雑貨屋ウィークリー1313号

雑貨屋のひとり言 「緊急事態宣言下のオリンピック」

新型コロナ感染はワクチン接種が足踏みしていて収束どころか再拡大となってきてとうとう今年4度目の緊急事態宣言を出すに至りました。そしてその緊急事態宣言下でオリンピックを開催するという異例な事態を迎えることになります。とんでもない事態にならなければいいと思っています。

毎年この時期になると大雨被害のニュースが連日流れます。私たちのわずか数十年の経験では想像できない天変地異が起こっています。気象予報の精度がかなり上がってきていますが、人の感応レベルが低すぎるように思います。自分だけは大丈夫という正常バイアスがかかっているからでしょうか?

そんな天候のことなどまったく気に留めず、雨が止むとせっかちな蝉の声が聞こえていました。もうすぐ梅雨が空けるとまたにぎやかになりますね。《R.O.》

川柳(東京・成近)

 ( 川  柳 )

白樺の林に遠い日の慕情        

盆栽のがんじがらめが痛ましい

柿の苗植える八年後は白寿

チエンソーに泣く物納の屋敷林

桐一葉終いのドラマを演じ終え

(ニュースひとりよがり)

「都民ファースト第二党に留まる」

決壊は防げた ―小池

「都議選の教訓」

勝負は最後の3日間か ‐ 一夜漬け生徒

「1都3県無観客に」

歴史に残る大会になってしまった ―東京2020

河合成近

龍翁余話(686)「“あおり運転”一発で免許取り消し」

『あおり運転』――何と陰険・陰湿な運転だろう。テレビで『あおり運転』の態様(有り様)の映像を視るだけでも腹立たしい。近年『あおり運転』が社会問題になっている。法の目も厳しくなって来た。当然だろう。翁は2017年11月に愛車を手放すまでの60年を超える運転歴の中で、初心者の頃は障害物(塀や電柱など)に車体をこすったり、多少、腕に覚えが出て来た頃はスピード違反や駐車違反で数回切符を切られたことはあるが、他人及び他人の財産(家や車)を傷つけたりしたことは無く、ましてや『あおり運転』などと言う卑劣な運転は、したことも無ければ、されたことも無い。その意味では(振り返れば)実に平穏・快適なドライビング・ライフであったと言える。

『あおり運転』の本題に入る前に翁が若い頃、大変お世話になったお二人の“交通問題専門家”との思い出話(自慢話)をさせていただこう。翁が「平穏・快適なドライビング・ライフであった」と自慢出来る所以は、実は1970年代から1990年代にかけて“交通問題専門家”のお二人にご指導をいただいたことにある。(お二人のうち)お一人は当時、最前線の交通ジャーナリストとして活躍されていた生内玲子氏(交通評論家・旅行エッセイスト)。生内氏と出会った1970年(昭和45年)頃は“第2次交通戦争期”で交通事故死者数は年間1万6千人を超えていた。当時、翁は総理府(現・内閣府)の“政府広報”(番組)制作受託をしており、たまたま翁が手掛けた“交通安全キャンペーン”番組で生内氏に出演していただいたのがご縁の始まり。氏の持論は「運転マナーの向上など精神論も重要だが、それだけではこの交通戦争は終わらない。交通弱者である歩行者を交通事故から守るため、歩道やガードレール、横断歩道橋の整備を積極的に行なうこと、加えて交通違反者に対する罰則を強化することなど、ソフト・ハード両面から交通行政に取り組むべきだ」であった。その後の道交法改正には生内氏の提言によるものが多かった、と翁は評価している。氏のアドバイスで「鮫洲運転免許試験場」(東京)や「富士スピードウエイ」(御殿場サーキッド場)で実験的危険運転の実際を撮影など、生内氏の交通通安全キャンペーンや執筆活動のお手伝いをさせていただいたことも多くあった。

もうお一人は宇留野藤雄氏(日大生産工学部教授・日本交通心理学会会長・交通工学研究会理事などを歴任)。氏は交通工学・心理学の第1人者だった(1996年逝去)。氏と翁は、交通問題に関する公的研究のほか、ゴルフやハワイ旅行などプライベートでも親しくお付き合いさせていただいた。氏との公的交通問題研究の中で忘れられないのは1979年(昭和54年)に東名高速道路・日本坂トンネル下り線で発生した車両多重衝突・火災事故を受けて宇留野氏が座長を務める社団法人交通工学研究会の“新交通情報研究プロジェクト”に翁も招かれ、5人のスタッフ(いずれも交通工学研究会員)と一緒に「トンネル内自動車事故発生時の緊急事態情報発信の在り方」「道路標識の改善点」などに取り組んだ。翁たちは約3か月後に「高速道路トンネル内のAMラジオ放送システム」の青写真を作り上げた。それから数年後に(トンネル内放送システムが発展して)高速道路全域に「ハイウエイラジオ」が網羅された。翁は、今は運転しないが(かつて)高速道路を走行中「ハイウエイラジオ」を聴く時、いつも宇留野先生を懐かしく想い出したものである。

さて『あおり運転』の本論に入る――『あおり運転』は今更言うまでもなく他の車両の通行を妨害し重大な交通事故に繋がる危険行為である。その被害内容は「車間距離を極端に詰める」「急な進路変更」「急ブレーキをかける」「危険な追い越し」「対向車線にはみ出す」「執拗なクラクション・ハイビーム」「幅寄せ蛇行運転」「停車して後続車両の道をふさぐ」「並行走行をして相手に悪口雑言を浴びせたり物を投げつける」などが多い。そして最も許せないのが相手の車を停車させ、降りてきて(相手の車の)運転者に暴言を吐き暴行を加える」こと。これらの悪質な“犯罪”に対し昨年(2020年)6月30日に(道交法改正で)『あおり運転』を取り締まる「妨害運転罪」を創設、違反1回で運転免許取り消し、最大5年の懲役または100万円の罰金が科せられることになった。だが翁は(これでは軽いと)思う。「違反1回で免許取り消し」はいいとして、(違反内容によって)最大5年の懲役は同時に罰金500万円、免許再取得は5年間据え置き。懲役4年は同時に罰金400万円、免許再取得は4年間据え置き・・・懲役1年は同時に罰金100万円、免許再取得は1年間据え置き(いずれも執行猶予なし)。これくらい重い方が効き目はある、と思うのだが――

それでも“馬鹿ドライバー”はなくならない。そこで、もし『あおり運転』の被害を受けた時は、どうすればいいか――「まず、車のハザードランプ(非常点滅表示灯)をつけ、周囲の車両に“非常事態”を知らせる」「直ぐに警察に110番通報する」(同乗者がいる時は同乗者に電話してもらうが1人運転の場合でも”非常事態“であるが故に自分で電話するのもやむを得ない)、警察に通報した後「近くのサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)へ避難する」(2次事故の危険があるため、路上停車はしない)、「警察が来るまで車外に出ない」(SAやPAに避難したら、車のドアをロックし、警察が到着するまで車内で待機する)「被害状況(相手の暴行の様子)を携帯カメラで撮影する」(これは相手が逃げ去ったとしても動かし難い証拠となり、万一、相手が車両に危害を加えた場合は、その写真によって損害賠償請求が可能となる)。

“あおり運転厳罰強化”から1年経った。最近、ある調査機関が全国の男女ドライバーに『あおり運転』に対する「運転中の感想」を訊いたところ「『あおり運転』が減ったように思う」「割り込みが少なくなったように思う」が合わせて26%、多少は効果が見えて来たか。更に「自分の意識」を訊いたところ「『あおり運転』に気をつけるようになった」が95%。この数字だけを見る限り「安全運転への再認識」の広がりを感じるが「変化を感じない」がまだ74%。いっそうの取り締まり強化を望みたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究 「7月4日米国独立記念日の日」

昨年の独立記念日の日は花火も自粛され、独立記念日はどう過ごしたのかも思い出せないくらい自粛続きでイベントはキャンセルされ人々の気持ちは暗く沈んでいた。

そんな中でサンペドロのハイキン仲間のLさんは1週間に1度の定例ハイキングをリーダーとしてずっと継続してくれた。この1週間に1度のハイキングがどれだけ皆をリフレッシュさせてくれた事か、、、、しばらくはマスクをして人と人の距離を取りながら、おしゃべりも慎みつつ歩いた事もあった。夕方の6時半から8時半までサンペドロの港からパロスバーデスの山、海沿いにあるトランプのゴルフコースなど毎回違ったコースを選び景色を楽しませてくれた。歩いた後は血行も良くなり気分転換になりいい睡眠がとれる。このサウスベイあたりはLさんにとって庭のようで不動産の仕事をして(今も現役)きた事もあってあらゆる地図が頭に入っている。ピッタリ2時間で帰ってこられるコースを引率してくれるのだ。

今年の春頃からは、いくらか規制が緩んで今まで通りとはいかないまでもレストランは殆どが中でも食べられるようになり外ではマスクを外して歩いている人も多くみられるようになった。パーティーとダンスが好きなハイキングのリーダーのLさんが今年は久しぶりに皆で集まって独立記念日に花火を見にサンペドロの山をハイキングに行こうと企画してくれた。日が暮れて花火が上がる前の夕方にLさんの家のパティオに集まって軽く飲んで食べた。私と友人は合同でフルーツタルトパイを35人分作った。Lさんは皆にピザを注文しLさんの奥様はエビのフリッターにケーキを焼いて私達をもてなしてくれた。

今年間もなく91歳になるリーダーのLさんはサルサも大好き。以前は毎年、彼のボートからサンペドロの湾をゆっくりクルーズして目の前で花火を鑑賞する事が出来た。でも、Lさんの家族の強い勧めで昨年のクリスマスボートを最後にLさんは船を手放した。長年このボートでたくさんのパーティーを企画し、たくさんの人々を楽しませてくれたけれど、もしもの事があったらいけないとLさんは説得されたのだ。

今年はサンペドロの丘から遠くに上がる花火を皆で眺めた。遠くはディズニーランドから上がる花火も見えた。あちこちから上がる花火を見下ろしながら“やっぱり花火は近くから見ないと迫力が無いな、、、”とLさんがつぶやいた。ちょっと寂しそうなその横顔を見ながら来年も元気に私達を引率してほしいなと思った。そして来年はもっと世の中が平和になりますようにと、、、、       

スパイス研究家   茶子

ジャズライフ ”I’m All Smiles” George Cables

George Cablesの歯切れのいい、味のあるピアノ、Essiet Essietのベース、Victor Lewisのドラムスが奏でるジャズを聴いているとウキウキしてきます。正統派ピアノトリオの代表といえるトリオです。とても好きなアーティストです。

“I’m All Smiles” George Cables

01. Young at Heart 6:27

02. I’m All Smiles 6:15

03. Speak No Evil 5:47

04. Besame Mucho 7:50

05. Ugly Beauty 5:59

06. Love Is a Many Splendored Thing 7:19

07. Celebration 5:42

08. Three Views of a Secret 4:16

09. Thermo 5:09

10. Monk’s Mood 3:41

George Cables (p), Essiet Essiet (b), Victor Lewis (ds)

Recorded at Sear Sound, New York, NY on October 26, 2018

編集後記 「ホームページリニューアルから半年たちました」

7年以上前に購入したドラム式洗濯機のトラブルが頻発するようになってきたので、買い替えました。近所の電気店に行くと売り切れの札がついた洗濯機が結構ありました。世界的な半導体不足の影響を受けて生産が間に合わず在庫不足になっているようです。他の電化製品も同じように不足状態になっているようです。私たちは特にこだわりがなかったので型落ちの縦型洗濯機を選びました。これで当分の間トラブルに悩まされることはなくなりました。

雑貨屋ホームページをリニューアルして半年が経過しました。WordPressのトラブルはなく毎週の雑貨屋ウィークリー発行とお役立ち情報の投稿が簡単にできています。次の投稿は”One Note”です。《R.O.》

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