんばかりだ。
お酒のラベルのデザインを見ているだけでも、その作りての心意気や物語が感じられて楽しいミュージアムのような気がしてくる。
じっくり見ていたらリキュールの棚にサントリーの“みどり”があった。日本を代表するメロンリキュールだ。その後ろにいたカップルの人がみどりのリキュールの中でどれにするか迷っていた時につい営業心が出て“この、みどり美味しいですよ”と愛国女子は、やっぱり日本産を勧めたくなってしまう。すると“ありがとう!”と素直に“みどり”をショッピングカートに入れてくれた。
後日、その話をしたら友人家にある“みどり”を見せてくれた。実は、1度ぐらい飲んだ事があるかな?という程度であまり試した事は無かった。次回は国産メロンリキュールでカクテルを試してみよ、、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ 今週はポップスです

私はジャズだけではなくポップスも聴いています。最近、好んで聴いているのは大瀧詠一の曲です。
永遠の名曲『君は天然色』や『幸せの結末』が大好きです。
先日、NHKBS放送で大瀧詠一の特集番組があり、彼の歌の魅力が紹介されていました。『君は天然色』ができたストーリーを聞いてもっと好きになりました。彼の素直で甘い声と音楽を聴いているとなぜか心ワクワクします。
嬉しいことにAmazon Musicでアルバムが聴けるので夫婦で聴いています。
彼のアルバムは今も売れ続けているといいますから、魅力があるということですね。
今週紹介するアルバム“A LONG VACATION”は1981年3月に発表されたアルバムですが、米国駐在を目前にしていた私はあまり記憶にありませんでした。でもアメリカで良く聴いていた松田聖子の『風立ちぬ』や『さらばシベリア鉄道』が大瀧詠一の作曲だと知って嬉しくなりました。そして今頃知ったことをちょっと残念に思っています。素晴らしい曲はいつまでも色褪せないですね。

A LONG VACATION  大瀧詠一

1.君は天然色 – (5:06)
2.Velvet Motel – (3:44)
3.カナリア諸島にて – (4:00)
4.Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語(ストーリー) – (3:15)
5.我が心のピンボール – (4:26)
6.雨のウェンズデイ – (4:25)
7.スピーチ・バルーン – (3:56)
8.恋するカレン – (3:23)
9.FUN×4 – (3:27)
10.さらばシベリア鉄道 – (4:35)

編集後記

前から気になっていた日本人の歩き方について記事を作り『歩き方を見直し健康寿命を伸ばそう』を投稿しました。病気や怪我をしている人は別として、若い人から高齢者まで脚の形が悪い人、貧弱な歩き方の人が多いと思っています。高齢になると膝が痛くて歩けなくなり、杖をついたり、車イスを使ったり、さらにひどくなると介護状態になってしまいます。医療費、介護費増大の一因になっています。これは本人だけでなく周りにも肉体的、精神的に負担がかかってしまいます。私は絶対こうはなりたくないですし、皆さんにもならないようにして欲しいので書きました。
膝が悪い人は若い頃から、そんな状態ではなかったはずです。癖のある歩き方や生活習慣の悪さがそういう結果を招いたのです。若いうちは、少々痛いところがあっても、他の筋肉でカバーできるのですが、その筋肉もいずれ疲労し根を上げてしまいます。失礼な言い方ですが、そんな状態を何も処置せずほったらかしにした結果により車イス状態になっているのだと思います。
湿布薬、サポーター、鍼治療、整体治療は一時的な痛み緩和にはなりますが、根本的な解決にはなりません。私も皆さんも経験してわかっていますよね。鍼灸医療、整体医療が悪いと言っているわけではありませんので誤解のないようにお願いします。
年齢が20歳であろうが、70歳であろうが今が一番若いのであって、一生お世話になる足でしっかり歩くことができることが幸せの第一歩ですから、歩き方に関心を持ってもらいたいと思っているのです。自分はもう歳だからといってはいけません。人間には自分で治せる治癒力があるのですから。あきらめてはいけません。
歩く時に違和感がある人は、先にそれを治してから歩いた方がいいと思います。そうでないと、車イスや寝たきりを促進してしまうので注意が必要です。まだお読みになっていない方は是非お立ち寄りください。https://zakkayanews.com/wp/734  《R.O.》

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