雑貨屋のひとり言「近所に新スーパーマーケット」
25年前にオープンした近所のスーパー「O」店が、今年の春に閉店しました。開店当初は競合も少なく、地域の皆さんに親しまれながら安定した経営を続けてきましたが、やがて近隣に新しいスーパーが進出し、次第に押されていったのです。
その跡地に先週、新しくスーパー「V」店がオープンしました。収入はなかなか増えない一方で物価だけが上がる昨今、消費者が求める“コスパの良い商品”をそろえたスーパーの登場に、多くの人が期待を寄せていました。実際、オープン当日は入場制限がかかるほどの盛況ぶり。私たちも買い物に出かけましたが、品ぞろえや価格など、思わず驚くことが多くありました。これまでバスに乗って遠くの節約志向のスーパーへ通っていたのですが、その必要もなくなりそうです。
この新しいスーパーの出店をきっかけに、人の流れが変わるような気がしています。近隣にある他のスーパーも、従来通りのやり方では「O」店と同じ道をたどりかねません。競争は避けられませんが、早めに対策を講じなければ生き残りは難しいのではないか――そんなことを感じました。《R.O.》
川柳(東京・成近)
( 川 柳 )
下町の育ちでレモンより西瓜
ニュートンの右脳直撃した林檎
渋柿の艶ににっこり言い寄られ
レモンぎゅうっと男の嘘を絞り切る
逡巡に火中の栗の焦げ具合
(ニュースひとりよがり)
「さあこの先は」
日本一を ― 六甲おろし
五里霧中 ― 石破おろし
「日経平均高騰」
悔しい ― 石破株
「卒業証書」
4月1日にお見せしました ― 田久保伊東市長
河合成近
龍翁余話(901)「東京モノレール各駅概況」

翁、2022年の年末から毎年(年末年始・5月の連休・8月のお盆の)3回、故郷(大分県)へ帰省するようになった。その理由はいろいろあるが、翁の兄が亡くなった後、独りで本家を守ってくれていた兄嫁が高齢のため介護老人ホームに入所することになり、古くなった本家(翁の生家)を“空き家”にしたくないので(これからは)翁が守っていかなければならないことになったことが主な理由。そして今年で3カ年経つが、その間、屋根・天井裏・風呂場などの修繕が続く。お陰で町の大工・電気屋・その他の業者と知り合いになり、いや、それ以上に長年、我が本家との付き合いをしてくれていた近所の人たちとの再交流が始まったことが何より(帰省の)楽しみになっている。(写真は「国際線」付近。インターネットより)
さて、翁は帰省のたびに『東京モノレール』(以下、単に『モノレール』の表記も)を利用している。たいていは自宅の西五反田からタクシーで「天王洲アイル駅」へ行き、そこから「羽田空港(JAL搭乗の場合は第1ターミナル、ANA搭乗の場合は第2ターミナル)へ行くのだが、時々、翁が住むマンションの住人で親友のIさんに(Iさんの車で)「天王洲アイル駅」まで送って貰うこともある。帰京の際は(疲れているので)空港からタクシーを利用することが多いが、時には『モノレール』にも。先日(9月初旬)の帰京の際は、福岡空港を午後1時台の飛行機に乗り、羽田空港に午後3時前に到着したので、まだ陽が高かったのと、テレビニュースで聞いた天気予報の“猛暑”もそれほど感じなかったので『モノレール』を利用した。その時間帯の『モノレール』は空いていた。すぐ隣のシートに座っている初老の男性2人の会話が耳に入った。「このモノレール、9月17日が開業記念日だって。このモノレールが営業開始したのは昭和39年の東京オリンピック開催や新幹線開通と同じ年だから、もう61年も経つんだねえ。俺なんかまだ小さかったし、今までに数回しか乗っていないので羽田空港ターミナルに着くまでの駅だって始発の浜松町、次の天王洲アイル、大井競馬場前くらいしか印象に残っていない」――
実は翁、かなり以前に『龍翁余話』で『東京モノレール』を紹介したことがある。その時、3日間かけて各駅の周辺を取材した。しかも前述のように翁はこの3年間、かなりの回数『モノレール』に乗っているので、始発の「浜松町駅」から終点「羽田空港第2ターミナル駅」までの11の路線(駅)の概況については、多少の知識は持っている。(「浜松町駅」と「羽田空港第2ターミナル駅」は折り返し運転)。そこで今号は、9月17日の『東京モノレール開業記念日』に際し(過去の記憶を辿りながら)11駅の概要を披露する。
ご承知のように①「浜松町駅」は、JR東日本(山手線)の駅で『東京モノレール駅』が同居している。駅に隣接した「世界貿易センタービル」をはじめ周辺は大企業から中小企業のオフィスが建ち並ぶ都内有数のビジネス街。ほかに「旧芝離宮恩賜庭園」、伊豆諸島や小笠原方面へ向かう定期船の出港地である「竹芝桟橋」や水上バスの出港地である「日の出桟橋」、「東京タワー」や徳川家ゆかりの「増上寺」も近い。②「天王洲アイル駅」は、翁の馴染みの駅、馴染みとは(翁が帰省の際に乗降する利用駅というばかりでなく)翁は現役時代、近くのテレビ東京天王洲スタジオへよく行っていたし、今でも時々「天王洲運河」沿いのレストランを利用することがあるので、かなり親しみを感じるエリアである。
③「大井競馬場前駅」は、その名の通り“公営競馬場”“国際競馬場”として有名な「大井競馬場」が駅の目の前にある。翁は競馬については全くの無知だが、現役時代「ベルモントパーク競馬場」(米国ニューヨーク市)、「パラグアイ・ジョッキークラブ競馬場」(南米パラグアイ・アスンシオン市)を撮影したことがあり“競馬場の雰囲気”だけは承知している。なお左回り・右回りの両周りが出来る競馬場は世界で「大井競馬場」だけとのこと。
④「流通センター駅」は、「トラックターミナル」や「倉庫群」が多数立地。⑤「昭和島駅」の「昭和島」は、東京湾岸を埋め立てた人工島。環境は抜群だが、人口はゼロ。代わりにハクビシン(白鼻心=東南アジア原産の食肉獣)が棲息しているとのことだが、翁はまだ見たことがない。⑥「整備場駅」は、モノレールや航空機などを整備する工場地帯。したがって乗降者数も少なく1日平均2,000人弱(いずれも工場関係者のみ)とのこと。⑦「天空橋駅」は、1993年まで国内線ターミナル、1998年まで国際線ターミナルがあったが沖合展開事業によってこれらの空港施設は廃止・撤去された。翁が何より印象に残っているのは「穴守稲荷神社(羽田土地と空の安全を守る神社)の大鳥居」だ。その鳥居、今はどうなっているのだろうか、翁は確認していない。⑧「羽田空港第3ターミナル駅」は、国際線ターミナルである。日本のJAL、ANAをはじめ東南アジア、米国、ヨーロッパ、オーストラリアなど世界約40の航空会社が羽田空港国際線を利用している。⑨「新整備駅」は、⑥「整備場駅」と同様、各航空会社の整備地区及びオフィスエリアであるから一般人の乗降客はほとんどいない。
⑩「羽田空港第1ターミナル」(国内線)、ここから発着する航空会社はJAL、日本トランスオーシャン、スカイマーク、スターフライヤーの4社。⑪羽田航空第2ターミナル」(国内線)、ここから発着する航空会社はANA、エア・ドウ、ソラシドエアの3社。あまり旅慣れしていない国内旅行の乗客は「ターミナル」の第1、第2どちらで降りたらいいか分からず、モノレールの中で周辺の人に聞く場面をよく見かける。
それにしても翁は『モノレール』が好きだ。カッコいいし時間的・経済的な効率もいいが、首都高(1号羽田線)と立体交差する辺りの『モノレール』は“都会感”がいっぱい。翁、これからも『モノレール』との付き合いは続く・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「1/F ゆらぎ」
AIの説明によると1/f の揺らぎとは、自然界に見られる一定のようでわずかに変化するリズムのことを指すそうだ。自然界の様々な現象に見られ人が心地よいと感じる要素の一つなのだそうだ。代表的な例には小川のせせらぎ、そよ風に揺れる木の葉の音、ろうそくの炎の揺らぎなどがありますと、、、、。
先日、Lake Arrowheadにロッジを持っているSanPedroのハイキング仲間の方からご招待を受けて一泊してきた。ここから約2時間弱のドライブ。久しぶりに少し遠出して山に行けるので心が弾んだ。友人のロッジは、まさに山の中のCozy(居心地の良い)で暖かいロッジだった。
友人の家に入ると早速ブルージェイ(青い色の鳥)がパティオにやってきた。リスもご主人様が帰ってきた事がわかったのかチョロチョロ顔を見せに来た。いつもピーナッツをあげている場所があってそこにピーナッツを置くと早速そのピーナッツを食べに来た。
木ツツキの鳥もいて時々コンコン森の中から木を突く音が聞こえてくる。窓を開けてパティオに出ると気持ちの良い風が吹いてきた。その風と共に葉ずれの音と木漏れ日の光がキラキラ輝いていた。こういった自然の全てがリラックス効果のある“ゆらぎ“1/f (frecuency 周波数)なのだろう、、、、。

家の中の調度品は自然の素材で作られた手作りのものが沢山あり、一つ一つ見ていて楽しく興味をそそられるものばかりだった。
その中で一際、目を引いたのがBobさんの手作りランプ。この近くを散歩していた時にマンザニタの倒木を見てインスピレーションを感じたそうだ。この倒木を研磨したらどんな風になるのだろうと、、、そして灰色に風化した倒木を研磨しているうちにその多彩な色彩と木目、枝の形にとても魅了されたのだそうだ。

そのどれ一つとっても自然が作り上げた形と色は同じものが無い。そしてそのマンザニータの倒木で作られるランプ作りの工程は全部が手作りで時間がかかるものなのだそうだ。何とサンドペーパーの種類は60番から400番までの番手が異なるサンドペーパーが使われるそうなのだから凄い。
木と向き合いながら丁寧に時間をかけ研磨しているBobさんの姿が目に浮かんだ。
Bobさん曰く地面に落ちて長年時間を経過した倒木の木を見ていると木が経験してきた焼け跡やチェーンソーで切られた跡が残るものもあって木の人生を感じるのだそうだ。
Bobさんは35年もの間、教師、管理者として充実した人生を送ってきたそうだ。そして退職後、再び情熱を傾けられるマンザニタの木との出会いがあった。
その誰も見向きもしなかった倒木と向き合いながら再びマンザニタの木に命を吹き込む作業は木との対話が出来なければ作れるものではない。
マンザニタの倒木の木とBobさんの目にかなった倒木の木との出会いも偶然では無いような気がする。
Bobさんは昔から家族と自然の中でキャンプをしたそうで、その頃から自然とコミュニケーションが出来るアンテナが育ったのかもしれない。
Bobさんに拾われたマンザニタの倒木がランプとなって明かりを灯し安らぎをもたらす。何て素敵な出会いだったのだろうと感心するばかりだ。

次回、Bobさんがロッジを訪れるまでの間、次のランプの作品になるかもしれないマンザニタの倒木達はBobさんを待っているに違いない。
スパイス研究家 茶子
小春の気ままな生活 第三十六話「季節の変わり目・世の変わり目?」
9月に入りテネシーの気温が下がり出し、秋めいて来ました。先日までプールに入っていたのに、葉っぱの散る時期になるので、プール終いをし始めました。プールにカバーを掛けないと、葉っぱが水に入ってしまうので水が汚れてしまいます。そんな季節の変わり目だからでしょうか、どこかで風邪を拾って来てしまいました。先週は、高熱が3日ほど続き、5日ほど寝ていました。風邪というか、インフルエンザだった様です。もしかしたらコロナだったのかもしれません。健康の話を書いていたにもかかわらず、不覚にも自分がウイルスにやられてしまって悔しいです。最初は、娘が頭が痛いと言っていたのですが、風邪の症状はありませんでした。その次の日に私も頭痛に見舞われ、数日寝込んでいた私を看病してくれた主人が関節が痛くなり、熱が出ました。私はテネシーに引っ越してから主婦になったので、仕事をしていた頃から比べると回復はとても早かったです。やはり無理はダメですね。
さて、今週のアメリカではとてもショッキングなニュースがありました。保守活動家のチャーリー・カークさんが9月10日にユタ州の大学キャンパスで暗殺されました。日本ではニュースになっていないのでしょうか?チャーリーさんは2024年の大統領選挙で、トランプ支持として全国の大学で左派の学生と討論して、クリスチャンの思想・ジェンダーの問題・DEIの問題・家族との絆・国境問題・違法移民問題・法律の規律などを訴えて来ました。私はクリスチャンではないので、宗教に関しては共感はありませんが、クリスチャンでいる事に意義はありません。
いろんなバックグラウンドの人種で違う宗教を重んじる事に反論はないものの、その思想が他の人種・国家・文化を脅かすことは反対です。チャーリーさんはトランプ大統領を勝たせた引き立て役の一人です。当初、大学のキャンパスでは数名の学生しか集まらなかったそうですが、最後の場所となったユタ州のキャンパスでは数千人が集まったそうです。以前は左翼思想の多い大学キャンパスとされていましたが、今では、MAGAハットをかぶる学生が沢山集まります。チャーリーさんのおがけで、自分の国で何が起きているのか、言論の自由を大切にする事の重要性など沢山の学生と討論して来ました。この先週末にも日本で公演に参加し、日本は日本人の子孫を残す重要性を話してくれたそうです。私も以前から少子化には危惧しており、女性の雇用平等から始まり、女性のキャリアが推進され、女性が気がついたら子供を産める年齢がどんどん遅くなり、中には子供が産めない年齢になっている女性も多くいる世の中になっていました。今思うと、子供は女性にしか産めないのに、女性に仕事を推進して子育てを難しくしているのはおかしいのではないかと思うようになったのは、私も仕事をしていたからです。戦前の日本には、子供が沢山いました。決して経済的には豊かな時代では無かったと思います。けれども、家族の団欒があって、人の心は豊かな時代があったのではないでしょうか?
チャーリーさんはそんな家族愛のあるアメリカを広めたかったんだと思います。政治的に右とか左ではなく、常識のある世の中にするために、トランプが大統領になってからも、大学キャンパスに訪れ、リベラル生徒や教師らと討論を続けていた偉大な活動に感謝を込めて、ここに追悼したいと思います。アメリカでは、今週の日曜日まで国旗を半旗にしています。
また来週。
小春
ジャズライフ Claude Williamson Trio “South of The Border-West of The Sun”
今回紹介するアルバムは村上春樹のベストセラー恋愛小説『国境の南・太陽の西』に登場するスタンダードの名曲を取り上げたロマンティックなモダン・ジャズ・ピアノです。1曲目と8曲目の楽曲がそれです。《R.O.》
1-South Of The Border《 Kennedy, Carr 》
2-Star Crossed Lovers《 D. Ellington 》
3-Robbin’s Nest《 Thompson, Jacquet 》
4-Embraceable You《 G. Gershwin 》
5-Pretendo《 Dauglas, Parman, Lavere 》
6-Corcovado《 A. C. Jobim 》
7-As Time Goes By《 H. Hupfeld 》
8-West Of The Sun《 C. Williamson 》

編集後記
3ヶ月ごとに歯のクリーニングを受けています。前回は梅雨入りが早かった6月でしたが、雨はほとんど降らない空梅雨でした。クリーニングが終わり、次の予約を入れようとカレンダーを見ると9月。子供たちの夏休みも終わり、少しは過ごしやすくなっているだろうと思いながら予約をしたのを覚えています。
しかし、先週クリーニングに行った時は、まだ真夏のような暑さが続いていました。そして次の予約は12月。今はあまりにも暑い日々ですが、その頃にはさすがに気温も下がっているのだろうかと想像します。もっとも、それは願望に近いかもしれません。
こうして3ヶ月ごとにチェックアップを受けていると、季節そのものの移ろいが、昔とはずいぶんズレてきているのを実感します。《R.O.》
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