雑貨屋ウィークリー1481号

雑貨屋のひとり言「健康に感謝」

先日、バスに乗った際に、車椅子を利用されている身体障害者の方が乗車されているのを見かけました。電車では時々見かけるものの、バスでは初めての経験でした。バスの床には車椅子を固定するための金具が備わっており、車椅子が安全に固定されていました。
しばらくすると、途中のバス停でさらにもう一人の車椅子利用者が乗車されました。ワンマンバスだったため、運転手が降りて特殊な治具を使い、その方を車内に乗せました。バスは低床タイプで、運転手の手際の良さに感心しました。車椅子は再び床の金具でしっかりと固定されました。この光景を見て、足が不自由な方でも公共交通機関を利用して自由に移動できるようになったことに感動しました。私が乗ったバスは午後2時頃で乗客は少なかったのですが、朝夕のラッシュ時にはどのように対応しているのかと考えさせられました。私は幸いにも健常者であり、これまで身体障害者の方々の不便さについて深く考えたことがありませんでしたが、この経験を通じて、彼らの移動の自由を支えるための工夫や努力に感謝をしたいと思いました。今の私にできることは不自由な方がいたらできる範囲で手助けしてあげよう、そのためにも自分の力で歩けるようにしておこうと思いました。《R.O.》

川柳(東京・成近)

(川柳)

断れない誘いに義理の靴を履く

指切りに親指俺は知らないよ

ギブアンドテイクに飴玉の演技

握手したその手に梯子外される

苦い酒 飲んでしみじみ力の差

(ニュースひとりよがり)

「自民党代表選」

そちら優勝決定戦ですか ― 大の里

「高市さん逆転負け」

イシバ氏をたたいて渡るべきだった ― 高市早苗

「ジャイアンツ優勝」

阿部派健在とは羨ましい ― 旧安倍派

河合成近

龍翁余話(853)「自民党新総裁選に思う」

広告戦略に「ヒューマンインタレストアプローチ」と言うのがある。「人は何に対して一番興味関心を持つか、それは“人”に対してであり特に“自分自身”に対してである。広告の最終目的は消費者に当該商品を購買させることであり、その購買行動に至る消費者心理を“自己満足・自己優越感”に追い込むこと――「ヒューマンインタレストアプローチ」はその手法の1つである。

人の心理は「優越感」と「劣等感」が常に交錯している。「優越感」は「自分が他者より優れている」と言う感覚。例えば知力・体力・容姿・年収・財産・社会的地位などが挙げられる。つまり「優越感」には「権力を持ちたい」、「注目されたい」、「称賛されたい」などの心理背景がある。だが、翁は以前、この『余話』で(自分の反省を含めて)『つもり違い十か条』を書いた。その内容は、例えば「高いつもりで低いのが教養」、「深いつもりで浅いのが知識」、「浅いつもりで深いのが欲望」、「弱いつもりで強いのが自我」、「薄いつもりで厚いのが面皮」など“自分の優越感”を戒めるものばかり。この「優越感」を抱き過ぎると“自信過剰”になり、他人を見くだしたり、批判的に捉えたりすることがある。一方「劣等感」は『つもり違い十か条』の裏返し、つまり「自分は全てにおいて他者より劣っている」と言う感覚。人間にはその相反する心理が常に同居・交錯している(と言われている)。

冒頭に「優越感」(『つもり違い十か条』)を取り上げた理由は、このたびの自民党総裁選で9人もの立候補者が出て来たことである。去る7月7日に行なわれた東京都知事選で56人もの立候補者が出て呆れた翁ではあったが、このたびの自民党総裁選で9人もの立候補者が出たことにも翁は呆れ返った。(失礼ながら)「お前は何を血迷っているのだ?お前如き人間が、皇紀2684年と言う歴史ある日本国家を背負って立つ力が本当にある、と思っているのか」と上から目線で彼ら(立候補者の幾人か)を批判した。こんな諺がある。「己れを知らざる者を“夜郎自大(やろうじだい)”と言い、それはまさに“虚仮(こけ)”なり」――“夜郎自大”とは、自分の力量を知らず、仲間内で自分をひけらかしたり威張ったりするさま。“虚仮”とは、思慮の浅い、愚かな人間を言う。勿論、翁自身だって「自分は未だ“夜郎自大”“虚仮”の領域から抜け切れていない」ことは百も承知しているが、そんな翁から「お前さん、自分の器量が分かっているのか?」と批判される立候補者は気の毒だ。しかし、“夜郎自大・虚仮”もなんのその、立候補した度胸はご立派、と言っておこう・・・

翁が超老齢者になっているせいか、今の政治家があまりにも小粒に見える。明治・大正・昭和・平成の日本を国際国家に創り上げて来た往年の政治家たちと比較すると、どうも器が小さく、日本国を背負って立つ(世界のリーダーたちと渡り合える)猛者がなかなか見当たらないことを憂いていたのだが、そんな中、9月27日午後2時頃、テレビで「高市早苗×石破茂の2名による決選投票」が告げられた。その時、翁は(正直)“お~、やはりそうか”と胸をなで下ろした。結果論だが翁の予想(期待)通りだった。そして思った。最近、国民の信用を失い政権与党としての存立まで危惧されている状況下にあって「全国の自民党員及び自民党国会議員の目(選球眼)は、未だに狂ってはいない」ことに安堵した。

決選投票で敗れたとは言え高市早苗の政治理念については、翁は(高市を)高く評価している。つまり彼女が向かおうとしている政治姿勢が(翁は)好きだ。“日本のサッチャー誕生もありかな”と言う気もしないではなかったが、結果は石破に逆転負け。その理由についてはいろいろ推測されるが、それを論じることは避けることにして、ブレのない政治信条の高市の今後の活躍を期待したい。

さて、第28代自民党総裁に選ばれた石破茂は10月1日召集の臨時国会で102代目首相に就任する。それに先立ち(27日)、石破は自民党新総裁として初の記者会見を行なった。

その主な内容は「これからの自民党は“公平公正な政党”・“国民に愛される謙虚な政党”・“自由闊達に語り合う政党”、そして“ルールを守る・日本国を守る・国民を守る・地方を守る自民党”でありたい。同時に、それらを守っていることが国民に理解して貰える仕組みを考えたい」などと語った。

そんな抽象的なスローガンではなく、石破がやりたい具体的な政策は何か、を探って見た。日本経済の起爆剤と位置付けた「地方創生」。頻発する災害に対処するための「防災省」の創設。自衛権の在り方などを規定する「安全保障基本法」の制定。アジア地域の新たな多国間安全保障体制「アジア版NATO」の構築。北朝鮮による”拉致問題“解決に向けて「東京と平壌に連絡事務所」を開設。日米同盟の関係を対等に近づけるため「米国内に自衛隊基地」を設置。政治とカネ(派閥裏金事件)を踏まえ、政党のガバナンス(組織統治)向上を目指す「政党法」を制定。”経済あっての財政“の理念を背景に「デフレからの脱却」を最優先。生活必需品や住宅ローンの「価格安定のための法整備」。電力需要の増加に対応するため原発の安全性を確保し地熱発電・水力発電など「再生可能エネルギー対策」。自衛隊明記などの「憲法第9条改正」などなど・・・

ともあれ、今、日本が抱えている問題は、デフレ経済からの脱却、財政、社会保障の持続可能性の確保、そして外交・安全保障である。「石破茂」と言えば、翁はまず「防衛問題のエキスパート」と言う印象が強い。そんな彼が首相として今後、対中国・対ロシア・対北朝鮮とどう向き合って行くのか大いに期待したい。翁は言う「石破よ、党内の長老のイビリや野党のゴミ箱漁りに気を奪われるな、君の視線の先は常に国民へ。日本国民を“節度ある優越感”に導く“日本国民へのアプローチ”でなければならない。“勇気と真心をもって真実を語る”(石破の信念)を貫け」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「梅干しと納豆」

動画を見ていたら久しぶりに田中真紀子(元総理大臣、田中角栄さんの長女)が対談動画に登場していた。今年の初めに裏金問題を暴露した途端、自宅に投げ込まれた火炎瓶で殆ど家が全焼してしまった。本気で捜査もされていないのか不審火扱いのまま私達の記憶からこの事件の真相が遠くなっている。
あれから、田中真紀子さんは、どうされたのかなと気になっていたら元気な真紀子節が炸裂していた。好き嫌いや性格は別として自分の信念を持って自分の言葉で喋る政治家が私は好きだ。ちょうど立憲民主党の党首が野田氏に決まった後の対談だったようで田中真紀子さんは“ 何だか見飽きた顔ばかりで嫌ね。”と言った後に特に党首は腐った梅干しみたいな顔だと言ったら娘さんから“ お母さん、梅干しは腐らないのよ ”と言われたと話していたのを聞いて噴き出してしまった。そうしたら後日、今度は同じ立憲民主党の原口一博氏がその話を聞いたのか “ いや、最近の梅干しは天日干しが少なくなっているので腐るのですよ ”と言っていた。

そして昨日行われた日本の総裁選では高市氏と争った石破氏が僅差で勝利した。その石破氏の事をネバネバ政権誕生と原口一博氏が表現していた。あの喋り方が納豆のようにネバネバしているからなのだそうだ。また財務省政権なので今後、税金がまずは15%あげに突き進み、益々国民の生活に負担がかかると、、、、石破ネバネバ政権も野田梅干し与党も共に増税緊縮財政派。経済アナリストの高橋洋一氏の予想通り石破氏になれば石破ショックで株が落ちると言っていた通りになった。今回、日本の総裁選の結果を殆どの日本人は、どう思っているのだろうか、、、日本を敵視している日本の隣国は、さぞかし嬉しく喜ばしい事だと思っているだろう。そしてTVやマスコミを動かしている巨大な塊の努力も報われた。

それにしても自民党も立憲民主党も全く違う考えの政治家が一つの党に納まっている事の不自然さ。今まで日本の為に働く保守の政治家だと思っていた人が実はそうではなかった事が益々明らかになった。アメリカでもバイデン民主党政権に愛想をつかし無所属になって、その後トランプ率いる共和党政権に入って来た人もいる。その中でも注目されているがケネディジュニア、ハワイで活躍していたテュルシーギャバ―ドさん。彼らは同じ民主政党の中でも大変な嫌がらせを受けてきた。そしてトランプのいる共和党員の政治家でも、ずっとトランプ氏を批判し続けているリズチェイニー(ブッシュ政権時代の副大統領の娘)もいる。今回、自分は民主党の新しい党首、ハリスを応援しているのでハリスに投票すると公言している。

日本もアメリカの政治も分断されている状態で国民にとっては残念だ。与党も野党もマッチポンプになっていて裏では利益共有で繋がっている政治家もいる。それでも今回、其々の政治家の政策というものを聞く機会があり、どの政治家がどの人を応援していて背後に誰がいるのか明白にわかってきた事は良かったと思う。

今後、自分の地元の政治家が何をやっていて、どんな考え方を基にその地域の為に働いてくれているのか知る事が大事なのだと気がつかせてくれた。今まで、あまりにも無関心だった自分にも反省する所だ。

政治家は国民の使いであって偉くもないのに偉そうに振舞って国民を上から目線で見下ろしている態度の人もいる。私達の税金で生活しているのだから私達も意識を変えて彼らの動向を監視し賢くなければ、彼らのやりたい放題にされてしまう。
そして口先だけのいい加減な政治家を地元の選挙で落選させていく小さな一歩からやらなければいけないのだと思った。頭からでなく足元からのチェンジだ。

次の解散総選挙がいつなのか、その結果がどうなるか、、、米国大統領選も含め、世界も揺れに揺れている。

スパイス研究家 茶子

Screenshot

逃げ場のない国 震災余話 井出半句

第十八話 茨城の魚・野菜

2011年4月9日 (金) 雨

きのうは春の突風が吹き荒れた。茨城名物・干し芋畑から砂塵が舞い、地震被害で屋根にかけたブルーシートを持って行かれた家も多い。空は砂塵でどんよりだったが、きょうは震災以来の雨らしい雨だ。

貰い水用のバケツを雨漏りへ  井出半句

茨城の魚・野菜事情

“ひ~どがっぺよ~、死活問題だがんね~”

フレーズごとに語尾を上げて発音すると茨城弁になる。海で漁をすることを止められた漁民の茨城訛りがTVで全国へ流れる。今が旬の「小女子(こうなご)」にセシウムなどの放射能が検出された。わが町ひたちなか市那珂湊では自衛のために、名物のアンコウやヒラメ(県の魚)を試験採取して横浜に送り検査してもらいシロとの判断だが、買い手が付かないのでどうにもならない。

野菜やメロンの本場である鉾田町(ほこたまち)ではハウスの中で作ったミズナやシュンギクまで何トンも廃棄している。ミズナは通常1Kg70円で取引されているのが5円だそうだ。風評もあるが、仲買人も叩きに叩いて中間マージン幅で儲けているのではないか、と勘ぐってしまう。漁民は東電や国から補償を受けるが、行き付けの寿司屋には補償はないし、潰れるかもと大将がボヤいている。

というのは、前述の困った鉾田では「野菜の無料配布」をしたら、あっという間になくなって「子供はいるけど汚染なんて気にしない。毎日同じものを食べるわけでもないし」と冷静な人が結構多いのだ。昨夜のNHK「風評、風評とNHKも報道しているが、風評を容認するようにしか聞こえない、という福島県いわき市の方からメールを頂きました。NHKではこのご意見を重く受け止めています」と。マスコミの「煽りすぎ」がいかん。

スーパーには「がんばろう茨城」「茨城県産野菜」と、のぼりが立っている。そこで「私はへっちゃら、買うよ」と特売の人に言ったら「有難うございます」と深々とお辞儀をされた。東京でも福島直送の野菜売り場があるそうだ。60歳過ぎたら、なんちゃないです。

県産名物にまつわる駄句を添付します。

鮟鱇の吊るされてなほ余裕見へ   井出半句

とぼけた顔が・・・煮るなり焼くなりしてみろい、といっている。

鮟鱇の旬は冬場で、味噌仕立ての鍋物として食される。硬い骨以外は、皮や内臓まで全部食べられる。ゼラチンも多く健康食品として人気がある。

ぐんにゃりと鮟鱇重き鍋となり   井出半句

北茨城市のマンホールの蓋には鮟鱇がデザインされている。町にはあん肝ラーメンもある。しかしここは茨城で一番大きな津波被害を受け、死者も10人ほど出た。

湖(うみ)と風背負ひて一人白魚汲む    井出半句

白魚汲む(しらおくむ、と読む)は春の季語でこれも旬のたべもの。踊り食いなどにする。似たようなもので「のれそれ」はアナゴの子供。きのう見つけて晩酌の肴にした。茨城産だ!

写真は大洗町の近くの涸沼(ひぬま)という吃水湖で撮影。昔はニシンも上がったそうな。

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2024年9月21日、よりもよって能登半島を豪雨が襲った。正月の大地震でまだ復興半ばのところに追い打ちである。またも土砂崩れ、家屋損壊・流失、断水、停電・・・の世界に戻った。しかもやっと出来た仮設住宅に入って間もなく床上浸水となったところが6か所もある。想定外、平地が確保できなかった、とのこと。能登は風光明媚、豊富な魚介類、さまざまな伝統が生きている歴史と風情のある町々・・・。逃げ場がない国・・・いやいや、良いところだからそこに住み続けてきたのだ。

秋出水能登を選びし神ありや     井出半句

八百万(やおよろず)の神の中には、配慮のない神がいるのだろうか・・・・神の力の及ばない所の出来事なのだろうか。だとしたら、自治体・・・・いや自衛しかないのかも。

第十九話につづく

ジャズライフ 国府弘子 “Piano Anniversary”

ようやく酷暑が収まり、夏の終わりを感じられるようになってきました。今年も長くつらい夏でした。ようやくゆっくりとジャズが聴けるようになって来ました。そんなことを考えながらジャズを聴いています。暑さに浸かれた身体には優しく爽やかな楽曲が良いと思って選びました。国府弘子のピアノアニヴァーサリーにしました。2001年6月にデビュー15周年記念でリリースしたアルバムです。《R.O.》

1-Always
2-Tomorrow Never Knows
3-Fiesta
4-Sing for Love
5-Little Anniversary
6-Lifeline
7-Starland
8-Easter Egg
9-Chiffon Cake Bossa
10-You’re My Moose
11-I Wish
12-Nostalgia

編集後記「うめきたガーデン」

JR大阪駅北側の再開発エリアにうめきたガーデンが完成し、8月末から一部オープンしました。過ごしやすくなった先週の3連休の月曜日に大阪梅田に行ったので立ち寄ってみました。写真のようにビルに囲まれたところに広大な敷地に芝生のあるガーデンがあり、一角に水遊びもできるところもあり子供たちのキャーキャーとはしゃぐ声が聞こえ、大変にぎわっていました。緑の少ない大阪エリアにこんなグリーンエリアができたのはとても嬉しく思います。《R.O.》

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