雑貨屋ウィークリー1330号

雑貨屋のひとり言「髭の渡しコスモス園」

昨年コロナで閉鎖されていた市内にある武庫川髭の渡しコスモス園に行きました。2年前の同じ日(11/5)にワイフと二人で行きましたが、今回は長男家族と一緒でした。5歳と3歳の孫たちは550万本のコスモスより落ちている松ぼっくりに興味があったようで楽しく遊んでいました。風もなく穏やかな日でとても気持ち良くどこか旅行に来ているように楽しめました。前回は介護施設からのたくさんの高齢者が来られていましたが今回は幼稚園児が多かったです。そして彼らも松ぼっくりで遊んでいました。土日はきっとすごい人出になると思います。

武庫川髭の渡しコスモス園

大阪道修町で外食してからきれいにデコレーションされた御堂筋をみんなで歩きました。気分のいい楽しい一日でした。《R.O.》

大阪御堂筋のデコレーション

川柳(東京・成近)

(川柳)

あなどった喉の小骨がうずき出し

支持率が支持率でない裏の裏

権力か金か盟友去っていく

善人の仮面を外したい本音

目の上の瘤が天狗の鼻に邪魔

(ニュースひとりよがり)

「苦い酒」

枝野君一杯やろうや ー 甘利昭

「二割は白票の勝利」 

僅差の大勝 ー 自民党

「ビッグボス」 

落選に気をつけろ ー 政界のボス

河合成近

龍翁余話(703)「119番の日」

いきなり余談から――翁、15歳で大分県の田舎から単身(当時の6大都市の1つ)神戸へ遊学、“都会生活”に入り込んだのだが、子どもの頃、博多や長崎などに何回も旅をした経験から、ある程度“都会の雰囲気”には慣れていたので、神戸市内の繁華街(新開地や三宮など)に出かけても、それほどのカルチャー・ショックは受けなかった。しかも神戸の下宿先(翁の叔父の家)は長田区の山の手の(比較的)静かな住宅地だったし、通学した学校(中学~高校)も市街地から離れた場所だったので、ごく自然に“都会暮らし”に馴染んで行った。ところが18歳で上京した時、神戸とは桁違いの人混み・車の洪水・あちこちのビル建設工事現場、それらに伴う騒音に驚き閉口して「ここは人間の住む所ではない、俺は、こんな住みにくい場所で生きていかなければならないのか」と、いささかうんざり、Uターンを考えた。ところが、慣れる、とは恐ろしいもので、月日が流れるにつれ、人混み・車の洪水・騒音が翁の大志の炎を燃え上がらせた。「この非人間社会・東京で生き抜き、勝ち抜くことが俺の宿命だ」と腹をくくってからというもの“肩摩轂撃”(けんま こくげき=人や車の往来が激しい大都会の混雑の様相)に身を置くことに快感を覚えるようになった。そんな中で、翁が特に“大都会・東京”を感じたのは頻繁に鳴り響く「緊急車輛のサイレン」だった。(スピードを上げ、サイレンを鳴らして優先的に走れる緊急車輛は、道交法によって消防用自動車・救急用自動車(いわゆる“救急車”)・その他、政令で定める自動車を言う。)

本論に入る――11月9日は『119番の日』。電話番号119に因んで消防庁が1987年(昭和62年)に制定した。『119番』は財産と命を救うダイヤルである。火災や自然災害、急病者などが発生し、消防車、救急車が必要な時は『119番』に通報する。現場に到着した消防隊や救急隊は、直ちに消火作業や救急活動を行なう。「緊急車輛のサイレンが鳴り響く」と言うことは、それだけ火災や自然災害、急病者、その他の事故が多いということになるので(前述の)「緊急車輛のサイレンで大都会・東京を感じる」と言うのは、まことに不謹慎な言い方ではあるが、それはともかく、緊急車輛のサイレンが頻繁に鳴り響く東京の街こそ“大都会”であることに間違いはない。ここでお断りをしておく――前記の通り緊急車輛には消防用自動車・救急用自動車(救急車)ほかがあるが、本欄では“救急車”、しかも“東京消防庁管内”に絞って話を進めることにする。

翁が“大都会”を感じた“救急車のサイレンの音”は、当時はけたたましい「ウーウー」だった。それが1970年(昭和45年)から(騒音軽減のためだろうか)「ピーポー」に替わった。翁は当初「何と緊迫感の無い、何と間の抜けた音だろう」と馴染めなかったが、わずか2年間、1972年までに全国的に「ピーポー」に切り替えられたそうだ。しかし現在でも、必要に応じて「ウーウー」を鳴らすことがある。例えば交通事故現場や自然災害発生現場へ急行する時、あるいは交差点などで歩行者や他の車両に注意を促す時など「ピーポー」と「ウーウー」を併用するそうだ。

さて、東京都の救急車の出動回数は、夏場の猛暑続き、自然災害の多発などで年々増加傾向にあることは容易に想像出来る。2019年(令和元年)の東京消防庁救急車の出動件数は825,933件で、救急業務を開始した1936年(昭和11年)以来の最高を記録した。これは、1日あたり約2,263件、約38秒に1回の出動回数になる。ところが昨年(2020年中)の救急車出動件数は720,965件、これは前年比104,968件減。減少の理由は(東京消防庁の発表によると)「新型コロナウイルス感染拡大に伴う(人々の)衛生管理意識・健康管理意識の向上や不要不急の外出自粛といった都民の行動変容により、急病、交通事故、及び一般負傷の減少が“救急車出動回数減”に繋がったと考えられる」とのこと。

ところで翁、幸いなことに今まで1度も救急車のお世話になったことはないので『119番への正しいかけ方』を知らないが、近年2度も経験した友人の話によると(119番に電話して)「直ぐ来て下さいと叫んだだけでは相手(119番側)には通じない。とにかく、通報理由や場所を正確に伝えなければならない」とのこと。そこで消防庁発行の『119番へのかけ方』の手引きを覗いて見た――

まず、「火災・病気・怪我・事故など(出動要請の理由を)明確に伝える」、「場所を正確に伝える」(住所が分からない場合は、目印となる建物や店舗を伝える。近くの通行人に町名を訊ねる)、「救急の場合、誰がどうしたのか、事故か病気か、どんな状態かなど)を詳しく伝える」、「火災の場合は、何が燃えているか、逃げ遅れた人はいないか、などを伝える」、「通報者の名前・電話番号などを伝える」――このように“伝えるべきこと”を羅列すれば「何だ、そんなことは簡単だし、当たり前だ」と思うが「いざ、その状態になった時は、相手(119番側)から矢継ぎ早に質問されるので、慌てて(パニック状態になって)なかなか、ちゃんと答えられない」と(翁の)友人は語っている。

ところで翁、119番通報は最寄りの消防署に繋がるとばかり思い込んでいたら、そうではなく都内2か所に設置している「災害救急情報センター」(23区内は大手町の「総合指令室」、多摩地区は「多摩指令室」)に繋がり、そこから災害現場に近い消防署の消防隊や救急隊に出動が指令されるとのこと。「いざ、という時は救急車を呼ぶ」ことはいいのだが、困るのは虚偽・誤報だ。これらの“いたずら電話”には30万円以下の罰金が科せられるが、それより“いたずら電話”によって救急出動が多くなればそれだけ現場到着時間が遅れて救える命が救えなくなることもあり得る。『119番の日』に際し、我々はもっと「救急車の適正利用」を考えたい。そして日夜、1,400万都民の命と財産を守ってくれている「救急隊員たちへの感謝の気持ち」を深めたい。それと11月9日から15日までは「秋の火災予防運動週間」であることもお忘れなく・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 Fast Doctor(ファーストドクター)

10日前ほどから急に母の具合が悪くなった。昔から比べて母の歩く速度は遅くなっても毎日買い物に行くことも出来、外出が好きなので行動力はある。TVで興味のある話を聞くとメモをしておいて私に話してくれる。先日も米の糖分を40%だかカット出来る電気釜が出たとか話してくれた。記憶も私よりいいし、まだ呆けていないので助かっている。美味しいものを食べたいという意欲もあり、どこの何が美味しいというお店やレストランのメモも熱心にとってある。食欲はイコール生命力に繋がっているので食欲があるうちは元気だ。ところが10月下旬、期日前投票に行ったあたりから調子が悪くなりお腹も壊し食事や水分が摂れなくなっていた。

毎日スカイプ(フリーのビデオチャット)で1時間ぐらい顔を見て話していると、その日の体調や気分まで手に取るように良くわかる。コミュニケーションは本当に大事だ。日本で母と一緒に暮らしていた頃よりも母が何を考えてどう思っているか母の性格も含め話をするようになって良く理解出来るようになった。昔、国際電話だけだった頃から比べるとずいぶん進歩した。祖母が生きている頃にスカイプ通信が出来ていたらどんなに喜ばせてあげられたかと思うと残念だ。

ともかく、母の体調の異変に気が付いて月曜日になったらすぐ近くの医者に行くように勧めた。歩けば10分たらずの所が歩けなくてタクシーで往復したらしい。でも、もらった薬が強すぎて全く飲めずにいよいよ衰弱していくのをスカイプから観察していて埼玉にいる弟に緊急のメールを送った。昨年の夏は熱中症で2人ご近所の方が孤独死されている。もしもの事があったらという不安がよぎった。

弟夫婦が車で駆けつけてくれたのは文化の日のお休みの日。出張の多い弟が動けなければここから東京緊急消防センターに連絡を取ろうと思っていた。弟に母の主治医が日赤医療センターにいるので緊急外来に連絡を取るように頼んだけれど生憎電話は全く通じなかった。そこで弟が利用したのがファーストドクターという制度。私は全く知らなかった。夜間の急病、通院出来ない人のための制度で月曜日から土曜日は18時から翌実6時までの間、日曜、祝日は24時間応対。電話以外にWebで医療相談も出来る。弟が手配してくれて間もなく家にファーストドクターが到着し母は点滴を受ける事が出来た。診断だと胃腸炎だとか、、、だから食べ物も水も受け付けなくなっていたらしい。往診後は、かかりつけの日赤医療センターへの紹介所を書いてくれて翌日の病院のアポも待つことなくスムーズに出来た。それだけでなく、その後フォローアップのメールが弟にも行ったらしい。東京23区、365日体制で往診型緊急診療を提供しているとの事だ。赤が119緊急、橙が1時間以内の受信、緑が翌日の受信、白が経過観察として振り分けているらしい。水際で命を繋ぐために、、、そう書かれている案内の言葉通り、今回、母はファーストドクターに助けられた。

昨日、日本では土曜日の昼間、こちらでは金曜日の夜に母にスカイプの前に電話をしたら弟のお嫁さんが出た。電話をしても通じないとかで慌てた弟夫婦は、また埼玉から車で駆けつけてくれたのだ。ようやく山場を越えたらしく、前日からは、ぐっすりと深い眠りに落ちていて弟が電話をかけた時には気が付かなかったらしい。土曜日の朝、9時に私からの宅配便がヤマトから届いてドアベルの音で起こされたらしい。その30分後に弟夫婦が到着したのだ。良く寝て目覚めた時はお腹が空いて、お嫁さんにサンドイッチを買ってきてもらって食べる所だったと母が言った。米国でも看護婦の仕事をしていた友人からのアドバイスでOS1の保水液も購入してもらった。

米国と日本の医療の違いは大きい。もちろん日本の方がいいに決まっている。いつだったか日本の医療制度を病院ごと丸ごとアジアに輸出しようという話を聞いた事がある。でもこのようなシステムを教えても動く人間力も大事になってくる。医療に対する考え方、命と言うものに対する根本の教育は時間がかかる。医は仁術なりという言葉、今、世界を牛耳っている製薬会社の連中には無縁の言葉だ。

スパイス研究家  茶子

ジャズライフ Massimo Farao’ Trio “Autumn Leaves”

2015年に購入したマランツのコンポM-CR610はジャズを聴くためだけに使っているお気に入りのコンポです。このシリーズは人気が高くモデルチェンジされて今はM-CR612になっています。Amazon Music Unlimitedで選曲したジャズアルバムをAirPlayで聴いています。Massimo Farao Trioの”Autumn Leaves”はHD音質で聴けます。美しいMassimo Faraoのピアノを堪能できます。誰もが聴いたことのある枯葉”Autumn Leaves”はこれからの季節を感じさせてくれる曲です。《R.O.》

Massimo Farao’ Trio “Autumn Leaves”

Massimo Farao (p)
Aldo Zunino (b)
Marco Tolotti (ds)
Produced by Tetsuo Hara
Recorded at Pianopiano Studios in Torino on September 10,11 and 12, 2013.

1-Corcovado (A. C. Jobim)
2-Estate (B. Martino)
3-To Each His Own (J. Livingston)
4-Chanson De Maxence (M. Legrand)
5-Someday My Prince Will Come (F. Churchill)
6-No Problem (D. Jordan)
7-Cheek To Cheek (I. Berlin)
8-Alone Toghether (A. Schwartz)
9-Autamun Leaves (J. Kosma)
10-I Thought About You (J. Van Heusen)

編集後記「本に一日一問、質問されます?」

これまでになかったタイプの本を見つけました。本のタイトルは「一日一問答えるだけで理想の自分になれる365日の質問」です。著者はマツダヒロミという方で光文社から出版されています。何かをやろうとしても自分のやりたいことがよくわからなかったり、見つからない場合があります。それは自分がどういう人間なのかわからないまま物事を進めようとするので間違った選択をしてしまうことがあるからです。それではなかなかうまくいきません。この本は読むのではなく毎日一問の自分への質問によって自分のことを考えるきっかけにするのが狙いです。これまで考えたことがないようなことを質問されます。考えたことがないことだから新たな発見があります。答えに正解はありません。買った日付からでも、自分の誕生日などいつからでも始められます。365日、毎日一問ですがこれを続けていると理想の自分に近づけるかもしれません。私は自分のセカンドライフを充実させるのに役立てようと思っています。ちなみにどんな質問かというと私の誕生日である9月5日の質問は「お金と人脈があったら何をしたいですか?」で本日11月7日の質問は「内に秘めているのはどんな思いですか?」という具合です。この本は真剣に自分に向き合いたい人におすすめです。《R.O.》

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