雑貨屋ウィークリー1418号

雑貨屋のひとり言「幸齢者」

歳をとると若いころは簡単にできていたことができなくなることがあります。年齢のせいでしかたないと思い、高齢をネガティブにとらえる人が多いようです。わたしの住むマンションで管理組合の役員を決める時、「私は高齢だから」と言って役員を引き受けてくれない人がいていつも苦労します。若い時は「仕事が忙しく、夕方の役員会に参加しにくいから」という言い訳をしていた人が、今は仕事はしておらず時間はたっぷりあるはずなのに、今度は高齢だからと言い訳をして辞退しようとします。

こういうボランティアに興味のない、ネガティブな高齢者には無理にやってもらうことはしないことにしています。私は高齢をネガティブにはとらえていません。むしろその逆で高齢になったからこそこれまでの経験で深く考える力や問題解決力が向上してきていると思っています。ですからボランティアで問題解決に取り組むことは苦ではなく楽しく感じています。答えはたった一つではなく複数あって良いと考えられるようになったのが一番大きいと思います。別の答えを見つけるために勉強しようと思い、そうすることを楽しめているからだと思います。歳をとってもネガティブな高齢者にはなりたくありません。いつまでも面白いことを探し続けるハッピーな幸齢者でありたいと思っています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川  柳)

停電で青くなってる信号機

すり減ったタイヤにブレーキの悲鳴

ゴーアラウンド ピーポ警報機の悲鳴

地震警報3秒前に言われても                        

黄信号いくつ越えたか金婚譜

(ニュースひとりよがり)

「救急車ひっ迫アラート」

119番―緊急事態です

消防署―こっちもです

「なでしこ5発快勝」

猛暑もなんの ―秋の七草

「トップ不在」

大相撲も大変だな ―安倍派

河合成近

龍翁余話(790)「囲碁」

翁は子どもの頃(幼稚園児から小学校4年生頃まで)『将棋』に夢中だった。“素人王将”を名乗る近所の(将棋の上級者)散髪屋のおじさん(そのおじさん、多分、60歳くらいだったろうが子どもの目から見れば“お爺さん”だった)にしっかり鍛えられた。そのうち、師匠と手合わせをし、(勝敗は言わずもがなだが)時には師匠にため息をつかせるほどになった。「龍坊の将棋は鋭くなった」と師匠にお世辞を言われたりした。その後、龍坊(翁)の趣味は『将棋』から音楽(オルガン、ギター、アコーデオン)、スポーツ(柔道・野球・相撲・陸上)に変わり、将棋の駒を手にすることはなくなった。

時代は下り――翁、日夜の映像製作で骨身を削っていた頃、ある休息日、(翁とは兄弟関係にある親友)システム開発・ソフトウエア開発会社の社長Sさんから“囲碁への誘い”を受け、ネット囲碁ゲームを(翁のパソコンに)取り込んで貰った。それ以来、翁は(たまに、だが)仕事の合間、パソコンゲームを楽しんだ。更に時代は下って――(遅まきながら48歳でゴルフを始め、千葉・成田のメンバーコースで出会ったM君から(9ホールが終わってからのランチタイム1時間を利用して)“実戦の仕方”を教わりながら対局した。“対局”と言っても、有段者のM君と初心者の翁とは(まともな)勝負が出来るはずがない。最初、翁の黒石を9個(九目)先置きさせて貰った。悔しいから翁『囲碁入門』の本を買い、近所の古道具屋から碁盤と白黒の石を買って“独学”(自己対局)を行なった。当時、NHKの『囲碁番組』(毎週日曜日の昼放送)が翁の“先生”だった。“独学”の甲斐あって、M君との対局は九目先置きから四目(4隅)先置きにまで上達した。そのことは以前(2008年3月16日配信の)『龍翁余話』(22)『囲碁』でも発表している。

翁の『囲碁』への興味(のめり込み)は、単に陣(地)取り・陣(地)守りの面白さだけではなく『囲碁』が持っている特性に魅せられたからである。『囲碁』には思考力・集中力・記憶力・忍耐力・判断力・コミュニケーション能力などが求められる。そして、それらの特性は、翁の(当時の)仕事やゴルフにも活かされる。更に、「対戦相手は、次にどんな手を打って来るか」など、相手の立場や志向性(戦術・戦略)を先読みすることにも通じる。

ところで将棋を指(さ)す人、碁を打つ人、それらを生業(なりわい=職業)としている人(両方)を“棋士”と言う。『将棋』も『囲碁』も木製の四角い盤(棋=き)を使ったゲームだから、そう呼ばれるのだろう。それにしても世界的に見れば『囲碁』のほうがメジャーなのに日本では「囲碁人口」は「将棋人口」よりはるかに少ない。日本生産性本部が毎年発表している「レジャー白書」でも、そのことが明白に示されている。例えば2021年度の調査では「将棋人口」500万人、それに比べ「囲碁人口」はわずか150万人。将棋界の往年のスターと言えば村田英雄の歌『王将』のモデル・坂田三吉、升田幸三、大山康晴、中山誠、谷川浩司、加藤一二三、羽生善治らの名が浮かぶが、囲碁界の往年のスターだって呉清源(中国福建省)、一力遼、本因坊文裕、芝野虎丸、そして現在、井山裕太(34歳、9段、二十六世本因坊・名誉棋聖・名誉天元)の名声は今も輝いている。それなのに何故、こんなに“人気度”の違いがあるのだろう。やはり将棋界は藤井聡太と言う天才少年の出現があったからだろうか?いや、囲碁界だって4年前の2019年、10歳でプロ入りして話題となった仲邑菫(なかむら すみれ=現14歳、女流棋聖、3段)や、昨年9歳4カ月でプロ入りした藤田怜央(ふじた れお=現10歳、関西棋院所属)ら天才少女がいる。が、『将棋』の藤井に比べ、『囲碁』の仲邑や藤田の実戦が少なく、その分、マスコミの取り上げ頻度も少ないので、ブームを巻き起こすほどのインパクトはない。しかし『将棋』と『囲碁』の人気度の違いは、そんなことではなく、もっと根本的な理由がありそうだ。

『将棋』と『囲碁』の歴史(日本への伝来)を見ると(諸説あるが)、『将棋』は平安時代の中期(1000年頃?)『囲碁』は奈良時代の中期(750年頃?)説が有力。したがって、『囲碁』のほうが『将棋』より歴史は古い。『囲碁』は当初、公家や僧侶階級に愛好されていたが室町時代に入ると武家や庶民にも広がりを見せるようになった。武田信玄・織田信長・豊臣秀吉ら戦国武将も『囲碁』を好んだという記録もある。一方、『将棋』は、江戸時代に入ると幕府に“将棋所”が設けられ、幕府が積極的に庶民に『将棋』を推奨したそうだ。徳川8代将軍・吉宗の頃から毎年“御城将棋”が行なわれた。“御城将棋”とは、江戸城内で、将軍の前で大橋本家・大橋分家・伊藤家の三家(いずれも将棋の家元)が腕を競う公式行事。“将棋所”の将棋役(奉行=責任者)は、その三家の中から選ばれたとのこと。

明治時代になると『将棋』の家元三家は徳川幕府の後ろ盾(経済基盤)を失い、将棋界は衰退の危機を迎えることになるのだが、その危機を救ったのは新聞社。新聞社主催の対局が行なわれ、その対局料を新聞社が対局者に支払う形が一般的になり、庶民(読者)の間に“将棋ブーム”が起きて新聞社も潤った。現代でも“8大タイトル戦”(名人戦・叡王戦・

棋聖戦・王位戦・王座戦・竜王戦・王将戦・棋王戦)は各新聞社が主催している。『囲碁』でも幾つかの“○○戦”があるが、NHK杯や1部新聞社のほか、ほとんどが日本棋院主催で『将棋』ほどの華々しさはない。それに(翁が思うに)『将棋』はルールが分かり易く、縁側で気楽に、短時間で指せる庶民的なゲーム(と言う感覚)、それに比べ『囲碁』はルールがややこしく、座敷で正座して、時間をかけて、どちらかと言うと“上流感”があるので庶民が飛びつきにくい・・・それらも“囲碁人口”が少ない要因ではあるまいか。

翁は日曜日昼のNHK・Eテレ『囲碁番組(トーナメント)』を観るのが楽しみの1つだ。棋士の手が止まる、翁は「俺だったら、あそこに打つ」と想定する。棋士がその箇所(もしくは近くの箇所)に打った時、翁はニンマリ、快感を覚える。“コロナ禍”が収束したら誰か(上級者)にまた教えを乞いたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズライフ Bob James & Keiko Matsui “Aitair & Vega”

TSUTAYAに通ってジャズアルバムを探していたころ、どこのTSUTAYA店に行っても松居慶子のアルバムはあったので、かなりポピュラーなジャズアーティストなんだと思ったものでした。新しいジャズリストに変える前は松居慶子のアルバムは8回も紹介していたのですが、TSUTAYAからAmazon Musicでのアルバム探しになってからは他のアーティストのアルバム探しに夢中だったので松居慶子のアルバムは長い間、聴いていませんでした。久しぶりに聴いてみたくなって最近のアルバムを探したら松居慶子とBob Jamesがデュエットでリリースされているアルバムを見つけました。アルバムの「Altair & Vega」は 全7曲が収録されていて、ジャズとクラシックの要素が融合したようなピアノサウンドが楽しめるアルバムになっています。《R.O.》

01-Altair & Vega        
02-Frozen Lake        
03-Divertimento       
04-Midnight Stone        
05-Invisible Wing        
06-Forever Variations        
07-Bach Chorale

編集後記「OneDriveの自動同期に注意」

Windows11や10を使っている方ならもうご存知かもしれませんが、PC内に保存されているデスクトップ、ドキュメント、ピクチャなどのフォルダがOneDriveに同期されて自動保存されています。OneDriveはMicrosoftのクラウドでそこにドキュメント、ピクチャのフォルダが保存されているということです。他のPCからでもこれらのフォルダに入っているファイルが使えるので便利なのですが、無料で使えるデータ量がたったの5GBしかありません。それ以上の容量が必要な場合は有料になります。何も知らずに使い続けていると5GBに達した時点で、データ量を増やすように勧めてきます。この時点で何も知らない人は契約してしまう恐れがあるので要注意です。しかもOneDriveがバックアップのために頻繁にデータをやり取りするのでPCの動作を遅くしている一因にもなっています。
私はOneDriveに自動で同期保存されないように設定を変えることにし、無料で使える範囲内でクラウドメモリとして使うことにしました。

OneDriveにあるファイルとPCにあるファイルの状況を確認して、もしOneDriveにファイルがあってPCにない場合はダウンロードしてPC内にすべてのファイルがある状態にしてからOneDriveの同期とバックアップの設定を解除しました。
詳しくはYouTubeで解説されていますのでそれをご覧ください。《R.O.》

【OneDrive同期解除!】強制同期を解除して、パソコンを快適な状態にもどそう!【Windows】

【Windows 11】OneDriveの同期解除する手順|同期解除した場合にファイルをパソコンに残す方法やアイコンの意味について

OneDrive同期の停止(2023年)Windows11・10。解除・通知オフ。ダウンロードの手順【音速パソコン教室】

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