雑貨屋のひとり言「回復しました」
長男ファミリーに続き、長女ファミリーがオミクロン株に感染したために自宅自粛で外出できない日々が続きましたが、先週普通の生活に戻ることができました。その間、気を揉んで落ち着かない日々を過ごした私たちはホッとしています。感染で重症化している方がたくさんおられるようですが、一日も早い回復をお祈りしています。どんなに大人が注意をしていても小さな子供がいる家庭はリスクが高いと思います。相変わらず飲食店の規制に重点が置かれていますが小さな子供たちの感染をどう防ぐかをもっとまじめに考えるべきではないでしょうか?《R.O.》
川柳(東京・成近)
(川 柳)
パリコレのドレス モデルが着ればこそ
ブランドの街で清楚が振り向かれ
ローン完済ガタピシ家も関節も
クローンにいつかは神の罰ゲーム
イロハ歌知らぬカタカナ語が溢れ
( ニュースひとりよがり)
「切れそう」
ウクライナのところで −五つの輪
「最後の一投」
真ん中に金色のストーンを−カーリング日本チーム
「高木美帆・小林陵侑選手」
私たちの生まれ変わりかしら −キンさん・ギンさん
河合成近
龍翁余話(718)「呆れた元首相らの老害ぶり」
19世紀末から20世紀初頭にかけて米英の兵士たちに歌われた【老兵は死なず、ただ去り行くのみ(消え去るのみ)】と言う“兵隊歌”があったそうだ。翁はこの歌を知らなかったのだが、朝鮮戦争(1950年6月25日~1953年7月27日)の最中、戦略・戦術に関する意見の対立でトルーマン大統領(第33代)から解任されたマッカーサー(陸軍元帥、連合国軍最高司令官)が、1951年4月19日、ワシントンDCの上下院合同会議に出席し、そこで彼が退任演説をした際“兵隊歌”のフレーズを引用して「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」と述べ(この言葉が)有名になった、と言う。意味は「兵士は老いてなお生き続けることは出来るが、いつまでも自分たちが成し遂げた“功績”や“名誉”にしがみつくのではなく、潔く後進に道を譲り、表舞台を去ることが“美学”である」と翁は解釈している。
“美学”と言うほどではないが翁が70歳で現役を退く時、肝に銘じた”自戒の念“がある。それは「自分の過去の経験をひけらかして余計な口出しをせず、後輩たちの進路(経営戦略・戦術・やる気)を邪魔しないこと、つまり”老害“にならないこと」であった。このように”老害“とは「政治や企業など組織の中で、自分の経験を盾に幅を利かせ、周囲に迷惑を及ぼす人間(特に年配者)」を言う。彼らは、常に自分の考えこそが正しいと信じ込み、自分の価値観を他人や世の中に押し付けようとする。また彼らは(滑稽なほど)プライドが高く、失敗や失言をしても他人に責任を転嫁し屁理屈をこねて謝罪を回避するのが“老害者”の特徴である。要するに「他人や世の中に害をもたらすことに気づかないで、自己主張をする人間」を(翁は)“老害者”と呼んでいる。
さて最近、翁は『元首相らの老害ぶり』に呆れたり怒ったりしている。それは小泉純一郎、細川護熙、鳩山由紀夫、菅直人、村山富市の5人の首相経験者たちによる欧州連合(EU)欧州委員会に宛てた”脱原発を求めた書簡“「東京電力福島第1原発事故の影響で多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる」と誤った記述をした“風評書簡”に対してである。(新聞報道を参考にして話をまとめると――)EU欧州委員会が提唱している脱炭素構想(二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を抑える運動)、すなわち原発と天然ガスに対する継続的な投資を促すことで脱炭素と安定電源確保の両立を図る狙いがあると言われているが、いずれにしてもこれは最終的には欧州議会で決定することであって、他国の人間が口ばしをはさむ(要らぬお節介をやく)問題ではないのに、小泉ら元首相5人は何を血迷ったか「投資分類から原発を除外するよう」欧州委に書簡を送った。その書簡の中に「福島の多くの子どもたちが甲状腺がんで苦しんでいる」などと、一国の宰相を務めた連中が、科学的知見のない“当てずっぽう記述”を発したこと、これは絶対に看過出来ない。
福島県の県民健康調査検討委員会や、原子放射線の影響に関する国連科学委員会などは、「福島県の子どもたちの甲状腺がんについて放射線被曝(ひばく)との関連は認められない」としている。元首相らの(福島県の子どもたちへの差別や偏見を招きかねない)妄言は翁個人が呆れたり怒ったりする程度のレベルではなく、この国辱的言動は万死に値する。
福島県が怒っているだけでなく政府としても岸田首相や高市政調会長も「適切でない」と批判し、山口壮環境大臣が「福島県の子どもたちに放射線による健康被害が生じていると言う、いわれのない差別や偏見を助長する風評被害をもたらしたことは極めて遺憾である」と(5人に対し)抗議文書を出した。当然であろう。元首相の5人の老害者たちは自分たちの過ちを認め、直ちに謝罪すべきだが、2月20日現在、その形跡はない。前述のように老害者は(独りよがりの)プライドが高く、常に自分の考えが正しいと思い込む“病人”だから、これから先も己れの非を認め謝罪することはあるまい。だが、何らかの形で彼らに制裁を加えなければ、福島の風評被害だけでなく国家の権威が失われかねない。
以下、5人の元首相に対する寸評は(まさに)翁の独断と偏見であることをお断りしておく。
小泉純一郎――「改革なくして成長なし」のワンフレーズで郵政民営化など改革路線を突っ走ったが、結果は貧困と格差の惨憺たる状況に国民を追い込んだのが(小泉・竹中平蔵コンビの)「小泉改革」、その罪は重い。細川護煕――新党ブームを起こしただけで何も出来ずに260日で退陣、所詮は“お飾り殿様”でしかなかった。鳩山由紀夫――彼の構想・発言は「突発的・独断的・空想的」で最終的には「思いつき発言男」と酷評。
菅直人――尖閣諸島で中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりした後処理の不手際もさることながら東日本大震災(戦後最悪の国難)になすすべもなく多くの国民が怒りの矛先を菅内閣に向けた記憶はまだ生々しい。細川・鳩山と並んで菅直人も本来、首相の器ではなく“無能宰相”の1人だった。村山富市――翁は左翼系の人間は大嫌いだが、村山は翁の同県(大分県)人だし、高齢(今年97歳>)だから悪口は言いたくない。むしろ首相在任中、彼は自衛隊の合憲を主張し、従来の社会党の反安保・反米・国歌国旗反対を抑え、国論統一の幅を広げてくれたことは“天晴れ”。だが、お人好しの村山、小泉らにおだてられたか、事の真偽も分からず、名前だけを貸したか、朽ちたか、つまり何故“老害仲間”になったか、残念で仕方ない。
数えきれないほど多くの命が奪われ日本国民に甚大な苦痛と被害をもたらした東日本大震災は、間もなく(3月11日)11年目を迎える。復興の槌音は鳴り響き、確実に復興の光は見えているが、今もなお苦しみと悲しみに暮れている被災地の方々は多い。我々国民は一様に被災者に心を寄せなければならないのに、いやしくも国の宰相を務めた連中が“風評被害”の元凶(老害人間)に成り下がったことは、許せない。この5人だけでなく最近、“老害”になりかけている“長老たち”もいる。翁は安倍・麻生・二階らに警告する「私欲に溺れず、出しゃばりを止め、大局的に国益を考え、政局安定のための“陰の支援者”たれ」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「謎解き」
普段TVを見ない私だけれど最近日本のTVのニュースも見るようになった。それはネットで現場から発信されてくるニュースや私の海外にいる友人、また私が個人的に信頼しているジャーナリストや経済、政治、防衛に詳しい方々のネットから発信されている情報がだいぶTVと食い違っているからだ。以前はTVに出て発言していた人も今のメディアを動かしている中枢の人の考えにそぐわなければ出さない。むしろ事実を言われると、まずいとばかり出さなくなる。だから自分で動画を立ち上げて発信しているので、かなり詳しいニュースや情報が聞ける。まして現場で状況を把握し分析しているので納得出来る。
それに比べてメインストリームのTVはどこのチャンネルを見ても同じニュースを流し同じニュースの解説、意見しか聞けない。相変わらずニュースの切り取りや削除を今もやっている。だから部分的な事しかわからないので抜け落ちた白い部分をパッチワーク作業していかないと何だかチンプンカンプンだ。今日本のTVは中国の冬季オリンピックと感染者が何人でロシアがウクライナを攻めて第3次世界大戦が勃発すると煽っているニュースばかりが目立つ。これに関してもネットでは違う見方をしている人もいる。同じようなTVのニュースのその裏で今何が起きているのだろうと思っていたら、中国で日本人がそれも2か月前にスパイ容疑で拘束されているというニュースが今頃飛び込んできた。中国の冬季オリンピック開催の前に日本政府は気を使って隠してきたのだろうか、、、、今も16人ぐらいだか日本人が拘束されているらしいのだけれど、どんな容疑でどのように裁判が行われて、どのように扱われているか一切報道が無い。何年か前に新聞の片隅に小さく中国から温泉開発をしたいので地層を調べて欲しいと招かれて日本人が拘束されたという記事を見て以来、何も進展はなく70代の男性は拘束中に亡くなり確か一人昨年解放されたというニュースは聞いたのを覚えている。いずれも詳しい情報は一切無い。それで経済と政治は違うので切り離して考えましょうというのは、どうかと思う。今回、あまり盛り上がっていない冬季オリンピックを見ていても、いろいろな問題が垣間見える。スポーツ選手達は拘束されるとまずいので帰国するまでは何があったのか言えないだろうけれど帰国したらいろいろ語る選手は出てくるのではないかと思う。
日本人と違って他の国の選手は黙っていないし主義主張を訴える力がある。
スパイス研究家 茶子
ジャズライフ Akiko “Words” 「DACを体験」
Amazon Music HD音源を楽しんでいます。スマホで24bit 48KHzまでは再生できるのでそれなりに良い音で聴けていると思います。しかしそれ以上のハイレゾ音源は再生できません。DAC(Digital Analog Converter)を通して違いを確かめてみたくなりました。予算を決めて自分が使う条件に合うDACの検討をしました。室内だけで聴くので据え置きタイプであること、PCまたはiPhone/iPadに繋げること、アンプをドライブしてスピーカーで聴けること、そして評判のいい製品であることを条件に探しました。この製品分野では中国製が台頭していて優れた製品がたくさんあります。ただサービス面での不安を感じさせる評価があったのが気になりました。検討の結果イギリスのブランドで主にヘッドホン・オーディオの開発を手掛けているiFi社のZEN DACという製品を選びました。ハイスペックなのにコストを抑えた設計で私達にはありがたい製品です。評価も高かったのでそれに決めました。ワクワクしながら大阪駅前のヨドバシカメラに行き買いました。アイキャッチの写真のようにユニークなデザインも気に入っています。
入力はUSB3.0でそこから電源も供給されます。出力は3タイプあり、バランス、アンバランスそしてRCA出力があります。バランス出力はRchとLchが完全に分離されるので音が改善されるらしいので次の機会に試そうと思います。今はRCA出力をアンプにつないでいます。音は定量的に評価しにくいのですが、低音から高音までとても素直でダイナミックな音が楽しめます。Truebassという機能が低音をさらにしっかりした音にしてくれます。音量と電源供給の余裕度を考えるとiPadが一番相性がいいと思います。ヘッドホンならもっと細かい音の違いを感じ取れると思います。私の耳ではこれ以上のものを望む必要はないと思いました。(音を追及し始めるとオーディオ沼にはまるからです。)ようやくハイレゾ音源で楽曲を聴けるようになったので、これまでとは違った聴き方、楽しみ方ができます。楽曲の魅力がグンと上がるので、ジャズだけでなくクラシック、ポップ、リラクゼーションも聴くようになりました。これまで雑貨屋で紹介したジャズアルバムをハイレゾ音源で聴きなおす楽しみもできました。
このコーナーでPianoに次いで紹介数が多いのがボーカルジャズです。ボーカルのCDアルバムがレンタルしやすかったこともありますが魅力のあるアーティストが多くポピュラーだからだと思います。今週はボーカルジャズを紹介します。これまでに2回登場(763号、727号)している日本人ジャズシンガーAkikoのアルバム”Words”です。彼女の魅力的な歌声とピアノのハーモニーが素晴らしいアルバムでハイレゾで聴くのにピッタリだと思います。冬季オリンピックで圧倒的な強さのノールウェーで録音されたデビュー15周年記念のアルバムです。《R.O.》
Akiko “Words”
01. プア・バタフライ
02. オール・オブ・マイ・ワールド
03. ノルウェーの森
04. ホワット・イズ・イット (ポエトリー・リーディング)
05. イット (ポエトリー・リーディング)
06. アイ・ミス・ユー
07. イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン
08. ワーズ (ポエトリー・リーディング)
09. ナイーマ
10. ジ・オンリー・ワーズ
編集後記「実質実効為替レート」
ドルが115円で円安になっています。この数値は名目実効為替レートで、この水準なら数年前にもありました。この数字だけ見ると円安になってるなあというだけですが、円の総合的な実力(通貨の相対的な競争力)とされる物価上昇率を加味した実質実効為替レートで見ると67.55となっています。これは50年前(1972年)のレートと同じ水準です。1995年の150のピークと比べ半分以下の実力です。かつて私たちが海外旅行をしたとき、物価が安いと感じていた国に、今行くと私たち日本人はずいぶん高く感じると思います。それは当時、現地の人の所得が低く物価も安かったのが、いつのまにか所得が伸び、物価も上がっているからです。その反対に日本は所得は増えず、物価も上がってなかったので、世界中から来た外国人にとっては日本はとても物価が安い国ということになります。訪日客が多かったのはこのせいだったのなら手放しで喜べないですね。《R.O.》
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