雑貨屋のひとり言「いろいろあった一週間でした」
2018年6月大阪府北部震源の地震で16階エレベータ前で突然の大きな揺れ(震度5弱)に襲われたとき、南海トラフ地震が来たかと思ったくらいですから7日の震度5強の大きな揺れに襲われた首都圏の皆さんは恐怖だったと思います。みなさんからの連絡では大きな被害はなかったようなので安心しました。地震によりインフラに影響が出ていても通勤客で駅がいっぱいになっているのは相変わらずですね。
真鍋淑郎さん(90歳)のノーベル物理学賞の受賞はお見事で日本人として嬉しく思います。アメリカに行ったきり日本に帰らず米国籍にした理由が、日本での研究環境では彼のような科学者はやりにくいからだと言われていました。日本政府や学会は真摯に受け止めて欲しいと思いました。
無人機で台風の目に氷を投入することで温度を下げて勢力を弱めるという大変興味深い研究をしている研究グループがあるようです。ノーベル賞のためにやる必要はないですが、その研究を日本が十分に支援し、近い将来、被害を減らせるようになることを願っています。《R.O.》
川柳(東京・成近)
( 川 柳 )
三叉路でさてと私の放浪記
山頭火ほどではないが旅が好き
摩周湖が晴れてガイドに褒められる
草千里五臓を緑色に染め
大の字になれる我が家に今戻り
(ニュースひとりよがり)
「震度5」
思わず安倍氏にしがみついた ―岸田首相
「真鍋淑郎さん90歳」
卆寿、いえいえ讃寿です ―傘寿一同
「大臣の椅子ゲット」
負けるが勝ち ―野田少子化相
河合成近
龍翁余話(699)「厳しい船出の岸田内閣」
『龍翁余話』の先週号(698)「新首相への期待」に対して、同感(賛成)してくれた読者も多かったが、「期待しない」の反対意見もかなりあった。現に翁に届いた電話やメールは賛成6:反対4の割合のようだった。4日の組閣の翌日(5日)各紙や通信社が『岸田内閣支持率調査』を行なった。その結果、日経59%・産経57%・読売56%・共同通信55.7%は過半数を超えているが、毎日49%、朝日45%の2紙の調査は50%以下。もっとも(翁が普段から左寄りの新聞と決めつけている)朝日・毎日は(この種の調査は)いつもの通りの辛口なので気にする必要はないが、歴代新政権に対する“支持率”の中では今回はかなり低い。つまり“ご祝儀票”が少なかった訳だが、よく考えれば安倍の傲りや菅の不人気のお陰で自民党政権そのものに対する不信が広がっているのだ。そんな中(朝日・毎日を除いて)よくぞ50%以上を獲得したものだと(岸田に期待したい翁は)いささか安堵。
翁が思うにこの“支持率”、当初は低いのが当たり前だ。まだ何もしていないので、単なる人気率(期待率)に過ぎない。菅内閣は昨年9月の総裁選直後の支持率は62%、不支持は13%だったが、1年後の9月(総裁改選)には支持率30%、不支持50%まで落ち込んだ。理由は「コロナ対応の不手際」「本質的に指導力(リーダー性)が無い」などと言われた。菅本人の意志とは関係なく安倍や二階に祭り上げられた“総裁”だったので、翁は“気の毒な男”と思うのだが、菅が果たした実績(“ワクチン接種体制構築”“東京オリパラ開催”“デジタル庁創設”“携帯電話料金値下げ”不妊治療保険適用“など)は高く評価したい。
歴代総理大臣の支持率の変遷を見ると、大方、初め高率、終盤低率が多い。そのような傾向があるので総裁選直後の“岸田内閣、低支持率”は何も気にする必要はない。岸田自身も「低い数字も真摯に受け止め、自分自身を振り返りながら、これからの政権運営や選挙にしっかり取り組んでいきたい」と冷静を保っている。だが、国内外の難題山積、黒幕どもが暗躍する党内事情(派閥力学)で、どう見ても厳しい船出であることは間違いない。それでも国民の50%以上は岸田に“期待したい”と思っている。岸田はその“国民の期待”にどう応えようとしているのか(具体的に何に取り組もうとしているのか)、去る4日の記者会見から「岸田首相の政策構想」を覗いてみよう(概要のみ)。
岸田首相が掲げた政策の第1は『コロナ対策』――「近日、コロナ感染者は落ち着きを見せ、緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も解除されたが、リバウンドや医療体制に不安を抱いている国民は多い。そこで私はワクチン接種促進・医療設備の充実・検査の拡充に本腰を入れる。同時に経済支援をしっかり行ない、通常に近い経済生活活動を1日も早く取り戻すことを目指す。また、これまでの対応の仕方を徹底的に分析し、何が危機対応のボトルネック(根本的な問題点)になっていたかを検証し、その内容を踏まえ、緊急時における人流抑制や病床確保のための法整備・危機管理の司令塔機能の強化を図る」。次は『経済政策』――「私が目指すのは“新しい資本主義の実現”。成長と分配の好循環。分配が無ければ消費や需要は盛り上がらず次の成長も望めない。分配政策の①“働く人への分配の強化②中間層の拡大③少子化対策④財政の単年度主義の弊害是正⑤デジタル田園都市国家構想(地方と都市の差を縮める)」。次は『経済安全保障』(自立経済構造)――「コロナ後の経済社会ビジョンを策定し具体的な政策を作り上げ、科学技術立国の実現に取り組む。それは科学技術とイノベーション(革新的な事物の創造)を中心にグリーン・人口知能・量子・バイオなど先端科学技術の研究開発に大胆な投資を行なうことである」・・・岸田首相の記者会見における政策には、かなりの情熱が感じられるが、まだ具体性は明確ではない(組閣直後だから、それは仕方ないが)。ほかに首相は「憲法」「拉致」「核」「地球温暖化」「領土」の諸問題にも触れた(詳細は割愛)。そして翁が最も注目したのは『外交・安全保障』である。首相は断言する「日米同盟を基軸に世界の我が国への信頼のもと“3つの覚悟”をもって毅然たる外交・安全保障を展開する。第1に“自由・民主主義・人権・法の支配といった普遍的な価値を守り抜く覚悟”(同盟国、同志国と連携し、自由で開かれたインド太平洋を強力に推進して行く)。第2に“我が国の平和と安定を守り抜く覚悟”(我が国の領土・領空・領海、国民の生命と財産を断固として守リ抜く覚悟。第3は”ミサイル防衛能力を含む防衛力や海上保安能力の強化に取り組む覚悟“」――このように岸田首相の基本政策は昨今、国内外に山積している難問ばかりであるから(前述のように)前途はけっして洋々たるものではない。果たしてどこまで”岸田構想“を実現させられるか、これは単に岸田内閣の力量だけを問うのではなく、”国家大計“として政府と政権与党(自公)ひいては日本の政治家全員の”政治責任“であることを肝に銘じなければならない。
ところで少し本論から外れるが沖縄県石垣市が昨年、尖閣諸島(同市)の字名(あざな)「石垣市登野尖閣」の標柱を尖閣諸島の主要島である魚釣島に設置するため、政府に上陸許可を申請していたのだが、菅内閣の末期(今年9月)政府は”不許可”の決定をした。
標柱の設置は、尖閣諸島を市域に含む石垣市として当然の行政措置だ。なのに(自治体の正当な行政行為を)認めない政府の判断は間違っている。政府の”上陸不許可“の決定理由は「尖閣諸島の安定的な維持管理のため、原則として政府関係者を除き尖閣への上陸は認めない方針」とのことだが本音は中国に気兼ねしての言い訳に過ぎない。実に情けない。ならば、石垣市に代わって政府が”標柱設置“を行なうべきだ。翁はかねてより尖閣諸島に関しては「日本領土標柱の設置」「官民の自由上陸」「避難港の設置」「自衛隊員の常駐」「尖閣諸島での友好国との合同軍事演習」などを提言している。翁は言う「首相よ、我が国の領土・領空・領海を守り抜く覚悟なら、まずは石垣市の標柱設置を認めよ」――翁は更に言う「”国民の声をよく聞く“のもいいが、”聞く”ばかりでなく“声”を政策化せよ。
『厳しい船出』だが周辺(党内・諸外国・マスコミの目)を気にせず堂々と“岸田カラー”を貫き、政策実現に邁進して貰いたい」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「トラフィックスクール」
昨年の11月下旬、ちょうど日本に行く数日前の事だった。週末に友人の買い物のお付き合いで早朝コストコに出かけた。混雑する前に買い物を済ませ駐車場の中をゆっくり走り出した時の事だった。何か右上の方からパシャッとフラッシュが光った。視界には入りにくい、だいぶ高い位置にいつの間にか駐車場の中に信号機が設置されていて嫌な感じがした。それから翌月12月に日本に行って米国に戻ってきたのが3月中旬。郵便の中にポリスからの封筒があった。また、寄付金の封筒でも入っているのかと開けてみると赤信号でストップしなかったという事でチケットが来ていたのだ。ああ、あの時、やっぱりカメラに取られたのだと、、、その時の自分のビデオを見て確認したければ、いついつまでにアクセスしてWebサイトで見る事が出来ると書いてあった。でも、その期限は、すでに切れていて、確認する事は出来なかった。不当だと思うのだったら裁判所に申し立てするように書いてあった。その期限も数日しかなく時間切れで仕方なく諦めて$560ぐらいだったか支払った。高い寄付金になった。その上$50支払ってトラフィックスクールに行かないと保険が上がってしまう。今までグットドライバーだったのに行かなければ記録にも残ってしまう。クラスをとろうにも流行り病のお陰で殆どがオンラインクラスか自分でパソコンから自主学習をさせられて試験を受けるクラスしかない。かなりの時間をパソコンの前で英語を見続けないとならない。私の友人は仕事が終わってから毎日1時間ほど学習させられ1か月もかかって試験を受けたので大変だったと言っていた。全くの英語圏の中で生きている友人でさえそうなのだから、私の場合1か月以上かかるかもしれないしクラスを取る時間の期限も迫っていた。それなので実際のクラスを1日8時間受けてでもその日で終わりにした方がいいと思い友人にクラスを探してもらい予約をとってもらった。
憂鬱な気分で朝8時半からのクラスに遅れてはいけないと思いクラススタートの30分前に1番乗りで到着した。クラスに入ると愛想のいい先生がいた。手続きを終えると先生がコストコでやられたのか?と聞いてきたので私はうなずいた。クラスは全部で11人、そのうち3人が私と同じでコストコに設置されたカメラでやられたのだ。1人1人どこで、どうして違反チケットを切られたかを自己紹介した。お互いに同情し合い気の毒がった。そう、可哀そうなのは自分だけではなかったと、、、自己紹介が終わると先生が出席者の名簿を私の所に持ってきた。名簿の一番初めに自分の名前とサインと今日の日付を書いて後ろの人に渡した。10人ぐらいサインした所で誰かが最初の人が、どうのこうのと先生に説明しているのが聞こえた。そして先生がその出席名簿を持って私の所に来てこう言った。”ここは、今日の日付でなく生年月日を書く所なので書き直してくださいと。見ると皆私に続いて生年月日が今日生まれたという事になっていたので笑ってしまった。不注意なのは私だけではなかった。それにしてもアメリカ人も気が付かないものなのだな~と、、、、、
長い午前中が終わってお昼の時間になった。私は念の為にランチを用意してきたので車の中で簡単に済ませ教室の前のパティオに座って時間を潰していたら白人の女性が近くに座った。手にはおにぎりを持っていた。先ほどランチを電子レンジで温めていたのは日系マーケットで売っているお弁当だったのだ。そのお弁当を車で食べて、また、おにぎりをパティオでモグモグ食べていた。それを見て私が“日本食が好きなの?”と聞くと“大好きよ!”と海苔が付いた歯を見せて笑った。“私日本人に見えないでしょう?でも私のママは日本人とイタリア人のハーフでパパはアメリカ人だから1/3は日本人なの”と話してくれた。子供の頃はもっと日本人の顔をしていたらしい。それから昨年は桜を見に日本に行きたかったけれどコロナで行けなくて残念だと言って友人が撮った日本の桜並木や川面に移るライトアップされた桜の写真を見せてくれた。リトル東京で食べた日本のラーメンやデザートの写真を次々に見せてくれた。着ていたTシャツも私は知らないアニメの主人公の絵が描かれているものを着ていた。隣に座った先生も日本にいつか行ってみたいと言っていた。日本と言うと憧れがあるのだろうか皆、目を輝かせる。そういうアメリカ人が多い事は嬉しい。
そして午後のランチタイムの後の眠たい授業を聞いて、いよいよ25問のテスト開始。出来た人から先生に採点してもらい(実は合格の紙はその少し前に全員に配られた)間違った所を確認して帰る。私は最後に採点をしてもらいギリギリセーフだった。もし、落ちたらどうしようと言うと先生は大丈夫だよと言って目配せしてくれた。そんなわけで長い一日だったけれど、ようやく終わって先生の名前をカタカナで書いて渡したら、そんな事でとても喜んでくれた。帰り際にクラスにディスプレイされている各国の翻訳されたカリフォルニアドライバーのハンドブックがあった。ロシア語、中国語、ベトナム語、韓国語といろいろある中で日本語は無かった。
この理由は圧倒的に日本人が米国からいなくなっている事も一つの理由ではあるけれど、もっと他の事情があるようだ。いつかその事情について書くチャンスがある時にと思っている。
スパイス研究家 茶子
ジャズライフ Love Is Here To Stay “Tony Bennett & Diana Krall”
非常事態宣言が解除されていることと、コロナ感染者数が大きく減ってきたこともあって飲食店は結構なお客でにぎわっています。中にはジャズを聴かせながらお酒を提供しているお店もあるでしょうね。みんな待ってましたからね。大きな落とし穴がなければいいですが。
今回はヴォーカリストの登場です。それもデュエットで、アメリカの歌手トニーベネットとカナダの歌手ダイアナクラルによるコラボレーションスタジオアルバムです。2018年にリリースされたものです。二人の味のある声を聴いているとほっとします。
Love Is Here To Stay “Tony Bennett & Diana Krall”
01-‘S Wonderful
02-My One And Only
03-But Not For Me
04-Nice Work If You Can Get It
05-Love Is Here To Stay
06-I Got Rhythm
07-Somebody Loves Me
08-Do It Again
09-I’ve Got A Crush On You
10-Fascinating Rhythm
11-They Can’t Take That Away From Me
12-Who Cares?
編集後記「大谷翔平のマンダラチャート」
私たちが期待していた大谷翔平のホームラン王のタイトル獲得は成りませんでしたが、彼の野球に全力で取り組む姿、紳士な振る舞い、そして数々の素晴らしい成績が観ている全ての人に感動を与えたという意味で、文句なしにMVPに値すると思います。「ベースボール・ダイジェスト」が選出する年間最優秀選手に大谷翔平が日本人初の受賞に選ばれたのは喜ばしいことです。16歳の時に自分の目標をマンダラチャートに書いてそれをコツコツ努力して積み重ね、自分の夢の実現を果たしている大谷翔平は沢山の人に勇気を与えたと思います。彼の書いたマンダラチャートを添付します。センターに書かれてあるのが目標で、その周りにテーマが書かれてあります。そしてそれをさらに細かく、達成するための方策や行動が書かれてあります。彼の人間性も表れている内容で、これが16歳の時に書かれたものですから感心させられます。《R.O.》
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