雑貨屋のひとり言「DX後進国日本」
現在、世界はAIテクノロジーによる第4次産業革命が進行中です。日本でもこれが注目されていますが、国民の認識はまだまだ低いように感じます。特に行政サービスの電子化が進んでおらず、未だに役所では印鑑を持参しなければならず、申請のたびに住民票や証明書の提出が求められます。導入されたばかりのマイナンバーカードも些細な問題で大騒ぎとなり、推進が足踏みしている様子が目立ち、残念でなりません。
数年前に読んだネット記事に、エストニアはDX（Digital Transformation）において世界で最も進んでいる国とされていました。この国では行政サービスの99%が電子化され、国民もこの変革を積極的に受け入れているとのことです。
エストニアはバルト三国の最北部に位置し、北にはフィンランドがあります。人口は約130万人ほどの小さな国で、有名なSkypeの発祥地でもあります。1991年にソビエト連邦が崩壊した際に独立し、ソ連時代にITの拠点となっていたエストニアは、独立後も積極的に行政サービスの電子化を進めました。
エストニアでは免許不携帯に対する罰金制度は存在しません。15歳以上の国民はeIDカードの所持が義務付けられ、個人情報はすべてこのカードに結びついています。警察官は運転者のeIDカードを確認することで、免許情報を含む全ての情報を把握できます。また銀行口座も結びついており、所得や税金に関する情報が簡単に把握でき、税金の計算や確定申告も迅速に行われます。日本で問題視されている議員の裏金や隠し所得といった事態はエストニアでは発生しないと思います。この国ではスマートフォンとマイナンバーカードを持ち歩くだけで、あらゆる手続きが完了できます。
エストニアがDXの先進国となった理由は何か、それは国のリーダーや企業の指導者が若いことに起因しています。エストニアも日本と同様に人口ピラミッドが逆転しているにもかかわらず、若い人たちが積極的に取り組む土壌が整っているようです。日本の政界や企業が高齢の人たちで占められている現状とは大きく異なります。日本がなぜDXの取り組みが遅れているのか理解できます。《R.O.》
川柳（東京・成近）
（ 川 柳 ）
今年こそ今年こそはと福は内
福は内ちっとも効かぬうちの豆
寒風の中ふるさとの梅便り
ものぐさの虫が炬燵でよく育ち
春一番明日へ頭切をり替える
(ニュースひとりよがり)
「最後の大合唱」
♪また逢う日まで ―安倍派総会
「不適説発言」
麻生さんも喋るな ―裏金議員
３年連続値上げ
苦くなった ―スターバック常連
河合成近
龍翁余話（819）「江戸の町火消」
先週の日曜日（1月28日）の夜、「今年の大河ドラマは今のところ興味が薄い、ほかに何か面白い番組はないか」と（テレビ番組表を）探していたら『英雄たちの花道～中村勘太郎、歴史の名場面をゆく～名将・伊達政宗 編』（ＢＳフジサンデープライム）が目に入った。歴史好きの翁、「え？こんな番組があったのか」―― しかし翁、今までのこの時間（日曜日18：00）はＮＨＫＢＳの大河ドラマを視る時間だったから、気づかなかったのも仕方ないし、実はこの『英雄たちの花道』は週のレギュラーではなく、単発のスペシャル番組。第1回は2022年7月17日『武田信玄・豊臣秀吉』、第2回は2013年5月14日『毛利元就』、翁はいずれも見逃した。残念極まりない（今回は第3弾）。
『英雄たちの花道』の主演は（タイトル通り）中村勘太郎（三代目勘太郎12歳）。10代で“冠”の付く番組は異例である。彼は6代目中村勘九郎（42歳）の長男で、2012年12月5日に57歳の若さで亡くなった18代目中村勘三郎（5代目中村勘九郎）の孫。実は、翁の会社は以前、仕事で18代目勘三郎さんには大変お世話になった関係で翁も何回かお目にかかり、あの人懐っこい人柄に魅了されたものだ。したがって“その後の中村屋”には当然、特別な感慨を持って活躍を見守っているのだが、そのお孫さん（勘太郎）の名が“冠”についている番組だから、これは是非にも、と思いを込めて視入った。出演は勘太郎のほか弟の中村長三郎（10歳）、河合 敦（歴史作家）、西山喜久恵（フジテレビアナウンサー）、奥寺健（ナレーション、フジテレビアナウンサー）、それに伊達家18代当主・伊達泰宗。
「10年早く生まれていたら日本史は変わっていた」とも言われる戦国武将・伊達政宗、幼少期に天然痘で片眼を失いながらも“独眼竜・政宗”として奥州を支配し、のちに“杜の都”仙台に都を築く。18代当主の伊達泰宗さんの案内で、政宗の菩提寺（国宝）瑞巌寺で伊達家の秘宝も公開される。御殿での畳の上の歩き方、座り方、手の置き方、香道の作法、“伊達（だて）”の真の意味、政宗が“死に装束”で秀吉と対面した時の逸話、更に、政宗は和歌や漢詩を好み“筆まめ”“美食家”でもあったなど、文化人としての政宗像に迫る。
ところで江戸時代、現在の江東区の清澄公園（きよすみこうえん）の傍に仙台藩の深川蔵屋敷があった。深川を流れる”仙台堀川“を利用して仙台から米などが送られ、仙台藩の経済を支えた。そんな話を交えながら勘太郎・長三郎兄弟は”江戸町民の暮らし”探訪、そして『江戸の町火消』（消防博物館）で“いろは48組”の纏（まとい）、半纏（はんてん）、刺股（さすまた＝延焼を防ぐために建物を破壊する、破壊消防の道具）、鳶口（とびぐち）などを手にし、互いに「歌舞伎に役立つ体験」を口にしていた。そこで翁、火災発生件数の多いシーズンに際し（勘太郎・長三郎兄弟の番組に触発されて）四谷3丁目の『消防博物館』（東京消防庁消防防災資料センター）へ行って来た。
『消防博物館』では、江戸時代の火消しに関わる道具類のほか明治時代から現在に至るまでの消防の歴史を見ることが出来るが、今回は（5階の）『江戸の町火消』に絞って見学。幸いなことに当日の同時刻、韓国から消防関係者らしき10人ほどの見学者が来館、翁はそのグループに混じって女性ガイドさんの説明を聞きながら見学した。大いに学習出来たが中でも「火の見櫓」が3種類（江戸城櫓・武家櫓・町櫓）あって「町の櫓」は10丁（約10万㎡＝約3万坪）に1か所設置されていたこと。町の中でひとたび火事が起きると（火事現場一帯を受け持つ“いろは48組”のいずれかの）「町火消」が出動、いち早く屋根に上がり纏を高く掲げて火元や風向きを知らせ、“組”を誇示し、火消したちの士気を高める“纏持ち”の下で、その他の火消したちは半纏と頭巾の上から水をかぶり火の中に飛び込む者、龍吐水（ポンプ）で放水する者、一方、延焼を防ぐため（大きな刺股や鳶口を使って）隣家の取り壊しに取り掛かる者（江戸時代の消火の多くは“破壊消火”であった）など、火消したちは常に命がけだった」・・・などの（ガイドさんの）お話が面白かった。なお、かつてのテレビ時代劇『暴れん坊将軍』でお馴染みの“め組”の纏の原形が鼓（つづみ）であったことを初めて知った。
さて（冒頭の）『英雄たちの花道』の中村勘太郎の父は6代目勘九郎、祖父は5代目勘九郎（18代目勘三郎）であることは前述の通りだが、翁、この番組を視ていて思い出したことは、祖父・勘九郎がいつも口にしていた言葉「全ての人との出会いが芸の肥やし」。わずか12歳の少年（勘太郎）の観察力・発言力の鋭さに驚くが、何と言っても対する人（例えば伊達家18代当主・泰宗氏）への礼儀正しさ、教えられたことが直ぐにやれる反応神経の鋭さなどは、やはり“血筋”（祖父・勘九郎の孫）と言うべきか。「これからの勘太郎の活躍」に目が離せない、と思った次第・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
ジャズライフ The Adi Yeshaya Trio “Rainy Afternoon Jazz “
私が毎日利用しているAmazon MusicやAmazon通販はDXを活用したビジネスの代表的な成功例です。世界中の人がネットで商品を購入し、音楽のサブスクを利用するようになり、Amazonは巨大産業に成長しました。私達はそのサービスを喜んで使うお客になっているわけですね。
イスラエル系アメリカ人の作曲家、編曲家、ジャズピアニストのAdi Yeshayaのアルバムです。紹介するアルバムRainy Afternoon Jazzは雨の曲ですが音のバランスがいい楽曲で広がり感のあるアルバムです。《R.O.》
1-A Walk in the Park
2-Jumping over Puddles
3-Raindrops on My Window
4-Casual Friday
5-Siesta
6-Easy Does It
7-Porch Swing
8-Turkish Delight
9-Espresso Con Biscotti
10-New England Rainbows
11-Jaffa Twilight Time
12-Horizons
編集後記「ネット通販Amazonも注意が必要です」
ネット通販で破格の安値で売られていることがあります。先日Amazonである商品が75%オフで販売されていました。正規品は14万円くらいしている人気の商品なので安すぎるのが気になりました。おまけにポイントが20%付与される事になっていました。大変怪しいと思いました。そこで販売元と出荷元を調べてみるとよくわからない名前（中国名？）になっていました。一週間くらいしてその商品のページを覗いてみたらこの商品はリストから削除されていました。クレームが出たか、問い合わせが殺到して対処したのではないかと推察しています。Amazonでもこんな怪しい商品や店を取り扱う場合があるので気をつけた方が良いと思います。こういういい怪しい商品を注文してしまうと、後でトラブルになります。異常に価格が安いのは危険なので注意したいものです。必ず販売元と出荷元を確認することをお勧めします。最悪何か問題があってもAmazonであれば買った後でもクレーム対応してもらえます。《R.O.》
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