雑貨屋のひとり言「幼児の事故は気配りと愛情の不足」
父親が2歳児の子を保育園に入れたと思い違いして車の中に置きっぱなしにしたために、死亡させるという悲しく残酷な事故がおきました。父親がぼーっとしてなければこんな悲劇は起きなかったでしょうが、保育園はその子が登園していないことを家族に連絡しなかったことにも大きな問題があります。登園してくるはずの子供が連絡もなしに来ないのは何か問題があったからだと気がつくべきです。気づいていたのにそれをしなかった、無視したわけです。そういうスタッフがいる施設があるのは驚きです。こんな人たちがいる施設は小さな子供の命を預かる仕事をする資格はないと思います。最近、よく発生する幼稚園での事故はこういう仕事に携わるスタッフに気配りという愛情が足りないことに起因しているような気がします。かつて孫のKちゃんを保育園に預けていました。そして私たちが保育園にKちゃんの送り迎えをするたびに保育園のスタッフのきめ細かさや気配りが伝わってきました。最近ニュースで耳にする園児の事故が起こる幼稚園や保育園がなぜ存在するのか理解できません。《R.O.》
川柳(東京・成近)
( 川 柳 )
小銭入れカードの束に見下ろされ
日々の汗金の成る木が見て育ち
カネに縁ないが医者にも用がない
カネに躓き友情が転んでる
国債の山 諭吉から栄一へ
(ニュースひとりよがり)
「会談」
支持率下落を慰め合った —日韓首脳
「定年延長」
原発もかい —サラリーマン
「大森和樹監督死去」
諸行無常 —ゴジラ
河合成近
龍翁余話(756)「勤労感謝の日」
今年も残すところ、あとわずか。11月23日は年内最後の国民の祝日『勤労感謝の日』――
このことは2年前(2020年)のこの時期にも書いたが『勤労感謝の日』は1948年(昭和23年)に制定されたもので「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う」ことを趣旨としている。ほとんどの高齢者が知っているように、日本は古くから天皇が新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する『新嘗祭(にいなめさい)』と言う皇室祭祀が行なわれていた。これを明治新政府は1874年(明治7年)に「11月23日を新嘗祭(祭祀・休日)」として固定した。今は“皇室祭祀“は別だが「勤労を尊び、豊作を祝う」と言う『新嘗祭』の主旨は150年近く経った現在でも継続していることになる。
2年前に書いた『勤労感謝の日』の一部を抜粋する。【振り返るに翁、現役の頃、自分が働くことは“普通”のこと(当たり前のこと)で、格別に“尊い”と思ったことは無いので『勤労感謝の日』だからと言って特別な感慨は持っていなかった。それでも仕事を与えてくれていた支援者(クライアント)や、その仕事を成すための協力者(社員、出演者及び外部スタッフ、取材先の人々)に対しては”感謝“の気持ちを忘れないようにしていた。若い時は自分(個人)及び周辺(会社業務)のことで喜怒哀楽の日々を繰り返していたが、歳を重ねるごとに少しずつ”社会的相互作用“(直接的な関わりばかりでなく、間接的にも自分との関係性が存在するであろう人や事象)に目が向くようになり”感謝“の幅が広がって行った】――
70歳で現役を退き、社会との関わりが少なくなると己れの足跡を振り返ることが多くなる。苦しかったことが多かったように思うが、少しは楽しいこともあったように思う。仕事の内容で不満足なことが多かったように思うが、少しは満足出来る成果もあったように思う。そのように、少しは自分史に光を当てなければ、翁を支えてくれた多くの“感謝”(人々)に申し訳ないではないか、と勝手に思うのである。
振り返れば、翁の現役時代はよく働いた、と言うより、よく動き回った。こんなエピソードがある。某テレビ局のドキュメンタリー番組『これがハーレムだ』の製作のためニューヨークで約1ヵ月の長期取材(撮影)を行なった時のこと、日本からは翁1人。現地のコーディネート会社に協力して貰って演出(翁)のアシスタントのほかカメラマン・ビデオエンジニア・録音マン・照明マンなど“現地のフリーランス・スタッフ”を雇った。翁が宿泊するホテルでの面接の際、彼らは翁に「1日の労働時間」を問うた。翁は答えた「私の仕事に1日何時間と言う労働時間は無い。私が君たちに“仕事開始”を告げ、“仕事終了”を告げるまでが1日の労働時間だ。それが日本の映像製作会社の仕事スタイルだ」。それを聞いた彼らは(最初は)面食らっている様子だったが(渋々)了承して契約書にサインした。途中でリタイアする奴がいるかも知れない、と危惧していたが、幸いにも誰一人、脱落者は出なかった。それどころか、翁と彼らの間には次第に(極めて日本的な)信頼関係が生まれ、いい仕事をしてくれた。勿論、彼らには感謝いっぱい。(ちなみに、彼らとの付き合いは、数年後も続いた。)
それにしても翁のような荒っぽい“人使い”や“働き方”も、当時(1980年代)だったから出来たようなものの20世紀末から現在にいたっては全く通用しない“働き方”であろう。いや、当時でも「日本人の“働きバチ”ぶりは、度が過ぎている」と(海外から)批判された時代であった。しかし、今はどうだろうか?日本人は本当に“働き過ぎ”だろうか?
そこで翁、OECD(経済協力開発機構)が公表している「世界の労働時間ランキング・日本の労働時間は何位?」を調べてみた。すると1位メキシコ、2位コスタリカ、3位韓国、4位ロシア、5位ギリシャ・・・11位アメリカ、そして日本は22位。G7と呼ばれる世界の主要先進国の中でもフランス、アメリカ、イギリス、ドイツに次いで4番目(以下、イタリア、カナダ)――いまや日本人は、けっして“働きバチ”ではないことが分かる。
2020年に入り、“チャイナ・ウイルス”(翁は新型コロナウイルスを、こう呼んでいる)の影響で、多くの会社が”働き方“を見直す必要に迫られた。在宅勤務やフレックスタイム(従業員が日々の始業時間・終業時間を自身で決めて働くことが出来る制度)を導入した。
その結果(ある調査会社の調査によると)仕事の生産性が上がった人は18.5%、下がった人は32%と言う結果が出た。「通勤ラッシュからのストレスは解消されるが、仕事とプライベートの区切りがつけにくい」とか「何のために働いているのかの初歩的な疑問、悩みに陥った」などの声も聞かれるようになった。
「何のために働くのか」について厚労省の最新データを見ると「お金を得るために働く」が53.4%(人間は生きるために食う、食うために働く、欲しい物を手に入れるために働く、家族を養うために働く、子どもの将来を期待してお金を貯める・・・当然の理由だろう)、「生き甲斐を見つけるために働く」が18.4%(精神的充足感を得たいと言う意味だろうか?)、「社会の1員として務めを果たすために働く」が14.2%(仕事そのものが社会に役立ち、加えて納税義務を果たすと言う意味だろうか?)「自己開発のために働く」が9.0%(ある特定の分野の知識やスキルを身につけるために働くと言う意味だろうか?)・・・
理由はいろいろあるが、とにかく「勤労」は尊い。「働く」ことは単に金を得るばかりでなく、人間関係の幅が広がり、それによって己れを磨き(磨かれ)、社会規範を重んじる人間へと成長する。翁、己れの過去を振り返るに「金」「人間関係の広がり」「自己研鑽」などが不充分であることの悔いはあるものの「元気で働くことが出来た」ことへの喜びと感謝の心を新たにする『勤労感謝の日』である・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「米国の現状」
この秋から日本は入国制限が緩和して外国から日本を訪れる人が、だいぶ増えた。日本は観光で訪れたい国の1番に選ばれるくらい人気があるのだそうだ。
米国に住む私の友人も、やっと日本を訪れる事が出来ると先月はロングビーチ(LA)とユタ州から、そして今月はLAから友人が日本にやってきた。久々に会う友人達から今のアメリカの状況を聞いてみると治安の問題、物価上昇の問題とあまりいい話は聞こえてこない。先日もスカイプ通話でサンマ一匹が12ドルもしていたと聞いてびっくりした。ランチの値段も倍になっている所も多いらしく外食を控える人が多くなると当然飲食店のビジネスにも影響する。友人の会社も出社は週1日で今も自宅で仕事をしているらしい。
その上、今深刻な問題として麻薬の問題が酷くなってきているらしい。カリフォルニアの南でメキシコと国境を接する所で壁が壊されてから続々違法移民が中南米から入ってきていて、それに伴って合成麻薬フェンタニルが持ち込まれているのだそうだ。その麻薬はヘロインの50倍、モルヒネの100倍強いそうで昨年だけで10万人の若者が死んでいるというのだ。その為に学校に拮抗薬を常備しているのだそうだ。何と2021年は10万人の若者が麻薬で命を落としているらしい。その恐ろしいフェンタニルという麻薬がお菓子やキャンディーに加工され、それを知らずに口にするという事件も発生しているのだとか、、、、
米国に行けば仕事があると信じ来てはみたものの仕事に就けない不法移民の人が町に溢れかえれば当然、犯罪に走り麻薬の売買に手を染め自らも荒廃していくわけだ。不法移民の数は昨年だけでも165,9万人が米国に入り込んでいる。一体誰が何の目的でこの破壊的な事態の後押しをしているのだろう、、、、
そして、もともとの麻薬の製造国は、あの赤い国だと米国政府は考えている。この流行り病の出所もそうだ。悪質なフェンタニルの蔓延は米国に向けられた『アヘン戦争』だとも誰かが言っていた。暗号化されたメッセージアプリやビットコインなどの仮想通貨の普及も、こうした麻薬取引の温床になっているらしい。
赤い国からのフェンタニルの流入は、オバマ政権時代から問題視されていたそうだが政府としては動かなかった。初めてこの問題を口にしたのは前大統領のトランプさんだった。
バイデン政権の元、仮想通貨でウクライナに多額の資金援助をしてきた事は最近になって知った。その仮想通貨の会社FTXが最近破産申告したとかで大騒ぎになっている。仮想通貨はマネーロンダリン(洗浄資金)の温床にもなっているとかで今後、お金の流れが、どこまで追求出来るのかが焦点になってきそうだ。
来月の中頃はハワイから友人が来る。彼女からハワイの現状を聞く事になると思うけれど、何だか明るい話題は期待出来そうもない。
スパイス研究家 茶子
ジャズライフ Anna Greta “Nightjar in the Northern Sky”
ピアノ、ギター、サックス、トランペット、ボーカル・・無限にあるジャズの中から自分の好みの音を探し出すのは実に楽しく面白いことです。好みの音は何度でも聴きたくなるということです。見つけた素晴らしいアルバムを紹介していると同時に自分のデータベースを作っているということになります。アイスランド出身の彼女の歌は丁寧で聴きやすく、癒されます。《R.O.》
Anna Greta “Nightjar in the Northern Sky”
01-Nightjar in the Northern Sky 4:49
02-Ray of Sun 4:43
03-Sleepless 4:34
04-The Tunnel 3:06
05-Blue Streams 4:26
06-Mountain 4:25
07-Falling Down 3:08
08-Like a River 3:17
09-Home 3:25
10-Waiting Never Ends 5:16
11-Guide the Way 3:04
12-Carry Me Across the Sky 4:06
編集後記「音声でメモを書く」
今週はスマホでメモを取るアイデアです。音声をスマホにテキストに変換してメモするという方法があります。スマホのメモアプリで右下にあるマイクのボタンを押して、スマホに向かって話しかけると喋った言葉をそのままテキストに変換してくれます。改行したい場合は「改行」と言えば改行されますし、文章の終わりで「まる」と言えば句点がつきます。かなり正確にテキスト化されます。これには驚かされると思います。日本語だけでなく(切り替えで)英語でもできます。メールもこの方法を使って文章を作成して送信することができます。慣れればスマホの小さな画面とにらめっこしながらタイプするより簡単にできます。ある商品の販売価格を何店かのお店を見て回って調べるのに便利でした。《R.O.》
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