雑貨屋ウィークリー1292号

雑貨屋のひとり言

スマホの接触確認アプリ”Cocoa”が機能しないという不具合が発生しているのに3ヶ月も放置されるというお粗末な事件がありました。技術の問題があったのでしょうが、監修する側のレベルの低さがこういう問題を招くのだと思います。業者に丸投げしている姿勢で担当している人たちが理解していない、できていないからこんなことが起こるのです。当然大臣も官僚も理解していないことになります。こんなずさんなやり方では莫大な費用をかけても費用対効果は低いことになります。このような悲しい事例はこれ以外にもいろんな場面で現れているように思います。
業者任せの体質がこんなくだらない問題を起こすのです。
日本のIT技術レベルが低いわけでなくこれを活用していく担当官庁や、その担当のレベルが低すぎる(考えを持っていない)からだと思います。そんな低いレベルの担当者にやらせているからこうなるのです。
日本にもレベルの高い人がいっぱいいるのに、そういう人をうまく使えないことが問題だと思います。トップレベルにいる人の暴言によって世界から批判を浴びていることも加わり、日本の後進国化を加速させているような気がします。《R.O.》

川柳 (東京・成近)

( 川  柳 )

マンネリのテレビにマンネリの私

飼い主は雑種 犬には血統書

休肝日牛乳そんな注がれても

塩むすびだけは血圧許されよ

月曜の休日祝う気になれず

(ニュースひとりよがり)

「逆風」
森さんにまで煽られた -菅首相

「ガタピシガタピシ」
車輪が1つ外れた -五輪車

「松葉ガニ昨年の半値」
業者- 去年の倍食べられます
庶民- 0×2=0です

河合成近

龍翁余話(665)「万葉の里・国分寺」

“コロナ禍”で友だちとはなかなか会えない日が続く。現代はスマホがあるのでメールや電話で疎通は図れるが、会えないのはやはり寂しい。翁の後輩にT君と言う親友がいる。彼とは40年来の付き合い。彼は元(全国紙の)社会部記者。翁が現役の頃は彼から翁の番組企画に役立つ情報を沢山頂戴した。お互いにリタイヤした後は、更に交流が深まった。勿論、小欄(『龍翁余話』)の愛読者の1人。先日、メールで彼に「何かいいテーマはないだろうか」と相談したら「歴史好きの龍翁さん、“天平の風が吹く万葉の里・国分寺”を散策しませんか?」の誘いを受けた。そう言えば彼は東京都国分寺市の住人だ。“天平の風・万葉の里”とは、さすがは元新聞記者らしい文学的表現だ、と感心しながら「奈良時代にタイムスリップして“天平文化(仏教)に触れようか」ということで”寒中暖日“の某日、中央線西国分寺駅で待ち合わせた。

1昨年の秋以来1年4か月ぶり。翁に負けないくらいの日焼け顔のT君と笑顔の肘タッチ。
彼の右手に握られている“杖”以外は元気そうだった。“杖”――以前、メールで知らされていたのだが彼は昨年の夏頃から“変形性膝関節症”に罹っている。「タクシーで行こうか?」と言ったら、彼「タクシーに乗ったら散歩になりませんよ。15分程度の場所です。
国分寺は週2回の私の散歩コース。自宅(国分寺市内)から片道30分、国分寺史跡公園をゆっくり散歩。往復で8,000歩くらい歩いています」なるほど“杖”は持っているけど、あまり“杖頼り”はしていない。府中街道を往く彼の足取りは翁より軽い。お互いに二重マスク。途中“変形性膝関節症”談義――「現役時代に足を酷使したつけか、コロナ禍でホームステイが続いたせいか、昨年の夏、膝を動かすと急に痛み出して直ぐに病院に行きました。膝の関節にある軟骨が減って骨が変形しているということで、私の場合は初期だったので手術をせずに薬や運動で症状を緩和させる方法で治療しています。最初は出歩くのが億劫でしたが、医者から“安静は逆効果、膝を支える筋肉が衰えて痛みが増すので無理しない程度に歩きなさい”と言われ、週2回は『国分寺跡』(公園)、あとは近場を平均5,000歩は歩きます」――T君の話は“他人事”ではない。翁は“メタボ防止”を目的に時々、散歩しているが、今日は“変形性膝関節症”予防にも役立つことを教えて貰った訳だ。

さて、いよいよ“万葉の里”に入る――そもそも諸国に『国分寺』が建立されることになったのは天平年間に大流行した疫病(朝鮮半島から九州に入り全国に蔓延した天然痘)と飢餓から国を護り国民を救うため聖武天皇(第45代天皇)が詔(みことのり=天皇の命令)を発したことによる、と伝えられている。何だか現在の状況に酷似していないか?中国・武漢から突然入り込んできた新型コロナウイルスが全国(全世界)に感染拡大し経済を疲弊させている様(さま)は約1280年前の天平時代とそっくりだ。T君とそんなことを話しながら『仁王門』の石段下に着く。ちょっとキツそうなT君に「あとは俺のペースで廻るので、君は向こうの公園(実は、そこが『武蔵国分寺跡』だった)のどこかで待っていてくれないか」T君、頷く。そこからは人影もない静寂な“万葉の里”を独り占め。『仁王門』(市重要有形文化財)をくぐった瞬間から(何となく)“万葉の空気”を感じるようになる。

『仁王門』(写真左)の右側に“阿”、左側に“吽”の仁王像が厳重な格子に囲まれて安置されている。“仁王”(金剛力士)は外敵から寺院全域を守る守護神。『仁王門』から更に石段を登ると『薬師堂』(写真中)。『薬師堂』には本尊木造薬師如来坐像が安置されており、1914年(大正3年)に国の重要文化財に指定され(現)武蔵国分寺のご本尊として崇められている。(毎年10月10日に御開帳法要で一般公開されるとのこと。)翁、今日は薬師如来像を拝見することは出来なかったが『薬師堂』の正面に立ち心を鎮め、目を閉じていると、翁の瞼の奥に“光明普照”(自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導く)薬師如来様の崇高なお姿が現われたような錯覚を覚え、深く頭を垂れてコロナ禍の早期終息を祈願した。そのあと『薬師堂』の右側に建立されている『鐘楼』(写真右)に上がり鐘をつく真似をして“天平の空気”(らしきもの)に浸る思いをしたものだ。

T君は『武蔵国分寺跡』の碑の前で待っていてくれた。この史跡公園は東西1.5km、南北1kmの広大な平地。この中に『国分僧寺』(男性の僧侶が在籍した寺院)と『国分尼寺』
(尼僧が在籍した寺院)が隣接している(それぞれ跡地)。『国分僧寺』跡地には『金堂跡』
(写真右)、『講堂跡』、『中門跡』、『七重塔跡』が保存されているが、実は翁、約40分間の
歩きでかなり疲労、足の裏が痛くなって(T君に笑われて)、結局はそれぞれの跡地についてはT君の説明を聞くだけにとどめた。それにしても(この日は)“コロナ禍”の最中ではあったが久しぶりに親友に会えたこと、“変形性膝関節症”の知識を得たこと、“コロナ禍の早期終息祈願”をしたこと、“万葉の雰囲気”を味わったことなど、実に収穫の多い1日であった。【万葉の 息吹漂う 武蔵國】・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 食べる事 (後半)

さて、東京の歯科医を検索するとものすごい数の歯科医が出てくる。
この中から自分に合った歯医者さんを探すのは大変な事だ。
ともかく今、母にとって一番必要とする治療をしてくれる歯医者さんは、入れ歯の調整が上手な歯科技工士のテクニックを持ち合わせている歯医者さんだった。

いろいろ調べているうちにホームページからその歯医者さんの信条、思い考え方がわかって絞っていくうちここかなと言う歯医者さんが見つかった。
この歯医者さんは3代目。歯の噛み合わせが悪かったり合わない入れ歯で苦労してきた人をたくさん見てきている。
通常、入れ歯を作る場合、歯医者さんが型を取り、それを歯科技工士に出して作ってもらうので時間がかかるしその間、歯茎の形が変わってしまう場合もあるらしい。

其々のお医者様でも得意分野、また力を入れている治療の方針と言うものがある。
とにかく痛くて噛めない歯を調整することが出来る歯医者さんなのなら試しに行ってみるべきだと母を説得して出かけた。
行き方はネットに写真付きで出ていて初めての人でも大変わかりやすく迷うことなくたどり着けた。
途中、前の方にショッピングカートを押しながらゆっくり歩いているお年寄りの女性の人がいた。
同じ所を曲がったので、この方も同じ歯医者さんに行くのかなと思ったら、やはりそうだった。
その方は息子さんがネットで探してくれたので来てみたら何と70年前、今のお医者様のお祖父様に治療を受けたことがある患者さんだった。今の先生は、お父様よりお祖父様に似ていますねと言っていた。
そのまた曾祖父様は山口県で漢方医だったらしい。歴代、患者さんと向き合ってきた家系らしい。

住宅地の中にある医院に到着して窓口に行くと先生が初診用の書類を差し出してくれた。見渡すと先生以外誰もいない。
ともかく、すぐに母の歯の状態を見て入れ歯の調整に取り掛かった。3回ぐらい入れ歯を出したり入れたりしながら削ったりしてものの15分ぐらいだろうか“あれ?痛くない。ピッタリ合うみたい”と狐につままれたような顔をして母は振り返って私を見た。
その途端先生はガッツポーズをした。感激して先生にお礼を言うとパチパチパチパチと両手で拍手して満面の笑みを浮かべながら“ 良かったですね。”と言って喜んでくれた。
こう言う時はお医者さんにとっても満足感で満たされる瞬間なのだと思う。

この歯医者さんは他で作った入れ歯でもできる限り調整してくれるし、その入れ歯を落としたり何かで破損したりしても、そのパーツを持ってきてくれたらその場で修理しますと書いてあった。自ら歯科技工士の所にその技を習得するために修行に行った事も書いてあった。ワイヤーも工具でなく微妙な手作業でやる部分もあるそうで、まるで職人技だ。

治療が終わるとその先生は“ ちょっと待ってくださいね” と言って書類を作成して” はい、1050円です”と請求書兼領収書を差し出した。あまりにも安いのと何でもこなす先生に驚いた。
それにしても母の歯が落ち着いて食べられるようになると今まで食べられなかった3週間が嘘のようだった。
ちょっとした噛み合わせの不具合でこんなにも心身共に影響があるものなのだな〜と今回はいろいろ勉強になった。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ - 今週のおすすめアルバム

どんなジャズを聴くか、聴きたいかはその時の体調や気分によって変わります。私の気分で勝手に紹介しているのですから、全ての人に良いとは限りません。こんなジャズもあるんだと思っていただければ幸いです。最近は寝る前に聴くことが多いので身体に染み込むような静かなジャズを好むのだと思います。今週はChado Crouchの”Wistful Piano”です。残念なのは演奏時間が短いことです。

“Wistful Piano” Chad Crouch
01-Mist 1:35
02-Pond 2:42
03-Sea Smoke 1:52
04-Steady Drizzle 1:31
05-Storm Clouds 2:36
06-Wetland 1:40

編集後記

先週、孫の生活発表会がありました。
コロナ禍で私たちは観に行けず、その代わりYouTubeでライブ配信されることになりました。孫が映っている動画を録画して欲しいと頼まれたのでiPhoneでYouTube動画を録画しました。YouTube動画だけでなくスマホ画面の録画に便利な機能なのでiPhoneでのやり方を紹介します。
コントロールセンター(画面の右上から指でスライドすると出てきます)に画面収録のアイコンを“設定”で入れます。録画したい動画になったらコントロールセンターを出して、画面収録アイコンを押し録画スタートします。切るときはもう一度コントロールセンターを出してそのアイコンを押します。図中の右下のアイコンです。詳細はネットで検索すればすぐに出てきます。


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