雑貨屋ウィークリー1386号

雑貨屋のひとり言「プーチンのたわごと」

ロシアの母の日にあたる11月27日、ロシアのプーチン大統領が兵士として動員され戦死した息子の母親に対し、「交通事故で毎年3万人が死亡する」「人はいつか死ぬ」など戦死を美化するたわ言を話したという記事がありました。こんなくだらない戦争で息子を無駄死にさせた母親は悔しくて腹が立ったと思います。こんな大統領が好き勝手に支配してるロシアの国民もこれを聞いておかしいと思ったはずです。ロシアから逃げ出す人が増えているのは当然だと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

 風の便りに初恋の訃報聞く

追い風に乗って追ってる二兎三兎

向かい風俄然やる気の奴凧

別荘はないが我が家の風通し

風光るしみじみ平和ありがたし

(ニュースひとりよがり)

「今が正念場」

民意を抑え込め 習近平どの -プーチン

「自画像」

笏(シャク)の代わりにバット ―村神様

「400万円で落札」

出世魚です ―寒ブリ「煌」

河合成近

龍翁余話(758)「年末に多い犯罪、ご用心!」

古今東西、「師走は泥棒の月」と言われている。「泥棒」と言ってもいろいろな種類がある。「空き巣」(留守宅を狙う)、「置き引き」(置いてある荷物を盗む)、「ひったくり」(持っている物を強引に奪って逃げる)、「火事場泥棒」(年末は火災が多い。火事場が騒がしい時を狙って窃盗を行なう)、「スリ」(人さまのポケットなどから財布を盗む=昔は“巾着切り”とも言われていた)、「泥棒猫」(人さまの家や畑、果樹園などに忍び込んで食べ物を盗む)、ほかに「自動車・オートバイ・自転車などの泥棒」も多発する。これらの場合は人身事故に至るケースは少ないが「居直り強盗」(「押し込み強盗」も同じ)などは、家人に見つかると居直って刃物や銃器で家人を脅し金品を巻き上げる。この場合、家人に身体的危害を加えることが多いと言う。

時代劇ファンの翁、ステイホームの時は“時代劇番組”を探し回る。時代劇の中で『鬼平犯科帳』や『銭形平次』などの“捕り物”には、数人、数十人の窃盗団が豪商の店や分限者(ぶげんしゃ=金持ち、財産家)を狙って家人が寝静まった深夜(丑の刻=午前2時頃)、何らかの方法で押し入り、家人を皆殺しにして小判を奪うと言う残虐極まりない犯罪場面を視ると気分が悪くなるが、それからの“犯人捜し”が面白い。これはあくまでも映画やドラマの“作り話”、と思いたいが、実は現在でも極悪な窃盗団は存在する。

窃盗団と言えば、思い出すのは(古くは)1968年(昭和43年)12月の「3億円強奪事件」、(近年では)2015年(平成27年)「JR博多駅前の7億6千万円相当の金塊強奪事件」、2017年(平成29年)「東京の貴金属業者が金塊購入資金3億8千万円を奪われる」、同年「福岡空港国際線で韓国人集団による7億4千万円を無許可持ち出し(未遂)事件」、同年「佐賀県唐津市の漁港で中国人による金塊206キロ密輸事件」。中国の窃盗団“ピンクパンサー”による「宝石店襲撃事件」、イギリスの宝石強盗団(国際手配の3人拘束)も記憶に残る。このように近年、来日外国人による窃盗犯罪数が増えて来ているそうだ。警察庁のデータによると窃盗事件の検挙数の割合は外国人が約54%、これは日本人(約15%)の約3.6倍、犯罪の種目別で見ると、住宅を対象とした侵入盗が約94%で日本人(約16%)の約6倍。「日本は泥棒し易い国」と思われているのではあるまいか。

“プロの窃盗団”と聞くと、(前述のように)現金輸送車を襲ったり宝石店や金融機関を襲撃したり、金塊強奪や密輸、麻薬密輸などの大規模犯罪を思い浮かべるが、近年、警察当局の取り締まり強化で、いわゆる“大型犯罪”件数は減り、逆に個人資産家の金庫・宝飾品や自動車・バイク・自転車の窃盗が増えて来た。盗んだ後は足跡がつかないような転売ルートを確立しているとのこと。例えばオートバイなどはバラして部品にしてコンテナで海外に送っているとか、そのほか宝石や電子機器などの高価な商品も国内外を問わず安全に換金出来るルートがあるので、一度盗まれると盗まれた商品が発見されたり犯人を検挙するための決定的証拠をつかむのはかなり難しいそうだ。おまけに、もし捕まって判決が下っても刑罰が軽い。江戸時代なら徳川吉宗の代に作られた幕府の法典・「公事方御定書」(くじかたおさだめがき)によると「10両以上盗めば死罪」、江戸時代の1両は、現在では約13万円の価値と言われているから10両と言えば約130万円(それで死罪)。しかし現在の法律では傷害・殺人が伴わない限り、ほとんどが15年以下の懲役刑。ちなみに「オレオレ詐欺」類の詐欺罪には罰金刑がないため、起訴され有罪判決が出れば初犯であっても実刑(懲役刑)が言い渡されるが、内容によっては執行猶予付き懲役刑もあるので“軽い”と言わざるを得ない。

さて、年末に入った今、我々の身近な暮らしの中で注意すべきことは(警察庁からの警告)まず<スリ・置き引き被害>――2020年来“コロナ禍”で年末年始の人出は少なかったが、今年の年末は何となく人出が多い。と言うことはスリや置き引きが横行する危険性がある。場所や時間帯にもよるが、特に気をつけなければならないことは「電車内の居眠り」「地下鉄内の手荷物」「飲食店などで財布を上着のポケットに入れたまま椅子に置いたりハンガーに掛ける」「混雑時の駅のホームや電車内」・・・<ひったくり被害>――「路上でわざとぶつかり、ひるんだスキに」「スーパーやコンビニからの帰り道」「金融機関からの帰り」「ATMの利用後」「歩きスマホ」・・・<空き巣被害>――「旅行や帰省、外食など一家総出で家を空ける」――いずれも「注意1つで被害は避けられる」とは警察庁の弁。

翁自身が(年末に限らず)普段から気をつけているのが<特殊詐欺>だ。<特殊詐欺>とは不特定多数の人を狙い、電話やハガキ、電子メールなどさまざまな媒体を使って被害者に近づき、さまざまな嘘(うまいこと)を言って金を騙し取る詐欺事件を言う。その手口は(近年は下火になったが)相手の親族になりすまし金が必要だと言う<オレオレ詐欺・振り込め詐欺>、(増えているのが)<架空の請求>、<還付金支払い通知>、また「あなたは○○に当選、当選金を支払う」と言って<キャッシュカード番号や暗証番号を聞き出す>、最近では<金融機関の職員になりすまし>て「キャッシュカードが不正に利用されているので、当方でチェックします」と噓を言ってキャッシュカードを騙し取る手口が多く発生しているそうだ。そのほかIDやパスワードを盗み出すのが目的の<フィッシングメール>は多種ある。大手企業名や公共機関を名乗って来るので騙されやすいとか――

翁、このような事件(被害)のニュースを見聞きするたびに「よくもまあ、こんなに簡単に引っ掛かるものだ」と呆れるのだが、それほどに詐欺師たちの手口(演技力)が巧妙になって来ているのだろう。以前、翁は一度、騙されたフリをして詐欺集団の陰謀を暴いてやろうとしたが、その時、友人の警察OBに制されて思い止まったことがある。ともあれ『年末に多い犯罪、ご用心を!』・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「行列のできる店」

ネットで検索していたら、行列の出来る人気店、おにぎり屋さんが出てきた。おにぎりで、そんな人が並ぶ店があるのかな?と興味を持った。そんなわけで先週の土曜日に友人を誘ってそのおにぎり屋さんに行ってみた。

10時に新宿で友人と待ち合わせJR大塚駅前にある、そのお店に到着したのは10時20分頃だったろうか、、、もうすでに店の前には12~3人ほどの列が出来ていた。小さなカウンターだけの店なので一回目に入れなくても次には入れるだろうとその列に並んでふと振り返ると道路を挟んで、すでに60人ほど並んで待っていた。慌てて私達は道路の横断歩道を渡ってその列の後ろに並んだ。いやはや驚いた!

お店は日曜日が休みなので普段会社務めをしている人や学生は土曜日しか来られない。だから今日は、こんなに並んでいたのかもしれない。お天気もチラホラ小雨が降ったり止んだりの寒い曇り空にもかかわらず、じっと我慢して皆並んでいた。

でも行列が出来る店には、それなりの、わけがあるのだ。それを知りたい好奇心の方が私にとって並ぶ大変さをゆうゆうと超えてしまうのだ。幸い待つ間も友人との会話が弾んで待ち時間は気にならなかった。

店が開く少し前に道路を隔てた行列の人達の前まで女将が走って出てきて並んでいる人の前でペコリと頭を下げてお礼を言いに来た。こういう姿勢がまた人を呼ぶのだろう。私達が並んでいる間もどんどん人が増えていく。大抵初めて来る人達は店の前の行列に並んで通りを隔てて並んでいる人の行列に気が付かない。そして振り返ってその行列に気が付いて驚くのだ。そのびっくり仰天する様子が面白く、その行列に圧倒されて、その途端諦めて帰ってしまう人、呆れながらも並ぶ人。慌ててネットで近くの他の店を探す人等々、、、中には全く無頓着で後ろの列に気が付かないで並んでいる人もいた。

ようやく道路を隔てた行列の前列に私たちが並んでいた時に、また知らずに店の前の列に並んでいた人がいた。それを見て友人が大声で”列にならんでくださ~い”と叫んだ。店には整理案内係の人がいても気が付かない場合もあるのだ。ようやく道路を渡って店の前の列に並んだら暖かいお茶が配られた。その大きな湯飲み茶わんの温かさが寒さを和らげてくれた。

店は11時半からで入店出来たのは何と12時半近かった。2時間近くもこんなに並んだ事は記憶にない。強いて言えばオレンジカウンティーにあったお寿司屋さんで1時間半待った事ぐらいだろうか、、、ようやく順番が回ってきて店に入る事が出来た。

カウンターは10人ぐらい座れば一杯。私達は一番奥の座席に案内された。座ったら正面に女将がいた。この人が有名なTVでも紹介された女将なのだなと、、、、小柄なのに存在感があって大きく見える。明るく元気で声がよく通る。

私は明太と高菜のミックスを一つに鮭を頼んだ。すぐにお通しでゆで卵とトーフの味噌汁、トーフの味噌汁はお代わりフリー、そしてヒジキの煮物の小鉢が来た。おにぎりは思った以上に大きい。そして具がたっぷり入っている。両手でおにぎりを持ってかぶりつく。その量は一つでも充分なくらいだ。おにぎりの横に大きく切られた3切れの沢庵、これもポリポリしていて美味しかった。

お握りの具は50種類以上もあって選ぶのに困る。中には明太クリームチーズや焼き肉もあって珍しい取り合わせがいくつもあって魅かれるものばかり。悩む前にメニューを見て事前に決めておくといい。

店は11時半から夜の11時までと長い時間、開いているようだ。それに仕込みもあれば後かたずけもあって長い時間だ。相当な気力と体力が無ければ続けられないし、テイクアウトのお客さんも入れると超忙しそうだ。ふと女将に声をかけた。” お元気ですね。普段は何を食べているのですか?” と。そうしたら即答で” おにぎりです ” と女将が笑顔で答えた。その途端、静かに食べていたカウンターのお客さんたちがどっと笑った。やっぱり、おにぎりは力になるのだな~と。

後から、また女将の動画を見たら彼女のおにぎりに魅かれて修行し日本の各地のみならずドイツや海外までおにぎり屋さんをオープンさせた若者の話を知った。

たかが、おにぎり、されどおにぎり 私が訪れた、そのおにぎり屋さんの名前はぼんご。おにぎりぼんごで検索するとたくさん出てくる。

どうしても並ぶのが嫌だけれど1度、そのおにぎりを食べてみたいと言う人にはテイクアウトもあるそうで電話で注文して取りに行く事も出来るそうだ。

Seeing is believing(一見は百閒にしかず)どうしてこんなに行列が出来る店なのかは行って食べてみればわかる。

LAから戻ってきて1年近くなる。私のカチャーショックは、まだまだ続きそうだ。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ John Nazarenko Trio “Some One Time”

先日買ったプロ仕様のアンプS-75MK2で毎日ジャズを聴いています。プロ仕様の製品は高価なイメージがありますが、アンプに関してはそんなことはないようです。趣味のオーディオマニア向けの製品はとにかく高く買ってもらうためにいろいろ凝った設計をします。外観は高級感を出すためにデザインに気を使います。背面の入出力端子もいろんな機種につなげるようにたくさんの端子がついています。S-75MK2の入力端子はバランス入力のためのXML端子だけで、モニター用のイヤホンジャックもついていません。また内部の電源用トロイダルコアにはノイズやハムがでないようにするためのカバーも省かれていますが、別に問題ありません。外観も実にシンプルです。アンプは重量があり、値段の高いものがいいとされていた時代は終わったと思います。

ヴォーカルジャズアルバムを2週続けたので今週は王道のピアノトリオにします。ニューヨークのピアニストJohn Nazarenkoのアルバム”Some One Time”の紹介です。力強く歯切れのいいピアノが気に入っています。《R.O.》

John Nazarenko Trio “Some One Time”

01. Blue in Green
02. You Don’t Know What Love Is
03. Up Jumped Spring  
04. Nardis 
05. Some Other Time   
06. I Thought About You  
07. Soon It’s Gonna Rain   
08. I Love You

John Nazarenko (p)
Larry Grenadier (b)
Eric Harland (ds)

編集後記「閉店つづく高級食パン店」

コロナ前に始まった「高級食パンブーム」に陰りがでてきているようです。近所に高級食パンのお店がいっぱいできていたのでこんなにできて大丈夫かなあと思っていました。予想通り、最近、お店を閉店するとこころが増えてきました。コロナで外食が減った時に高級な食パンを家で食べるのがはやったと思います。最近は外食が増えて需要が落ちて来ていることもあるでしょうし、原料である小麦の高騰も大きく影響していると思います。ブームになると市場にたくさんの競合がひしめき合うことでビジネスは苦しくなるのだと思います。ブームはいつまでも続きませんからね。

エアコンのクリーニングを前回やってもらった同じ業者に依頼しました。リビングのエアコンは使用頻度が高いので汚れがひどくカビの臭いもしていました。リビングのエアコンは年に一度クリーニングしたほうがいいようです。これで気持ちよく新年を迎えられそうです。《R.O.》

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