雑貨屋ウィークリー1323号

雑貨屋のひとり言「PCの飛躍的な進歩に感謝」

PCは自分の想いや考えを人に見せる形にして表現できる素晴らしいツールです。30年前に初めてPCに出会った時はどんなすごいことができるんだろうとワクワクしたものです。使い始めたころは自分の期待と実際にできることの間に大きなギャップがありガッカリさせられたものでした。あれからPC(スマホやタブレットを含めたもの)は驚異的な発展を遂げ、私たちの期待を超えたものになっています。少なくとも自分のイメージすることが簡単に表現できるようになりました。私が不定期に雑貨屋で紹介しているアプリやソフトウェアはそれらが簡単にできることに敬意を表しているのです。《R.O.》

川柳(東京・成近)

 ( 川  柳 )

この指に止まれ理念は後回し

変わり身の早さで主流派の尻尾

握手する諸刃の剣と知りながら

ブルータスだとは知らずにいた不覚

隅にいてオセロゲームという野心

(ニュースひとりよがり)

「四捨五入」

五がいない ―自民党総裁選

「自主投票」

自民主流派に投票―日和見議員

「100歳以上9割が女性」

ここまで強くなったか ―靴下

河合成近

龍翁余話(696)「介護予防のための健康チェック」

先日、区役所から『介護保険―2021年版』が届いた。これは、住んでいる市区町村役場から高齢者宅に配布される冊子である。内容は「介護保険制度の仕組み」「保険料」「利用の手順と費用」「利用出来るサービス」「介護予防のために」など。『介護保険』は介護の不安や負担を社会全体で支える制度で、介護保険料には(サラリーマン経験者はすでにご承知と思うが)40歳から64歳までの人の“第2号被保険者の介護保険料”と65歳以上の高齢者の“第1号被保険者の介護保険料”の2種類があり、それぞれを納入する義務が“介護保険法”で定められている。翁は後期高齢者だから当然“第1号被保険者の介護保険料”(後期高齢者医療保険料)を納入している。

そもそも『介護保険』とは、介護を必要とする人に費用を給付し、適切なサービスが受けられるようにサポートする制度(介護する家族の負担を軽減することを目的に設けられた制度)。要介護認定は(介護の内容によって)5段階あるが、認定されると自己負担は(認定内容によって)1割から3割の自己負担で介護サービスを受けることが出来る。翁のような年金生活者は年に6回、偶数月の中旬に2か月分をまとめて支払われる年金の中に必ず“介護保険料”(“後期高齢者医療保険料”)が天引きされている。翁の場合、それほど高額でない年金額から、かなり高額な保険料を差し引かれるので、個人的には“高すぎる感”があるが、厚労省の資料によると、在宅で介護、または要支援のサービスを受けている人は約390万人、施設に入所してサービスを受けている人は約96万人、また、高齢者が住み慣れた地域で暮らすことを目的につくられた“地域密着型サービス”を受けている人は約87万人(以上の数字は2020年現在)。これだけ多くの被介護者の支援のために使われるお金なら仕方ない、と諦めている。これも1つの社会貢献だと思って・・・

さて『介護保険』冊子の中に「介護予防のための基本チェックリスト」というのがある。この“チェックリスト”は、単独で毎年(やはり区役所から)「あなたの健康チェック」としてアンケート用紙が送られてくるものと同じだ。その「健康チェック」は毎年同じ内容で、自己診断(チェック)して区役所に返信するのだが、この冊子の“チェックリスト”は返信する必要はない。しかし、ヒマ人の翁、去年と今年の比較をしてみようと、チェックを試みることにした。(設問は25問、「はい」と「いいえ」で回答)

「バスや電車に乗って1人で外出していますか」「日用品の買い物をしていますか」「預貯金の出し入れをしていますか」「友人の家を訪ねていますか」(“コロナ禍”のこの時期、誰が友人宅を訪ねたりするものか、現在の“コロナ禍”以前の設問がそのまま。正に“お役所仕事”と言うものだろう)「家族や友人の相談にのっていますか」――この5問について翁は「友人宅訪問」を除いて全部「はい」(アドバイス=「いいえ」は生活が不活発、心身の衰えが心配)。「階段を手すりや壁に頼らず上り下りしていますか」「椅子から何も捕まらずに立ち上がることが出来ますか」「15分くらい続けて歩いていますか」――この3問について翁は「はい」(アドバイス=「いいえ」は、筋力の衰えが心配)。「この1年間に転んだことがありますか」――この問いについて翁は「いいえ」、「転倒に対する不安は大きいですか」――この問いに対して翁は「はい」(アドバイス=高齢者の転倒は重篤に繋がるので要注意)。「半年間で2,3kgの体重減少がありましたか」「BMI(体重・身長のバランス)(省略)」――この2問に対して翁は「いいえ」(アドバイス=「はい」は低栄養による衰弱の心配)。「半年前に比べ硬い物が食べにくくなりましたか」「お茶や汁物などでむせることがありますか」「口の渇きが気になりますか」――この3問について翁は「いいえ」(アドバイス=「はい」は口腔機能の低下に注意、低栄養や肺炎などで全体の健康状態が懸念)。「週に1回以上は外出していますか」「昨年と比べて外出の回数が減っていますか」(これも”コロナ禍“以前の設問のまま。現在状況下では愚問だから回答する必要なし)。「物忘れの自覚がありますか」「自分で電話をかけていますか」「今日が何月何日か分からなくなることがありますか」――この3問について翁は「はい」(アドバイス=「物忘れ」と「何日の不明確」の「はい」は初期の認知症の疑いあり)。「毎日の生活に充実感がない」「これまで楽しんでいたことが楽しめなくなった」「以前はラクに出来ていたことが今は億劫に感じられる」「自分が役に立つ人間だと思えない」「訳もなく疲れたような感じがする」――この5問に対して翁の回答はマチマチ。「生活の充実感」は乏しく「役に立つ人間」とは思えなくなって来たし「億劫がり」も出て来たので「はい」だが、「これまで楽しんでいたことは今でも楽しい」し「訳もなく疲れを感じることはない」ので「いいえ」。(アドバイス=「はい」は鬱状態に陥る危険性があり、早く”楽しみ=生き甲斐“を見つけよう)。

総体的に“チェック“の結果は、まあまあ後期高齢者にしては心身ともに“健康”である、と“自己診断”しているのだが「物忘れ」「記憶の障害」など“初期の認知症”を予感させられる状態が(ほんの時々だが)起きることが気になる。後期高齢者に共通する、いわゆる“老人病”であると思えばいくらか気休めになるが、これが進行して「これまで出来たことが出来なくなる(遂行機能障害)」「言語障害」「相手が誰だか分からなくなる(認知機能障害)」更には「幻覚症状」「躁鬱症状」「被害妄想」「徘徊」などの本格的な認知症に発展したら、と思うと、ゾッとする。テレビで「認知症にならないための食事」とか「認知症予防サプリ」などが煩く宣伝されているが、翁が思うに「趣味」「適度のスポーツ」「交友」「ボランティア」「家族団らん」など“刺激性のある生活環境づくり”が一番効果的な「認知症予防」ではないだろうか。

65歳以上の高齢者は全国で約3,700万人(総人口の約29%)、翁もその中の1人。今年の「敬老の日」は9月20日。この日を機に“健康チェック”、そして願う「みんなで築こう 安心と活力のある健康長寿社会を」(標語)・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「糸を紡ぐ」

今回ようやく何年もしまい込んでいた母と祖母の少しだけ残った着物の整理を手伝った。祖母が亡くなって家をリフォームする時に桐のタンスも処分してしまい今、手元には数枚ほどしか着物が残っていない。当時、着物に興味が無い私は祖母の着物は要らないから欲しい人にあげてと言って祖母をがっかりさせた。その中で祖母が母にプレゼントした着物があった。その着物は繭玉から祖母が糸を紡いだものだとか、、、
それを染めてもらい、織ってもらい京都で仕立ててもらったものらしい。そんな話を聞いたら急に蚕がどんな風に繭玉を作るのかに興味を持った。蚕が桑の葉を食べているのをTVでしか見た事が無いけれど虫が嫌いな私は何となく苦手で注視した事は無かった。昭和の初め頃まで盛んに行われていたという養蚕農家。戦後は蚕が食べる桑畑から野菜畑に変わってしまい今では殆ど見られないようだ。友人にその話をしたら昔、田舎の実家には普通に蚕を飼っていて日常見て育ったので違和感は無かったと言っていた。次回、富岡製糸工場にも行ってみたい。日本の絹の歴史を辿るのも、面白そうだ。

それにしても自然素材の心地よさは絹はもちろんの事、夏の暑い時のサラリとした麻や木綿の気持ち良さは格別だ。今年の夏は湿気のある日本で過ごすことに決めていたので麻や薄手の木綿素材の服で過ごした。近頃はスポーツや山登りをする人たちにとって汗がすぐに乾く機能的な化学繊維やヒートテックといった保温力のある便利な素材もたくさん出てきたけれど直接、肌に触れる自然素材の心地良さにはかなわない。普段生活するのには肌が呼吸出来ストレスを感じないものがいい。特にデリケートな肌の人には化繊はダメだと皮膚科のお医者様に言われたと母が言っていた。

先日、着物に触れて改めて自然素材の良さを感じた。着物から昔の日本人の衣、履物、住まい、暮らし方、生活様式を考えてみた。戦争が終わり日本人は大事なものを捨て去りながら今に至ってやっぱり昔の暮らしも良かったのではないだろうかと思う人が増えてきている。若い人が田舎に憧れ古民家に住み畑を耕し、機織り機で何か作っている生活を動画で見た。私が生まれて物心がついた頃はすでに洗濯機も冷蔵庫もTVもあった。便利ではあるけれど、、、、
先日、用事があって出かけた先で、ふと目について買った白州正子さんの本にも着物や道具などへの思いを綴ったエッセイが書かれてあった。自分一人では着物も着れないけれど、いつか着る機会があるかもしれない。大事にしなくては、、、そう思い新しい、たとう紙に包みクロゼットの棚に置いた。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ ”Round About Midnight” Miles Davis Quintet

朝夕涼しくなってきて過ごしやすくなってきましたね。ジャズをじっくり聴くのにいい季節になりました。ピアノジャズもいいのですが、たまにはトランペットのMiles Davisを聴こうと思いました。紹介する”Round About Midnight”は1956年に発表されました。毎回同じことを言っていますが、名曲はいつ聴いても素晴らしく色あせないですね。余談ですが私は最近は夜中まで起きていることはなく遅くとも23時には寝ます。

“Round About Midnight” Miles Davis

01. Round Midnight (05:58)
02. Ah-Leu-Cha (05:53)
03. All Of You (07:03)
04. Bye Bye Blackbird (07:57)
05. Tadd’s Delight (04:29)
06. Dear Old Stockholm (07:52)

編集後記「適量の飲酒」

アルコールの摂取量は1日20gくらいが適量(もちろん個人差はありますが)だそうです。お酒の種類ごとに示すとアルコール量は下記のようになります。

種類%または度数量ccアルコール量g
焼酎ハイボール736020.18
焼酎2510020
ウィスキー(ダブル)406019.2
ビール550020
日本酒(1合)1418020.16
ワイン(グラス2杯)1418020.16
微アルコールビール0.53601.4

私が休肝日なしで毎日飲酒をしていた数か月前は、25度の焼酎100ccくらい(アルコール量20g)を摂取していたと自分勝手に思っていたのですが、実際には別のお酒もいっしょに飲むこともあったので平均すれば20gを軽く超えていたと思います。私のHbA1cの値が正常値より高い状態がつづいたのはこのせいがかなりあると推測しています。4ヶ月前から休肝日を設け、飲酒量を減らした結果、HbA1cが改善されてきたのですが、このように心がければ楽しみながらの飲酒と健康も維持が両立できると思っています。大事なことは休肝日を作る、絶対量を減らして楽しめる工夫をすることだと思います。どうしても飲みたいなら0.5%アルコールのビールという手もあります。360ccでアルコール量はわずか1.4gです。味もノンアルコールに比べると美味しいです。普段はこの1本だけで十分です。《R.O.》

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