雑貨屋ウィークリー1359号

雑貨屋のひとり言「フロッピーディスク」

誤送金問題の話の中に出てくるフロッピーディスクをまだ業務に、それもお金のやり取りに使われているのは驚きです。フロッピーディスクは30年くらい前、WindowsPCにOfficeのソフトウェアをインストールするのに使っていました。20枚以上あったので一枚ずつ順番にフロッピーを入れ替えて時間をかけてインストールしたことを覚えています。メールでデータが送れるようになってからは、フロッピーディスクの出番はなくなりました。もう製造されていないフロッピーディスクを使って業務をしている地方自治体が結構あるようですが、これを聞いただけでITレベルの低さがわかります。旧態依然の仕事のやり方を続けているのはなぜなんでしょう、なぜ何も変えようとしなかったのかとても不思議です。緊縮財政で人材が削減されているのですから業務効率を上げるにはどうしたらいいか知恵を出して本当に有能で決断力、実行力のある人材がすぐ必要な気がします。日本の行政にも同じことが言えると思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

(川 柳) 

禁煙の手がポケットをつい探り

祖父の手でまだ現役でいるライカ

キューピットの手元狂って美女の妻

造花とも知らず両手の花に酔い

一票は入れぬが手だけ振ってやる

( ニュースひとりよがり)

「ジョー談」

真剣に聞いた —フミオ

「海洋汚染」

抗議のデモです —黒潮大蛇行

「番付の順番」

横綱、関脇、小結、大関-大相撲

河合成近

龍翁余話(731)「Go To トラベル再開か」

2019年12月に中国武漢市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生して以来、わずか数カ月でパンデミック(世界的大流行)現象が起き、日本人は勿論、世界中の人々の生活様式が一変した。つまり人間的行動の自由がある程度奪われたのだ。マスク着用・手指洗いの励行・生活周辺環境の除菌・消毒などは、コロナばかりでなく他の病気予防のためにも結構なことだが、「三密・外出自粛」は、一般生活者はもとより企業、飲食店関係、教育・保育機関、観光業者、芸能芸術界、スポーツ界、陸海空公共運輸会社などにとっては大打撃だったことだろう。

我儘な翁は、お上(政府や自治体)が決めたこと(お願いされたこと)は「自分にとって有益が無意味か」を判断して(取捨選択して)、自分の生き方をそれほど窮屈にはしなかったが、それでも世間に気兼ねするムキもあって(翁本来の)自由奔放な行動を”自粛“せざるを得なかったことも多かった。その1つが”旅“だ。45年も前からの毎年(恒例の)ハワイ旅行が出来なかったことは国際関係事情で仕方ないとして、高齢で病気がちの九州(大分県)の姉の見舞いに行けなかったことは申し訳なく、また、親友の病気見舞いや葬儀に行けなかったことも残念でならない。

ところで翁、もう20年も前から、静岡市在住の(長年の)親友・Mさんに勧められてJR東海の「ジパング倶楽部」の会員になっている(現在はJR東日本)。当時はよくMさん宅へお邪魔していた。M家の息子や娘の運転で(歴史探訪の)ドライブに連れて行って貰うのが楽しみだった。静岡行きのために「ジパング倶楽部」に入会したようなものだ。「ジパング倶楽部」会員の特典は、片道・往復・連続201km以上利用する時に、JR全線で初年度は1~3回が20%割引、4回目以降は30%割引、2年目以降は1回目から30%割引となる。「ジパング倶楽部」年会費は3,840円、つまり1回の静岡行きで年会費が払える勘定だ。この特典は(往復201km以上の旅行なら)1年間に20回使えるのでメリット大である。ところが2020年、21年の2か年、コロナ野郎のせいで長距離の旅が出来ず、(会員証一体型の)会員手帳は真っ新(まっさら)のままだ。

今年(2022年)こそは何とか長距離旅行が出来るのではと期待して今月、また更新の手続きを済ませた。たとえ実際に旅行が出来なくても、毎月送付してくれる「ジパング倶楽部(会報誌)」に掲載される全国各地の“観光・歴史・風土・祭り・グルメ”などの記事を読んだり写真を見るだけでも楽しい。ちなみに5月号に(翁にとっては)懐かしい“大分県・湯布院温泉散歩“が掲載されている。湯布院駅前から出ている観光辻馬車や、有名ホテル・旅館・美術館・金鱗湖(きんりんこ)、狭霧台(さぎりだい=湯布院盆地が一望出来る高台。金鱗湖と同じく朝霧の景観が有名)など、湯布院の街は、どこもかしこも翁の“勝手知ったる他人の我が家”みたいなものだ。こんな記事を読んでいると、いっそう“郷愁の念”に駆られ、今年こそは高齢の姉を見舞いに帰省したい気持ちが一段と強まる。

さて、旅行料金の割引と言えば都道府県が行なう『県民割』と政府が行なう『全国割』の『GoToトラベル・キャンペーン』がある。国内旅行を対象に、宿泊にせよ日帰りにせよ旅行に関わる経費の幾らかを国と自治体が支援する観光振興政策だ。聞くところによると都道府県が独自に実施する「県民割」は、すでに4月から実施している地域もあるそうだが、全国的な『GoToトラベル』の再開は(国交省の話では)7月以降を目標にしているとのこと。しかしコロナの感染状況によっては遅れる可能性もあるだろうが・・・

前回(たしか2020年の秋だったか?)の『GoToトラベル』は、1人1泊につき2万円を上限に旅行代金の半額(35%の旅行割引+15%の地域共通クーポン)を補助していたが、割引上限が高いことから高額宿に人気が集まり、また、週末や連休は観光地が混み合い、密になり易くコロナ感染拡大の一因となった経験から、今年7月から予定している『GoToトラベル』の支援金は(高級宿泊所に集中しないよう)割引率・割引上限額は引き下げ、利用者が激減している交通機関を利用する際の割引を手厚くするそうだ。「宿泊を伴う旅行の場合」飛行機・鉄道・バス・高速道路などと宿泊がセットになっている旅行や、寝台列車・クルーズ船利用の旅行も支援対象となり、また修学旅行や社員旅行などの団体旅行にも適用される。具体的には<割引率>30%、<割引上限額>1泊あたり交通付1万円、宿泊のみの場合は7,000円、<地域共通クーポン>平日3,000円、休日1,000円。

一方「日帰り旅行の場合」旅行代理店や予約サイト経由で予約する“往復の公共交通機関による移動と旅行先での食事や観光体験等のセットプラン”が対象となる。例えば、往復の交通(飛行機・鉄道・バス・高速道路など)と、旅行先の(フルーツ狩りなどの)アクティビティ、温泉(入浴)、バイキングなどがセットになっている旅行商品を想定しているとのこと。ほかに(宿泊、日帰りともに)ワクチン・検査パッケージの活用、旅行後2週間以内に陽性になった際の報告や旅行中の行動記録などが求められるそうだ。

翁の国内旅行は(時折、本欄に登場するシニア会のメンバーと一緒に)歴史探訪、フルーツ狩りなど、ほとんどが日帰り旅行。もし単独で宿泊旅行をするとしたら、前述の(病身の姉見舞いの)帰郷か、持病の腰痛を癒す近場の温泉旅行ぐらい。これが果たして『GoToトラベル』の対象になるかどうか分からないが“動けるようになる”のは嬉しいことだ。実は、NHKの「朝ドラ」の影響で行きたい所は幾つかある。それと、国内旅行とは別に、翁のもう1つの念願は、出来るだけ早い時期にハワイ旅行がしたい。Tファミリーとの再会や、馴染みのコースで思いっきりゴルフを楽しみたい。また島一周のドライブもしたい、などなどの夢が膨らむ昨今である・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 「日本のお宝探し旅⑥―3(最終回)CWニコルさん」

旅の最後になる週末、土曜日の早朝。家を出る少し前にNHKの“あの人に会いたい”という10分番組が始まった。まだ、東京駅に向かうのに少しだけ時間があったので時間を気にしながらも短いその番組に引き込まれるように見てしまった。その番組は、今は亡き人の思い出を辿りながらその人の生き様、その人が語っていた言葉が映像で流れる。ちょうど私が見た時にCWニコルさんが紹介されていた。この人の名前を最初に聞いたのは、だいぶ昔、私の友人からだ。その友人の旦那様がジャズピアニストでCWニコルさんとコラボで森の癒しのコンサートをやったのだと言う事を聞いた。それから間もなく私は渡米してしまいCWニコルさんがどんな活動をしていたか最近まで良く知らなかった。もちろん、直接お会いした事も無いので詳しくは知らないけれど偶然この番組を見たのも私にとっては何かメッセージだったような気がした。

ニコルさんはイギリスから日本に空手を習いに来た事が切欠で日本が大好きになり日本に住む事になったのだとか、、、日本の里山を愛し長野県の黒姫山麓で森作りに尽力を注いで活動していたらしい。映像の中で彼が語っていた言葉が印象的だったので忘れないように急いでメモ帳に書き留めた。彼の喋る言葉一つ一つが心に強く残った。素晴らしい森が蘇るには、まず自然が見える事、感じる事が出来る人が必要だと。人間と自然の共同作業が必要なのだと。大型機械は効率的でも地面を痛めないように馬を使った方がいいと。無造作にバサバサ木を切ってしまうと山の土砂崩れも起きやすくなるし保水力も無くなる。自然音痴の人が多くなると自然災害も増える。森の手入れをしないと木が密集し日が差さなくなり土に光が届かなくなるので食べられる植物や花も育たない。ツルやツタが生え放題になると木に絡まり木が窒息し病気にもなりやすくなり良い木が育たない。暗くジメジメした密林は風も通らなくなるので鳥も飛ぶことが出来ない。気の通りが悪くなるというのは家にも当てはまるのだと思う。自然を整えてその近くに水路も作ってあげれば花や蝶や鳥やトンボ、カエルなどの生き物が育つ。地中に埋まった植物をもう1度植えると、また育ってくる。森が元気になると山が元気になる。山が元気だと綺麗な湧き水や小川が出来る。等々、、、、日本には素晴らしい自然がたくさんあって、その豊かな自然そのものがお宝なのだと、、、、、、、その事に気が付かなかった日本人を目覚めさせてくれた彼の功績は大きい。

イギリスの貴族出身で京都に心惹かれ古民家に住みハーブガーデンを作り始めたベニシアさんという人の事もLAの日本の番組で紹介されていたのを見て初めて知った。日本の中にいると近すぎて見えない物や事がある。外からやってきた人の発見や指摘に日本人が逆に気が付かされる事もある。日本では、あたりまえだと思っていた事がそうではなかったのだという事も多々ある。日本人が日本の事を褒めると自画自賛と変な目で見られる事があるけれど外国に住んでみて世界には親日家が多いのだという事も知った。

桜の季節も終わり、いよいよ新緑が鮮やかな季節になる。また、どこか日帰りでもいいから自然を求めて出かけたくなる気分になる、、、、、。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Phil Sheeran “Orchid”

お気に入りのKlipschのスピーカーをディスプレイの横に並べて置いてジャズを聴きながら編集しています。とても贅沢な使い方ができています。今週は軽快なトロピカルサウンドを紹介します。ギターを中心にしたすべての楽器がとてもいい響きを醸し出してくれている大人のジャズです。静かに聴くのも善し、ちょっと音量を上げて聴くと迫力があってさらに楽しめます。《R.O.》

Phil Sheeran “Orchid”

1-Orchid
2-Ste. Tropez
3-The Looks Of Love
4-Riding The Wind
5-In My Heart
6-First Dance
7-Sacred Ground
8-Jungle
9-She Likes The Blues
10-The Winds Of Time

編集後記「ツバメは人気者、鳩は嫌われ者?」

ツバメは毎年、同じ場所にやってきて巣を作ります。近所にあるホテルの前の通路にはツバメのフンが落ちるところには三角コーンで囲いがしてあります。

ツバメの巣をわざとたたき落とした人がいてヒナが一羽死んだとニュースになります。どこかのJAの精米所ではハトが建物内に入り込んでとても不衛生な状態で精米をし学校給食用にコメの出荷が停止され行政指導が入ったというニュースがあります。

ツバメの巣があるとみんな覗きたがります。鳩はどこにでも糞をするので嫌われ追い払われます。ツバメの巣の周りは至る所に鳩対策が施されハトが近づけないようになっています。その鳩対策が効いて鳩の数が減っているようですが、彼らはどこを住処にしてるのでしょう?《R.O.》

コメント