雑貨屋ウィークリー1462号

雑貨屋のひとり言「サンフランシスコでのエピソード」

大谷翔平選手の日本人初のスプラッシュヒットが期待されたサンフランシスコジャイアンツの本拠地ORACLE PARK、この球場でゲームを観戦したことはないのですが、忘れられないエピソードがあります。1986年頃、仕事でサンフランシスコに行った時のことです。普段は財布に最低でも100ドル程度のキャッシュを入れていたのですが、その日に限ってキャッシュがほとんどありませんでした。サンフランシスコでタクシーに乗る予定だったのでキャッシュが必要でした。朝、ロスのエアポートに行く前に、いつものATMでキャッシュをおろそうとしたのですが、不運にもそのATMが故障していました。別のATMを探そうとしたのですが飛行機の搭乗時刻が迫っていたので、下ろせないままエアポートに向かいました。エアポートに行けば何とかなるだろうと気楽に考えていました。ところがサンフランシスコエアポートでもATMが見つからず、仕方なくそのままタクシーに乗ることにしました。乗車してしばらくしてから私は運転手に「今キャッシュを持っていなくて・・・.」と言い始めたら、タクシードライバーは急ブレーキをかけて車を停め、私に向かって「今、何を言った?」と聞くので「今、キャッシュの持ち合わせがない」と言うと「すぐに降りろ」と言われました。こうなることは予想していたので、運転手には「心配しないで、ダウンタウンのATMに行けばキャッシュを下ろせるからそこまで行ってほしい」と説明し理解してもらってことなきをえました。こんな経験は生まれて初めてでしたが、その貴重な経験をしたのがサンフランシスコのジャイアンツスタジアムの真横だったのです。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

花もよし葉桜もよし万歩計

職退いて庭にミミズの出る畑

震度5にパパの大工が褒められる

五千歩の疲れをポチに笑われる

シャンソンも演歌も俺の散歩道

(ニュースひとりよがり)

「NYダウ4万ドル突破」

今後の健闘を祈る ― 4万円株価

「政権交代夢で☐ない」

☐は「は」か「しか」か ― 立憲民主党 

「馬鹿やった昔」

一時小菅の重文施設に入居 ― 履歴書 

河合成近

龍翁余話(834)「高崎山のサル」

5月連休明けの某日、翁、久しぶりに別府へ行った。別府市が1924年(大正13年)の市政施行から今年ちょうど100年の節目を迎えたので、面白い“記念行事”はないものだろうかと、車を走らせながら市内のあちこちに目をやったが「市政施行100年祭」をかき立てるムードは一向に感じられない。そこでまず市役所を訪れた。市庁舎の入り口には確かに「別府市政100周年」のビルボード。広報課を訪ねようとしたが、受付で貰った“市政100年記念行事”のチラシを見て「ああ、こんなものか」と興味を失い、広報課行きを諦めた。

「ああ、こんなものか」は失礼だが、将棋の藤井聡太(名人)×豊島將之(9段)による「第82期名人戦・第4局」(5月18日・19日)、及び「別府市と将棋の100年パネル展」、「別府市長杯小中学生将棋大会」「外国人・初心者向け将棋教室」など、やたら“将棋”が多い。ほかに「グルメフェア」もあったが、翁は将棋もグルメもあまり興味がないので、「別府市政100周年」の取材を断念、ドライブの目的を(急遽)隣接する『高崎山のサル』へと切り替えた――その前に『ラクテンチ』に立ち寄った。約35年ぶりである。

『ラクテンチ』(楽天地)は別府温泉中心部の繁華街・流川通りの山側(立石山の中腹)にある九州最古の遊園地(1929年、昭和4年創業)。ラクテンチの下駅(雲泉駅)でチケット(入園券・ケーブルカー往復乗車券)大人1300円を買い、ケーブルカーへ。このケーブルカーの運用は遊園地創業と同時期だから95年の歴史がある。ラクテンチの上駅(乙原駅)までの長さ280mを5分かけて上がる。30度の急勾配、高所恐怖症の翁は足がムズムズ、眼下の線路は見られず遠くの別府市街や別府湾を眺めるだけ。しかし、それは実にナイス・ビュー(いい眺め)だった。(ちょっと宣伝臭くなるが)遊園地には現在“フラワー観覧車”、“ジェットコースター”、”モノレール“、”ゴーカート“のほか“ダイバーシューター”(水鉄砲で的を当てる)、“ウオーターパレード”(花畑の周りを水の流れに乗って)、“ジャンプライド”(本物のバイクでジャンプ)、“ジュラシックランド”(ジープで恐竜の世界へ)、“空飛ぶそうさん”(模型のぞうに乗って空を舞う)、アストロファイター“(飛行機の操縦を疑似体験)、”スーパーチェア“(空中ブランコ)、そして名物”アヒルのレース“、勿論、温泉の都・別府だから温泉や足湯も楽しめる。ほかに休憩所や研修所、食事処も・・・

さて――別府市と大分市の市境に跨る標高628mの高崎山、その麓に野生のニホンザルを間近に観ることが出来る有名な自然動物園がある。チケット(大人520円+モノレール料金110円)を買ってモノレール(“さるっこレール”とも言う)に乗り、約4分で“サルの寄せ場”に着く。降りると、子ザルたちが観光客の足元までやって来て観光客を出迎える。あまり動物好きではない翁ですら、つい顔がほころぶ。“寄せ場”では、女性スタッフがマイクで説明に忙しい。聞いていると「当初、サルの軍団は1000頭を超えるA群だけだったが1959年(昭和34年)に分裂してB群が誕生、1964年(昭和39年)にA群が再び分裂してC群が出来た。そしてA群は2002年(平成14年)に遂に姿を消し、現在はB群とC群になった。今年の4月現在ではB群643頭、C群279頭、合計922頭が“寄せ場”に出現している。“寄せ場”に集まるサルたちは、普段は比較的少ないが、“エサ撒き時間”になると、どこからともなく大勢が“寄せ場”に姿を現す。間もなく“エサ撒き時間”で~す」・・・なるほど、集まって来るわ、来るわ。エサ撒きのお兄さんがサルならぬザルから小麦を掴み、それをばら撒くと集まって来たサルたちは懸命に小麦を拾う。小麦のエサを撒くのは30分間隔、1日に午前と午後の1回ずつ芋のエサを撒く。おおむね午前がC群、午後がB群だそうだ。翁が訪問したのは午後だから、目の前に群がっているサルたちはB群だろう。サルたちがエサを漁っている間、中央の切株の上に座ったままでいるリーダー(オオムギ)は悠然としていて、まさに”ボスザル“の名にふさわしい貫禄。

ところで、エサ・タイムの後、たまたま翁の近くで毛づくろい(ノミ取り?)をしているサル親子?を見たら、何と手の白い親ザルがいた。翁は初めて見た。そこで説明嬢に訊いたら「白化(はくか)と呼ばれ、色素が抜けてその部分が白くなる現象で、多分遺伝でしょう」とのこと。”白化“のサルは手ばかりではなく背中にも現れているサルもいるとかで「高崎山では非常に珍しい現象」だそうだ。

山中をドライブしている時に遭遇する猿どもは粗暴で憎たらしいが『高崎山のサル』は顔を近づけたり触ろうとしない限りおとなしいサルたちばかり。特に子ザルは可愛らしい。翁の近くにいた老夫婦の奥さんが呟いた「サルを飼いたいわ」。確かにここのサルは、人に優しさを抱かせる“ペットにしたいサル”だった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「複雑な気持ち」

自分が住む町の商店街や電気屋さん、ガス屋さんとは日頃から馴染みになっておくといろいろ参考になる情報が入る。安全は当たり前だと思っていた頃の状況とは変わり日本も物騒になってきている。だからこそ昔のように地域の人とのコミュニケーションや助け合いが大事なのだと思うこの頃、、、、

先日、突然、給湯器が壊れて以前、修理をお願いした人がすぐに来てくれて新しいものと交換する事になった。それまで給湯器が使えないと不便なので応急処置をしてくれて助かった。ところが給湯器が新しくなった途端、今度は台所のガスコンロが壊れた。ここのガス屋さんも古くからのお付き合いで交換はスムーズに出来た。ガスコンロが新しくなったら今度はフードレンジも気になって町の電気屋さんに連絡をしたら仕事の合間に立ち寄っていろいろ見てくれた。結果、今の所は問題ないのでしばらくこのまま使う事になった。その時にセキュリティーカメラやテレビドアホンの事を聞いたら日本製の方が安全だとアドバイスしてくれた。以前から言われていた外国製の製品の安全問題はあったようだ。今は殆どの家でテレビドアホンは付けているらしい。セキュリティーカメラの設置も増えているのだそうだ。そのお陰で最近は窃盗や強盗犯も早く捕まえられるようになってきているようだ。

そして昨日、家の近くのお米屋さんにお米を買いに行ったら近所の葬儀屋さんの話題になった。昨年から話には聞いていたけれど赤い国の資本が東京23区の火葬場を買いまくっているという話は本当だった。我が家の近くの葬儀屋さんも4つほど買われたそうだ。安倍晋三元首相が荼毘に付された時の桐ケ谷斎場もすでに赤い国の資本になっていたそうだ。土地や水資源、食料、タワーマンションそして日本の知財、人まで買えるものは何でも買っていく。買えないものは盗んでも奪っていく。そういう盗賊のような国があるという事を日本人は知らなすぎる。

それにしても人生の最後の締めくくりの場を赤い国にお任せする気にはなれない。葬儀というセレモニーを通して親族の情報や土地や家の情報の管理も大丈夫だろうかと、、、

何とも複雑な気持ちになる。早く法律を作って日本人の安心、安全な暮らしが出来るようにと祈りつつ、、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Gary Alesbrook “The Stories We Tell Ourselves”

今週も初めて紹介するアーティストです。ボストンで生まれ育ったトランぺッターGary Alesbrookです。ジャズらしい爽快で心地よい響きがとてもいいと思います。歩いて30分ほどのところにあるお店までこのアルバムを聴きながら行きました。新調したスニーカーの効果も加わり快適に歩けました。《R.O.》

1-For Louis
2-On My Way
3-Key Lime Pie (feat. Elliott Cole)
4-Going Home (feat. Phoebe Jane)
5-Anna
6-Fiddlesticks
7-Precious One (feat. Raul Midon)
8-Fallen Star (feat. Phil King)
9-Just One More Thing
10-My First Love (feat. Elliott Cole & Victoria Klewin)
11-Last Orders

編集後記「リコール対応」

先日、ヨドバシカメラからダイレクトメールが届きました。新製品か何かを売り込むためのメールだろうと思いながら手紙を読みました。

それは12年前に購入したT社製ノートパソコンのACアダプタのリコールに関する内容でした。シリアルナンバーを確認して該当していれば交換するので連絡してほしいというものでした。12年前のノートPCの性能が陳腐化していてどうしようかと思っていたのでアダプターだけ交換してもどうかと思ったのですが、新しいものと交換していただきました。

ここで感心させられるのはメーカーの対応です。そのまま放っておいても気にもならないのですが、ほんのわずかな火災の危険性でも交換させてもらうという対応は誠実で素晴らしいと思います。どこかの国のEV車用のバッテリーなどは発火して火災を起こしたのに自社のバッテリーのせいではないと言い張り、まともに調べようとしなかった会社とは天と地ほどの違いがあります。《R.O.》

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