雑貨屋ウィークリー1457号

雑貨屋のひとり言

毎日少しずつヨガをやれるようになってきました。一年前は、五十肩でとてもそれどころではなくて、もうこの先、できなくなるのではと不安になったものでしたが、股関節、肩甲骨中心のポーズができるようになってきています。しかし一年以上も運動らしい運動をしていなかったので筋肉が弱くなっているようです。股関節周りや腸腰筋、内側広筋などの目立たない筋肉も意識しながらヨガで改善していきたいと思います。ヨガに加えて3月から卓球も楽しめています。これで足腰が鍛えられます。昨年は肩の痛みや、体中の痒みなど色々問題があり、それらがストレスとなってヘモグロビンA1Cの数値に影響していたようです。うれしいことにそれらがかなり改善されてきました。いつまでも膝や腰に違和感なく軽快に動けるようにしたいので、根気よく続けていこうと思います。幸い体にも優しい季節になってきたので更に良くなることを期待しています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

苦は楽の種その種が多すぎる

石蹴って蹴って悔しい腹の虫

付き合ってみれば鬼にもある弱み

ケセラセラ渡る世間に甘えきる

苦は楽の種にもやっと花が咲き

(ニュースひとりよがり)

「満額回答」

フミオ頼むよ ―ジョー

「与党大敗」

日本はいいなあ野党が弱くて ―伊大統領

「新会社設立」

花も嵐も踏み越えて ー新しい “嵐”

河合成近

龍翁余話(829)「岸田首相の米議会上下院合同会議での名演説」

ニューヨークには「ニューヨーク・タイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」「デイリーニューズ」「ニューヨーク・ポスト」などの有名新聞社があるが「各紙とも去る4月11日午前(日本時間12日未明)に米議会上下院合同会議で演説した岸田首相に対する印象と評価はかなり好意的であった」とのメールを、翁と40年来の友人で元「デイリーニューズ」の記者だったG氏から(4月12日の夜)頂戴した。そのメールのタイトルは「米議会上下院合同会議における日本のプライムミニスター(首相)・キシダの名演説」だった。

翁、(G氏からのメールに押されて)早速You Tube(日テレNEWS24 LIVE)を視た。そして驚いた。岸田首相の原稿なしの英語のスピーチ、内容構成と話術の見事さ、その堂々たる演説ぶりに翁は正直瞠目した。男女2人のMC(司会者)の紹介で岸田首相は演壇に登った。上下院議員及びゲストで満席の会場は割れんばかりの拍手、それもスタンディングオベーション(立ち上がって拍手)。壇上の岸田首相は微笑んで会場を見渡しイントロダクション(導入部)で(勿論、英語で)「ありがとうございます。こんなに盛大な拍手で迎えられることは日本の議会ではありません」のジョークで始まり、また拍手。(首相自ら)岸田夫人を紹介したあと岸田首相の少年時代の話に入る。1963年、父親の仕事の関係でニューヨーク市に居住、小学校1年生から3年生までの3年間、現地のパブリックスクール(公立小学校)に通っていた時代の思い出話とアメリカ人の親切に感謝の言葉を述べて、またまたスタンディングオベーション・・・以下、このスタンディングオベーションは岸田首相のスピーチの合間(随所)で盛んに行なわれたことが実に印象的だった。つまり(翁が聴いても)それほどに素晴らしい演説だった。撮影(映像の撮り方)の上手さもあるが、日本の政治家には珍しいスマートなパフォーマンスが会場の参列者を完全に虜にした。これほどユニークで魅力的なスピーチが出来る岸田さん、何故、日本の国会や記者会見で出来ないのか、不思議に思えたほどだ。

では、米議会上下院合同会議での岸田首相のスピーチの1部を拾ってみよう。「アメリカは経済力・技術力・外交力・軍事力を通して国際秩序を形成、自由と民主主義を擁護し各国の安定と繁栄に寄与した。必要な時は尊い犠牲も払って来た」「アメリカが何世紀にも亘って築いてきた国際秩序は新たな挑戦に直面している。それは我々とは全く異なる価値観や原則を持つ国からの挑戦だ。自由と民主主義は世界中で脅威にさらされている」「(中国の)対外的な姿勢や軍事動向は、日本だけでなく国際社会全体の平和と安定を脅かしている」「北朝鮮による核・ミサイル開発、拉致問題、ロシアによる(いわれなき)ウクライナ侵攻を世界中が懸念している」「ウクライナを見捨てることは東アジアの未来も同じ憂き目に遭うことを物語っている」「日本は、アメリカとともにウクライナ支援は継続する」「アメリカは他からの助けもなくたったひとりで国際秩序を守ることを強いられる理由はない」「自由、民主主義、法の支配を守るのは日本の国益である」「人権が抑圧された社会を私は子どもたちに残したくはない」「日本は既にアメリカと肩を組んで共に立ち上がっている。アメリカはひとりではない、日本はアメリカと共にある」。そして後半「日本がアメリカでの投資や雇用の創出で貢献していること、今後も更なる投資拡大も進めること」を述べ、話は宇宙開発に及んだ。「アメリカが主導する月探査プロジェクト“アルテミス計画”での日米による協力の拡大」を訴え(首相がすでに会場に呼んでいた)日本人宇宙飛行士の星出彰彦氏と日系アメリカ人の元宇宙飛行士ダニエル・タニ氏の2人を紹介した。翁が思うに、これはなかなかの演出だった。その証拠に会場は一段と盛り上がりを見せた。岸田首相は演説の結びにこう述べた「日米は共に大きな責任を担っている。日本はアメリカのグローバル・パートナーであり、この先もそうであり続けたい」・・・岸田首相が約40分の演説を終え演壇を降りた後もスタンディングオベーションはしばらくの間続いた――

このたびの「米議会上下院合同会議における岸田首相の演説」(You tube)は、G氏が言うように、まさしく“名演説”であったと思う。しかし、G氏はメールで翁にこう質問した「私は、アベ(元)首相もよく知っていたが、キシダはアベ以上に国際的感性を持っている(日本人には)珍しいタイプの政治家だ。長年、外務大臣として世界を飛び回った人だから“洗練された国際人”と言うのは当然かもしれないが、その国際的評価が高いキシダが日本国内では何故支持率が低いのだろう」――はてさて、その答えは難しい。確かに、マスコミ各社の世論調査で岸田内閣の支持率は今や危険水域20%台を軒並みに示している。岸田自身にはたいして不祥事がある訳ではないのに支持率が下がる理由は何だろうか――翁が勝手に(支持率低下の)原因を想像して見る――安倍元首相の国葬を強行した(根回し不足)。統一教会問題浮上。有事への対応の不手際(2023年10月7日のパレスチナ・イスラエル戦争勃発で日本政府はイスラエルから日本人を避難させるためチャーター機を用意した。ところが政府が用意したチャーター機には日本人が8人しか乗っていなかった。イスラエル国内には1000人強の日本人が滞在しているのに何故、8人だけ?しかも(政府は)この8人に対し1人3万円を要求したそうだ。それが事実なら「セコイよ岸田クン」と言いたいところだ。ちなみに同じ時期、韓国政府が自国民をソウルへ避難させた際、日本人51人を無料で輸送した。あまりにも危機管理意識と対応の仕方にずれがある。)ほかに円安対策、減税問題など経済対策にスピード感がないことも国民は歯がゆく思っている。

とは言え、G氏が言うように「日本人でこれほど洗練された国際人はほかにいるだろうか」となると(好き嫌いは別にして)“やはり日本の顔は岸田かなあ”と言う気になる。しかも憲法問題・防衛対策は翁の考えと同じであるから“不人気”の根底を岸田自身に自覚して貰い、「国民の声を聞く内閣」だけでなく「国民に具体的な行動を示す内閣」に変貌してくれれば国民から「おお、やるじゃないか、岸田内閣」と見直され、支持率も上がり、翁もG氏に大いに自慢出来るのだが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「カゴメのキッチンファームを訪れて」

今まで飲んだ野菜ジュースの中で抜群に美味しいと思った野菜ジュースがカゴメの粒より野菜。特に食事前に飲むと野菜ジュースの美味しさが一段とわかり体の隅々まで野菜ジュースの栄養が吸収されていく心地良さを感じる。野菜の甘味とバランスは絶妙で搾りたてのような粒粒触感も気に入っている。初めてこの野菜ジュースを飲んだ時は感動し、よくここまでの商品を作り上げたものだと感心した。残念ながら店頭では販売されていないので通販でしか試す事が出来ないのだけれど友人に飲んでもらうと目を丸くして美味しいと感動してくれる。そんなわけで丸一日外出の時や旅のお供には、いつもバックにカゴメのつぶより野菜ジュースを持っていくようにしている。

先日、そのカゴメ健康直送便を購入している人達向けにメールが送られてきた。春の新商品体験イベントがあるというので早速、応募させていただいた。応募多数にて抽選した結果、参加出来る事になってワクワクしながら出かけて行った。数日前にもカゴメのつぶより野菜ジュースが自宅に届いたばかりだった。その中に“自然といっしょに”という小雑誌が毎回入っている。いつも野菜の健康情報や野菜を作られている農家さんの情報も掲載されている。最近は店頭でも誰々さんが作った人参です、キャベツですというように農家さんの名前や写真やイラストが出ているお野菜を見かけるようになった。時々、どんな方がどんな想いで、どんなふうに、このお野菜を作られているのかな~と思う事がある。同じ野菜でも生産地域によって土や農法の違いもあるのだろうか味が違う。

今回の雑誌には大根とケールを掛け合わせたケーリッシュというカゴメさんが開発された新野菜が紹介されていた。そしてその野菜に適した土地に鹿児島県の農家さんが選ばれ農家さんもカゴメさんの想いに協力し新野菜を生産する事になったのだそうだ。食品会社で使う野菜を食品会社が自ら開発し農家さんに働きかけ農家さんと一緒に協力し野菜を作る。そこに消費者の人も加わる。こういう関係が近いほど美味しい食が生まれる原動力になるのだと思う。

今回の試飲にそのケーリッシュが使われた青汁もあった。粒より野菜ジュース+リンゴ酢やタバスコ、オリーブオイルを加えたものの試飲、新商品のスープやキーマベジタブルカレーなども試せて、とても興味深く参考になった。とくに先月、先々月はメディカルフーズ、給食の受講をしていたので病院食にも予算が合えばこういった食品が患者さん達に提供出来れば、回復食にもなるのではないだろうかと思ったりした。加えて災害の多い日本には常温で飲んだり食べたり出来る保存食の役割も重要だ。食に関しても本当に優れた食品が多い日本だからこそ今後も大いに期待したい。

P.S.
カゴメさんのパッケージをデザインされたスタッフの方のお写真は許可を頂いて撮らせていただきました。“ありがとう”という文字も温かみのある文字です。

スパイス研究家 茶子

特別寄稿 ー 井出半句「Welcome to Los Angeles!(第七話)」

女房殿への告白

さて前回は、ひた隠しにしていた私の盗難被害を女房殿、義弟夫妻、そして寿司屋の大将夫妻の前で告白し始めたところで紙面が尽きた。続けよう。

貴重品全ての盗難告白が終わった瞬間、全員が“ええ~”と声を上げたきり「シ~~ン・・・・」。
何秒待っただろうか・・・・すると義妹が口火を切った。「お兄さん、体が無事で良かったですよ!」しばらく間があり、寿司屋のおかみ、大将、義弟の「そうよ」「そうだよ」の大合唱となったのだ。それに押されるようにして最後に女房殿がやや控えめに「そうね。なんかおかしいとは思っていたのよね」と。これで事後の最難関を突破した。

想定したシナリオ通りで気分を良くした私は「じゃんじゃん食べてくれ、大将、旨いところ握って」となり、面倒を掛けた義弟と熱燗を4~5本やっつけて上機嫌で帰宅となった。

さあ、二人だけになってどうなるか。この場面はなかなか予想が難しくシナリオは描けていなかった。帰宅後、女房殿は寝室に入ってしばらく出てこない。さては報復のだんまり作戦か?と恐れていると、何やら手にして出てきた。「これを使ったら」と黒い革製の二つ折り財布だった。聞けば米国時代、ブランド品が安かった時に買っておいたものとか。う~む、さすが我が女房、と口に出そうか戸惑いつつ受け取った途端に、「あっ、前のチャックが開いている!」との指摘。

慌てて前を見ると、しっかり前は閉まっているではないか。一瞬ぽかんとして彼女の顔を見る。ニヤリとしている。間抜けで隙だらけのアホ亭主に対する女房の「渾身の技あり一本」だったのだ。

以来、彼女は盗難の件に対して一言も言及することはない。ただ私がヘマをした時に注意する口調が少しきついと感じるのは、後ろめたい私の気のせいかもしれない。

余談だが、私のふる里は福島県の浜通り地方。つまり福島原発事故の被害地でもある。避難圏内となったふる里の村役場も1年間郡山市に避難し、兄家族は茨城の我が家に一時避難した。一方、原発の沖は本来「常磐もの」とよばれる豊かな漁場。最近も処理水放出の風評被害で苦しんでいるが、実質なんの害もない旨い魚は知る人ぞ知る。その中にメヒカリがある。霞を飲み込むような柔らかさだ。寿司屋の仕入れ先である久慈浜漁港にも揚がるが、メヒカリは痛みが早いので握り寿司は地元限定。大将の自慢、私の大好物である。

さて、晴れて赦免され私は、まずは免許証の再発行を受けに免許センターがある隣町・水戸市に行った。想像以上に朝からごった返していた。申請書を記入してうろうろしていると、フロアでサポートする人がいて、印紙を買う場所、顔写真を撮る場所など次の窓口にテキパキと誘導してくれる。警察官定年後の再雇用者かも。誘導は我々の様な高齢者にはありがたい。そして再発行申請窓口に行くと「盗難ですね。盗難証明書を出してください」というので例のシェリフ・レポートを出す。係官が一瞥し「あ、英語ですね。要りません。読めませんので」。 大変重要なものと思って押し頂いて来ただけに、「えっ、要らないんですか?」とあっけにとられてしまった。「マイナンバーカードがあればいいです」。そして、ものの1時間もかからずに運転免許証は再発行されてしまった。さすが効率の日本。緊急事態でも予約が必要で、かつ一週間後に来いというLA領事館とはエライ違いだ。

運転免許証の次は市役所でパスポートの再発行だ。直ぐ海外に行くわけではないが、損害保険請求が絡むので、一挙にやらねばならない。パスポートは10日間ほど後の指定日に受取りに行った。そしてその足で国際免許証申請のため警察署に直行した。ここもいろんな目的の人たちで混雑していた。国際免許証申請窓口に申請書、顔写真、パスポートを出すと、隣の窓口で印紙を買うことになる。印紙を求めたところ「井出さんは支払い済みですよ」と。「え、まだ払っていませんよ、まだ印紙は買っていないから」。するとその女性係官の表情が変わった。

「あれっ、さっきの人は井出さんじゃなかったんですね?」と訳の分からない事を言いつつ、どたばたとホールを通り抜け玄関から表に飛出して行った。

第八話へと続く

ジャズライフ Kazumi Tateishi Trio “meets Beautiful Standards”

今週紹介するのはスタンダードの名曲をやさしくきれいなピアノで奏でるというアルバムです。軽快で温かさを感じる今の季節にピッタリな音なので選びました。Kazumi Tateishiはたくさんのシリーズアルバムをリリースしていて、このアルバムはその一つです。《R.O.》

01. A Lovely Way To Spend An Evening (01:54) (Jimmy McHugh)
02. I’m In The Mood For Love (04:44) (Jimmy McHugh)
03. The Days Of Wine And Roses (04:59) (Henry Mancini)
04. I Will Wait For You (04:49) (Michel Legrand)
05. Someday My Prince Will Come (04:23) (Frank Churchill)
06. St. Louis Blues (04:18) (W. C. Handy)
07. The Shadow Of Your Smile (05:37) (Johnny Mandel)
08. Raindrops Keep Fallin’ On My Head (04:48) (Burt Bacharach)
09. My Foolish Heart (06:16) (Victor Young)
10. Happiness Is (04:21) (Vince Guaraldi)
11. Tokyo & Seoul Swing (04:02) (Kazumi Tateishi)

編集後記「プリントはコンビニで」

私の家にはエプソンのプリンターがありますが、プリント用としては使っていません。スキャナーとして書類をPDFファイルを取り込むために使っているだけです。プリントやコピーが必要なときは数えるほどしかないので、近所のコンビニに行ってプリントしています。A4サイズで白黒であれば、一枚10円でプリントできます。一回に数枚程度ですので、数十円で済みます。年間でも数百円です。プリンターは白黒でプリントするだけでも数種類のカラーインクカートリッジが必要です。(カートリッジが一つでも抜けてると動作しない仕組みになっている。)これだけで数千円します。年に何回か交換する人はもっとかかることになります。もちろんこれは私個人の感想ですが、プリント頻度が低い人はプリンターを持たないのが得策だと思います。《R.O.》

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