雑貨屋ウィークリー1377号

雑貨屋のひとり言「VUCAの時代」

①お金の心配がなく、②時間に余裕がある、③心身が健康で、④嫌だと思うことはやらず好きなことをしていける人はこころ豊かに暮らせていると思います。今、このような条件をバランス良く満たせている人は日本にどのくらいいるのでしょうか。これらのバランスが一つでも欠けるとストレスになりますが、かつて私たちが若いころは③の健康以外はあやしい感じでした。でも頑張れば何とかなりそうな希望があった(残念ながら今はこの希望が・・・)ので平気で暮らせていたような気がします。先行きが不透明、将来の予測が困難で想定外のことが起こるVUCA(V:Volatility変動性、U:Uncertainty不確実性、C:Complexity複雑性、A:Ambiguity曖昧性)の時代になった現代は、年齢を問わずこれらのバランス(①~④)を崩している人が多いと思います。いい学校を出て、いい会社に入社したとしてもずっと良いバランスを保っていられる保証がなくなってきています。VUCAの時代をうまく生き抜くためのHow To本はありませんが、ヒントになる情報はたくさんありますので①~④をバランスよく保つ方法を自分で考えて楽しみながら行動していくことだと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

(川 柳)

税務署の死角で稼ぐ裏帳簿

脱税の記事に源泉歯噛みする

黒い金悠々セルフレジ通過

帳尻はピタリ国債積み上げて

( ニュースひとりよがり)

「かっぱ寿司社長逮捕」

確証を〝握った〟 ―警視庁

「日中国交正常化50年」

以来友好が続いています ―パンダ

「反撃能力」

やっとこの程度 ―為替介入

河合成近

龍翁余話(749)「コロナ関連2題:入国制限撤廃と全国旅行支援」

政府は10月11日から「入国制限の撤廃」を発表した。つまり、”コロナ禍“の以前と同様、自由な海外旅行が出来るようになるし海外からの入国者数の上限撤廃(パッケージツアー限定が撤廃、個人旅行の受け入れ)、入国手続きの緩和(日本人を含む入国時はワクチンの3回接種証明書の提示だけ)、ビザ免除の適用などで全国の国際空港に活気が蘇りそうだ。

確かにコロナ感染者数は減少傾向にある。東京都の直近の推移を見ると、7月下旬から8月上旬にかけて3万人台を記録した。この時期“第7波”と呼ばれた。8月中旬から2万人台、8月下旬から1万人台、そして9月に入ってようやく1万人台を割るようになった。9月28日に厚労省は「第7波はピークを越えたようだ。感染者数は全国的に減少傾向にある」と言い、東京都も9月30日「新規陽性者数は3,834人(うち65歳以上379人、死亡者13人)」と発表した。しかし、臆病な翁は「まだ4千人近くもいるではないか」とビビっている。翁は(素人判断で)友人たちに「政府や都が発表する感染者数の実数は、それより10倍(の隠れ感染者が)いる、と思った方がよい」と吹聴していた。今もそう思っている。だから、よく「他人(ひと)を見たら(ドロボーならぬ)コロナ感染者と思え」とも言っている。だからコロナ感染者数(陽性者数)の公的発表でも、翁は額面通りには信用せず、故に自身の“感染予防対策”の手を、少しも緩めることはない。

そんな翁だから、このたびの「入国制限撤廃」について友人に「いささか不安を覚える」と話したら「世界的傾向や日本経済を考えると、入国規制緩和もやむを得ないのでは」と政府案に理解を示す。日本に限らないが、確かに、コロナ禍の影響は経済にとてつもないダメージを与えた。先月(8月)内閣府が発表した4月~6月期の国内総生産(GDP)は、実質前年比7.8%減となった。そのGDP減が、我々国民生活に具体的にどのような暗い影を落としているか(素人の翁には)分からないが、雰囲気として「日本経済はリーマンショック時を超えて最悪の状態にある」ことだけは(すでに経済活動から離れている翁でも)肌身に感じている。だが、日本経済の悪化は“コロナ禍”ばかりではない。思い返せば、2019年10月に消費増税の断行あたりから日本経済は減速、そんな中、突如“コロナ禍”が発生、更に今年に入って急激な円安、諸物価の高騰が続いていること、など複数の悪要因が重なって現在の“不況”に至っているのである。

その”不況“から脱出しようと(岸田内閣は)『入国制限緩和』を打ち出した。海外では、すでに「空路入国者のコロナ検査義務撤廃」(アメリカ)、「入国制限緩和(観光目的の入国認可)(ドイツ)ほかフランスもイギリスも「マスク着用」を求めるほかは、だんだんと入国制限緩和の方向にある。日本の主要国際空港、及び海外旅行代理店の話では、10月11日以降の海外旅行者、及び海外からの観光客は「コロナ前に戻る兆候が見られる」と喜んでいるそうだ。政府はまた”円安対策“にも乗り出した。先般、日銀は24年ぶりに「ドルを売って円を買う」いわゆる“外国為替市場介入”を行なった。その結果は、顕著な効果は見えていないが(9月30日現在、米ドル144.72円/1ドル)・・・

もう1つ、“日本経済復活”のために政府が打ち出した政策は(『入国制限撤廃』と同じく10月11日から開始される『全国旅行支援』である。疲弊する地方観光業の下支えを目指すものだが、地方によってはコロナ感染状況によって実施の在り方は多少流動的だと言われている。この政策は、一応、12月下旬までとされているが、年末や年明けの感染状況を見て再検討するとのこと。この『全国旅行支援』は、過去のGoToトラベルや県民割が下敷きなっているが、気になるのは旅行代金の割引率(支援額)だ。観光庁の話だと「注目すべきは交通付きパック旅行で上限額は8,000円、したがって支援のメリットを最大限受けるには、飛行機や電車などとのセット・プランがお奨め。また、飲食店や土産物店で使える地域クーポンも貰えるので最大11,000円も得になる」とのこと。実は翁も、この秋に国内旅行をしたいと考えているのだが、やはり心配は“コロナ感染”だ。その心配は『国内旅行支援』より『入国制限緩和』の方が大きい。

「入国制限を緩和して本当に大丈夫か?」の不安が付きまとうのは翁だけではあるまい。外国から多くの観光客が来日し、お金を落としてくれるだけでなく“日本の良さ”“日本文化への理解”を深めて貰うのは嬉しいが、やはり“感染予防の徹底”だけは『入国制限撤廃と全国旅行支援』の“最重要条件”にして貰いたい。簡単に言えば「マスク着用・手指洗い・うがいの励行」だ。「ソーシャルディスタンス」もお願いしたいが、観光旅行に来たのだからそこまで求めるのは気の毒(と思う)。

「感染対策緩和の影響」に関する資料(東京医大・渡航者医療センター濱田篤郎教授)によると「コロナの流行が始まった当初に比べて現在の新型コロナでは致死率が20分の1近くに低下している。しかし、この冬には“第8波”が予想されている。インフルエンザの流行と併せて“第8波”を、今やろうとしている緩和対策で乗り切れるかどうかが懸念、状況によっては『入国制限撤廃』も『全国旅行支援』も再考しなければならなくなるかも知れない。日本経済復活のために、これら”緩和策“が継続されることを願っているが今回の”緩和策”は医学的データに基づくものではなく、あくまでも社会経済を動かす必要から敢行される政策であることを踏まえておかねばならない」と警告を発している。

この9月、翁のシニアグループの友人2人が感染した。身近な人の感染者は初めてだ。幸いに2人とも1週間程度の自宅療養で回復。実は翁たちグループでは、この秋(『全国旅行支援』とは関係なく)“グループの日帰り旅行”が計画されていたのだが、残念ながら中止。もしかして翁の“独り旅”になるかも・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「国葬を見て」

”政治を動かすのがメディアの仕事なんだよ”こう豪語したのは米国の主流TVのオーナーの言葉。嫌いな政治家を徹底して変人扱いし写真は強面の表情、スピーチは切り取り徹底的に差別主義者で独裁主義者に見えるようなイメージを作るのだと社員に指図していたオーナー。ところがそれがそのまま社員によって録音されていた。社内でも報道番組のありかたに疑問を持っていた人も多かったのだろう。

私も2年前にその肉声を聞いた時には驚いた。

やっぱり、こんな事があちこちで起きているのだな~と、、、、

自由な発言が出来る民主主義国アメリカと思っていたのに徹底的に言論封殺され潰されていく人を見てカリフォルニアが赤く染まっていた事にショックを受けた。日本でも”TVは民衆を洗脳するマシーンだ。世論を作るのがTVの仕事なんだ。”と業界の実力者が発言したのを国会議員だったT氏が暴露したのが数年前。

このような事はいろいろな人がTVやメディアの実態、実話を元に本を書いている。本を書いて記録として残すという事は相当調べ上げ証拠を集めないと後から名誉棄損にもなりかねないのでよく実名も出されたと感心する。書かれた本人は無視するしかないのだ。せいぜい本屋に圧力をかけて店頭に並べないようにするのが関の山だ。

情報とは取りにいくものだと河添恵子さん(ノンフィクション作家)がおっしゃっている。与えられた情報をそのまま鵜呑みに信じている人は今ではそんなに多くない。TVやメディアの連中は自分達が流行を作り世の中を先導し民意を作っていくのだという考えだ。まるで庶民はバカだからと見下している驕り高ぶった根性だ。

今回、安倍元総理の国葬を巡って海外にいる友人達からも深い哀悼の気持ちがメールからも伝わってきてジ~ンと来た。

私も献花台に行く事は出来ないけれど、せめてデジタル献花をしようとメッセージを書いていたら書く前と後では参加人数があっという間に2万人ほどに増えていた。数日前で33万人だったので今は、もっと増えているに違いない。

以前からNHKの世論調査など私は頭から信用していない。いつだったかその世論調査がどんな人を対象にどのような聞き方をしているか暴露した人の報告を読んでやっぱりと思った。それでも、まだ、騙せる人がいると思ってずうずうしく今もやっている。

他の民放も新聞も多少の違いはあっても後から事実とすり合わせて調べてみるとわかる。だからTVや新聞離れが加速していっているのだ。

それでは、どうしてTVやメディア、新聞社に、こうした偏向報道をする人が多いのか、それは興味のある方は調べればわかると思う。

ここでは詳しく説明する事はしないけれど、いくらメディアが国葬を反対する人が賛成する人を上回ったと煽っても誘導しても、その手には乗らない、騙されない若い人が増えてきている。

だから、相当の人が献花に訪れるだろうと思っていた。案の定、献花に訪れる人の数が早朝からあまりに人が多いので10時からの予定を9時半からくりあげ4時で締め切る予定でも、まだまだ人が途切れないので時間を延長する事になった。その事を聞いたのが夜の8時半。遠方から駆けつけられた人もたくさんいて学生服のまま駆けつけた学生さんもいたそうだ。中には杖を手に長蛇の列にならんでいらっしゃった方もいてその姿にも感動した。午後から献花にいらした方は4~5時間待ちだったそうだ。献花出来るのは殆どお仕事をされている方々が来られない時間帯に設定されていたにも関わらず献花台に向かう人の行列は絶えなかった。若い人も熟年層もベビーカーと一緒のママさんやOLやサラリーマン、自営業の方など様々な人達が県外からも集まって来られていた。九段下から四ツ谷駅まで長蛇の列。当日行かれた人達が動画も流していた。これが本当の民意だ!

この現実に慌てたのがTVやメディアだ。” 想定外” という言葉を使ってその様子を少しだけ報道していた。それを聞いて、この人達はとぼけているのだろうか、それとも本当に鈍感で民意というものを感じれない知覚不能者なのだろうかと思ってしまった。

私は今回、武道館の中の国葬はもちろんの事、献花台に訪れた人達の姿、国葬反対のデモ隊の姿をどのようにTVやメディアが伝えるかを見たかった。そして食い入るように自宅のテレビから見ていた。

翌日の新聞7紙を比べてみたという高橋洋一氏(数量政策学者で元大蔵省)のラジオ放送も興味深かった。特に朝日、毎日の報道の仕方は悪意があったと。

国葬反対デモの人数が主催者発表では1万5000人。でも警察発表では500人。

セキュリティーの問題があるので、その人数に合わせた警備員を動員するために警察発表の方が正しい数字ですと高橋洋一氏は話していた。写真も上から取ればもっと正確な数字がわかりますと、、、、

今回、国葬反対の集まりは昔、学生デモをしていた人達や反日グループ、外国人、プロの活動家などいろいろなグループが合流していたらしい。ヘルメットで武装し整列し足踏みをしていたグループもいた。

驚いたのは獅子舞のように白い髪を振り乱してマイクを持って叫んでいるおばさんがいた。その人は、かつてラジオのパーソナリティーとして活躍していた女性だった。

夜が苦手な私は深夜放送は殆ど聞いた事がないし学生運動の時代も終わっていたので実際の状況はよくわからないけれど且つて一世を風靡した人達が集まっていたらしい。その頃の青春時代を思い出して熱くなって盛り上がっていたのだろうか、、、、

外国人記者からどうして年寄りばかり集まっているのですが?と質問を受けたらしい。そして黙祷の時間帯になるべく大きな音が出るものを持ってきて騒げとも指示されていたらしい。静かに黙祷したい、武道館の中には入れないけれどせめて献花台に花を手向けたいという人の気持ちを妨害する権利はない。まるで思想統制しようとする赤い国のようだ。誰も国葬に参加せよとは強制していないのに、、、

今回、市民の活動家グループが国葬を辞めろと司法に訴えてあちこちの裁判所に訴状を出したらしい。もちろん法律に照らし合わせ却下された。日本ではアメリカと違って司法がまだ生きていた事は幸いだ。

ただ、何故初めから負けるとわかって訴えたのかというと新聞やメディアを使って世の中にアピールする事が目的だったようだ。

最後にもう2つ印象に残った事。菅氏(元総理)が安倍氏の読みかけの本の話題に触れた事。私も読んでみたくなった。

それからご遺骨見送りの時に濃紺の制服を着た自衛官で安倍氏のご遺骨を岸田総理に手渡した人物の目力。強いメッセージを感じた。それを岸田総理はどう受け止めたのか岸田総理は後ろ向きだったのでその表情が見られなかった事が残念だ。

国葬は無事終わった。安倍昭恵夫人も立派だった。次は早く安倍氏の命を奪った背後の闇を明らかにしてほしい。岸田政権はやる気があるのだろうか、、、、

これ以上、政府も奈良県警も消極的な態度をとっていたら疑惑の目が日本だけでなく世界から向けられる事になるだろう。

統一教会の気持ちの悪い話題ばかりで肝心の問題が遠のいている。

早く黒い闇の塊の中の赤い膿を出し切って欲しいと祈るばかりだ。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Hiroshi Sammy Kubo & New York Trio “Healing With Love”

今週も気持ちが落ち着くアルバムを紹介します。プログラマーになるべく渡米しニューヨーク在住40年の久保弘さんがのドラムをメインにNew York Trioといっしょに2015年にリリースされたアルバムです。オーソドックスなジャズですがスッキリした音で気持ちがいいです。《R.O.》

Hiroshi Sammy Kubo & New York Trio “Healing With Love”

1.Love Theme (from “Spartacus”)
2.So Tender
3.Symphony No 3 in F Major, Op. 90 III: Poco Allegretto
4.Nardis
5.Estate
6.Wise One
7.I’ll Wait for You
8.Rolling Leaves9.No More Blues
10.Piano Sonata No. 8: Pathetic 2nd Movement
11.Love Theme (from “Spartacus”) [Epilogue]

編集後記「厄払い」

10月になりましたが、8月から9月にかけて我が家にいろんなことが起こりました。白内障の手術を9月中旬に控えていたワイフにつぎつぎに起こったことです。8月ワイフがコロナに感染したかと思うような喉の痛みが出てきたので、他の人への感染を考えPCR検査を受けました。幸い陰性だったので良かったのですが、咳が長い間続きました。耳鼻咽喉科で咳止めを処方していただき、咳が収まった9月初め、ワイフが歩道で転倒して顎にヒビが入り、顎の下を切るケガをしました。傷口からの出血が止まらず、(土曜日の夕方だったので)近くの病院の救急医療で手術してもらいました。月曜日に総合医療センターの口腔外科で精密に調べてもらいました。幸い顎の骨はひびだけだったので固い食べ物などの制約はありましたが普通の生活はできました。白内障の手術は9月26日に無事終了し、明日保護用の眼鏡が外せます。ようやく従来の生活に戻れそうです。落ち着いたら厄払いをして、美味しいものを食べに行こうと思います。《R.O.》

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