雑貨屋ウィークリー1479号

雑貨屋のひとり言「消費生活センターの巡回講座」

月曜日に消費生活センターの「暮らしいきいき巡回講座」を私たちのマンションで開催しました。5月に水道工事詐欺事件が発生し、消費生活センターに相談した時の担当者に講師をしていただきました。「詐欺・悪質商法のトラブル事例を知って被害を防ぐ」というテーマです。特殊詐欺、フィッシング詐欺、サポート詐欺、SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺など私たちの周りで詐欺が横行しています。手口が巧妙で人を疑うことをしない日本人は狙われやすく、簡単に騙されるようです。そしてサービスや商品購入場面での消費者トラブルも激増しています。ネット、チラシ、テレビなどで「無料」「安くなる」「お得」という言葉が頻繁に出てきますが、それらはお客を釣るエサですので、引っかからないよう十分注意する必要があります。こういう詐欺や悪徳商法が身の回りで起こっていることを知っておくことで、冷静に判断して一度立ち止まってほしいと思います。怪しい?変だ!と思ったら消費生活センターに電話して相談することをお勧めします。まずは消費者ホットライン「188」に電話すれば近くにある消費生活センターにつないでくれるのでなんでも相談させてもらえます。《R.O.》

川柳(東京・成近)

(川柳)

階級の酒に 血圧しゃしゃり出る

飲み過ぎと うちの会計検査院

休肝日 空の徳利に茶を注ぎ

深酒の目が納得の地動説

欲言わぬ 自適の酒の酔い心地

(ニュースひとりよがり)

「完全予想」

代表戦ダービー、総裁選ダービー ー 競馬新聞

「連日35℃」

惨暑 ー 残暑

「連続出場1634」

お主もなかなかやるのう - 雑貨屋1479

河合成近

龍翁余話(851)「国連ビルに鳴り響く日本の平和の鐘」

翁と同年配の旧友で、アメリカ・ニューヨーク在住のグレッグ氏とは今でもメール交信を続けている。20年前までアメリカ3大テレビネットワークの1つ某テレビ局の記者だった同氏は、2001年9月11日の深夜、「アメリカ同時多発テロ」のニュースを電話でいち早く翁に知らせてくれた人だ。そのグレッグ氏から来た最新のメールの件名が『国連ビルに鳴り響く日本の平和の鐘』だった。氏のメールの1部を抜粋する――

【・・・毎年、9月21日のInternational Day of Peace(国際平和の日・または世界平和デー)には、国連ビルから “敵対行為(紛争)の停止”を訴える『日本の平和の鐘』が鳴り響く。この鐘は1954年(昭和29年)6月に、当時まだ国連に加盟が許されていなかった日本からニューヨークの国連本部に寄贈された釣鐘である。直径60cm、高さ1m、重さ116kgの梵鐘(ぼんしょう)で、正面には“世界絶対平和萬歳”が刻まれている】・・・

かつて何回もアメリカ取材を繰り返していた翁、しかも数回、国連ビルで取材(撮影)したこともある翁だが、恥ずかしながら、この『日本の平和の鐘』の存在を知らなかった。そこで早速、インターネットで検索した。

「日本の平和の鐘」(Japanese Peace Bell)は、1人の日本人の発意から実現したもの。1951年(昭和26年)、パリで行なわれた第6回国連総会に、愛媛県宇和島市から単身オブザーバーとして自費で出席した中川千代治氏(1905~1972年、当時、日本国際連合協会評議員、後に宇和島市長)が「思想・宗教・人種・国の違いを超えて世界の人々から硬貨やメダルを寄付して貰い“平和を願う人々の心”として(それらの硬貨やメダルを鋳造して)「平和の鐘」を造ることを提唱、その時の国連総会に出席していた60数か国の全員が賛同、各国の代表からコインを、ローマ法王から頂いた金貨9枚をはじめ、中川さん自身が(約3か年かけ)世界各地を回って各国のコイン等を集め、香川県高松市の多田鋳造所で鐘を造り、1954年6月に国連本部(ニューヨーク)に寄贈した。鐘には「世界絶対平和萬歳」と刻まれ、撞木(しゅもく=釣鐘を突く棒)の当たる所は、平和を意味する月桂樹で囲まれた太陽と月が描かれている。なお、この鐘に刻まれた「萬歳」は、喜びや祝いを表す動作などを指しているのではなく「よろずの年」(永遠)を意味する。現在、国連本部の日本庭園に置かれている『日本の平和の鐘』(写真)は年に2回、3月21日のアースデー(地球の日=以前は4月22日だった)と9月21日「国際平和デー」(世界平和デー)に(その時の)国連事務総長によって鳴らされているが、特に「国際平和デー」には国連幹部や各国の常任理事、著名人らの出席のもと国連事務総長が世界平和を祈念して鐘打を行なうそうだ。

「世界絶対平和」を祈願して打ち鳴らされる「平和の鐘」の響きが届かないのか、世界各地での紛争が後を絶たない。2022年2月24日に始まったロシア(狂人・プーチン)によるウクライナ侵攻で、ウクライナ各地が悲惨な被害を被っている模様はテレビ映像で世界に知れ渡っているところだが、米国政府の見解によると(2022年2月24日以来、2024年8月までの約2年6ヶ月の間のウクライナ軍・ロシア軍(両軍)の死傷者は計500万人を超えていると言う。(両国とも死傷者数を公表していないので、この数字は米当局の推定数。)

更に悲しいのはウクライナの民間人(子どもを含む)が1万数千人も犠牲になったことだ。また、世界各地に避難したウクライナ難民は約666万人にのぼると言う(いずれもHRMMU=国連ウクライナ人権監視団の発表)。戦争犯罪人(殺人鬼)プーチンには『日本の平和の鐘』の音は聞こえまい。

イスラエル・パレスチナ紛争も(翁のような凡庸には)分かりにくい争いだ。ただ、翁は「子どもを含む一般人を殺してまでやる残虐な戦争に何の意味や徳があるのか」と言いたい。2023年10月7日、中東のイスラエル(ユダヤ人系)に対してパレスチナ(アラブ人系)自治区のイスラム組織ハマスがロケット弾や戦闘員を使って攻撃を仕掛けた。これを受けてイスラエルは、ハマスの拠点であるガザ地区へ戦闘機による空爆や地上部隊による“報復攻撃”を行なった。なぜ、ハマスが突然、イスラエル攻撃を行なったのか――ハマス側は「イスラエルによるパレスチナ占領が長く続いていること」「イスラエルがイスラム教の聖地を占領していること」などを今回の攻撃の理由としているようだが、これらの問題は今に始まったことではなく以前からくすぶっていた“因縁”、それが何故今このタイミングでイスラエル攻撃を行なったか――安易な想像は許されないが、ハマスは、イスラエルの反撃に対する応戦準備を整えていないまま突発的に攻撃を行なっているところから判断すると、「大勢のイスラエル人(ユダヤ人)を殺害してイスラエル社会に衝撃を与えること」つまり“攻撃”そのものが目的だったのではないか、と言うのが専門家の見方のようだ。だとしたら、イスラエルの反撃によってハマスのガザ地区における犠牲者約3万人、そのうち少なくとも7000人以上の子どもが犠牲に。また、イスラエルの攻撃によって街の破壊も激しくガザ地区の総人口の80%にあたる170万人が避難を強いられている(いずれも今年7月現在)この事実を両方の為政者たちは何と思っているのだろうか?

ロシア対ウクライナ、イスラエル対ハマス戦争だけではない。アフガニスタン、シリア、イエメン、ミャンマーなどで内戦が起きている。紛争は殺傷以外にも、難民の発生や食糧不足、病気、貧困などの多くの問題を引き起こし、人々の生活(生命・財産)を奪ってしまう。何とか止める策はないものか。『国連ビルに鳴り響く日本の平和の鐘』の音が、これらの国々にも響き渡ることを願ってやまない・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「人工甘味料(アステルパーム)」

今日本の加工食品に使われている人工甘味料で最も毒性の強いものがアステルパーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリンと言われている。発がん性や腸内の悪玉菌の増殖、認知症、脳卒中など、もう何十年も前から米国では騒がれていた。WHO世界保健機構でやっとそれが認められたのが昨年だとか、、、、それでもその人工甘味料を米国のFDA(食品医薬品)が禁止にするかしないかは、その時の政権次第で承認したり、しなかったりする。だから今でも日本の食品の表示を見ると、これらの人工甘味料がお菓子やインスタント食品、練り物、加工食品の中に入っているが多くて驚いた事がある。

以前、友人でダイエットの為に0カロリーのダイエットコークを飲み始めたら浮腫みが酷くなり、前より肥ってしまって、その事を友人が通っていた大学の教授に言ったら人工甘味料がいかに体に悪いか、こんこんと説明されたのだそうだ。もう、20数年前の話だ。それから友人は全ての炭酸飲料を辞め精製された白い砂糖や小麦も遠ざけた。どうしても甘いものが欲しい時は黒砂糖やハチミツやメープルシロップにしたらしい。そうしているうちに甘いものに対する依存症が無くなったらしい。

米を主食に旬の食材でなるべく加工されていない食事にするようになって空腹感が無くなり減量に成功したのだそうだ。それから味覚が戻ったのか人工的な味付けや匂いに敏感になって今まで美味しいと思っていたものがそう感じなくなったと言っていた。バランスのいい食べ物を食べる事によって気持ちも落ち着き疲れにくくなったとも言っていた。何よりもアトピーやアレルギーまで発症しなくなったと言うのだから食を改善する事で体の改善も出来たのだ。

そんな友人の話を聞いてから日系人の方のキッチンを訪れるようになって気が付いた事があった。特に糖尿病のクライアントさんの食卓テーブルには人工甘味料のパッケージを良く見かけた。キッチンの調味料置き場にも大きな袋に料理用として人工甘味料の袋が置かれてあった。

最近は、人工甘味料の危険性に関して認知されるようになってきたのか以前より人工甘味料を使うクライアントさんも少なくなってきたように思う。添加物や農薬も含め私達には知らされない危険なものも日本にはたくさん入ってきている。

政治的な圧力や食の戦争に負けて受け入れるしか無いとしても消費者である私達にはそれを選択する権利がある。
消費者が賢く選びNOを突きつけないと健康も維持出来ない。美味しく安心安全な食を探す事が昔と比べると、どんどん難しくなってきている。

スパイス研究家 茶子

逃げ場のない国 震災余話 井出半句  

第十六話 屋根屋のノイローゼ

前話の番号付けを間違い、十五話のところを十六話としてしまいました。改めて十六話を掲載します。

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2011年4月6日(水)はれ サクラちらほら

屋根屋のノイローゼ

“見上げたもんだよ屋根屋のふんどし”とはフーテンの寅さんの啖呵売りの口上の一つだが、いま屋根屋がノイローゼ気味だと屋根修理を頼んだ人からの情報だ。

茨城県は今回の震災で家屋破損件数が他のどの県よりも多いのに、余り注目されていない。岩手、宮城、福島が数万戸台(流失・全壊は含まない)なのに対し、茨城は12万戸以上とダントツなのである。軟弱基盤が関係しているとの指摘もある。それにしても全国で34万戸以上の被害とは、恐ろしきマグニチュードである。

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総務省消防庁2011.6.9発表によると瓦屋根を含む建屋の一部破損戸数のトップ5は、

茨城県 126,677
福島県  63,761
栃木県  54,189
宮城県  42,949
千葉県  15,434
他の県を含む全国総数344,551

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で、屋根屋の話に戻る。

瓦が破損・落下して雨漏りしそうな屋根の修理は「2年待ち」が茨城の現状である。梅雨の季節を2回越さねばならないのだ。そのため各家では応急処置としてブルーシートをかぶせている。至る所の屋根が青い。瓦屋にあった在庫は震災でほぼ割れてしまったので在庫ゼロから12万6千軒分の生産となったわけだ。屋根屋は普段のお得意さんであるアパート所有者や建設会社からつつかれる、ありとあらゆる付近の一見さんからも頼まれる、瓦はない、約束できない、電話に出るのが怖い・・・で引きこもりになりそうだと言うのが、屋根屋に頼み込んだ前述の人の話なのだ。

屋根と塀の被害を受けた我がオヤジバンド「ヒマナスターズ」の仲間からも同様のメールが飛び交う。屋根修理は時間がかかるのでブルーシートでしのぐしかないと諦め、倒壊したブロック塀の見積をとるとウン10万から100万以上と言われた。自分で出来そうとマニュアル片手にセメントを練り始めたのが2,3人いる。彼らにメールした。「ブロック塀は何のためにあるのか考えてから再投資してはどうですか? ブロック塀があってもドロボーは入るし、外部から隠れやすいのでブロック塀の家はドロボーの「お得意さん」としてリストアップされていますよ。エコを考えれば生け垣か鉄柵でどう?」と。そうしたら「自分で出来ると思って始めたが、ブロックを高く積むのは素人では無理。困っていたところに貴君からのメールで再考した。2,3段だけ積んで後は鉄柵にする。ホームセンターで安い鉄柵を見つけた。隣は見えるが、見られることは監視にもつながるので安全でもある」との前向きな返事があった。少なくとも二人はアドバイスを聞き入れてくれた。

我が家に避難中の兄にこの話をしたら「親爺は生前〝塀で屋敷を囲うのは愚の骨頂。火事の時に消防の妨げになるし、家財の持ち出しもできない”と言って塀で囲うことを許さなかった」と。明治人はエライ!

ふんどしを屋根屋が掲げご勘弁   井出半句

井出家が賃貸していた建屋の被害(その後取り壊した)  近所の家の屋根被害とブルーシート

震災3年後の原発近くの帰宅困難地区・富岡町の家屋。地震直後の応急シートをかぶせたまま荒れ放題だ。

第十七話につづく。

ジャズライフ Olepash “Jazz Canvas”

メリハリのある美しいピアノを聴いていると気持ちがいいです。飽きることなくいつまでも聴いていられるOlepashの”Jazz Canvas”というアルバムを今週は選びました。《R.O.》

1-Vanilla Sky
2-Starfall
3-Embrace of Memories
4-Straight Ahead
5-The New Creature
6-Spring Awakening
7-Nocturnal Elegance
8-Join the Dance
9-Whispering Rain
10-Exotic Elixir
11-Paris Mood
12-Lone in Bloom

編集後記「日本のサービス」

4月に購入したコーヒーメーカーの調子が悪くなりました。コーヒーメーカーが壊れるなんて想像もしなかったのでちょっとショックでした。取説に書いてある保証の説明を読んで、所定の連絡先に故障の内容を伝えると、すぐにメールで、着払いで返送してほしいと返信がありました。郵便局にコーヒーメーカーを持って行き、それが入る箱を買って返送しました。2日後、メーカーの修理センターから修理品を宅配便で送ると電話で連絡がありました。送り返されたコーヒーメーカーは、綺麗にクリーニングされて新品のようになっていました。落としてヒビの入ったカバーも交換されていました。丁寧な仕事に感心させられました。数千円の製品のサービス対応なら新品もしくは再生品で交換すれば簡単だと思うのですが、輸送、修理と清掃にかかる人件費をかけるのは実物を調べて品質向上に役立てようとするこのメーカーのポリシーなんだなと思いました。さすが天下のT社でした。
40年前、ロスのトイザらスで買った製品が動かないので、レシートと不具合品を持ってお店に行ったら、物も見ないで何が悪いか聞いてから「交換するか返金かどちらにする?」と言われて驚いたことがあります。《R.O.》

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