雑貨屋ウィークリー1367号

雑貨屋のひとり言「コロナ感染が急拡大」

心配していた(予想していた)通りコロナ感染者が急拡大して連日過去最多の記録を更新しています。スポーツ界でも巨人の原監督、選手、スタッフらが76人も感染するという異常な事態に陥っています。日本を含め世界中のコロナに対する警戒感が薄れているように見えます。コロナに対して全てのタガが緩んでいるのでどうしようもない状態です。私の感染時は比較的軽い症状でしたがそれでも喉の痛みがなかなか取れず咳もずっと続きとても不安でした。近所に住む親戚の人が前回感染したのにまた感染してしまいました。これから感染力の強いBA5やBA2.7.5が猛威を奮いそうですので、注意を怠らないようにしないとまずいことになると思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

美人ではないが笑顔の可愛い子

息切れをタイムカードに笑われる

通訳を介し笑いがずれている

新説にまたかと写楽苦笑する

遺影笑む苦難の過去に蓋をして

( ニュースひとりよがり)

「成長と分配」

コロナの話かよ —国民

「行動制限なき第7波」

気を付けてくださいよ —熱中症

「富士と城との対決」

さすが国技 —日本人力士

河合成近

龍翁余話(739)「安倍元首相の“国葬”の賛否」

日本政府が「今秋(9月27日)に安倍元首相の“国葬”を行なう」と発表したことについて賛否両論が沸騰している。岸田首相は、安倍氏について「憲政史上、最長の8年8カ月にわたり卓越したリーダーシップと実行力で、厳しい内外情勢に直面する我が国のために、首相の重責を担った」と指摘、更に「東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米同盟を基軸とする積極外交の展開など、大きな実績を(様々な分野で)残された」と讃えた。また”国葬“の理由については「安倍元首相を追悼するとともに、我が国は暴力に屈せず断固として民主主義を守り抜くと言う決意を(国内外に)示す」とし、「国内外から幅広い哀悼・追悼の意が寄せられた」などを”国葬“の理由に挙げている。これに対して1部の野党や左系のジャーナリズム、評論家などからすでに反対意見が噴出している。

“国葬”とは、著しく国家に功労のあった人の死に際し、国家の儀式として国費をもって行なわれる葬儀のこと。明治から昭和の戦前(1945年)までで、内閣総理大臣経験者で“国葬”された人は伊藤博文(初代・5代・7代・10代)、山縣有朋(3代・9代)、松方正義(4代・6代)、西園寺公望(12代・14代)の4人。明治・大正時代の“国葬”は、どんな法令に基づいて行なわれたかは知らないが、1926年(大正15年)に「国葬令」が公布され、西園寺公望はその法令に基づいて“国葬”となった。その「国葬令」も大東亜戦争(太平洋戦争)終結後の1947年(昭和22年)に失効。したがって戦後の“国葬”に関する法的根拠はなくなった訳だが、1951年(昭和26年)6月22日に大正天皇の皇后さま・貞明皇后が崩御された際には“国葬”と明確にしないまま“準国葬”として行なわれた記録がある。

戦後、天皇・皇后以外での“国葬”の例は、1967年(昭和42年)10月31日に東京・日本武道館で行なわれた吉田茂元首相の“国葬”ただ1回。有史以来、初めての敗戦、占領下に置かれた日本人の大半が民族的誇りと自信を失いかけた時、吉田首相は卓越した指導力を以て国家再建に尽力し、1951年(昭和26年)サンフランシスコ講和条約を締結、国民待望の独立回復を実現するなど新しい日本(民主主義国家)に生まれ変わらせた戦後最大の功労者と言うことで、時の内閣(佐藤栄作総理大臣)は(法令なき)“国葬”を決行した。参列者は皇族を含め約6500人。武道館入口近くに置かれた献花台に献花する人の列は1km以上も連なり、その数は夜までに3万5000人を超えたそうだ。

前述のように、戦後、吉田元首相以外に内閣総理大臣(首相)経験者の“国葬”は無い。首相経験者の葬儀の形態には明確な基準は無く、在任期間や功績などを踏まえ、その時々の政権が判断して来た。1975年(昭和50年)佐藤栄作首相の”国民葬“(自民党と国民有志の合同葬)のほかは、ほとんどが所属政党葬、1880年(昭和55年)大平正芳首相の葬儀から”内閣と自民党の合同葬“が慣例となっている・・・そして去る7月8日、奈良市内で街頭演説中に山上某なる狂人に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の“国葬”案が岸田首相から発表され『“国葬”の賛否』が論じられているのである。

政府の”国葬決定”に対して、案の定、野党の1部(主に共産・社民・立憲・れいわ)や左系メディア、評論家からイチャモンが飛び出した。「安倍氏の負の部分(モリカケ問題、桜を見る会問題、アベノミクスの頓挫問題など)を国民は忘れていない。そんな人の葬儀に莫大な税金を使って特別扱いすることに違和感を覚える国民は少なくない」――確かにそれも言える。だが政治には「100:0」は無い。「賛成:反対」いろいろある。民主主義の日本、意見百出は大いに結構だが、とかくイチャモンをつけたがる連中は一部の国民の声を“民意~総意”と吹聴して自分たちの反対意見を正当化する、この手法は野党及び左系評論家連中の常套手段。(ならば)“安倍氏の負の部分”を強調する反対派は、世界259の国や地域、国際機関から寄せられた2000件を超す弔意のメッセージを、どう評価するだろうか?(無視するのか?)――翁に言わせれば、彼らの反対は「反対のための反対」だ。翁の心情は(言うまでもなく)「賛成」である。何故なら安倍氏は「我が国の平和と繁栄のために安全保障の基盤整備強化、積極的な平和外交」を進め、在任中、延べ176の国や地域を訪問、日本への信頼性と国際的地位を向上させた功績を評価しているからだ。

とは言え、そんな翁でも多少は“国葬”に対する懸念がある。吉田茂元首相の”国葬“の時は国民挙げて冥福を祈る大号令の下、当日は競馬・競輪などの公営競技が中止となり、テレビ・ラジオから歌謡曲やクイズなどの娯楽番組が消え、全国各地に鳴り響くサイレンに合わせて職場や学校で黙祷が捧げられた(それを強制した)。安倍元首相の”国葬“に賛成する翁でも、これには反対する。2年前の中曽根康弘元首相の合同葬でも政府が全国の国立大や自治体などに弔意を表明するよう求める通知を出したとか。翁はそんな強制は真っ平御免。岸田政権はそんな時代錯誤はしないだろうが、より慎重な対応を望みたい。

結びに、『安倍元首相を、心を込めた国葬で送りたい』産経新聞の社説(主張)を拝借する。【――憲政史上最長の首相在任による業績を踏まえることに加え、国際社会から多くの追悼の意が寄せられた。これほど世界から惜しまれた政治家が日本にいただろうか。(安倍氏は)日本にとどまらず、世界のリーダーだった。国民が安倍氏を悼み、外国からの弔問を受け入れるには国葬こそ当然の礼節である。バイデン米国大統領が指摘したように、安倍氏が提唱した“自由で開かれたインド太平洋“の概念は世界各国に称賛され採用された。その構想力、視野の広さを理解出来ないような日本政府・国民であってはならない。また、集団的自衛権の限定行使を認める安全保障関連法制定の功績も著しい。戦後”国葬”で送られた吉田元首相は、日本を占領から独立させ、日米安保条約締結で日本を自由主義陣営として歩む基盤をつくった功労者だった。安倍氏の功績は、その吉田氏の功績に劣るものではない】・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 「LAから届いたサクランボ」

7月13日(水曜日)は、母の誕生日だった。海外にいる時は忘れた事が無かったのに今回は日本にいるせいか母に言われるまで誕生日の事は、すっかり忘れていた。そして母に催促されて駅の近くにある鰻屋さんに母とランチを食べに行った。この数年、母は、すっかり食べる量が少なくなって鰻重までは食べられないので、私も母に合わせて控えめサイズの鰻丼ランチセットを食べて帰ってきた。ちょうどその頃に郵便局の人が来たようでポストには不在の紙が入っていた。再配達を頼んで冷蔵用のボックスを開けて驚いた。ずっしりと重い箱の中には、新鮮なサクランボがたくさん入っていた。思わず “ ワ~凄い! ”と声が出てしまった。送り主はオックスナードで日本お野菜を作っていらっしゃるオーナーの方からの嬉しく美味しいお中元だった。

ちょうど母のお誕生日にサクランボが届いた事もあって予期せぬ贈り物は母を喜ばせた。先月ぐらいから日本でも店頭でサクランボが出回り始めた。日本は果物が美味しいはずなのにアメリカのサクランボと比べると値段も高いわりには、あまり美味しくなかった記憶があり長い間、日本では見かけても買いたいとは思わなかった。

今年はサクランボを食べるつもりが無かったのに突然、アメリカからサクランボが届いたのだ。それにしてもアメリカのワシントン州レーニア産のサクランボは日本のサクランボと比べて1、5倍ぐらい大きい。そして甘くて美味しい。そのレーニア産の中でもオービル農園のGee Whiz(ジーウィズ)という最高級ブランドのサクランボの味は私が食べたサクランボの中で一番美味しいと思った。プリッと弾ける触感の後、ジューシーで爽やかな甘さが口の中に広がる。1年に2週間だけ出回るという貴重な旬のサクランボなのだ。農園は1930年から90年以上もサクランボを生産してきた歴史のある農園らしい。やはり日本のように選定し手摘み収穫にこだわり日光の当たり具合にも工夫しているらしく、そのきめ細やかに育ててきたサクランボだから美味しく育つのだ。手間暇を惜しまない努力は消費者にも伝わる。だからこそ長年この農園のサクランボが愛されているのだな~と、、、、。どこで誰がどのような思いで生産しているかが大事なのだ。せっかくなので、この貴重なサクランボを友人とお隣の方にもお裾分けをしたら、とても喜んでくださった。そしてお礼のメールには、ちょうどお盆の時期だったのでお仏壇にもお供えする事が出来たと書いてあった。そしてサクランボの大きさと味に感動したと2人のメールには同じような事が書いてあった。他の人にも、このサクランボを一口でも食べさせてあげたいと思ったけれどサクランボは、あまり持たないのでブランデーと氷砂糖に漬けてキルシュ(サクランボの洋酒)を作ってみる事にした。3か月ほどしたらお菓子やデザートにも使えるらしい。後は冷凍保存すれば1か月ほどは持つと書いてあった。食感が生とは違ってシャーベットのようになるけれど味は、また違った美味しさがある。それに実が大きいので食べやすい。暑い夏の日にはポンと口の中に入れてシャリシャリとサクランボを味わうのもいい。

今まで、あまり気にかけた事のないサクランボだったけれど、ふと栄養価を調べてみたら効能がたくさん出ていた。体のむくみを取るカリウム、肌や疲労回復にいいビタミンABC、赤血球を作る鉄分も多く含まれカロチンもリンゴや桃よりあり病後の回復や気管支炎の消炎作用にも効くらしい。添加物ゼロ、100%自然のマルチビタミンだ。加工されたものより美味しくて体にいいに決まっている。やっぱり自然の恵みは人間の体に合っていて優しく吸収される。目で色や形を楽しみ、口に入れて歯ざわりや触感、香りを楽しむという事は脳にストレートに伝わる。5感で旬の食べ物を味わうと微妙な季節の移り変わりが感じられるようになる。食べ物から自然を感じその自然を育む気持ちも出てくるし、生産者の人に対する感謝の気持ちも出てくる。

地球から生み出される食べ物が人間の口に入らなくなる日が来ないように自然を意識し守れるように日常を暮らしたい。

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Rei Narita “The Color of Soundscape 2021”

ハイレゾ音源の曲を聴いて本当に音にそんな大きな差があるのだろうかと思いながら聴いています。ハイレゾ音源を聴くにはアンプのダイナミックレンジが120dB以上(だからデジタルアンプを導入しました)で高性能のイヤフォンかヘッドフォンで注意深く比較して聴かないと違いが判らないように思います。スピーカーで聴くときはスピーカーから離れるだけでダイナミックレンジが下がるのでさらに難しくなります。加えて耳の性能の問題があります。もともとそんなすごい耳の持ち主は少ないと思います。オーディオ業界は単価の高い製品を売りたくてなんでもかでもハイレゾという言葉をいれようとしますがこれも注意したほうがいいと思います。YouTubeでオーディオの音質比較の動画がたくさん投稿されていますが評価の仕方が曖昧で信頼性が低いと感じています。もしかしたらプラシーボ効果でそう思い込んでいるところがあるような気がしています。オーディオは原音に近づけて聴く努力はいいと思いますが、自分の好きな音を求めて作り上げていけばいいと思っています。

滑らかな旋律と心地いい低音の響きがとてもすてきなアルバムを見つけました。成田玲のアルバムで “The Color of Soundscape 2021″です。The Color of Soundscapeはシリーズになっていますが、どのアルバムを聴いても素晴らしいです。《R.O.》

The Color of Soundscape 2021

1-Dancing on the Lunar Mare
2-Brooklyn Bridge
3-I’d Be Leaving for Good

編集後記「京セラドーム」

土曜日の夕方、息子と大阪(京セラ)ドームにオリックス対ソフトバンクのゲームを観戦しに行きました。大阪環状線で大正駅に近づくとシルバー色のドームがいつも気になっていました。ドーム球場はトロントにいた頃のブルージェイズの球場以来ですのでワクワクしました。ラッキーなことにスーパーエグゼクティブシートだったので無料で食事もでき、楽しい体験をさせてもらいました。バックネット裏の下段のシートでホームベースがほぼ真正面に位置するとても良く見えるシートで感動しながら観戦出来ました。オリックスは先日ノーヒットノーランを達成した山本由伸投手で、ソフトバンクの強力打線を8回まで0点に抑える好投で10勝目をあげました。吉田正尚、杉本祐太郎らのスター選手の活躍もあり5対0の快勝でした。ドーム球場の中はエアコンが効いていてとても快適でしたが、ちょっと寒いくらいでした。観客数は約26000人でしたがとても落ち着いた雰囲気でした。《R.O.》

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