雑貨屋のひとり言「40℃の夏」
夏は開放的なので好きな人がいると思いますが、毎日40℃近い気温と多湿のなかではそんな気分にはなれないですね。会社勤めの人は通勤だけでも汗だくで疲れてしまうと思います。家にいてもエアコンをつけっぱなしにしていないと暮らせない状態ですが、物価高の上に電気代がかさむのでますます生活が苦しくなる家庭もあるのではないでしょうか。
兵庫県の丹波市で41.2℃を記録し、日本歴代最高気温を更新しました。全国で40℃を超えるところが出てきました。世界には45℃超えの国もあるので、冗談ではなくそのうち日本もそうなるのではないかと思っています。《R.O.》
川柳(東京・成近)
( 川 柳 )
年金にカタログ懲りもせず届き
クール便母の思いが温く着き
宅配便父からと知る固結び
初参加隣に同じ国訛り
ふる里の水スーパーの棚で冷え
(ニュースひとりよがり)
「内閣支持率」
もう%の話はやめよう ー 石破首相
「JR東 運賃値上げ」
一駅手前で降りて歩こう ― 歩け歩け運動
「業績悪化」
ブレーキが効かない ― 日産自動車
河合成近
龍翁余話(895)「行合の空」
翁、月が替わるたびに「もう〇月か」と溜息を付くことが多くなった。「もう8月か」――
8月と言えば6日「広島原爆記念日」、7日「立秋」、9日「長崎原爆忌」、11日「山の日」、そして13日からは(15日「終戦記念日」を挟んで)16日まで「お盆」――全国的に有名な祭りでは「青森ねぶた祭り」(2日~7日)、「秋田芋燈祭り」(3日~6日)、「山形花笠祭り」(5日~7日)、「仙台七夕祭り」(6日~8日)などあるが、翁は、若い時から「8月は、大東亜戦争」(1937年7月7日から1845年8月15日にかけて行なわれた日本対中華民国・アメリカ・イギリス・フランス・オランダなどの全ての戦争=GHQの指示による「太平洋戦争」との別称もある)の戦禍の犠牲となられた軍人・軍属・民間人に対する“慰霊と感謝の月”と決め、独自の過ごし方(当日、黙祷したり、国旗を掲げたり・君が代を歌ったり)をしている。特に今年は“戦後80年”、感慨もひとしお。
昭和天皇自らのお言葉による「大東亜戦争終結の詔書」のラジオ放送(通称「玉音放送」)が行なわれたのは1945年(昭和20年)8月15日の正午。その日も猛暑、耳をつんざくようなミンミンゼミの鳴き声、青空に浮かぶ入道雲。翁が「終戦の日」の自然を思い出すのは、このミンミンゼミの鳴き声と入道雲の2つだ。15年前の話になるが、翁がK大学病院で2度目の癌手術を受けたのが2010年、その退院祝いに友人から1枚のCDをプレゼントされた。そのタイトルが『夏なんです』(松本隆作詞、細野晴臣作曲)。聴いたこともない楽曲、「つまらない歌だ」と思ったのだが、せっかくの友人の好意なので視聴することにした。ロック調の曲、旋律も伴奏(演奏)も翁の好みではないが「玉音放送」の日の状況を思い浮かばせる歌詞が気に入った。気に入った歌詞の部分をピックアップすると、♪田舎の白い畦道で、埃っぽい風が立ち止まる・・・ギンギラギンの夏なんです・・・(ミンミンゼミではなく)ホーシーツクツク(ツクツクボウシ)の蝉の声・・・モンモンモクモクの入道雲・・・夏なんです。
さて『行合の空』(ゆきあいのそら)――簡単に言うと夏の入道雲(写真左)のそばに少しモヤっとした秋のウロコ雲やスジ雲が混在する様子(写真右)を『行合の空』と言う。

1つの季節と次の季節が行き交う空――つまり、夏が去り、秋に移り変わろうとする頃の空。
【夏と秋と 行き交ふ空の 通ひ路は かたへ涼しき 風や吹くらむ】調べによると、この歌は「古今和歌集」(平安時代前期の歌集)の“夏歌”の最後に位置付けられている歌で、作者は凡河内躬恒(おおしこうちのみつね=平安時代前期の歌人)だそうだ。平安時代の夏の暑さは、現在の日本列島の酷暑と比較することは出来ないが、当時もかなり暑く、歌人たちも夏の暑さに閉口してか、夏歌の数はかなり少なく、春歌や秋歌に比べ3分の1程度だとのこと。なお、『行合の空』はこの凡河内の歌から生まれたもの、と伝えられている。
陽射しの強い時の上昇気流によって生じる積乱雲(入道雲)を昔の人は“立てる白雲”と称し、詩歌で詠っていたそうだ。平安(800年~1185年)の前の奈良時代(710年~795年)の“万葉歌人”(「万葉集」時代に活躍した歌人)は特に“立てる白雲”を愛したと言う。
“万葉歌人”と言っても大友家持・大伴安麻呂・柿本人麻呂・山部赤人など名のある歌人が100人を超えるのだが、そもそも「万葉集」とは日本に現存する最古の和歌集で、歌人としては天皇、貴族、官吏、防人、大道芸人、農民、東国民謡などさまざまな身分の人が詠んだ歌が納められているので“詠み人数万人”“詠み人知らず2000人”と言われている。そんな中、翁が好きな歌人の1人・柿本人麻呂(奈良。平安時代の歌人で山部赤人と共に“三十六歌仙”の1人)が“立てる白雲”を題材とした代表作を選んでみた。
【はしたての 倉橋山に 立てる白雲 見まくほり 我がするなへに 立てる白雲】(訳:倉橋山(万葉故地である倉橋山は、現在の奈良の音羽山のことらしい)に、むくむくと湧きたっている白雲よ、私が見たいと思っていた時にちょうど立ち登ってくれた白雲よ、懐かしいあの人を偲ばせる白雲よ)――翁、人麻呂さんには申し訳ないが、この短歌からは少しも感動が伝わって来ない。翁如き凡人には“高邁”過ぎる感性かもしれない。そこで翁だったら俗っぽく【綿菓子に 似たり白雲 食えもせず】――
近年の夏は熱中症との闘いであるが、ふと青空を見上げれば空と入道雲の境界線がくっきりとしていて存在感・立体感あり、白と青のコントラストが美しく、翁は(猛暑は御免だが)この悠然たる白雲に不思議な魅力を感じる。そして子供の頃の夜店の綿菓子を思い出す。そう言えば入道雲は夏にしか見られない希少価値のある自然の造形美である。
甚だ“こじつけ”の話になるが、翁、1945年(昭和20年)8月15日を“行合の日”と決めつけている。それまでの“軍国主義”が去り“民主主義”に移り変わった。戦争が終わり、日本は目覚ましい復興を遂げ、自由・民主主義・基本的人権の尊重という人間的価値を勝ち取り、それを我が国の基本に据え平和国家へと歩んで来た。1945年8月15日「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、もって万世の為に太平を開かんと欲す」との詔書を読み上げられた昭和天皇の“玉音放送の日”こそが“日本の行合の日”として肝に銘じておきたいと(翁は)思うのである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「カリフォルニアのお天気」
気候が人間に与える影響は私達が思っている以上に心身共に大きいという事を改めて思い知らされる。この数年、日本で過ごしていた夏の暑さを思うと、ここサウスベイの海から届く涼しい風とカラッとした空気、青い空とお天気には救われている。
昔は東京も東京湾から届く海風が涼しかったのだとか、、、今はその風の通り道が遮断され太陽の光が高層ビルに反射しアスファルト熱を上昇させている。そのお陰で昔は東京湾からの風が埼玉の川越あたりまで届いていたのが今は全く届かなくなってしまったそうだ。
毎年増加している都内の車やエアコン、空調機器からの排熱も温度上昇に影響を与えているのだろう。一軒家の庭先の緑も少なくなってアパートも増え庭のある家が少なくなった。
それに東京都は新築の家の屋根には太陽光パネルの設置義務が都民の思いとは別に勝手に決められた。誰がどういう思惑で決めたのか、、、、大きい利権が動いているとしか思えない。ともかく屋根の上に取り付けた太陽光パネルのギラギラした反射熱も加担して東京をどんどんヒートアイランドにしているのでは?と思う。
最近は、ようやく地球温暖化の嘯もバレてきて社会に危険をもたらす温暖化ガスの危険性の嘘も専門家からの疑問が上がってきている。
先日、長野県の知事が二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスの危険性認定の撤回方針を示したというニュースを聞いた。それなりに専門家に聞きアドバイスをもらい自分でもお調べになったのだと思う。
世界では、この環境問題を今どう扱っているのか、何が起きているのか日本のメディアは伝えないけれど今は調べようと思えばいくらでもデータを取り寄せ知ること事が出来るようになった事はいい事だ。
さて、こちらLAのダウンタウン地区では夜間外出禁止令が解除されたそうだ。不法移民摘発に対する抗議デモもトーンダウンしてきて彼らのデモが犯罪を逆に助長している事や逮捕の理由も正当な事が周知されてきている。

ここはダウンタウンから離れた住宅地なので、ダウンタウンの喧騒的な世界は想像しにくい場所ではあるけれど閉店になっていく店やオフィスの空きスペースも増えていて今後カリフォルニアの経済が戻るのはいつになるのやら、、、、という感じだ。今日もサウスベイは晴天で爽やかな気候だ。母は毎日、パティオで日光浴をし体調が良ければ近所を散歩しているので心身共に元気になっている。
今年の夏は、この恵まれたお天気と環境の中で健康になって日本に帰る事が1番の目標だ。
スパイス研究家 茶子
小春の気ままな生活 第三十一話「健康でいる条件・日光浴」
先週からの連載で、日光浴の話が続きます。
コロナ感染が始まった当初、肺の専門医であるDr. Seheultは入院してくる患者は肺の病で増えるだろうと警告されていたそうです。ところが、彼の周りで死亡していく患者は肥満・心臓病・腎臓病・認知症・慢性疾患のある患者であったと語っています。これらの人の共通点はミトコンドリアの機能不全が理由であると説明しています。
ミトコンドリアとは人間の細胞の中にある細胞のパワーハウスであり、年を取るとパワーの出力は70%減少するそうです。出力が減少すると、脂肪肝が増え、心臓が詰まったりと疾患が増えるそうです。Dr. Seheultは2019年にメラトニン研究所の編集者Russel Writerの書籍を読んだそうです。また、テキサス州立大学の光のエンジニアであるScott Zimmermanとの報告で、日光は様々な波長から形成されていて、一方は紫外線がありビタミンDを生成させます。そのタイプの光はショートウェーブで深く浸透するタイプのものではない光だそうです。日光が強い時は、ビタミンDに含まれる紫外線Bでとてもショートウェーブ線であるとの事。しかし、その反対側ではこの後に説明するものまたは赤い光の紫外線であり、こちらはロングウェーブでとても深く浸透することができるそうです。ここで話しているのは人間の体のことであり、体に影響があるならば、肌以外にも影響があるのは必然としています。この書籍はその事について説明しており、日光による赤外線は8センチまで浸透することができるとScott Zimmermanは記しています。そして、ミトコンドリアへの関係性があるのであれば、ミトコンドリアにはどのような変化が及ぼされるのでしょうか。ミトコンドリアは細胞にとって車のエンジンの様なもので、エンジンはロコモーションを生産し、車輪を回転させることが出来ます。そうすると、エンジンは熱くなります。その熱を放っておくと、エンジンは止まってしまいます。車の内熱機関には冷却システムがあり、細胞もミトコンドリアの為に同様の者が必要になると説明しています。ミトコンドリアには熱ではなく、Oxidative Stress(酸化ストレス)と呼ばれる物がありこの酸化ストレスがミトコンドリアを破壊し様々な病気を引き起こすとされています。糖尿病になるとされています。酸化ストレスはミトコンドリアがよく働かなくなります。また酸化ストレスは認知症を引き起こすそうです。これは、論争ではなく論文にはっきり示されています。ミトコンドリアの冷却機は自ら冷却システムを作ることが出来るメラトニンであると報告されています。このメラトニンが酸化ストレスを予防してくれるのです。
今週は少しテクニカルに成ってしまいましたが、どうして日光が良いのかを詳細に説明してくれています。英語の口語を訳した物なので、ストーリー的には分かりにくいかもしてません。ご了承下さい。
それではまた来週に続きます。
小春
ジャズライフ Earl Klugh “Handpicked”
先週に続きギターの楽曲を選びました。今週はEarl Klughのアルバム”Handpicked”です。静かで素朴な美しさを追求した一枚です。13曲がソロギターによる演奏です。クラシックな名曲を新鮮なアレンジで味わいたい方におすすめです。《R.O.》
01-Alfie
02-Lullaby Of Birdland
03-Blue Moon
04-In Six
05-Cast Your Fate To The Wind
06-Hotel California
07-More And More Amor
08-`round Midnight
09-But Beautiful
10-All I Have To Do Is Dream
11-Going Out Of My Head
12-If I Fell
13-Where The Wind Takes Me
14-Morning Rain
15-Love Is A Many Splendored Thing
16-This Time

編集後記
毎日の日本プロ野球、MLBの結果を楽しみにしています。阪神タイガースは交流戦で悪夢の7連敗がありましたが、その後11連勝もあり勢いづいています。そしてぶっち切りで首位を独走して早々とマジックも出ました。今年はゆったりとした気分で観戦できています。こんな事があってもいいと思います。
週末はゴルフの結果も気になります。今週は全英女子オープン初日に日本人選手の名前がリーダーボードを独占した写真がネットで公開されていてすごいことが起こっていると思いました。3日目を終えて日本人選手が首位と4位にいるので期待できるかもしれませんね。《R.O.》
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