雑貨屋ウィークリー1472号

雑貨屋のひとり言「身近な避暑地」

今年の夏も暑くなると覚悟していましたが、やはり夏本番、予想を裏切られることはありません。朝からムッとする暑さが続きます。できれば外に出たくないですが、近所にあるショッピングモールの入り口付近は朝の10時前になると大勢の人が開店を待っています。もちろん買い物をする人もいると思いますが、中には暑さを逃れるために涼を求めてやって来ているように思います。館内にあるイスには明らかにそれとわかる人たちが座っています。都合でエアコンをつけていない家の人はこの暑さに耐えきれず、モール内で長い時間過ごすのではないかと思います。ショッピングモールは都会のオアシスといったところでしょうか?《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

先走る夢現実にもう転び

人恋ししみじみ今日の鍵の束

コースター横目に木馬マイペース

謙譲の美徳市井の隅で生き

方円の水が器を越えられず

(ニュースひとりよがり)

「撤退」

八十路坂がきつかった —バイデン大統領

「日産、営業益99%減」

またお呼びがかかるかな —カルロス・ゴーン

「敦賀原発不合格ショック」

電気が走った —関西電力

河合成近

龍翁余話(844)「食中毒多発のシーズン」

食中毒は1年中起きるが、特に『食中毒シーズン』と言えば夏場(6,7,8月)。統計によると、その夏場の中で、やはり多発シーズンは8月だそうだ。食中毒は、コロナやインフルエンザのような感染症ではないから、自分で気をつけさえすれば必ず防げるはずだが、厚生労働省の統計によると2023年(令和5年)の食中毒患者は全国で11,803人(死者4人)と報告されている(数週間後に食中毒が元因で死亡した人の数は加算されていない)。

「食中毒は自分で気を付ければ必ず防げる」と書いたが、実は翁は自分で生の食材を買う・洗う・切る・煮る・焼く・炒めるなどの調理は一切出来ず、たいていがスーパーやコンビニの、チンするだけ(または、お湯を注ぐだけ)で直ぐに食べられる“レトルト食品”が主流。したがって、それほど食中毒の心配の必要はないのだが、病気・衛生に関しては神経質な翁、やたら「消費期限」を気にする。「賞味期限」と言うのもあるが、「賞味期限」は美味しさなどの品質が保たれる期限で、スナック菓子、即席麺類、缶詰などの食品に表示されており、その期限が少しばかり過ぎていても直ぐに中毒を起こすようなことはないと思うので神経質な翁でも「賞味期限」についてはそれほど気にしない。一方「消費期限」についてはかなり注意深く(期限を)チェックする。弁当類、(冷やし中華や蕎麦、うどんなどの)調理麺類、パン、総菜、生菓子類、食肉、鮮魚のほかタマゴ、ハム、ソーセージ、乳製品、豆腐など、多くの食品に「消費期限」が表示されている。「賞味期限」は製造日から3か月を超えるものは“年月”で表示してもよいそうだが、「消費期限」は“年月日”まで表示されている。たびたび買い物に出るのがおっくうな翁、当日または翌日食べる物はいいが、数日後に食べる物は「消費期限」が4~5日余裕のあるものを買う。

「食中毒は自分で気を付ければ必ず防げる」はずだが、給食や仕出し屋、それに、レストランなどの飲食店で食べた物(飲んだ物)による食中毒は防ぎようがない。恐ろしいことに食中毒患者数が最も多いのは給食だそうだ(約22.5%)。給食には職場給食と学校給食があるが、学校給食での食中毒は罹患した生徒・児童とその保護者にとっては塗炭(とたん)の苦しみだ。一方、食中毒発生率の多いのはレストランなど飲食店(約60%)。卑近な例では、2022年(令和4年)、新型コロナウイルス対策が緩和されつつあった時期、国民の外食回数が徐々に増加、それに伴って飲食店で起きた食中毒事件は同年だけで約1000件もあったそうだ。患者数は複数罹患者数を含め約1万人、死者5人。食中毒の内訳は、細菌性(約27%)、ウイルス(約8%)、寄生虫(約60%)自然毒(約5%)となっている・・・と内訳は分かっても患者にとっては“食中毒は食中毒”、当該飲食店に対しては相当の補償と厳罰を求めるのは当然であろう。

「気をつけていても罹る時は罹るのが病気」と言ってしまえばそれまでのことだが、やはり病気、とりわけ食中毒に罹らないための知識・知恵・努力は必要だろう。そこで厚労省の資料に基づいて(食品を購入してから調理して食べるまでの過程で)いかに細菌を「付けない」「増やさない」「やっつける」を実践するため「食中毒を防ぐ4つのポイント」を拾ってみた。

まず「買い物」――消費期限を確認する。翁は(果物を除いては)産地(日本産であること)・製造国(日本製であること)も確認する。肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う。肉や魚などは汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる(レジ係がそれをやってくれるスーパーもある)。寄り道をしないで直ぐに帰宅する。
「家庭での保存」――冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら直ぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する。翁は2020年の“コロナ禍”以来、今でも買った物をキッチン用アルコール除菌の“除菌ウエットティッシュ”で1品1品ずつ消毒してから冷蔵庫に収める習慣になっている。“コロナ禍”以前から手指洗い・うがいなどをする習慣が身についている。肉や魚などを取り扱う時は、自宅に買い置きしてあるビニール袋や容器に入れ冷蔵庫に収納する。「下準備」――(翁は、調理は出来ないが野菜サラダくらいは作れるので)野菜を洗う前に必ず石鹸で手指を洗う。精肉や生魚などは、他の食材から離しておく。出来れば包丁やまな板は別々にしたほうがいいだろうが、一般家庭ではそれもなかなか厄介なので、とにかく、よく洗うことが肝要だ。使用後の包丁やまな板は熱湯でよく洗うとよいそうだ。そう言えば翁、普段、使用後の包丁・まな板・食器は、まず食器用洗剤でよく洗い、その後、もう一度お湯で洗い落とすことを習慣にしている。「食事」――食事前の手洗いは、子どもの頃から躾けられていたので、大人になっても(どこにいても)手洗いをするのだが、レストランや食堂などでは除菌ティッシュで丁寧に手指を消毒する。自宅では食卓も綺麗に拭くのだがレストランや食堂では(店員に分からないように自分の席の前だけは)手持ちの除菌ティッシュで(卓上を)拭く。しかし“コロナ禍”以後は、たいていのレストランや食堂では客が去った後、除菌スプレーをテーブルに散布、きれいに拭いているようだ。以上、いずれも誰もが実行出来る4つのポイントを紹介したが・・・

よく考えると、この「食中毒を防ぐ4つのポイント」は、実は「コロナ感染防止対策」にも適用されると思う。厚労省の発表によると「今年の5月から緩やかではあるが新型コロナ感染者数は確実に増え続けている」とのこと。その原因は「昨年5月に5類移行で規制が緩和されたこと、マスク着用者が減ったこと、国内外を問わず人流が増加したこと、新たな変異株が現われたこと」――確かに「コロナに対する恐怖心が薄らいだこと、それによって人々の予防意識・予防行動も薄らいだ。例えば三密回避、不要不急の外出自粛、うがい・手指洗い・マスク着用・身辺消毒の意識と行動が遠のいたこと」が考えられる。衛生に関して神経質な翁、食中毒予防・コロナ感染予防のためにも「食中毒予防4つのポイント」を更に自覚・実行しようと考えている・・・っと、そこで結ぶか「龍翁余話」。

茶子のスパイス研究「大人の休日倶楽部 連続日帰り旅4日目」

東京奥多摩編

今日はサクッと軽い散歩のつもりで東京の奥多摩に行く事に決めた。
以前、新宿から快速で青梅まで行って奥多摩行きに乗り換えて沢井駅で降りて川沿いの遊歩道を歩いた事がある。沢井駅は青梅から6つ目にある駅で終点の奥多摩まで約半分ぐらいに位置する駅だ。無人の、のどかな駅から少し歩くと小澤酒造があり見学や試飲も出来る。川の向かい側に行く橋を渡るとかんざしミュージアムもある。川沿いの遊歩道沿いには所々、休憩するカフェや食事が出来るレストランがあって川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながらのんびりと歩くのも楽しい場所だ。

今回は、まだ行った事がなかった終点の奥多摩駅を目指して行ってみる事にした。
以前、青梅から奥多摩行きの電車に乗った時は、ただの田舎のローカル線だったのにいつの間にか電車は東京アドベンチャーラインという垢抜けた名前の電車にイメージチェンジされていた。
青梅駅のホームで乗り換え電車を待合室で待っている時、ハイキングコースのマップが置いてあったので一通りピックアップした。それは青梅から終点の奥多摩駅まで各駅周辺の見どころや近くのレストラン情報が書かれてあるマップだった。
青梅駅から奥多摩駅を目指して歩く人、あるいは終点の奥多摩駅から青梅駅を目指して歩く人もいるのかもしれない。見ていると途中の駅で降りる人、乗ってくる人、地元の人、リピーターの人、服装も軽装の人から本格的な山登りの格好をしている人までいろいろな人がいた。

終点の奥多摩に到着すると近くに観光案内があったので入ってみた。
今回は奥多摩に3時間ぐらいの滞在予定だったので軽く散策出来る所を聞いてみた。
また、来るつもりで奥多摩のアドベンチャー情報をあれこれ集めた。案内の人からは川沿いを歩いて、ひと回り出来るコース“ふれあい森林浴コース”の地図を頂いた。
その資料を見ながら、そこで珍しいワサビジェラートをベンチで食べた。
以前ワサビアイスクリームを何度か食べた事があったけれどジェラートの方がワサビ本来の味や香りが引き立ち、さっぱりとした食感で美味しい。これはお勧め、、、

それからテクテクと地図を見ながら川沿いに沿ってセラピーロードを目指した。
セラピーロードは香りの道と言って日本初の森林セラピー専用の歩道だそうでウッドチップが敷き詰められた道を歩くのだそうだ。
そう言えばパロスバーデスやサンペドロにも時々そういう散歩道があって歩くとふかふかしていて木のいい匂いがしていた。ころんでも痛くなさそうだし膝にも負担が少なそうな道だ。
日本のセラピーロードはどんな風なのだろうと思ったけれど残念な事にトレイルは7月からオープンになるようで鎖がかかっていて誰もいなかった。
ここも次回にして今度は広い青梅街道の道を回って駅に戻った。

奥多摩駅に戻って電車を待つ間、駅の2階にカフェがあったので入ってみた。ここは自家焙煎にこだわった店で美味しいコーヒーを出してくれる。あまり時間の無かった私にお店の人が試飲用のカップでアイスコーヒーを勧めてくれた。クラフトビールもあるしカレーもいろいろあったので次回は時間を取って是非食べてみたい。
店の奥は奥多摩のお土産や手作りのもの、アウトドア用品や雑貨なども売っていた。時々イベントでコンサートもあるのかステージもあり楽器も用意されていた。
窓際にあるカウンターテーブルからは外の景色や電車の往来が見える。
店のスタッフの人も皆、感じがよく聞けば、わかる限り何でも奥多摩の情報を教えてくれる。もっとゆっくりしたくなるような居心地のいい空間だった。今度はここでカレーとコーヒーとワサビジェラートを食べよう。

帰りの電車の中で集めた情報を見ていたら奥多摩むかしロマンというタイトルで奥多摩湖ができる前、ここに3000人ぐらいの人が暮らす村があった事を知った。
その小河内村の写真や記録が掲載されていた。ハイキングの途中見かけた氷川神社も歴史が古そうだし昔から伝わる民話もあるようだ。ここからは縄文時代の石器も出土されているようだ。昭和の初め頃は石炭石の採掘事業で村は栄えていたらしい。
それが1957年に小河内ダムが完成して村は奥多摩湖の底に沈んで消滅した。
東京都民の水を供給してくれる大切なダム建設だったのだろうけれど、そこで育った人の故郷は、もう記憶と写真にしか残っていない。

次回は、そんな昔の奥多摩の暮らしが見てみたくなった。“奥多摩 水と緑のふれあい館” 旧奥多摩郷土資料館に行けば、その当時の人々の暮らしが見られるそうだ。

日常から離れて普段見ない景色や人に触れると自分の中の感性が刺激される。日帰り旅でも、まだまだ知らない場所、行った事のない素敵な空間がたくさんあるものだ。

スパイス研究家 茶子

逃げ場のない国  震災余話 井手半句

第九話 俳句

3/28/2011年(月)当時のメールです。

皆さん、いろいろご支援や励ましを頂き有難うございました。

肉親を亡くし、家も流され、ふるさとを去らねばならぬ人達が無数にいるなか、くだらないメールを送り続け済みませんでした。これで震災余話シリーズの全員配信を終わります。ただ、楽しみにしているという方もいますので、その方々には配信続行します。(筆者注:主にカリフォルニアや県外の人達に限定して配信続行)

俳句

「こんな災難の中よく俳句など詠むゆとりがあるなあ」と、ある友人。

違うんです、「ゆとり」などではなしに「すがり」なんです。俳句にすがって気持ちを整理しないと先に進めないんです。TVで津波が押し寄せる画面が何度も放映されます。見ると胸がつぶれそうになるのは皆さんも同じでしょう。

見えない怖さも味わっています。私の故郷近くの原発。兄家族の様な避難者。彼らはすがるものは何もありません。兄などは表現の手段もありません。

同期の友人であるK君*の言葉を紹介します。(*K君は特許400件取得、物事を深く考える男)

 私の原子力発電についての考え

1.最後まで責任を取れない物は、作ってはならない。(廃棄物等の次世代に付けを廻す)
2.日本は、国土は狭いし、地震大国、逃げ場もないし、ウラン資源もない。
何故、最悪の方向を選んだのか、それは、つくり話にだまされる風土があるのでは!
真実と作り話の見分けをしっかりしたいですね。 ” 反省 ”
ひたちなか市インフラ状況

3/28(月)晴れ 10℃(真冬並み)風冷たい

1.電気:通常通りに戻った。計画停電は被災地につき対象外(知事が猛烈抗議の末)。
2.水道:ほぼ市内全域復旧。但し濁りあり、我が家は自衛隊敷地内の井戸水使用中。
3.ガソリン:給油券(3,000円分)を貰うために早朝ガソリンスタンドに並ぶ状態は続行中。
4.食料品:品薄や空っぽの棚もあるが、1家庭1パック等の制限付きで販売。
サバイバルには問題なくなってきた。東京の知人も納豆などは何軒さがしてもない、買占めか?と不思議がっている。それもあろうが個人や団体で購入して被災地に送っているのでは、と思う。
5.交通機関:JR常磐線依然不通。特にわが町ひたちなか市の駅・勝田と隣町の水戸駅の損壊が激しい。水戸と上野間の復旧は5月上旬頃と。市内の海岸に行く第三セクター「みなと線」も不通。バスはOK。ただしあちこち通行止めあり。

福島原発関係

汚染水のため冷却進展なし。現場で放射能の危険にさらされて作業している人達ご苦労様。汚染水回収と汚染フィルターの設備はどこの原発でも常備とのこと。近くの福島第二発電所のもの取り外してでも使えないのか?とにかく複数案を平行にやってほしい。私の友人など安全祈願に神社に行ってくれた、と。

司令官、頼むぜ!

兄夫婦

きょうは兄夫婦を気晴らしのために市内の海岸にある海底水温泉に連れていった。

そこはすぐ近くの大洗(津波4.7m)と大違いで、岬が津波を遮り奇跡的に被害を受けなかったのだ。温泉は海抜数メートル、海まで300mだ。兄らがゆっくりしている間に、私は家に戻り家内をかかりつけのマッサージに。マッサージ師「か、かったいねー」。家内の肩がカチカチに凝っていたのだ。さもあろう。

夕方全員合流して回転寿司に行く。まだまだシャッターが降りた店の多い中、限定メニューで店が開き始めたのだ。家内は初めて夕食作りから一時解放された。

久々にみた今日の海は真っ青でした。

三万人飲んだと言わぬ春の海   井出半句

添付の写真俳句「老ひたれど我が道行くや冬怒涛」は偶然大震災前の2月に大洗で撮影して作ったもので、きょう見つけました。

駄句ばかりですみません。俳句は市の俳句連盟の月例句会(二か所)で勉強中です。その他にOB社友会の写真五七五同好会で月一回集まり、素人同士で喧々諤々やっています。

第十話につづく

ジャズライフ Lynne Arriale Trio “The Lights Are Always On”

しっかりとしたメリハリのあるピアノを聴かせてくれるアルバムを紹介します。今週はウィスコンシン州ミルウォーキー生まれのピアニストLynne Arrialeのアルバム”The Lights Are Always On”を選びました。重厚で豪快なピアノですが、引き込まれます。とても気に入っています。こアーティストのファンになりました。《R.O.》

01-March On (4:59)
02-The Lights Are Always On (3:23)
03-Sisters (5:15)
04-Honor (dedicated to Lt. Colonel Alexander Vindman) (4:26)
05-Loved Ones (3:27)
06-Sounds Like America (4:43)
07-The Notorious RBG (dedicated to Ruth Bader Ginsburg) (4:47)
08-Into The Breach (4:37)
09-Walk In My Shoes (dedicated to John Lewis) (4:24)
10-Heroes (4:17)

Lynne Arriale リン・エリエイル (piano)
Jasper Somsen イェスパー・サムセン (double bass)
E.J. Strickland E.J.ストリックランド (drums)

編集後記「お湯をかけてうな丼」

今月はじめ、大豆を原料として作られたうなぎセット@1680円、限定5000セットが通販で販売されましたがわずか1分で完売したとのことです。続いて日清食品からカップうなぎ丼が発売されました。同じ材料で作られたうなぎが丼の中に入っていてお湯をかけて3分後に食べられるものです。近所のスーパーに行ったら並んでいたので話題のために買ってみました。まだ発売開始されたばかりということもあって買い物客はみなさん手にとって見るのですが、少し値段が高く感じる(@350円くらい)からか、まだ爆発的には売れていないようでした。確かに味と食感はうなぎでした。本物ではないと知って食べても美味しいと思いましたが、何も知らずに食べたら疑わずにうなぎだと思います。うなぎは高くなってしまって一年に数えるほどしか食べなくなりました。だからこそ味わって食べるのですが代用うなぎを頻繁に食べたいかと言われるとそうは思いません。果たしてどうなるか見守りたいと思います。《R.O.》

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