雑貨屋ウィークリー1409号

雑貨屋のひとり言「無防備な日本の店」

銀座で起きた高級腕時計店の白昼の強盗事件は驚きです。よその国の犯罪かと思いました。換金性の高い高級品を陳列している店はこれから、こういう事件が起こることを想定しなければならないのかもしれません。悲しいことですが、日本のお店はあまりにも無防備です。素人考えですが、ああいう状態になったらすぐに入り口を完全ロックして逃げられないようにして催涙ガスで眠らせるというようなことも考えたらどうでしょうか?《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

賞味期限書き換え私今が旬

後期とは言わせませんと胸の線

赤を着て女黒着てまたおんな

百薬の長肝臓も元気です

死んでやるもんかお墓のコマーシャル

(ニュースひとりよがり)       

「G7財務相会議」

不景気な顔ばかり —七福神

「医師国家試験に合格点」

医は仁術、算術、AI術 −チャットGPT-4

「3年ぶりに感染確認」

コロナも下火になったことだし —はしか

河合成近

龍翁余話(781)「エコルとごし」

翁、本欄で幾度か「戸越公園」を取り上げた。“コロナ禍”以前は月に2,3回は(戸越銀座商店街を抜け)「戸越八幡神社」参拝の後、「文庫の森公園」を経由し「戸越公園」までが翁の散歩コースの1つだった(往復約5000歩)。「戸越八幡神社」は、その由緒によると今から約500年前(大永年間)行永法師と言う僧が清水水源地(湧き水)を見つけ、京都の石清水男山八幡宮の分霊を祀ったのが創立の起源であると伝えられている(御祭神は応神天皇=戦いの神様)。なお、行永法師が詠った【江戸越えて 清水の上の成就庵 ねがひの糸の とけぬ日はなし】の句が“戸越”の地名の始まりと言われている。したがって翁、友人たちには「私が住んでいる“戸越”は、“江戸を越える所”」と説明している(果たして正しいかどうか)。ちなみに“江戸”と言う地名は12世紀以前から存在していたらしい。

「文庫の森公園」の一帯は、かつては肥後熊本藩細川家の下屋敷であったが1890年(明治23年)に三井財閥が購入、“三井文庫”を創設、戦後の財閥解体によって土地・建物は第3者に渡り(第3者について翁は知らない)、国文学資料館として多くの学者や研究者に利用されていたそうだが、2013年に(資料館を閉鎖)公園として一般公開されるようになった。

肥後熊本藩細川家の下屋敷跡と言えば「戸越公園」もまた同藩の下屋敷(庭園跡)を利用して造られた公園である。正門(薬医門)・回遊式庭園が大名屋敷だった面影を偲ばせる。歴史好きな翁、この公園に足を運ぶたびに我が身を江戸時代の時空間に移動させる(タイムスリップする)のが楽しみである。

ところが、一昨年(2021年)正月明けに、突然、正面をくぐった直ぐ右横で建築工事が始まった。翁は怒った“この歴史的名庭園に訳の分からぬ建物を建てるとは、品川区は何を考えているんだ”――それから“コロナ禍”でステイホームが続く中、散歩も「戸越八幡神社」と「文庫の森公園」までにし「戸越公園」へは行かなかったが先日、2年ぶりに足を延ばした。そして(完成している)例の“訳の分からぬ”建物を見た。

昨年(2022年)4月初めに建物は出来上がり、5月からオープンしているとのこと。入り口の「エコルとごし」の看板を見て、同館のスタッフ嬢に意味を訊いたら「エコを考える・エコを実践する、の意味です」(つまらない造語だと思ったら)「お隣の戸越小学校の生徒さんたちの投稿の中から選ばれた名称です」と聞いて翁、急に「ほほう、小学生のアイデアか、いいネーミングだ」と言ってしまった。そして更に訊くと「都内の公共建物の中で初めての“ZEB”(ゼブ=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得した建物です」

つまり、快適な室内環境を保ちながら省エネによって使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーを造り出す、いわば“省エネ”と“創エネ”を目指した建物、と言うことだそうだ。早速、館内を見学した。1階は「コミュニティラウンジ」(憩い・学習・交流の場)、「子どもスペース」。2階は「地域交流室」(貸出=ワイヤレスマイク・プロジェクター・スクリーンなど有料)、「ボランティア室」(同館のボランティアや区内で環境保全活動をしている人や団体のための活動の部屋)、3階は「環境学習展示室」(映像・メッセージなどの展示=見て・聞いて・触って楽しむ体験型エリア)、ほかに「多目的ルーム」(貸出)もある。

つまり、翁がかつて“訳の分からぬ建築物”といぶかったこの建物は、品川区立環境学習交流施設『エコルとごし』(環境学習と憩いの場)であることが明らかになった。そして翁も館内を見学し『エコル』に関する資料を借りて約2時間「コミュニティラウンジ」で学習した。学習の中で1つ『SDGs』と言う言葉が目に入った。意味は「持続可能な開発目標」――2015年の国連総会で採択された2030年までの国際目標だ。実は翁、2007年頃に取り組んだテーマに『MDGs』と言うのがあった。そのことは(『余話』開始2号目)2007年に書いたが、これは2000年9月に国連が採択した「ミレニアム国際目標」のことで、期間は15年間、したがって『SDGs』はその後に(国連で)採択された国際目標のことで、テーマは『MDGs』と同じ「貧困と飢餓の撲滅」「普遍的初等教育の達成」「ジェンダーの平等と女性の地位向上」「エイズ等疾病の蔓延防止」そして「環境の持続的可能性の確保と開発」などである。翁がかつて取り組んだテーマがここ『エコルとごし』に継続されていると知ったら急に身近な存在に思えて来た。これは翁の(老骨に鞭打っての)新たな“学習の場”になる、と嬉しくなった次第・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

Windows PCのタスクバーに曜日を表示できます

WindowsのPCのタスクバーに日付は出ていますが、曜日が出ていないですね。曜日がないと困るかと言われれば特にないのですが、あると便利かなと思いました。日付の横に曜日を表示させる設定方法がありますので紹介します。曜日を表示したい方は次のようにやってみてください。   タスクバーのWindowsボタンの横にある検索でコントロールパネルを出します。

コントロールパネルの「時計と地域」の「日付、時刻、数値形式の変更」をクリックすると地域の画面になるので下の「追加の設定」をクリックします。形式のカスタマイズで「日付」をクリックします。

次の画面でデータ形式の「短い形式」のところに書き加えてOKを押すと表示されます。

下記のように書き加えると自分の好きな表示にできます。ddの後ろは半角のスペース

yyyy/mm/dd dddd ⇒ 2023/5/14 日曜日
yyyy/mm/dd ‘(ddd)’ ⇒ 2023/5/14 (日)
yyyy/MM/dd ddd ⇒ 2023/5/14 日

《R.O.》

ジャズライフ Georges Paczynski “Les voix du Silence”

Amazon MusicはPC、タブレット、スマホでどこでも聴けるようにしていますが、それらのデバイスで同時にAmazon Musicを使うことはできません。たまに二つのデバイスでアクセスしてしまうことがあるのでSpotifyという音楽配信アプリをいれてダブりを防ぐようにしました。新しいアルバムに出会えるかもしれないという期待もちょっとあります。スマホで無料のSpotifyを使うと制限が多いのでPCとタブレットで使うことにしました。無料ですが高音質の音楽が楽しめます。たまに音楽のCMが入ることがあります。
Amazon Musicで見つけていたアルバムGeorges Paczynskiの”Les voix du Silence” 日本名で”静寂の声”をSpotifyでも聴いてみました。画面の雰囲気が違うせいか、良い音に聴こえたので今週はこのアルバムを選びました。このアルバムはAmazon Musicでは高い人気をがありますが、Spotifyでは再生回数が表示されていないのでよくわかりません。とても落ち着いた聴きやすいピアノジャズです。「ジャズ批評」誌による”2019年ジャズ・オーディオ・ディスク大賞”を獲得しているくらい、音質、録音技術に優れているアルバムということになります。《R.O.》

1. Le Chemin (6:07)
2. L’ombre (5:14)
3. L’attente (5:24)
4. L’inquietude (1:34)
5. L’apaisement (1:49)
6. Le Regard (4:25)
7. Le Sourire (2:41)
8. Le Geste (5:09)
9. Le Toucher (3:46)
10. L’eclair (6:07)
11. L’ineffable (2:04)
12. Le Silence (5:42)
13. Madame d… (4:00)
14. L’eternite (3:07)

Georges Paczynski (drums,piano #13)
Ètienne Guéreau(piano)
Marc Buronfosse (bass)

編集後記「残念なマイナンバーカード」

マイナンバーカードで便利になるはずが、相次ぐ登録ミスの発覚で登録した人に不安が広がっています。考えれば当たり前に起こりそうな問題なのに、登録時に何のバカよけもなく事務的にやるからこうなるのだと思います。とても残念に思います。関係省庁の無責任な対応や、問題のなすりつけあいをやっていること自体、この国の弱さを曝け出しています。ITをまともに理解できてない人たちが推進していたということがわかります。本当に情けないことです。《R.O.》

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