雑貨屋ウィークリー1312号

雑貨屋のひとり言

千葉県で起こった悲惨な学童死傷事故は通学路にガードレールがあれば防げた事故でした。酒を飲んで運転し事故を起こしたことは絶対許されません。アルコール検知機装着を義務付けて運転させないようにしてもらいたいものです。通学路なのに信号もなく、いつもスピードを出して車が通り抜けるので保護者をはじめとした市民が、危険回避のガードレール設置や歩道と車道の区分を何年も前から訴え続けていたのに、行政は出来ない理由ばかりを探して先送りをしてきた結果がこれです。大きな事故が起きないと何もやらないのはこれに限ったことではありません。やるやらないの基準が市民(学童)の安全ではなく、行政側の都合であることが問題です。そこに住んでいる人(保護者)は常に問題点を視ていて、危険性を肌で感じ訴えているのですから、もっと感度を上げて受け止めるべきです。誰のための行政か胸に手を当てて今一度、考えてもらいたいものです。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳 )

歳時記が異常気象に顔しかめ

海底資源に国境の海が荒れ

ウイルスの重さで地球沈みそう

蒼かった地球が神話めいてくる

日本がどう変わろうと富士の山

(ニュースひとりよがり)

「小池都知事退院」

寝かせておくもんか —コロナ

「路線価下落」

どこも活気がなかったものな —聖火

「三菱電機 数値偽装プログラム」

買いたい —悪徳企業

河合成近

龍翁余話(685)「急増するスマホ・フィッシング詐欺メール」

パソコンやスマホ(画面の広いタブレットを含む携帯電話の総称)利用者の中には、多かれ少なかれ“迷惑メール”にうんざりさせられている人も少なくないと思う。“迷惑メール”の内容は「宣伝広告」「架空請求メール」「ウイルス感染目的のウイルスメール」などさまざま。中でも最近、急増しているのが『フィッシング詐欺メール』。『フィッシング詐欺メール』と言うのは、(さもありそうな)公共団体名や金融機関名、企業名、ネットショップ名を使って偽装メールを送り、受け手(ユーザー)を信用させてID(利用者を識別する個人ごとに割り振られている符号)やパスワード(使用者だけの使用権限として登録する認証)、金融機関の口座番号、クレジット情報などを釣り上げる(盗もうとする)巧妙かつ悪質なメールのことだ。

フィッシング対策協議会(2005年に発足した『フィッシング詐欺』に関する事例情報・予防対策などを行なう団体)の報告によると、同協議会が扱った件数だけで2020年は1年間で25万件を超え、被害総額は約25億3000万円にものぼったそうだ。フィッシング詐欺の被害に遭うとクレジットカードを(現金引き出しや買い物などに)不正に利用されたり、ログイン(コンピュータ機器の利用開始時に使用者の身元を認識して必要な情報を取得するための操作)を悪用されたりする。このように『フィッシング詐欺』を行なう目的は、クレジットカードやWebサービス、その他の情報を搾取、そして、これら不正に入手した情報は闇市場で取引される。

『フィッシング詐欺』の多くは「フィッシングメール」と呼ばれるメール手段で行なわれる。実は翁の携帯電話も、今年の4月頃からこの「フィッシングメール」に悩まされた。
翁の携帯電話に侵入した(女性名の)メール内容は「このアドレスは、○○さんのアドレスですか?」に始まり、うっかり「いや、違うよ」と返信しようものなら「何かのご縁ですからメール交信をしませんか?私は28歳、東京在住、仕事は○○です。メル友になって下さい」と迫って来る。“これは危ない”と思った翁は、以後(たびたび送られるこの種のメールを)直ぐに削除していたのだが、時すでに遅し、そのうち「SMS(ショートメッセージサービス=携帯電話などスマホ同士で短い文章による送受信サービス)使用料800円をお支払い下さい。あなたの金融機関から××口座へ送金して下さい」との催促メールが届いた。“これは金額ではなく翁の口座番号搾取が目的だ”と直感、無視していたら「お支払いいただけない場合は法的手段に訴えます」との脅迫メールに代わった。この種の犯罪に対して知識も警戒心もあったはずの翁だったが、うっかり(前述の)「違うよ」の返信がいけなかった。自分の迂闊さに立腹しながら無視(削除)し続けた。次なる“新手”は「△△会社(実在の有名企業名)主催の懸賞金(2000万円)ご当選おめでとうございます。あなたの口座に振り込みますので金融機関名・口座名義・番号などを至急お知らせ下さい」のメールに代わった。3回ほど届いた。これも“口座搾取”目的の手口。バカバカしい限り、当然ながらこれも無視(削除)し続けた。そしてまた、別の女性名で“交際申し込み”のメールが届いた。翁の我慢もこれまで、先日、近くのドコモショップへ行って、これらの迷惑メール受信拒否(防御)処置をして貰った。それ以後、数日経った今「フィッシングメール」(迷惑メール)は届かなくなり、ホッとしている。が、いつまた再発するか分からない。そうなるとアドレス変更など厄介な作業をしなくてはならなくなる。翁のこの失敗談を幾人かの友人に話したが、前述のフィッシング対策協議会のデータを見ただけでも『フィッシング詐欺被害』はますます増加傾向にあり、『フィッシング詐欺』手口はほかにも沢山ある。例えば「このままではサービスが使えなくなるのでIDやパスワードの変更を急ごう。当方で作業を代行するので、現在使用のあなたのIDやパスワードを知らせて下さい」とか「経費●●●●円がかかります。あなたの金融機関から当方の指定金融機関へお振込み下さい」あるいは(購入申し込みもしていないのに)「▲▲商品到着後3日以内に当方指定の金融機関へ払い込んで下さい」などなど・・・

万一、「あなたと是非、お友達になりたい」など「メール交信の誘い」、「あなたは選ばれました(当選しました)。おめでとうございます。賞金をお贈りしますので、あなたの金融機関・口座名義・口座番号などをお知らせください」などの「個人情報を求めるメール」、あるいは(不確かな団体名や企業名のアンケート形式で)「これらの質問にお答えしたら、●▲●▲(商品)を差し上げます」、ほかに「金銭を要求するメール」、「法的手段に訴える、など脅迫めいたメール」など不審なメールが届いたら、「100%詐欺メール」と判断して絶対に“返信しない”こと、そして「メールの発信元・メール内容を確認」し、直ぐに“削除する”こと。発信元やメール内容を記録しておくことは、後日、「迷惑メール相談センター(日本データ通信協会)」「フィッシング110番(都道府県・警察)」「サイバー犯罪相談窓口(警視庁及び都道府県警察本部)」などへ相談する際の証拠資料になる。

翁のように「私は『迷惑メール』や『フィッシング詐欺メール』については知識もあるし警戒心もある」と自認していても、ちょっとした油断で鬱陶しい破目に追いやられることもある。鬱陶しい、とか、煩わしい段階ならまだいいが、何かのハズミで『フィッシング詐欺』に遭ってしまうこともある。そんな時、どうすればいいか――まず「金融機関への連絡(クレジットカードの一時停止)」「正規のサービス会社(契約会社)に連絡してID、パスワードを変更する」、そして前述の「迷惑メール相談センター・フィッシング110番・サイバー犯罪窓口などへ通報(相談)する」――

スマホは今や“生活の重要なツール”。65歳以上の高齢者だってスマホの所有率は約80%。ファミリーや友人たちと繋がる“頼れる相棒”だ。今号の“翁の失敗談”が少しでも読者各位のスマホライフに役立ってくれればいいが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 「サンディエゴでの一日」

最後にサンディエゴを訪れたのは15年ぐらい前だったろうか良く覚えていないけれど先週末の土曜日に久しぶりに出かけた。
理由は友人のお姉様の散骨をサンディエゴの海でする事になって声をかけていただいたからだ。早朝友人の通っている教会の先生と写真を撮るために同行した教会のメンバーの方と4人で行く事になった。早朝6時半にサウスベイから出発し南下しバルボアパークに到着したのが8時半ぐらい。集合時間には、だいぶ早く到着したので、バルボアパーク付近をブラブラ歩いていたら外で絵や手作りの装飾品を展示しているブースがあった。早朝、緑の中で絵を鑑賞するのも気持ちがいいなと、ゆっくり眺めていたら愛想のいいフランス人の女性が話しかけてきた。
彼女の作品を見ながらその女性と話しているうちに、ふと、どうして絵を描くようになったのか聞いてみた。その途端、彼女の目の表情が変わった。“ 私が絵を描く切欠になったのはサンディエゴの大学で出会った一人の日本人女性のお陰です。
彼女がいなかったら、私は今日ここに存在していないのです ‘と。

人其々、様々な人生があって、たった一人の人との出会いで人生が変わるのだ。とても感動的な話を聞いた。そして私も今日ここへ来た理由を彼女に話した。これから日本庭園で桜の木の植樹をした後、サンディエゴの海に友人のお姉さまの散骨に行くのだと。
友人のお姉様もPHDを取り大学で絵を教えていたそうだ。何だか亡くなられた友人のお姉様とそのフランス人の女性や影響を受けたという先生の存在が一緒にイメージされた。その場を離れる時に“ ありがとう、いい話が聞けて良かった ”とそのフランス人の女性に言うと “ 良い一日でありますように、ありがとう日本 ” と言って手を合わせてくれた。その言葉がとても嬉しかった。今日この人に会えただけで、ここに来た意味があったと、、、、いつか日本に行ってみたいとも言っていた。そういう親日家はたくさんいる。そしてそういう人に出会うと自分は日本人に生まれて本当に良かったと思う。
それにしても友人のお姉様は何度か顔を合わせる程度で会話をした事も無かったので彼女の功績はその日まで全く知る事もなかった。

バルボアパークにあるその日本庭園の創設にも初めから関わっていたそうだ。建築家と一緒に日本庭園のデザインを考え、いつも寄付をしてきたのだとか、、、、時々日本を訪れては日本の芸術家の作品を日本庭園の中にあるミュージアムに紹介したりして尽力を尽くされていたのだそうだ。
それから庭園の散歩道を少し登った小高い丘に桜の木が1本植樹された。ちょうど庭園の建物とその脇を流れる小川に泳ぐ鯉が見下ろせる静かな空間だ。その桜をゆっくり眺められるようにベンチが設置されていてそのベンチにはお姉様のお名前が刻まれるのだとか、、、、ちょうどザクロの木が木陰になっていて休むにはいい場所だ。いいタイミングで赤い、可愛らしいザクロの花も咲いていて絵になる。
身内としてお姉様の息子さん家族がコロラドから、サウスベイのパロスバーデスから娘さん家族とお孫さん、お姉さまの教え子や関係者の方など集まられた。植樹祭の時にお姉様の散骨も身内の方がなさった。その後、軽いランチをして午後2時から小さ目のボート2台に乗り込んだ。私たちは息子さん家族と同じボートで同行した。

以前、他の友人から聞いた海での散骨セレモニーとは、だいぶ違っていた。その日、風は結構強く吹いていて波も高かったのでボートは縦に左右に揺れて波しぶきが、かかり小さな子供たちはボートの前方でエキサイトしてワーワー歓声をあげていた。まるでアドベンチャーのようだった。2台のボートは競争するようにスピードを上げて湾を出て所定の海に出た。そこに到着するとボートのエンジンを切りムードは一遍に変わった。お姉様の散骨をスプーンで一人一人海に注いだ。砂のようになった白いお遺骨を撒くとキラキラ海に舞って行った。その上からお姉様の大事にしていた愛犬の骨とお母様のお遺骨も一緒に、、、私の番が来た時、ローズクオーツの小さな石を息子さんに渡した。その石は先々月の5月満月のハイキングの時にバックパックの後ろに括り付けて歩いたものだ。ちょうどその月はピンクムーンと呼ばれる月で淡いピンク色の天然石とマッチするような気がしてピンクムーンからの月光浴をその石にさせたかったからだ。ローズクオーツの意味は愛を意味するとも言われている。息子さんは手のひらに、その石を軽く握り目をつぶり海に放した。“たくさんの愛が届くように”と私も心の中で祈った。
来年チャンスがあれば、またお姉様の桜が咲くころ、ここを訪れてみよう、、、、そんな
気になった。そしてサウスベイに戻ったのは夜の7時過ぎ。長いようであっという間の印象的なサンディエゴの一日だった。お姉様のご冥福を静かに祈ります。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ ”Silk Road” Art Farmer

Trumpetの鋭さとFlugelhornの温かみ、その両方の特徴を兼ね備えた新しい楽器”Flumpet”があります。Art Farmerのために開発されたといわれるFlumpetで演奏されたアルバムを紹介します。”Silk Road”というアルバムです。Flumpetの渋い音で洗練されたアルバムに仕上がっています。

“Silk Road” Art Farmer

01-Tonk (06:38)
02-Ancient Evening (08:26)
03-Stardust (05:38)
04-Dance Of The One (07:34)
05-Silk Road (05:51)
06-Flashback (06:59)
07-I Let A Song Go Out Of My Heart (07:50)
08-Coming Home (06:41)

編集後記 「大谷翔平が大活躍」

大谷翔平選手がメジャーリーグで大活躍しています。彼の並外れたパワーとセンスはどうやって磨かれていったのか大変興味があります。大谷選手ほど私たちの期待に応えてくれてワクワクさせてくれる選手はいたでしょうか?毎朝のスポーツニュースを楽しみにしている人がたくさんいると思います。アメリカ中にファンをたくさん作りましたね。歴史に名を刻む大記録をどんどん打ち立ててもらいたいと思います。

豪雨が定常化し、日本全国どこでも発生し容赦なく街や民家を破壊します。集中豪雨が続いていた静岡県熱海市で大規模土石流が発生し複数の家屋や車が押し流され大きな被害を出しました。小さな川でも降り続く雨でじわじわとエレルギーが蓄積されると恐ろしい破壊力を持ちます。ハザードマップで危険なところは全国至るところにあるので、安全に住めるところはかなり限られてくるのではないでしょうか。
人間の愚行が招いた地球の異常気象は少々の改善レベルでは修復はとても追いつかないというところに来てしまっていると感じます。《R.O.》

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