雑貨屋ウィークリー1373号

雑貨屋のひとり言「ダイソン掃除機の分解掃除」

我が家のダイソンのサイクロン掃除機(DC-62)は3年前にバッテリーを交換したのでまだ十分使えます。ダイソンのサイクロン掃除機はコードレスで強力な吸引力が特徴ですが、使用時の排気臭がひどくなってきたので使うのをためらいます。ダイソン掃除機をお持ちの方は同じような悩みを持っているのではないでしょうか?

内部につまったホコリの中の菌によって悪臭が発生していることが原因です。これまでもフィルタや内部の簡単な掃除はしてきましたがその程度ではまったくダメでした。決心して掃除機を分解してすべてのパーツを掃除・除菌することにしました。ダイソンの掃除機は一見すると分解が難しそう(闇雲に分解しても途中で挫折します)ですが、YouTubeで紹介されている分解・掃除の動画を参考にすればできます。とてもよくできた動画を提供していただき感謝しています。必要な道具はマイナスドライバーと小さめの+ドライバーそれと特殊な星形のネジを外すためのトルクスドライバーです。(Amazonで500円で購入、ダイソーでも220円で売ってました。)

サイクロン部を分解するとホコリがパーツの隅々までこびりついているのがわかります。ゴミを貯めるクリアビン(透明な筒)にはモーターヘッドにつながる配線と端子があるので洗わずに乾拭きする方が良いと思います。)分解したパーツのホコリをとりキッチンブリーチで除菌・水洗い・乾燥させた後、組み立てます。吸引力も元に戻り、排気臭はしなくなりました。これからは定期的に分解掃除やろうと思います。排気臭でお困りの方はチャレンジして見てはいかがでしょうか。ダイソンに依頼すれば2万円くらいでやってくれるそうです。《R.O.》

ダイソン掃除機の分解から組み立てまでYouTube動画で観れます

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

れんげ田を瑞穂の国が恋しがる

飽食に落穂拾いが絵にならず

原発にぼかしを入れて再稼働

立ち尽くし無力を嘆く不戦の碑

海洋汚染人魚の涙まで濁り

( ニュースひとりよがり)

「台風11号沖縄直撃」

飛ばされそう — 知事選公約

「大谷二刀流30号」

「村上最年少50号」

肩身が狭い — 11号

「国葬」

手伝いましょうか — 旧統一協会

河合成近

龍翁余話(745)「菊姫追憶」

人間、高齢になると(昨日のことは忘れても)遠い過去のことは比較的鮮明に思い出し、自慢したくなる習性がある。これを“老化心理”と言うそうだ。超高齢となっている翁は、古希を過ぎた頃から“昔話”“自慢話”が多くなった。そのことを充分に自覚していた翁、「俺の話は“荒城の月”(昔の光、今、いずこ)だ」と言い訳をしていた。この『龍翁余話』でも多分に“荒城の月”が顔をのぞかせている。今号もちょっと“自慢話”から――

翁、高校生の頃から“マスコミ人間”“物書き人間”を夢見ていた。社会人になってテレビ・ラジオの仕事の合間を縫って、20歳代の後半、推理小説『湖志川家殺人事件』を書き、某有名月刊誌の“小説公募“に応募、約2か月後(当雑誌に)”佳作入選“が発表され、賞金や記念品を頂戴した時から翁の”物書き意欲“はますます高まったものの、30歳で独立(映像制作プロダクションを創設)してからというもの、経営と制作業務に追われ“その日暮らし“の連続だったので、とても”物書き“の時間はとれなかった。数年後、少し会社経営が落ち着いてからまた”物書き意欲“が再燃、30歳代『夜の足音』、40歳代は映像制作と専門学校教師の2足の草鞋時代だったので執筆時間は取れず、50歳代に『碧湖(ブルーレイク)殺人事件』、60歳代『剣鬼』を書いた。しかし、それらの(中編小説)はいずれも未発表、原稿は陽の目を見ることも無く、今も翁の書棚で埃を被ったままになっている。もう1つ、70歳になって書き始めたのが『仕法人』だが、これは未完成のまま・・・

さて、本論に入る――翁、2007年~2008年の2年間、山形県米沢市の“観光大使”を務めたことがある。それまで翁自身は米沢市とは直接関係は無かったが、米沢市在住の親友(翁の主治医)Y医院・Y院長のご紹介で当市と深い関りを持つようになった。もともと歴史好きの翁、それからと言うもの“越後の龍”こと長尾景虎(上杉謙信)、その甥で初代米沢藩主・上杉景勝、その家老・直江兼続、そして“中興の祖”第9代藩主・上杉治憲(鷹山)に至る“上杉家の歴史研究”に熱が入った。参考にした書籍は(Y先生から頂戴した)『上杉景勝伝』、『直江兼続伝』(いずれも米沢信用金庫叢書)、更にその時期(2007年)に発表された『天地人』(火坂雅志著)その他、郷土史家の話(インタビュー)などである。

“上杉家の歴史研究”の中で翁が特に強く関心を寄せたのが上杉謙信の甥で謙信没後、家督を継いだ上杉景勝(米沢藩初代藩主)の正室・菊姫である。菊姫は、それまでは歴史の表舞台に立つことはなかったようだが、翁も(前述の各書籍によって)初めて菊姫を知ることになる。菊姫は武田信玄の五女として1558年に生まれた(母親は油川夫人)。その時期は信玄と謙信の“甲越対決”の初期段階で、菊姫誕生は第1次“川中島の戦い”(1553年)から5年後のことである。(“川中島の戦い”は、その後12年間に亘り計5回の合戦に及ぶが双方共に勝利宣言)。それから時代が下って1573年に信玄没、家督を継いだ勝頼(母親は信玄の側室・諏訪夫人)は1575年の「長篠の戦い」で織田信長に破れると(父・信玄と敵対関係にあった)上杉家との外交関係の修復に着手、1578年に謙信没後、上杉の家督を継いだ景勝と「甲越同盟」を結び、当時21歳の(勝頼の腹違いの妹)菊姫を景勝の正室に送り込んだ。21歳は当時の女性としては”晩婚“だが、以前に菊姫は他家への嫁入りが決まっていたのだ。景勝との婚姻はまさに“政略結婚”である。とは言え、菊姫の上杉家及び夫・景勝への献身ぶりは見事(天晴れ)、質素倹約を奨励した才色兼備の賢夫人として、上杉家家臣たちからは「甲州夫人」とか「甲州御寮人」(御寮人とは、貴人の子女に対する敬称)と呼ばれ敬愛されていたと言う。夫・景勝はもとより、その子・定勝(第2代)以降、歴代藩主たちは、いずれも武田家に対し丁重に接したそうだ。

“上杉家の歴史研究”で特に菊姫に魅せられた翁、実は“米沢市観光大使”時代、小説・菊姫物語(題名は『菊姫追憶』)を書こうと、更に資料集めを急いだ。Y院長夫人に案内していただいて上杉家の菩提寺(市内の)『林泉寺』(曹洞宗)を訪問、当時の方丈(住職=お名前は失念)に“上杉家の歴史”(特に菊姫や直江兼続夫人・お船の方)についてお話をうかがった。境内にある墓地にもお参りした。この墓地には藩主の正室や家臣、及び子女が祀られている。翁は菊姫、景勝の母(謙信の姉)仙洞院、直江兼続・お船の方夫妻のお墓の前に佇み合掌した(なお歴代藩主の墓は市内の『上杉家廟所』に設置されているので『林泉寺』には祀られていない)。

菊姫を語る際に忘れてならないのが家老・直江兼続の正室・お船の方(1557年~1637年)である。お船の方は、年齢こそ菊姫の1歳上だが藩主の正室・菊姫に対しては“下女”的な存在だった、と思いがちだが、実は、この2人、まるで“姉妹”同然の仲良しだったそうだ。お船の方は1596年、豊臣秀吉の人質となった菊姫と共に京都伏見の上杉邸に移り住み、菊姫に尽くした。1604年、菊姫46歳で(伏見で)死去、その後、藩主・景勝の側室の子・定勝(第2代藩主)を養育、その功績が買われ、お船の方は、1620年に夫・兼続死去(享年60)後も景勝より3000石を与えられ、上杉家における影響力は大きかった、と伝えられている(前述「林泉寺」ご住職の話)(お船の方は1637年没、享年80)。

ところで翁、かなりの菊姫関連の資料を入手し、いざ執筆へと意気込んだ矢先(2009年の初夏)、突然、翁の体調に大異変が起き、直ぐに米沢のY医院へ。Y先生の検診によって癌と判明、(Y先生のご紹介で)東京・信濃町のK大学病院に入院・手術、その半年後(2010年の初春)別の癌に襲われ再びK大学病院に入院・手術・・・術後の経過は順調であったが何しろ高齢での重なる手術で体力・知力は衰え、『菊姫追憶』の執筆は完全に遠のいた。“昔の光”を語るべくもない。しかし純白の菊の花を観ると(花言葉同様)高貴・高潔にして誠実な愛を貫いた菊姫の人柄が偲ばれる。そう、今はまさに『菊姫追憶』に浸るだけの“菊月”(9月)である・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「青春18きっぷ(1回目)」

鉄道オタクの人が良く利用している青春18きっぷをいつか私も利用してみたいと思っていた。きっぷの名前からして若者だけかと思ったら年齢制限などはなく誰でも購入出来る。日本全国のJR線の普通、快速列車の自由席が丸一日乗り放題で下車可能。5回分のチケットがセットで12050円なので1回ぶんの乗車券が2410円。それ以上に使えば損はしない。5回分を一人で使ってもいいし友人や家族と一緒に行って使う事も出来ると言うのが便利だ。この切符が販売され使える期間は春、夏、冬の特定期間で今回初めて夏のチケットを購入した。使用出来る期間は7月20日から9月9日までの間で好きな時期を選んでバラバラに使える。連続で出かける必要がないのも助かる。

実は、この夏の予定が変更になり結局、青春18きっぷの使用期間が迫る中、急いで自分1人で使う事になった。そこで、まずは小海線(八ヶ岳高原線)に乗ってみたかったので大雑把にどこから乗ってどう回るかのコースだけを決めて早朝出かける事にした。新宿から中央線快速、高尾駅行に乗り八王子(始発)で松本行に乗り換えた。途中、高尾山のある高尾駅でたくさんのハイカーが降りて行った。

この辺りになると山の緑がどんどん多くなる。次に山梨県に入って大月駅でもハイカーの塊が降りて行った。ここから富士急行で河口湖まで行けるようだ。そして甲府駅でもハイカーの人達がゾロゾロ降りていった。このあたりからも登山コースがたくさんありそうだ。この甲府駅から南に下る身延線というのがあって静岡方面に抜けるあたりは富士山が良く見えるらしい。その為か、ここでもだいぶ人が降りて電車がすいてきた。そしてやっと小淵沢の駅にたどり着く。新宿から小淵沢駅まで、だいたい3時間半ぐらい。ここから小海線に乗り終点の小諸まで約2時間20分。昔、ペンションブームで賑わった清里駅で降りてみた。降りた途端に高原の涼しい風が吹いてきて一足早い秋の気配を感じた。ここでは観光局で次回の為に清里の観光案内のパンフレットをもらってアドバイスをもらった。次の電車までは1時間から2時間に1本ぐらいしかないので時刻表で事前に予定を立てておかないと無駄な時間を過ごす事になる。泊まりが可能であればピクニックバスや電動アシスト自転車、電動3輪バイク(3人乗り)のレンタルもあって自然の中でのんびり過ごすには楽しそうだ。とりあえず次の電車を待って終点駅の小諸を目指した。途中、野辺山でも人が降りて行ったのでこのあたりもハイキングコースがありそうだ。ともかく、各駅停車で日帰りの旅は忙しい。長野県の小諸に到着して“しなの鉄道”に乗り換える。これはJRの青春18きっぷは使えないので電車を降りる前に車内で買った方がいい。乗り継ぎの時間があまりないので一旦、改札駅を出てウロウロしていると間に合わなくなりそうなので12時24分発の軽井沢までの切符500円を購入した。しなの鉄道で25分程後に軽井沢駅に到着したものの軽井沢駅からはJRの乗り継ぎ駅がなく新幹線の乗り継ぎしかない。後はバスでJR本線の横川駅に行かないとならない。

そのバスの乗り継ぎ時間が14時15分までバスが無い。駅の近くにあるアウトレットを見るほどでもないし、旧軽井沢の銀座通りまで行って帰ってくるのもせわしないので1時間ちょっとの間、簡単なランチを済ませ駅に近い所にある矢ヶ崎公園をブラブラ歩く事にした。ここでも、もみじが赤く少しだけ染まり始めていた。高原の秋は早い。軽井沢駅のバス停からJR横川駅までバスで揺られて35分ぐらい。このバスも青春18きっぷが使えないので別途520円が必要だ。群馬県JR横川駅からは高崎駅でJR高崎線に乗り換え上野、東京ラインで東京駅には17時51分に到着。そこから中央快速で新宿に向かい青春18きっぷ使用の1回目が終わった。長い電車の旅だった。私としては電車の座席にじっと座っているより歩いている方が疲れない。飛行機の中でも長時間座っている事より一日歩いていた方が楽だ。歩いている方が全身の血の巡りが良くなって代謝が上がるからなのだろうか、、、、車窓から見る景色もいいけれど緑の中を森林浴しながら草木の香りに包まれて歩くのも気持ちがいいものだ。

やっぱり日帰りの場合はギリギリまで欲張って遠くに行くより、どこか的を絞って1か所でも見るべき所を見てきた方が良かったかもしれない。これは青春18きっぷ初心者の私の反省点。次回は少し町を散策する時間も作ってみよう、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Roberto Olzer, Lorenzo Cominoli “Timeline”

自分が求めている音、音楽に出会うためにジャズを毎日聴いています。こういう聴き方ができるのはとても幸せなことだと思います。気になったアルバムがあるとそのアーティストのアルバムをたくさん聴くことにしています。そしてミュージックライブラリーに追加します。今週気になったのはイタリア出身のRoberto Olzer(ピアノ)のアルバムです。正確にはイタリア出身のギタリストLorenzo Cominoliとのデュオ作品”Timeline”です。美しいピアノとギターの音色に引き込まれます。二人のオリジナル曲に加え、この作品にはこの二人の音楽家の個人的な人生のタイムラインの中で大きな意味を持ってきた楽曲が選曲されてカヴァーされています。アルバムの1曲目は坂本龍一の「美貌の青空」で始まります。ピアノとギターが織りなす美しい音をじっくり味わえるアルバムです。素晴らしいアルバムに出会えました。《R.O.》

Roberto Olzer, Lorenzo Cominoli “Timeline”

1. Bibo No Aozora (Ryuichi Sakamoto)
2. Blue Whale (Lorenzo Cominoli)
3. Dance Of Moroccan Veil (Garrison Fewell)
4. Atlantis (Roberto Olzer)
5. Timeless Part I (John Abercrombie)
6. Timeless Part II (John Abercrombie)
7. The Dolphin Jump (Lorenzo Cominoli)
8. Novembre (Roberto Olzer)
9. Blott En Dag (Oscar Ahnfelt)Lorenzo

Cominoli (guitar)
Roberto Olzer (piano)

編集後記「断捨離」

先日、爽やかで過ごしやすい日がありましたね。こんな時は何かやろうと思い、服を整理することにしました。まずはタンスの中を整理し、どれを処分するかを決めました。ある時期に好んで着ていた服がタンスの中で幅を効かせています。最近はシンプルなデザインの服がいいと思いその傾向になってきています。ファッションは服のデザインだけではなくその人の個性を表現する着こなしが大事だと思います。デザインや形に違和感を感じてきてもう着ないと思う服を中心に整理していったら相当な数になりました。モノを大切にすることは悪いことではありませんが、ただ残しているという理由でタンスの肥やしになるのは良くないと思います。タンスの中をスッキリさせ同時に自身もスッキリとした着こなしができるようにしながらファッションを楽しみたいと思います。《R.O.》

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