雑貨屋ウィークリー1410号

雑貨屋のひとり言「画像生成Aiを試してみました」

ChatGPTのような対話型文章生成Aiについていろいろ議論されていますが、私はいろんな場面で有効に活用させてもらっています。最近話題になっている画像生成Aiにも興味があったので、ChatGPTに質問して、自分で使えるように教示してもらい試してみました。YouTubeの動画も参考にしてPCにインストールせずにブラウザ上で使える以下の3つのアプリでやってみました。いずれも使用制限がありますが無料ですぐにできます。

①Leonard Ai
②Image Creater(Microsoft Bing)
③Text to Image (CANVAの機能)

まず考えているイメージをテキストでプロンプトに書きます。プロンプトの書き方にはちょっとしたコツがあるようです。ソフトによっては簡単な文章でもそれなりの画像を生成してくれるときもあります。ChatGPTに自分が描きたいイメージを入力してプロンプト用に作成してもらうという方法もあります。思い通りのイメージを作れるようになるまでに少し時間がかかりそうですが、イメージ画像を雑貨屋のアイキャッチや、プレゼン資料などに使えるようにしたいと考えています。添付の画像はCANVAのText to Imageで作成したものです。無料でもこのぐらいのクオリティですから有料だともっとすごいのでしょうね。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

叱られたポチの目なにか言いたそう

金魚もう鮒の自由に戻れない

老猫の目で一日を日曜日

昼寝してゴールの夢を見る兎

イソップのカラスは住めぬ都市砂漠

(ニュースひとりよがり) 

「対ロシア戦略」

7人の侍で —G7

「政権の屋台骨」

骨粗鬆気味ですが —安倍派

「全柔連会長を辞任」

投げたわけではありません —山下泰裕

河合成近

龍翁余話(782)「田んぼの水」

我々の日々の暮らしの中に在る言葉や、習慣(日常生活のなかで個人的に継続して行なっている様式)や慣習(一般社会に定着している伝統的な行動様式)について、その言葉の語源や習慣・慣習の由緒(来歴)を知らなかったこと、気づかなかったことが、いかに多いか、超高齢者の今になって初めて“気づく”昨今である。その“気づき”も自発的なものもあるが(大人や子どもを含め)他人の会話を聞いていて「はて?」と“気づかされる”ことも多いのだ。今号のテーマである『田んぼの水』もその1つ――

翁は40年も前から(東京を離れていない時は)ほとんど毎週土曜日(メンバーコースの)千葉・成田のHゴルフ倶楽部でプレーしている。ゴルフ場への行き帰り、農家の前や田畑の間の道を通る。そのたびに“日本の四季”折々の風情を味わうことが出来るのも楽しみの1つだ。6年前に愛車を手放して以来、仲間のKさんの車に乗せて貰っているが、自分で運転している時とKさんの車の後部座席に乗せて貰っている時は、だいぶ外の景色が異なって見える。つまり乗せて貰うようになってからは、より“四季”を堪能出来るようになった。今の時季は田植えを終えたあと、田んぼいっぱいに水が溜められ、青い苗たちが生き生きと育っている情景が美しく眩しく感じる季節。つい先日も同じ景色を見ながら翁、ある感慨に耽っていた「オレはあと何年、この景色を見ることが出来るだろうか。出来ることならもう少しゴルフを楽しみ“日本の四季”を味わいたいものだ」その時、突然、Kさんが呟いた「田んぼがきれいですね。この田んぼの水、どこから入れて、何故、あのように漏れずに溜まっているのでしょうか」――翁は弾かれたように我に返った。彼は時々、(衰退気味の翁の脳に)“考える刺激”を注入してくれる。先日の彼の呟きもそうだった。長年、この美しい景色を見て来たのに『田んぼの水』の“慣習の由緒”を考えたこともなかった翁に、それを調べるきっかけをつくってくれたのだ。

農業分野の知識に疎い翁、『田んぼの水』は難問だ。早速、あれこれの資料を集めて学習した結果、結論は『田んぼに水を張る(溜める)』のは「稲を寒さから保護するのが主な目的であるとのこと。そもそも水は“熱しにくく冷めにくい”特性を持っている。田植えの直後の低温や冷害などへの対処として、水を深く入れることで稲を護ることが出来る。更に、養分を含んだ川の水を溜めることにより、窒素・リン酸・カリは勿論のこと、微量要素まで、さまざまな肥料分を供給することが出来る」――(翁は専門的な解説は出来ないが)要するに『田んぼの水』は「冷害対策」「川の水による栄養補給」そしてもう1つ「田んぼに水を溜めることによって“連鎖障害”を防ぐ」の3点を知ることが出来た。“連鎖障害”と言うのは、同じ場所に作物を連続して栽培すると、生育が極端に悪くなったり収穫量が減ったり、病害虫が発生しやすくなる、などの弊害が起きる。これを“連鎖障害”と言うそうだ。畑では“輪作”を行ない、毎年作る作物を替えることで対応しているが、田んぼは米だけを作るのが目的。それなのに何故、田んぼでは“連鎖障害”が起きないのか、理由は1つ「水を張っているから」だ。(前述のように)田んぼに流れ込む河川やダムなどの用水には山の落ち葉や窒素・リン酸などの養分が多量に含まれ、田んぼに水を入れる(溜める)ことによってそれらの養分が補給される。また、土の中の有害物質が水で洗い流され雑草の発生を抑える。つまり、田んぼに水を溜めることで土壌中の酸素が微生物によって使われてしまい、土の中は酸欠状態になって有害な微生物や菌類が死滅してしまう。酸性だった土が次第に中性になり稲が育ちやすい状況になって行く・・・(これらの記述は、農水省の資料を参考にしたものである。)

ところで、翁はかつて静岡市の「登呂遺跡」や佐賀県神崎郡の「吉野ヶ里遺跡」へ行って“弥生時代の集落と暮らし・水田遺跡”などを見学して以来、「水田耕作は弥生時代から」と思い込んでいたのだが、数年前に上野の「国立歴史博物館」で「九州北部(現在の福岡地方)では縄文時代の後期から水田耕作の始まりを示す遺跡が発見されている」との情報を得た。そこで今回、更に『田んぼの水』を調べると、途方もない歴史を知ることになる――約3万年前の石器時代から1万3000年前の後期旧石器時代に、すでに「稲作」が始まっていたと言う説があることに驚いた。したがって(当然のことながら)次の縄文時代(前10世紀)の遺跡に水田耕作を物語る遺構があることに納得する。もっとも現代につながる灌漑用水路の原型が出来たのは弥生時代(前10世紀~後3世紀頃)から古墳時代(3世紀中頃~7世紀頃)であったそうだ。ちなみに弥生時代中期には(北海道を除く)日本各地で水田稲作が広がったそうだ――話をKさんの呟き(疑問)に戻そう――

感慨水田の歴史は古く長い間の先人の努力によるものであることは言うまでもないが、田んぼに水を供給する技術(省略)と同様に重要なことは「漏れずに水を溜める技術」――(これも農水省の資料から得た知識だが)そのポイントは粘土質の土を使っていること。田んぼの土は二重から出来ている。上部の10~15cmは“作土層”(さくどそう)と言って比較的柔らかい土で養分や有機物に富んだ土、その下の数cmの土は“鋤床層”(すきどこそう)と言って土を固めて水を通しにくい粘土質の土。“代掻き”は“作土層”だけで“鋤土層”には手を加えず水を溜める強固な土のまま。また“畔”も水漏れを防ぐ防波堤の役割を担っている。(なお『田んぼの水』の管理については、今号は割愛)大雑把ではあるが『田んぼの水』を学習したおかげで今後『田んぼの水』を眺める時の心構えが違って来るだろう。学習機会を与えてくれたKさんに感謝・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「8時間の意味」

先日、ご近所で祖母の時代からお付き合いのあった家族の娘さんから連絡があった。その方は昨年お母様を見送り、その後住み慣れた一軒家を売って富士山が見える緑の多いマンションに引っ越された。是非、遊びに来てくださいと招待をしていただいたので母と出かけて行った。緑の木々に囲まれたマンションは、まるで軽井沢のホテルのようで中庭にも新緑の緑が綺麗で手入れが行き届いていた。

中庭を抜けて部屋へ向かう途中、突然、花壇のレンガに足を引っ掛けてしまい母が転んでしまった。びっくりして母を起こして様子を見た時に母は膝を擦りむいただけだから大丈夫と普通に歩いてその方の部屋に向かった。手も打ったようだったけれど大丈夫の一点張りでたいした事がないと言い張るので気になりながらも、そのまま、様子を見る事にした。初めてのお呼ばれ先で心配をかけたくなかった母の気持ちを尊重して私も母に従って黙った。それからお昼を食べながら生前のお母様の話題やら祖母の思い出話に話が弾んだ。

夕方、自宅に戻ってきてから母の怪我を確認したら仰天した。膝はパックリ切れていて中の組織が見えていた。黒いズボンの下にはいていた下着が血を吸収していてわからなかったのだ。手も青紫に腫れ始めていて、これはすぐに医者に連れて行かなくてはと整形外科の病院に電話をした。その整形外科の先生は母がお世話になって20年以上のお付き合いのある先生だったので診療時間終了が迫る15分前に電話をしたにも関わらず快く待っていてくださった。

急いでタクシーを拾って病院にたどり着いたのは7時頃。先生は母の傷を見た途端 ” ああ、これはすぐに縫わないとだめだ!” とおっしゃった。消毒をしながら先生が ”こういう時は一切何も塗らないでガーゼをあてて包帯だけでいいんです”とオロナインのクリームをふき取りながらおっしゃった。そして母の膝に麻酔を打って念入りに消毒してから7針縫った。その時に先生がおっしゃったのは深い傷を負った時は8時間以内の処置が大事なのだそうだ。8時間以上、経過すると、ばい菌が繁殖し化膿する可能性が高くなるのだそうだ。そうすると膿を出さないとならないので傷口を全部縫わないで少し膿が出る出口を開けて縫わないとならないのだそうだ。だから怪我の治りも時間がかかると、、、、。怪我に対して無知だった私は、そうなのかと感心し教えられた。それから母の右手のレントゲンを撮ったら小指と薬指のあたりの骨がずれているとの事 “こちらは足よりも治りに時間がかかります ”と言われた。

その日は抗生物質の薬を頂いて翌日再度、診察してもらい数日後に再チェック、翌週手のレントゲンを撮って次の週に膝の抜歯をしますと告げられた。これだけの怪我をしていながら母はショックだったせいか痛みは感じていないようで初日の夜だけ晴れた手が痛かっただけだと言っていた。幸い、大きなダメージはなく階段の上り下りも歩行も日常の生活はシャンプー(美容院で)以外は出来ているので助かった。

それにしても転倒には要注意。家の中でも足が上がらず畳のヘリにつまずいて転ぶ人もいるのだから日頃から部屋のかたづけ、電気のコードなども、まとめる事が大事だ。母が転ばない暮らし方ガイドを見ながら ” ぬ、か、つ”、け ” に注意と説明してくれた。ぬ、ぬれているところは滑りやすい。か、かいだん、段差はつます”きやすい。 つ”け、かたつ“けていない所は、ひっかかったり、つます”きやすい。と、、、、また、足の裏の感性を鍛えるために家の中では素足、鼻緒のある履物がいいそうだ。

先々週、サンペドロのハイキングの仲間が日本に遊びに来ていた。その時に足袋のような形をしたハイキングシューズと普段使うスニーカーを日本で購入していった。母の履いている5本指ソックスを見てそれで普通のスリッパや靴を履いたらそのぶん足が窮屈になるので家にいる時は鼻緒の付いたスリッパの方が足にはいいと言っていた。

鼻緒のスリッパ、今後は、これでいこう。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Lars Jansson “Hope”

スウェーデン生まれのピアニストLars Janssonは大学時代は歯科医師を目指していましたが途中で音楽家志望に転換したちょっと異例な人物です。ずいぶん大きな転換をしたものですね。誰が聞いても美しく素直に聴きやすいピアノジャズだと思います。《R.O.》

Lars Jansson(p)
Anders Kjellberg(ds)
Lars Danielsson(b)

01-How Deep Is The Ocean
02-The Tree
03-Hope
04-Live, Be Where You Are
05-Why Was I Left Under The Sky
06-Living Under The Road To Paradise
07-Summer Rain
08-A Little Blues For You
09-A Blissful Smile
10-In Peaceful Sleep

編集後記

MLBも気になりますが、週末の女子プロゴルフも気になります。双子の女子プロゴルファー、岩井姉妹が昨シーズンから頭角を表しトップレベルの仲間入りをしていて頼もしい存在になっています。先週は岩井姉妹がかねてから夢であった姉妹でのプレイオフが実現するいう史上初の出来事がありました。まだ20歳という若さですから、これからもこの勢いが続くのではないかと楽しみに観ています。《R.O.》

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