雑貨屋ウィークリー1322号

雑貨屋のひとり言「セレクトショップ」

先週、大阪駅前にあるファッションビルLUCUAに行きました。しばらく来なかったので入れ替わっていたショップがいくつかありました。その中のショップにリメイクされた服やユニークなデザインの服が売られているセレクトショップがありました。職人が服を染め直してリメイクし、とても味のある色合いに仕上がっていた一品ものの服が気に入ったので購入しました。近所のショッピングモールにもセレクトショップが2店舗あります。セレクトショップは高価だという先入観があり、セールの時以外覗くことはなかったのですが、よく見るとセンスのいい服があることに気づきます。レディース服のショップが大半の中、メンズ服は探しにくいと思っていたのですが、こういうショップに時々足を運べば自分好みの服が見つかると思いました。新しい発見でした。《R.O.》

川柳(東京・成近)

 ( 川  柳 )

いい返事らしい点字が弾んで

アドレスがドット一つでへそを曲げ

70点これでいいねと凡夫婦

生かしとくだけの点滴ならいらぬ

卑弥呼への点点点が繋がらぬ

(ニュースひとりよがり)

「立民2選挙区で一本化不調」

やれやれ ‐野党共闘

「次期会長候補者なし」

自民党はすごい —連合

「ワクチン証明書」

印籠の代わりに持たされた —令和の水戸黄門

河合成近

龍翁余話(695)「ぶらり国立科学博物館へ」(拡大版)

「東京2020パラリンピック」が閉幕した後、コロナ感染者数が少しばかり下がって来た。

その背景については今、様々な分析が行なわれているが、翁の素人判断では、まずは老若男女のワクチン2回接種者が増えたこと、(夏場の急激な感染拡大に脅威を感じて)国民が自己防衛(マスク・うがい・手指洗い・生活周辺消毒・三密回避など)を積極的に行なうようになったこと、などが考えられる。翁は以前から神経質過ぎるくらい衛生管理に務め“コロナ禍”以後は出歩きを我慢。特に夏場はコロナ感染予防は勿論だが熱中症予防も考えて“家籠り”に徹した。気候が良ければ神社仏閣参拝、公園や庭園の散歩、美術館や博物館の参観などをしたいのだが、老体の翁、酷暑の夏場はやはりこたえる。今夏は「東京2020オリ・パラ」のテレビ観戦で“ステイホーム”もさほど苦にはならなかったが、運動(歩き)不足による足腰の弱りが著しくなった。これは言うまでもなく老化現象であるのだが、夏場の運動(散歩)不足が“足腰の弱り”を加速させていると思う。そこでコロナ感染者減少傾向と秋風到来を機に、上野公園内の『国立科学博物館』行きを思い立った。特別に“科学”に興味関心がある訳ではない。第1目的は“気晴らし散歩”だが、ついでに(ちょっと早めの)“文化・芸術の秋”を求めて、ということにして――

緊急事態宣言下のこの時期、参観は予約が必要、ということで早速インターネットで訪館希望日時を申し込み、博物館から返信された“来館予約受付通知書”を持って、ぶらり(気楽な気分で)出かけた。『国立科学博物館』の常設館は65歳以上は入館料無料。館内は『日本館』(「生き物たちと日本列島」「日本列島の生い立ち」「日本人と自然」ほか)、『地球館』(「科学技術の歩み」「地球の生き物たち」「地球環境の変動」など」の見学コースのほか『シアター室』。今回は『日本館』だけを見学することにした。“密”を避けて、さすがに入館者はまばら。これならゆっくり見学出来る。

まず「生き物たちの日本列島」に入る。ヒグマ・ニホンシカ・イノシシ・ヤンバルクイナ・カンムリワシなどの剥製に興味が湧く。しかし「鉱物展示室」では各種鉱物や日本各地に落下した多数の隕石が陳列されているが、その種の分野に弱い翁はほとんど斜め見。次の「日本列島の生い立ち」では、いきなりデカい(全長約7mの)恐竜が出迎える(写真)。約8,500年前に日本近海に生息していたと言われるフタバスズキリュウと言う首長竜(1968年、福島県で発見)、続いてモシリュウと言う日本で初めて発見された恐竜の化石(1978年、岩手県で発見)、ほかコノドント(日本最古の化石、1996年、岐阜県で発見)、オオツノジカ(1973年、長野県で発見)などなど。面白いのは、日本にも象がいたと言う事実。ナウマンゾウ(約65万年前に日本で生息していた象の1種)の下顎骨が1971年、営団地下鉄明治神宮前駅工事の際に発見されたそうだ。この「日本列島の生い立ち」のコーナーでは古生代(約5億年~2億5,000万年前)、中生代(約2億5,000万年~6,600年前)、新生代(約6,600万年前から以降)に沿って各時代に生きた生物について知ることが出来る。入口で貰った“案内パンフ”を片手に、まるで小学生・中学生に戻った気分――

さて、翁が最も興味関心を持ったのは、やはり“人間の営み”「日本人と自然」のコーナーである。まず、湊川人(みなとがわじん=写真)――約2万年前に沖縄に存在していたとされる人類。(資料によると)身長は(平均)男性155㎝、女性144㎝と小柄。「湊川人は、次なる縄文人の祖先ではないか」と言われていたが、近年の研究で、異論が出始めた。現在の人類学的分析では「オーストラリア原住民やニューギニアの人種に近い」と言う説が主流となっているようだ。

縄文人(写真左)――約1万6,000年~3,000年前まで北海道から沖縄本島にかけて存在し縄文文化を形成した。人類学的には東南アジアに起源を持つ人類ではないかと言われているが、湊川人との混血も存在したのでは、との説もある。平均身長は湊川人よりやや伸びて男性160㎝、女性150㎝。縄文人は世界最古級の土器を作り、約5,000年前の縄文中期には華麗な装飾の火焔(かえん)土器(写真右)を作るなど独自の文化を形成した。この時代から新石器時代と呼ばれるようになる。

続いて弥生人(写真左)――紀元前5世紀~3世紀ごろに日本列島に存在した人類。弥生人は前の縄文人に似た人(縄文系弥生人)、朝鮮半島や中国から渡来した人(渡来系弥生人)、縄文系と渡来系の混血、の3種類に分けられる。平均身長は縄文人とほぼ同じだったようだ。ご承知のように弥生時代は水稲農耕技術を安定的に受容した時代。したがって食生活も次第に豊富になって行く(写真右)。米・小麦・栗・ヒエ・など穀物を主食とし、魚介類、野菜も・・・煮炊きしたり蒸したりなどの調理を行ない(竹・木などで作った)スプーンも使ったと言う――ところで、縄文人と弥生人の写真を見ると、どちらも“犬”のペットを飼っていて似たような生活様式に感じられるが、狩猟採集生活の縄文人とコメなど穀物主体生活の弥生人では、歯の大きさや骨格がかなり違うとのこと。

さて旧石器時代から新石器時代(弥生時代)までが原始時代。その後、大和(古墳)・飛鳥・奈良・平安、ここまでが古代(日本民族が確立された時期とされる)。以後、鎌倉・南北朝・室町・戦国・安土桃山までを中世と呼ぶ。江戸時代から近世になるのだが、中世と近世との境目が曖昧で歴史学上、今も論争が続いている。(写真左=中世人、写真右=近世人)。

翁の今回の『国立科学博物館』参観は、前述のように小・中学生の“見学学習”レベルであったが年老いてなお知ることの喜びを味わう数時間であった。何万年前の旧石器時代~何千年前の新石器時代の人類と彼らの暮らしを垣間見ると(古代は遠いが)中世や近世の人々が、ずっと身近に感じるようになった。そして「日本人はどこから来たのか、いつからの人類を日本民族と言うのか」の答えを更に求めたくなって来た。いつか千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」を見学したい。コロナは心配だが、もう直ぐスポーツの秋・芸術の秋がやって来る。何となく心が弾む・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「益々、進化するコンビニストアー」

米国から日本に戻ってくる度に美味しいものを発見する楽しみがある。いつも日本にいて季節の美味しいものが当たり前に食べられる日本人にはそんなに感動するものではないのかも知れない。でも海外から訪れた人達の超人気日本のコンビニは手軽で美味しいものが、いつでも買える人気スポットで有名なのだ。数年前に日本に旅行に行った米国の友人は移動中ずっとコンビニストアーで食事をエンジョイしたので時間もお金もセーブ出来そのどれもが美味しかったと興奮気味に私や、まだ日本に行った事がない友人たちの前でとくとくと説明してくれた。わざわざデパートやどこかのグルメレストランまで出かけなくても、そういったものが、どこででも手に入るのは便利でありがたい。

季節が変わる度に新しいスウィートやお惣菜、冷凍食品、スナックに至るまでたくさんの商品がある。パッケージも工夫され珍しいものがあって見ていて楽しい。特に緊急事態宣言や炎天下の暑さで近くのコンビニを利用する事も多くなった。今回、私が感動したのはセブンイレブンの”鯖の塩焼き” これは母の理学療法士の先生が教えてくれた。時々焼き魚が大根おろしと一緒に食べたくなる。でも匂いとか後片付けの事を考えると面倒になってしまうのだ。焼き魚定食が食べられる店だってそうそう近くにはない。コンビニで焼き魚か~と期待をしないで買って食べてみたら、ふっくら柔らかく骨も無く何と美味しい事か!レンジでチンして蓋をはがしてそのまま食卓に出せるからお皿を洗う必要もないし、その間、大根をおろしてあっという間に焼き魚が食べられる。これには感動した。

セブンイレブンでは時々エビチリが好きで買っていた。すでに調理済みの素材に少し手を加え卵やお野菜を炒めてエビチリを加えると立派なメインの料理に変身する。生春巻きの中にお野菜と一緒に入れて食べても美味しい。味付けも上手なのだ。母の好きな牛肉コロッケも電子レンジでチンしてもサクサク感が残っている技にも驚いた。コンビニのお惣菜や食品は工夫すれば料理の時間も短縮出来、栄養のバランスも良くなる。そういった素材や調味料が日本には豊富にあってレシピが無限に広がる。

私が住んでいるサウスベイでは日本食のマーケットが7件もあるけれど、やはり限られたものしか手に入らない。以前も書いた事があったかもしれないけれど、日本のドライフードや冷凍食品の技術は世界1だと思う。食品のパッケージ管理能力も含め、細やかな配慮があって感心する。マーケティングの能力やアイディア、研究努力も優れている。それは、海外に住んでみて思い知らされた。美味しいは即、幸せなのだ。美味しいものを提供したいと言う源泉は心にあると思う。とにかく儲かれば良いと安全を無視した隣の国と日本は違うのだ。食品だけではない。医療品も含め何故、日本であらゆるものが爆買いされるのかわかる。

先日、また塩サバが食べたくなってご近所のセブンイレブンに行ってみたら、最後の一つしか残っていなかった。本当は2個買いたかったのだけれど、、、あ~残念と思ってその事を言ったら3時過ぎにはトラックが来るので夕方だったら全て揃っていますよとの事。その時、米国で買った冷凍食品や冷たいものが入る小袋を持っていったら、ちょうどいい大きさの袋ですねと褒めてくれた。それから2週間ぐらいたって、その店にまた塩サバを買いに行った。カゴに塩サバを3つ入れてレジに行ったら”ああ、今日は塩サバがあって良かったですね”と言った。たくさんのお客さんが日々訪れるだろうにその記憶の良さとお客様に対する態度に感動した。たまたま着ていた米国で買った麻のワンピースの柄を見て”それは藍染ですか?いいです。’と褒めてくれた。そういうちょっとした会話、これは日本人でないと出来ない。そしてそういうコミュニケーションは、いろいろな意味で大事なのだ。

最近はコンビニ行くと外国人ばかり、その中でこの店は日本人の人が定着していて素晴らしい。いくらチェーンストアと言ってもその店主によって仕事に対する考え方も取組み方も違う。そこに違いが生まれる。ここの店の前を通る度にディスプレイがいいなと思っていた。自前で努力して工夫を凝らしているのがわかる。先日、この店の前を通りかかったら ”今年は9月21日が15夜です。” と書いて15夜お月さんやウサギやススキそしてお団子がディスプレイされていた。季節感が感じられ日本の風習が思い起こされる。

最近はセミの声が聞こえなくなり夜は秋の虫の声が聞こえるようになった。気になっていたお墓参りも数日前に弟の車で埼玉の生越まで行く事が出来た。今年の夏はあっという間に過ぎた。そして15夜の夜には、また羽田からLAだ。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ 「 金曜日のジャズ・バラッドはエクスタシー 」

ゆったりとしたスローテンポのバラードを24曲集めたアルバムを紹介します。ジャズバラードは耳心地がいいです。アルバムは聴き馴染みのある曲がほとんどです。あらためて気に入ったアーティストがあれば、そのアルバムを聴いてみるという楽しみ方があります。新しい発見があるかもしれません。

ジャズを聴きたくて 金曜日のジャズ・バラッドはエクスタシー

DISC1
01.YOU ARE TOO BEAUTIFUL/ John Coltrane and Johnny Hartman
02.IT NEVER ENTERED MY MIND/ Miles Davis
03.DREAM GYPSY/ Bill Evans and Jim Hall
04.DON’T BLAME ME/ Jean Thielemans
05.THE NEARNESS OF YOU/ Era Fitzgerald and Luis Armstrong
06.THE SUMMER KNOWS/ Art Pepper
07.ALONE TOGETHER/ Kenny Dorham
08.STARS FELL ON ALABAMA/ Cannonball Adderley
09.WILLOW WEEP FOR ME/ Harry Edison
10. POOR BUTTERFLY/ Kenny Burrell and Phil Woods
11.I’LL BE SEEING YOU/ Dinah Shore
12.EMBRACEABLE YOU/ Louis Smith

DISC2
01.IN A SENTIMENTAL MOOD/ Sonny Rollins
02.MY IDEAL/ Chet Becker
03.EASY LIVING/ Ike Quebec
04.BODY AND SOUL/ Fredie Hubbard
05.EVERYTHING HAPPENS TO ME/ Stan Getz
06.A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE/ Anita O’day
07.BEWITCHED/ Art Pepper
08.ALL THE WAY/ Lee Morgan
09.WHO CAN I TURN TO/ Dexter Gordon
10.OUR LOVE IS HERE TO STAY/ Joe Williams and Count Basie
11.THE VERY THOUGHT OF YOU/ Art Farmer
12.SOPHISTICATED LADY/ Clifford Jordan

編集後記「プリンターのスキャナー」

私が毎月主宰するマンションの大規模修繕委員会では議題の資料はプロジェクターで見てもらい資料配布はしないようにしています。配布が必要なときはデータで送ることにしています。最近は印刷することがほとんどありません。でもたまにスキャナーで書類を取り込むためにプリンターのスキャナーを使おうとするのですが、インクの残量がなくなるとスキャナーの機能が使えなくなります。スキャナーにはインクは必要ないのにです。スキャナーのためだけに高価なインクカートリッジを交換するのはものすごく不合理なことだと思います。スキャナーは単独で使えるようにしておけばすむことなのに高価なインクカートリッジを購入させるのは不親切な気がします。取扱説明書にはそのようなことは書かれていません。インクがなくてもスキャナーだけを使える方法がないか模索しています。どなたかご存知の方がいれば教えてください。仕方がないので、iPadをスキャナーとして使い、プリントが必要な時はセブンイレブンのアプリ(かんたんnetprint)でプリントしたい文書や写真を登録しておいて近所のセブンイレブンでプリントすることにしています。これはなかなかいいアイデアだと思います。《R.O.》

コメント

  1. 高見莉子 より:

    大西様
    こんばんは!LUCUAで担当させていただきました高見と申します。
    先日はご来店いただき誠にありがとうございます。そしてこのように記事にしていただきとても嬉しいです…!
    神戸にいらっしゃることがあれば、またぜひお話聞かせてください。神戸店でお待ちしております!

    ジョンブル神戸店 高見

    • zakkaya-tenshu より:

      高見さん

      こんばんは
      コメントいただきありがとうございました。
      先日は私の喋りがさく裂してご迷惑をおかけしたかもしれません。
      先ほど息子家族といっしょに外食しているときに、大阪LucuaのJohnbullで買い物したこと、セレクトショップの良さについて話をしていたところです。
      雑貨屋はあんな感じで私が好きなことを書かせてもらっています。
      毎週日曜日に発行していますのでよろしければお立ち寄りください。
      神戸に行くときは必ず神戸店に寄らせていただきます。

      雑貨屋店主 大西良衛