雑貨屋ウィークリー1466号

雑貨屋のひとり言「質問と想像力」

先日、私が参加したボランティアの会議で、ある問題を解決するための話し合いをしていたとき、一つの質問が議論を活発にし、短時間で解決案が出せました。一人の参加者が「問題が解決した後の状態」を具体的に想像できるような質問を投げかけたのです。この一見簡単な質問が、実は大きな影響を与えました。みんなが共通のビジョンを持ち、そのビジョンを実現するためのアイデアを出し合うきっかけになったからです。

さらに、この議論を具体的な行動計画に落とし込むことで、実際に実行できる解決策が見えてきました。このプロセスは、会議をより建設的にし、具体的な結果を出す力がありました。この経験から学んだのは、具体的な質問が議論を活発にし、問題解決に向けた明確なビジョンと行動計画を生み出す力があるということです。これは会議の進め方としてとても有効だと思いました。これからも積極的にこの方法を使っていきたいと思います。この方法は、自分の夢を実現するために「自分の将来の姿」をはっきりイメージすることとよく似ています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

ミニスカの喫水線がまた上がり

シリコンの胸に男の目が泳ぎ

本物か偽か噂の指の石

ウインクに男のバカが試される

バンジージャンプ女だてらと言わせない 

(ニュースひとりよがり)

「地球混乱」

ウルトラセブンのパワーが欲しい −G7 

 「特技」

聞く耳から丸呑みの口に — 岸田首相

 「米も値上がり」

本丸に攻め込んだ — 値上げ攻勢

河合成近

龍翁余話(838)「見直したい教育勅語」

2020年1月に“コロナ禍”が発生して以来、約4年半ぶりに先日、東京・銀座で“論客”4人が集まった。“論客”とは、元テレビ局プロデューサーのTさん、元新聞記者のMさん、元広告マンのSさん、それに翁の4人。みんな超後期高齢者だが、嬉しいことに4人とも超元気、現役時代を偲ばせる“猛者たち”の再会だった。とは言え、お互いに年齢相応の病気を抱えており、アルコール無し、タバコ無し、ミックスサンドとコーヒー(1人は紅茶)の(質素で極めて健康的な)昼食会だった。話題は、病気のことや現役時代の回想、趣味のことなどから始まり、やがて「経済」(円安)、「政治」(政権への檄、各党や政治家批判・国会議員定数問題など)、「国際」(ロシア・中国・北朝鮮及び紛争問題)、「国防」(尖閣諸島・北方領土・竹島問題)、そして現役時代、長年に亘って日教組と闘って来た元新聞記者のMさんが発議した「現在の教育の有りよう」に花が咲いた。今号は(Mさん発議による)「教育問題」『見直したい教育勅語』にスポットを当てることにする。

Mさんも翁も根っからの日教組嫌い。故にMさんと翁とは“阿吽之息・以心伝心”の仲だ。以前からMさんは「日教組(日本教職員組合)の大罪」を、こう言っていた――“子ども人権”なるものを誇張し、義務を伴わない権利意識だけを植え付け、非社会性人間を創り上げた罪。“歪んだ平等論”を子どもに押し付け、競争を否定し、切磋琢磨を排除、子どもらに低位安定を求め学力低下を招いた罪。“日本本来の道徳を排除”し、日本人としての常識・良識を否定、家庭崩壊・国家崩壊を目論んだ罪。卒業式・入学式等で国旗掲揚、国歌(君が代)斉唱に反対、政治やイデオロギーを学校に持ち込み日本の伝統文化を破壊した罪。誤った歴史観を植え付け、自虐的国民を創り上げた罪、ほかに、教師自らが高邁なる教育熱と資質向上への努力を怠り“教師の尊厳”を失墜させた罪・・・いずれも翁、同感である 。

(余談だが)1992年10月に翁が北朝鮮を取材した際、たまたま日教組の元委員長・槙枝元文氏(1921年~2010年)も訪朝しており、ピョンヤン(平壌)で偶然、同氏と出会う機会があった。約5分程度の立ち話であったが翁、同氏から「北朝鮮の印象は?」を訊かれた。
翁、「北朝鮮の正式国名は“朝鮮民主主義人民共和国”。本当に民主主義ですかねえ、本当に人民中心の共和制(国家の所有や統治上の主権を君主ではなく人民が共有する制度)でしょうかねえ」と答えたら、同氏は難しい顔をして翁から離れて行った。実は、槙枝氏は熱狂的な金日成(1912年~1994年、北朝鮮初代国家主席)の信奉者。そして彼は北朝鮮国内で「多くの日本人は北朝鮮と金日成閣下を心から尊敬しています」と言うデタラメなスピーチを行なっていた。そのことを知っていた翁、去って行く彼の背中に向かって「槙枝さん、あなたこそ日教組の、いや、日本国にとっての大罪人だよ」と無言の怒りを浴びせたものだ。ちなみに槙枝氏は、土井たか子(1928年~2014年)社会党委員長(当時)同様「北朝鮮に拉致問題は存在しない」を言い張っていた。ところが北朝鮮(金正日)が“日本人拉致”を正式に認めたのは2002年(平成14年)9月、時の総理大臣・小泉純一郎が訪朝した時だった。槙枝氏も土井氏もまだ存命中だった。この2人、晩年、拉致問題をどのように思い過ごしたことだろうか――なお日教組は現在も立憲民主党・社会民主党(旧日本社会党)の支持団体であり、地方議会や国会に組織内議員を輩出して来ているが、近年、日本国民が「日教組の大罪」を認知し始めたせいか、教師の日教組への加入数が激減しているそうだ(2022年度では加入率約20%)。

余談(日教組批判)が続いた。元新聞記者Mさんの「現在の教育の有りよう」に話を戻そう。Mさんの話は文科省に設置されている有識者会議・中央教育審議会(中教審)の「令和時代の日本教育の有りよう」に始まるのだが(それも大切な話ではあるが)スペースの関係で(今号は)Mさんが主張する『見直したい教育勅語』だけを紹介することにする。それは勿論、翁が大賛成する所以であるから――(以下、Mさんのお説を引用する。)

「勅語」とは「天皇のお言葉」のこと。「教育勅語」と言えば“軍国主義”を連想する人が多いが、それは違う。1890年(明治23年)10月30日に明治天皇が「近代日本の教育の基本方針」として下されたお言葉であり、軍国主義とは何の関係もない。それどころか内容をよく吟味すると、世界各国(全人類)が共有すべき“人間の徳”が端的に、しかも平易に示されている。具体的に見ると「父母に孝行を」「兄弟姉妹は仲良く」「夫婦は仲睦まじく」「友人は互いに信じ合い、恭(うやうや)しく己れを保ち(尊敬の念を持って礼儀正しく接し)」、「博愛をみんなに施し」「学問を修め、実業を習い」そして「知能を発達させ、道徳性を完成させ」更に「進んで公共の利益を広め、世の中に事業を興し」「常に国の憲法を尊重して国の法律に従い」「非常事態の時には大義に勇気を奮って国家に尽くす」・・・これらのお言葉の何処に軍国主義を思わせるものがあるのだろうか?あえて言えば(前述の)日教組教育が“戦前(1945年まで)のものは全て戦争に結び付くもの”と吹き込み、子どもたちを洗脳した結果、多くの日本国民が“教育勅語=軍国主義”と錯覚してしまったのだろうか――

この教育勅語を発した明治天皇は、結びにこう述べておられる――「ここに示した道徳は、私の祖先である神々や歴代天皇が遺した教訓であり、天皇の子孫も国民も共に守り従うべきであり、これは過去と現在を通して誤謬(ごびゅう=誤り)はなく、これを国の内外に運用しても間違いはない」――翁も声を大にして吼えたい『見直したい教育勅語』。

4年半ぶりの再会は、実に有意義だった。お互いに歳はとったが論客ぶりは少しも衰えるところなく冴えていた。今号はMさんの発議「現在の教育の有りよう」だったが、次回はどんな話題が飛び出すやら。お互いの健勝を祈るや切・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「上がったり下がったり」

久しぶりに自宅でリハビリを続けている友人の家に行っていろいろ話を聞いて、とても驚いた事があった。それは今年の4月から血圧の正常基準が大幅に変わったのだそうだ。今までは130を超えたらお薬を飲みましょうだったのがいきなり160にまで変わったのだそうだ。そうすると今まで薬が必要だった人が1/10ぐらいに減少するらしい。私などはむしろ低血圧の方なので血圧を測る機会もあまりなく健康診断の時ぐらいしか測らないので知らなかった。その理由を聞くと外国人に優しい日本の保険制度のお陰で予算が無くなってきているらしいと言っていた。

確か昔は自分の年齢+90が基準でその数値がだんだん下がっていって薬を飲む人が増えたように記憶している。私の米国でのクライアントさんだった人は薬によって血圧が下がりすぎて目まい、立ち眩み、意識が朦朧として危なかった状態になったのを何人か見ている。結局、血圧の薬から来るものだった。高血圧の薬による副作用でそれ以上の治療費や薬がかかる費用も増加しているのではないだろうか、、、、
どんな薬でも薬を飲み始める前に食事の改善や運動を試みて、やるだけの事をやって抵抗する努力をしてからでもいいのにと思う。

血圧の薬は飲み始めたら一生と思っていたら食事の改善をしただけで、もう薬は要らないと言われたクライアントさんもいた。素直にお医者さんの指示に従って言われるままに薬を飲む人もいるけれど友人は違った。以前から自分で情報を集めるタイプだったので薬に対する抵抗は、かなりあった。血圧を下げる食事も自分でいろいろ工夫し減量もしてスマートになってむしろ若返って健康になったように見えた。その努力もあって今は薬を飲む必要がないほど数値も安定しているのだそうだ。せめて自分の体に入れるもの接種するものは調べないと後から後悔する事になる。

スパイス研究家 茶子

逃げ場のない国  震災余話 井出半句

第三話 電気通じる、3/13三日目

三日目(3/13)14時頃になって電気が通じた。
仰向けに倒れて無傷だったTVを起こしてスイッチを入れた途端、息をのむようなシーンの連続であった。書斎のPCも繋がった。当日発信したメールをそのまま下記に添付しよう。

From: Ide HIDEO
Sent: Sunday, March 13, 2011 5:29 AM
Subject: 見舞い御礼
ご心配頂きました皆さまへ
1. 二人とも無事です。
2. マンション9階の我が家の中は滅茶苦茶。ガラス、瀬戸物の食器類は8割破損。(写真添付)
3. 三日目の今夜はやっとロウソクから電気となる。
4. 断水は続行中。飲料水、トイレなどの水は9階まで持ち上げ。エレベータは点検するまで使用不可。登り降りで足腰腕イタイ。
5. 地震当日に我が家から4部屋隣で火災発生。その家族は不在だったため発見が遅れ全焼。上下、隣部屋にも被害あり。
6.津波に町全体が飲み込まれて1万人以上が行方不明、とか原発爆発の影響で避難している人たち(私の兄実家も)に比べれば、我が家の被害は無いに等しいですが、皆さまにご心配をおかけしたのでご報告する次第です。(被災地の映像は三日目にして初めて見ました。当事者には情報がないというのが実感です)

 余震(といってもマグニチュード6や7)の中でメールしています。今も消防車や救急車の音がひっきりなしです。地震に直面して最初に感じたことは「順番が来たかな!?」でした。いずれ来るとは思っていたが、来てみると現実の様な気がしません。私は何も準備していなかったが、家内が結構備えていたので助かる。

家内は当夜は近くの独身寮で近所の人達と避難、私は余震に揺られながら我が家で就寝(余震だから大丈夫という判断)。携帯に安否確認の電話やメールが入るもすぐに電池が切れて役立たず。携帯は車につなぐアダプターを持つことが大事です。ただし電話はかけてもまず繋がらない。携帯のメールの方はたまにつながる。心配なふるさと福島とはいまだつながらない。

 普段あまり交際のないマンションの人たちも力を合わせてやっています。電気が通って家内はおにぎりを作って子供のいる家族に配ったりしています。
まずは御礼方々、第一報まで、
井出
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このメールを書いている時点では、原発事故の影響範囲と実家の家族の状況は把握できていない。まずは目の前に広がる、めちゃくちゃな自宅の片付けに専念した。その中で発見した不思議な現象を二、三紹介しよう。

まずは洗面所の鏡は観音開きになっているが、その開き扉の裏側にプラスチックのヘアブラシが突き刺さっていたのだ。相当な勢いと絶妙なタイミングでこうなったのだろう。写真をご覧ください。

次はキッチンの引き出し。茶碗や皿類が振動で激しく動き、引き出しの取っ手のある全面が飛び抜け、茶碗と皿がかろうじて残った。

最後に4部屋隣の火災となった9階の部屋。真上の10階も煤で真っ黒。

隣の部屋と、階下の8階の部屋は放水のあおりで水の被害があった模様。延焼しなかったのが不幸中の幸いだった。9階の家族4人は改修工事が終わるまで近くのアパートに移り、数か月後に戻り、温かく迎えられた。

これらの写真は自分で撮影したものだが、その後のTVや新聞では圧倒的な津波被害と「想定外」の原発事故が伝わってくる。そして我が家にも波及して来るのだった。   
第四話に続く。

ジャズライフ Cava Menzies & Nick Philips feat. “Moment to Moment”

このアルバムを聴いた時、このトランペットとピアノは誰?と思いました。とても雰囲気のある渋いジャズです。ゆったりとしたテンポのバラードがとても心地よいです。Cava MenziesのピアノとNick Philipsのトランペットに魅了される”Moment to Moment”というアルバムです。Amazon Musicのライブラリーに入れていつでも聴けるようにしています。《R.O.》

01-Peacocks 
02-Mal’s Moon
03-For All We Know 
04-You  
05-You Don’t Know What Love Is  
06-Almost Blue  
07-Phantoms 
08-Speak Low

編集後記「新たな経験」

先週はまた記憶に残る経験を2つしました。一つは私が通っている整体院の先生とのインタビュー動画(YouTube)を撮ったことです。先生と私の対談形式ですが、楽しく話ができました。良いPR動画になればいいと思います。雑貨屋もPRしておきました。
もう一つは、詐欺の被害届けを出すために近所の被害者に同行して警察署に行ったことです。受付で用件を伝えたら生活安全課の人が応対してくれ、大きな事案なのですぐに事件になると思っていたのですが、すぐにそうはならず、昔のお役所みたいな対応でちょっと拍子抜けの印象を受けました。今後の展開を見守りたいと思います。《R.O.》

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