雑貨屋ウィークリー1299号

雑貨屋のひとり言「スタートのきっかけ」

昨年からエアコンが壊れたままになって散らかっていた私の部屋を片付けなくてはとずっと思っていて、そのキッカケを探していました。別の目的で入店した電器店でお掃除機能が付いていないエアコンが格安で売られていました。お掃除機能のついたエアコンは高いだけで、さほど効果はなく、業者にクリーニングしてもらうときもその機能が付いているだけで6、7千円も高いので、買い替える時はお掃除機能なしにしようと思っていました。すぐに購入を決めました。取替工事をしてもらうからというキッカケで部屋を片付けはじめました。片付けを始めると楽しくなる好循環も生まれています。エアコンも使えるようになり今年の夏は快適に過ごせそうです。雑貨屋ホームページをWordpressでリニューアルした時もある方からのホームページ作成に関する質問がキッカケでした。何かを始めようとする時、何故か躊躇する自分がいます。それはもしかしたら自分を押してくれるキッカケを探しているからかもしれません。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳 )

一斉に春です私にも彼氏

もういいかい土手のツクシが風に聞き

坪庭といえど律義に春の花

外来魚春の小川をかき回す

リフォームにここだけ残すツバメの巣

(ニュースひとりよがり)

「内閣委員会で可決」
ハンコをもらえばこっちのもんだ -デジタル法案

「マスク」
用意がいいな -飛来の黄砂

「マン防」
私たちを見習えば -マンボウ

河合成近

龍翁余話(672)「新型コロナワクチン接種について」

政府は去る2月17日から医療従事者に対し1回目の新型コロナワクチン接種を開始した。65歳以上の高齢者3,600万人の接種は4月12日の週から始まるようだが、供給量に制限があるため限定的にスタートし、徐々に拡大していく予定だそうだ。具体的なワクチン配送計画は(厚労省の発表によると)4月12日の週は25万人×2回分(計500箱)、4月19日の週も25万人×2回分(計500箱)、4月26日の週で全国市区町村の高齢者全員に行き渡るワクチン(1,741箱)を配送する予定で、6月末までに高齢者3,600万人の2回分の配布を完了する見込みだそうだ。なお、16歳以上の一般国民の接種は6月からになりそう。

摂取は原則、住民票のある市区町村で、定められた医療機関や公共施設などの会場で行なわれる。すでにご存知と思うが(翁自身の学習のため)『接種までの流れ』を調べてみた。
まず①役所(市区町村)から接種券が郵送で届く。②希望する接種日時を(ネットや電話で)予約する。③予約した日時に“接種券”と“本人確認書類”(自動車免許証やマイナンバー・カードなど)を持って接種会場へ(医師の予診あり)。④接種したあと15分くらい会場で安静に(これは言うまでもなく急激なアレルギー反応や体調の変化が出た場合に備えるため)。なお、費用は無料であるとのこと。

現在、日本国内で使われている新型コロナワクチンは全て外国製のものばかり。外国企業と日本政府との契約状況を見ると、例えば「ファイザー」(米国)とは2月14日に1億4,400万回分契約、「モデルナ」(米国)とは3月5日に5,000万回分契約、「アストラゼネカ」(英国)とは、すでに昨年12月10日に1億2,000万回分の契約が成立している。そしてもう
1社「ジョンソン&ジョンソン」(米国)とは調達の協議中だが供給量が限られているので、いつ契約が結ばれるか不明である(4月4日現在)。

“島国根性”(愛国心)が強く“ジャパン・ファースト”思考の翁、外国製ワクチンに対しては理屈抜きで警戒心が働く。だから日本製ワクチンの出現を熱望しているのだが、何故か、この新型コロナワクチンの開発にはアメリカやイギリスに先を越された。現在、日本ではアンジェス、塩野義製薬、武田薬品工業、第一三共ほか数社が(大学や研究機関などと共同して)開発に取り組んでいるそうだが、それにしても遅過ぎる。“コロナ禍”(感染拡大)の初期の頃、政府をはじめ製薬会社や研究機関は新型コロナウイルスを甘く見ていたのか、研究開発費が乏しいのか、システムが悪いのか(一般的にワクチンの開発は、基礎研究・非臨床実験・臨床実験のステップで進められ、その中で有効性・安全性・品質の担保、大量生産の可能性の確認などを行なう必要があり、通常だと年単位の期間がかかるのが常識だそうだが)いずれにしても国産の生産見通しは今年の年末になるとのこと。翁のような“日本製”を熱望する人は、とてもじゃないがそんな先までは待てないだろう。
ところで2月17日から始まった医療従事者のコロナワクチン接種では高い有効性が報告されている一方、3月11日までの間に37件ものアナフィラキシーの報告があったと言う(3月13日現在)。アナフィラキシーとは全身性のアレルギー反応のことで、具体的にはジンマシン、血圧低下、意識障害、頻脈性不整脈、下痢、嘔吐、発熱、倦怠感などの症状が起きる。わずか3週間で37件ものアナフィラキシー症状者で出たと言うことは、同期間の接種10万人当たりで見ると約20人、つまり5,000人に1人がコロナワクチン接種後にアナフィラキシーを起こした計算になる。この数字を「多い」と見るか「少ない」と見るか、人それぞれだが、幸いなことにコロナワクチン接種によるアナフィラキシーの死者はいないとのこと。しかし、コロナワクチン接種直後から翌日にかけては何らかの副作用(副反応)があると予期しておいたほうがいいそうだ(厚労省談)。いずれも平均3日間程度で回復していると報告されているものの「ワクチンの利益とリスク」を一人ひとりが理解したうえで摂取をするかどうかを決められるように、国がしっかりした“副反応情報”を収集して発信する仕組みを考えて貰いたい。

高齢者のワクチン接種時期が近づくにしたがい、最近、翁と友人(シニア)たちの間で頻繁に「ワクチン接種、どうする?」の話が電話やメールで交わされている。感触としては(何となく)“気が進まない”が多い。しかし、ここで“ワクチン非接種”の社会への影響を考える――そもそもコロナワクチンとは(治療薬ではなく)感染症拡大を阻止するための社会における安全対策ツール(予防薬)である。たとえ“コロナワクチン接種は強制ではない”としても“社会的努力義務”であることに違いはない。“新型コロナ”は、人を死に至らしめる恐ろしいウイルスであることはすでに周知の通り。ある個人がワクチンを接種せずに罹患し、本人は無症状であっても他者に感染させ、その人の人生を奪ってしまう可能性があることを強く認識しなければなるまい。そのように考えると、個人の「ワクチンを接種する、しない」の判断はあまり意味をなさず、社会の一員として“社会的責任”を果たすべきではないか、と言う考えを優先したくなる。

そうは言っても、実は翁(今のところ)接種するか、いつするか、しないか迷っている。2009年のガン手術以降、今でも3か月検診で採血しているし、毎年インフルエンザの予防接種もしていて、これまでにアレルギー反応を起こしたことは無いから注射が怖いのではない、心配なのは(コロナワクチンによる)“副作用”だ。何故なら「心臓・腎臓・肝臓・高血圧・血液疾患などの基礎疾患のある人は、接種に注意が必要」と言われているからだ。翁の場合は“腎臓”と“高血圧”が引っ掛かる。前述のように翁は(今のところ)副作用が怖くて接種を躊躇しているが、次回(6月)の腎臓内科の3か月検診の時、主治医にアドバイスを貰ってから決めることにする。多分、前述の“社会的責任”を考えて接種することになろうが、いずれにしても翁の接種時期は7月以降になる。それまでに国産のワクチンが出現してくれることを期待したいのだが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 “病み上がりの食事”

LAに戻ってきて友人や職場の人に聞いてみた。誰か身近な人、またその先にコロナにかかった人はいたかと尋ねてみた。返事は“誰もいない”と。身近にコロナにかかった人がいないので実際どのような症状が出て回復まで、どんな感じなのだろうかと思っていたらテレ東の動画でアナウンサーの人がコロナにかかった体験談を詳しく話していたので聞いてみた。やっぱり、かかると若い人でも、かなり体力を消耗して非常に苦しい思いをするのだな~と。また、後遺症も残る人もいて疲れやだるさがなかなか抜けないらしい。そのアナウンサーの人は発症して自宅待機後、ホテルで回復を待ったらしい。とにもかくにも薬も何も無いので、ただただ自分の免疫機能が回復するのを待つのみなのだそうだ。その間、ホテルに届けられたお弁当に毎回、励ましの手紙が添えられていて、それはとても有難かったけれど、そのお弁当が殆ど食べられなかったと言っていた。

そのお弁当の写真を見て思った。健康だったら何も問題なく食べられただろうけど、これは消化能力が弱っている胃には厳しいな~と。
以前、手術を終えたばかりの人のお見舞いに行った事がある。その翌日に出てきたのが鳥の丸焼きが出てきて驚いたと言っていた。翌日はビーフステーキで見るだけでもうんざりしたと言っていた。そして梅干しとお粥が食べたいと嘆いていた。クライアントさんのお見舞いに病院を訪れる度に見た食事もアメリカだからだろうか肉がお皿にドテっと載っていて味無のジャガイモや人参、ブロッコリーが添えられている食事で殆どの患者さんは食事を残していた。カロリーも栄養も満点そうだったけれど見た目も食欲をそそるものでは、無かったように記憶している。スタミナ食であっても受け入れる体にとっては負担が大きすぎて、かえって回復が遅くなる。その点、お粥は素晴らしい養生食だ。母は具合が悪くなると重湯から始まってお粥と段階的に変えていた。果物としては消化にいいリンゴのすりおろしや、バナナもいいようだ。ただ柑橘類は酸があるので胃には、あまりよくないらしい。刺激の強いものやファイバーの多いものも胃には負担になる。揚げたものや肉の油ものも駄目だ。何しろ食べる事だけでも体力を消耗してしまうのでなるべく負担にならないものを小分けに摂る事がいい。また一旦温めたお湯を再度沸騰させて飲む白湯や常温のスポーツドリンク、甘酒なども摂取するようにして脱水症状を起こさないように注意する事も大事だ。今はゼリー状の飲みやすい栄養剤もたくさん売っているのでそういったものを日頃から常備しておくといい。そしてしばらく胃や内臓を休めて自然の食欲を待ってからタンパク質の補給として卵やハンペン、トーフ、白身の魚、鳥のささみなどを入れて美味しいだし汁と一緒にお粥の中に入れる。茹でてやわらかくなった小松菜やホウレンソウなどもお粥に添えると見た目も彩が良くなる。柚子の皮を刻んで香りを付けたりネギや生姜を薄く刻んで散らしても食欲が増す。何が食べたいか何が必要なのかは体が教えてくれるので自分の自然な食欲を待ったらいいのだ。
今回、日本でお粥専門店に3回も行きテイクアウトまでするほどお粥の美味しさを知った。その種類も多く健康な人でも一週間に1度ぐらいお粥を食べる習慣を持つといいのではないかと思ったくらいだ。
コロナ対策で政府は忙しくホテルに届けられる食事の内容までは、とても手が回らなかったのだろと思うけれど、、、、薬も無い中、ホテルに缶詰め状態で自己免疫だけが頼りなのだからその免疫機能が働きやすくなるようなものを提供してくれたらいいのにと、、、呟いてしまった。

スパイス研究家 茶子

さくらの独り言 “newcomer”

先月、我が家に新入りした“newcomer”は、HITACHI社のIH圧力&スチーム『ふっくら御膳炊飯器』、しかも赤色。私たちはそれを“姫”と名付けた。何故なら、毎日この新釜で炊くのが山形県産米『つや姫』だから。我が家では、日常生活を支えてくれるものに名前をつけ、日々の家事・生活に面白みを持っている。愛称で呼ぶと、単なる電化製品でも相性の悪い製品でも、だんだんと親しみがわいてくるものだから、あら不思議。特に、ニューカマー、HITACHIのIH圧力&スチーム『ふっくら御膳炊飯器』は単なるニューカマーではなく、私の人生における初の家電メーカーHITACHI社製品となり、まさにa newcomer in my life!

日常生活を楽しむのに、遊びが欲しい。そこで、電化製品等に名前を付けることと思いついた私達夫婦。卓上IHコンロは“殿”、食卓の中心にどーんと座り、じっくりゆっくり温めてくれる白、まるで我が家の主人みたいで。これにnewcomerとして嫁入りしたのが前述の“姫”。車は“赤ちゃん”、トヨタプリウスα赤、もう10年ものの愛車、平均燃費22km/?で故障知らず、キャディバッグ4つ横積した上にバッグも入り、ちゃんと5人乗れて足元にはゴルフバッグも置けるほどのスペース。お世話してもらっているのはこちらだが愛らしい“赤ちゃん”。自動掃除機ルンバは“はなこちゃん”、犬のようについて回るところから名付けられた。一方、コードレスのサイクロン掃除機は“だいそん君”、購入直後に故障・部品交換を数々要し、お助けをしてくれることも期待値に程遠く、「買って損した!」と、私の怒りを買って悪名をつけられてしまったというわけ。

ところで、多くの人はどのような基準や繋がりで、家電等の製品を選んできたのだろう。私の実家は、昔から松下電器・ナショナル(現パナソニック)と決まっていた。父が松下製品一点張りだったので、家中何をみても松下・ナショナルのみ。しかも購入する松下電機専門店も決まった一店のみ、他の専門店とは一切取引をしなかった。父は松下電器の製品が大好きだったが、その専門店主を信頼していたのは事実だ。特に松下の製品の選定や設置は勿論、修理修繕の担当だった有馬さんという技術者を誰よりも心から信頼していた。家電の駆け込み寺の和尚さんみたいな人だった。家電に異常を感じたら、直ぐに電話してその技術者・有馬さんに来て頂き、看てもらった。不具合を起こしたどんな問題も解決し、有馬さんの手にかかるとそれは魔法の様に治ったのだった。まさに電化製品の救世主・ホームドクター、私の父母、私達きょうだいだけではなく、きっと親戚や使用人の人たちもそう信じていたに違いない。その証として、未だに私の母と実姉の家電は“まつした”(パナソニック)のみ、救世主への信心は、清く強く永遠のようである。

さて、我が家のnewcomer“姫”こと、HITACHI社の『ふっくら御膳』、最高だ。ご飯を炊くたびにつや姫というご飯粒が喜び踊っている。それを見て食べて、「こりゃあ、優れものだね」と、感激のあまり思わず合唱する。もしかしたらこの新釜の“姫”という名、いつかは“優れもの”へと改名されるかもしれないなぁ。今回は新しいおかまのお話しでしたぁ・・・っと呟く、さくらの独り言。

ジャスライフ ”Maisha” Watanabe Sadao

10代後半、ラジオで聴いていた資生堂MG5の提供で放送されていた「ナベサダとジャズ」が私にとっての初めてのジャズでした。軽快な音がとても魅力的でした。あれから50年経ちます。渡辺貞夫の最新アルバム『Maisha』を聴いてみました。第一印象は私がロスで好んで聴いていたフュージョン形になっているということです。爽やかでポップな印象の素晴らしいアルバムです。このアルバムは彼の初セルフプロデュース盤で、『Maisha』は,渡辺貞夫がC型肝炎からの回復後に旅したサハラ砂漠の旅日記というコンセプトCD。アルバムのジャケット写真も“カメラマン”渡辺貞夫の撮影作品だそうです。
“Maisha” Watanabe Sadao
01. What’s Now
02. Men And Women
03. Road Song
04. Times We Shared
05. Good News
06. Desert Ride
07. Tip Away
08. Stray Birds
09. Maisha
10. Paysages


編集後記「次号は1300号です」

来週の雑貨屋ウィークリーは1300号になります。みなさまからのメッセージをいただけたら嬉しく思います。記事の最後にあるコメント欄にコメントを書いていただくか、いつものメールでお願いします。

昨年2月から新型コロナ感染が心配でスポーツジムのヨガクラスに行かなくなり、そのかわりYouTubeで家ヨガを始めました。あれからちょうど一年が経ちます。ワイフと二人でほとんど毎日テレビの前でヨガを楽しんでいます。エクセルにヨガの記録をつけています。一年間で行ったヨガは260時間以上に及びました。主にお昼前と入浴前のヨガで1日の平均時間は45分でした。スポーツジムでヨガクラスに参加するより自宅ヨガの方が運動量が多くできていることがわかります。このペースならこれからもずっと続けられそうです。《R.O.》

コメント