雑貨屋ウィークリー1421号

雑貨屋のひとり言「なでしこジャパン再び」

女子サッカーワールドカップでなでしこジャパンが予選リーグをグループ一位で突破し、昨日はノルウェーを破ってベスト8に進みました。2011年に優勝した時のシーンを観て感動した小学生だった女子がそれに憧れ、今度は自分たちが活躍してみんなに夢を与えています。一時期、W杯のテレビ中継の放映権を巡って、調整されていましたが、関係者も放映できて良かったと胸を撫でおろしているのではないでしょうか。なでしこジャパンにはのびのびとプレーしてもらいたいと思います。もちろんアレもちょっと期待しています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

(  川  柳  )

冷房を消して原爆忌を祈る

この願い何時広島の千羽鶴

核廃絶願う楷書で署名する

人間は利口か馬鹿か原子の火

未来図にどう描かれる原子の火

(ニュースひとりよがり)

「首相官邸前」

風当たりはあそこが一番だな —風力発電会社

 「人生の一回転ジャンプ」

とうとう決めました —羽生結弦

「太陽が台風が」

上空でねじり鉢巻きしている —日本列島

河合成近

龍翁余話(793)「8月は鎮魂の月」

8月には本欄(『龍翁余話』)でこれまでに何回か『鎮魂の月』を書いた。何回書いても(吼えても)いい、8月は日本にとって特別な月なのだ。8月6日は「広島原爆の日」、8月9日は「長崎原爆の日」、8月15日は「終戦の日」――これらの日を知らない(または何の感慨も持たない)世代が多くなった。それはそれで仕方のないことだ、と若者寄りの発言をする人もいるが、中高年者、特に翁のような(多少は)戦中・終戦直後を知っている世代は、これらの日を忘れることは出来ない。それぞれの時刻、テレビの前で黙祷を捧げる人も多かろう。勿論、翁もその1人である。そして、この時期には戦争関連のドラマやドキュメンタリー番組などが多く放映される。近年のドキュメンタリー番組で、特に気になるのは大東亜戦争(太平洋戦争)の“戦争体験者”が超高齢化し、あるいは、その体験者(証言者)の数がだんだん少なくなっていることだ。実は翁、24年前の1999年の靖国神社御創建130年記念年に戦争ドキュメンタリー映画『私たちは忘れない』(60分)を製作した。その時、元陸軍兵士、元海軍兵士とそれぞれの元航空隊員、及びご遺族の方々約20人の“戦争体験者”を取材(インタビュー)した。当時の映画(映像)を見直すと、どなたも矍鑠(かくしゃく)としておられた。が、聞くところ、その半数以上の方がお亡くなりになっているとのこと。翁、先日(7月末)手元にあるビデオを見ながら、インタビューに応じて下さった方々に改めて感謝し、亡くなられた方々のご冥福をお祈りした・・・

ところで翁、いまだに(と言うか、今もなお)絶対に許せないのが旧ソ連(現ロシア)である。他人の土地(領土)に土足で踏み込む(侵攻する)ことや、国際常識(国際法)をわきまえず、屁理屈をこねて自分たちの行為を正当化する為政者たちの思想回路は昔も今も変わらない――大東亜戦争(太平洋戦争)末期の1945年8月9日、ソ連は(当時まだ有効だった)“日ソ中立条約”を一方的に破棄(無視)して日本に対し宣戦を布告、8月14日に日本が「ポツダム宣言」(イギリス・アメリカ・中華民国の政府首脳の連名で日本に対して発せられた全13ヵ条で構成された宣言)(これは言わば日本に無条件降伏を要求した宣言)を日本政府は受諾し翌15日に、世界に向けて”敗戦“を表明したにも関わらず、ソ連(当時の最高指導者はスターリン)は8月28日から9月5日までの間に、日本固有の領土である北方4島の全てを不法に占領してしまった。当時、北方4島=択捉島(えとろふとう)には3,608人、国後島(くなしりとう)には7,364人、色丹島(しこたんとう)には1,038人、歯舞群島(はぼまいぐんとう)には5,281人、合計1万7,291人の日本人が住んでいた(千島歯舞諸島居住者連盟調べ)。が、1948年(昭和23年)までに全島民がソ連によって強制的に退去させられた。以来、ソ連(現ロシア)は78年間、不法占拠を続けている。長年“北方領土返還”を叫び続けて来た翁、ロシアの為政者に対し“ドロボー猫”と蔑み、忌み嫌っているのである。そのロシアが、78年前のスターリンの暴挙に倣って今度は狂人大統領のプーチンが2022年2月24日、突然、ウクライナに軍事侵攻を開始、世界を唖然(呆然)とさせた。そこには国際法も倫理も(つまり、何の正義も)ない小心者プーチンの妄想による暴挙である。ついでに言うが、狐のプーチン・狸の習近平・豚の金正恩の“21世紀の極悪3人組”の共通点は“妄想にとりつかれた小心者独裁者”であると翁は断言する。

話は変わる――(戦争には関係ないが)1985年(昭和60年)8月12日、日本航空123便が群馬県・御巣鷹山に墜落した。毎年、ご遺族が御巣鷹山の事故現場で犠牲者に合掌する映像をテレビで視て心が痛む。実は翁、母が生存中は毎年春と夏の年2回、故郷(大分県)へ帰省していた。その日(1985年8月12日)の朝、同機(羽田―福岡線の便名は363便)に乗って羽田空港から福岡空港へ向かい、出迎えに来てくれた兄夫婦と一緒に福岡県内の名所旧跡をドライブして回った。夏の日は長い、まだ明るさが残る7時半頃(数年前に、翁が母のために購入した”我が家“へ)帰宅した途端、待ち構えていた母に一喝された「あんたたち、今まで、どこをうろついていたんじゃ、どれだけ心配したもんか」・・・兄夫婦も翁も、母の怒りの意味が分からなかったが、翁たちが帰宅したほんの30分ほど前に日本航空(羽田―伊丹線は123便となる)の墜落事故でテレビがそのニュースを流しっぱなし。おまけに翁の会社(東京)から「社長は無事にお帰りでしょうか?」の電話で母の心配は更に高まったのだろう。余談だが、当時はまだ携帯電話はなかった。携帯電話をはじめとする移動通信サービスの発展・普及は1993年(平成5年)頃からだった、と記憶する――翁が夏休みを終え帰京して数日後、群馬県警から翁の会社へ捜査員2人がやって来た。「当日、福岡空港までの機内で、何か不審を感じたことはなかったか?」が質問の主旨だった。驚いたのは、当日の翁の座席番号まで調べていたことだ。「日本の警察は凄いね」と2人の捜査員に告げたら「当日の福岡便の乗客全てのお名前と座席何号を把握しています」とのことだった。しかし、翁のところにやって来た捜査員には気の毒だった。何故なら、何1つ、不審を感じた記憶はないし、第1、翁は搭乗すると直ぐに寝てしまう習性があったから・・・

さて、今年の8月は兄が亡くなって以来、約20年ぶりの“お盆帰省”である。と言っても昨年暮れから正月にかけて(介護施設に入所していた)実姉(93歳)との見舞いと別れで数年ぶりの帰省、続けて4月にも所用で2度目の帰省、そして今夏、3度目の帰省(20年ぶりの“お盆帰省”)で猛暑の中、先祖や肉親・親戚・友人たち(故人)のお墓参りなどで軽自動車を乗り回し、そして(前述の)実姉の初盆法要に臨もうとしている現在だが、本日(6日)の“ヒロシマ”、9日の“ナガサキ”には、式典の模様を実況放映する時刻、テレビの前で黙祷・合掌、そして15日の“終戦記念日”には、近くの神社で(正午に)先の大戦の戦没者310万人に感謝と慰霊の誠を捧げようと考えている。ともあれ『8月は鎮魂の月』――個人的にも今年の翁の8月の帰省は(長年、不義理をしていた)『慰霊と鎮魂の旅』である・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「8月のスパイス 茗荷(みょうが)」

日本は梅雨頃から猛烈な暑さが続き梅雨が明けて8月になってからもこの暑さは全く衰えを見せない。日差しがカンカン照りつける中、いくら日傘をさしていても炎天下の中を歩くと暑いので買い物に行く時は午前中、日陰になっている道を選んで歩く。最近は下北沢駅前の大きなマーケットが24時間オープンなのを知って散歩がてら時々早朝6時頃に行く事もある。こんな早い時間は誰もいないかと思いきや従業員の人もテキパキ働いていて早朝から買い物をしているお客さんもチラホラいた。

そして猛暑が続く中、最近1日に1回は暑気払いとして冷えた素麺やお蕎麦や冷やしうどんを食べる日が多くなった。そのお供として日本の和のスパイスの薬味は欠かせない。特に冷たいものを食べる時は逆に体を温める薬味として生姜やミョウガ、ネギなどの香味野菜は体のバランスをとるのにもいいそうだ。暑くて食欲の無い時には、さっぱりした夏野菜のお漬物も美味しい。毎日、塩麴や昆布、鰹節、梅やレモン、三杯酢など工夫を凝らしてお漬物を作っているつもりでも自分のレシピに飽きてくる事がある。

何か新しい漬物の作り方はないかと調味料のバスケットをゴソゴソ出して見ていたらカゴメの”こだわりの野菜だし”というのが出てきた。無添加の美味しい野菜だしを探していた時に目に留まって注文して1度スープに使っただけで忘れていた。カゴメさんのサイトを見たら、この野菜だしで漬けるキュウリと茄子とミョウガのレシピが出ていた。ちょうど冷蔵庫に全ての材料があったので作ってみる事にした。作り方は簡単、これらの野菜を切ってビニールの袋こ入れて、こだわり野菜だしを入れて軽く揉んで冷蔵庫に入れておくだけ。今夜のお漬物は、このサラダ感覚のあっさり漬物が副菜になった。

ところで香味野菜のミョウガはショウガ科のショウガ属。これも体を温める作用があるようだ。主に日本と台湾、韓国で食べられるらしい。そう言えば他の国でミョウガ料理は、お目にかかった事がない。日本ではミョウガの主な産地は高知県、生姜も美味しく高知産の生姜が私は一番好きだ。ミョウガの独特の香りはアルファ―ピネンといって動脈硬化を予防したり血行を促進したり、ストレス緩和、活性酸素除去の効能もあるようだ。そういう効能を聞いて食べると一層、効き目があるように思えてくる。今年の夏は大いにミョウガを食べて夏を乗り切ろう!

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Brad Mehldau  Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles

何か欲しいものがあるときに絶対それが必要かと問われれば、別にそれがなくてもいいモノがあります。それでも自分の好奇心に負けてそれを試してみたいのでいろいろ理屈をつけて買うことがあります。オーディオ関係の製品がそれです。音質が良くなるかもしれないという期待で買ったアンプ、イヤフォンやバランス接続のためのケーブルなどがあります。でも実際に自分で試してみて私の好奇心は満たされました。ですからこれ以上の深入りはしないでおこうと思っているところです。

今週は6年半ぶりにBrad Mehldauのアルバムです。ビートルズの楽曲をジャズピアノの重鎮、Brad Mehldauがアレンジを加えて新しい作品にしたカバーアルバム”Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles”を紹介します。《R.O.》

Brad Mehldau  Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles

1-I Am The Walrus
2-Your Mother Should Know
3-I Saw Her Standing There
4-For No One
5-Baby’s In Black
6-She Said, She Said
7-Here, There And Everywhere
8-If I Needed Someone
9-Maxwell’s Silver Hammer
10-Golden Slumbers
11-Life On Mars?

編集後記「スマホ紛失時の対応マニュアル」

1419号でスマホをなくした時にパニックにならないように何を準備しておくか、万が一、失くした時にどんなアクションをとればいいかを紹介しましたが、それらをマインドマップにまとめてみました。このマップに必要事項(スマホの情報、Apple ID、パスワード、緊急連絡先など)を書いてそれをプリントしてお守りがわりに持っておくといざというとき安心だと思います。《R.O.》

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