雑貨屋ウィークリー1486号

雑貨屋のひとり言「死神」

JR伊丹駅前に奥出雲の美味しいそば処があります。蕎麦は文句なしに美味しいです。蕎麦を待っている間、店内を見渡して壁に貼ってあるお酒の紹介を見て目に止まったのが奇妙なお酒の名前です。その名は「死神」です。そこには「日本一縁起の悪いお酒」とありました。ハロウィーンの演出なのかと思いました。味については「強い甘味の中にスッキリとした切れを感じさせます」と書かれてありました。「日本一縁起の悪いお酒」をどんな人が注文するのか、お店の方に聞こうとしたのですが聞きそびれたので、ネットで調べてみました。島根県邑南町(おおなんちょう)にある加茂福酒造で造られているお酒で年に一升瓶にして約6000本しか造られない貴重な銘柄です。蔵元が1985年に酒造りに携わるようになったのですが、1988年に杜氏が退職してから杜氏が毎年変わる状況が続き、1995年から杜氏に頼らない酒造りをはじめ、鑑評会で金賞を取ることを目指し、金賞を6年連続で受賞するまでになったそうです。こんなことを知ってしまったのでいつか飲んでみたいと思っています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

金木犀散って和子の一周忌

(庭誉桂花和光大師−和子の戒名 桂花は金木犀の別名)

笑ってる妻の遺影に励まされ

庭の花こんなに減って一周忌

天国で元気でいるかオイ和子

入院はパソコンでした俺元気

(ニュースひとりよがり)

「選挙結果」

うはうは — 国民民主

複雑  ー 日本国民

「公明党代表落選、議席減」

ソウカガッカリ — 創価学会

 「自転車スマホ厳罰化」

持ったら乗るな、乗るなら持つな — 警視庁

河合成近

龍翁余話(858)「119番の日」

11月9日は『119番の日』――消防庁では「消防に対する正しい理解と認識を深めるとともに、防火意識の高揚、地域ぐるみの防災体制の確立に資することを目的に」1987年(昭和62年)に11月9日を「119番の日」と決めた。ところが翁は「この趣意文は、いささか欠落があり正しい表現ではない」と思う。では翁が言う“正しい表現”とは――(冒頭の)「消防に対する理解と認識」を「消火・救助活動と救急・救助活動に対する理解と認識」にすべきである、と言うのが翁の主張である。何故なら、消防庁の役割には「大規模災害に備え、消防活動と救急活動の充実強化」がある。つまり消防庁の仕事は大別して「消火・救助活動」と「救急・救助活動」の2つがあり、更に具体的に言うなら「消防士は、火災や事故、災害などから地域住民の安全を守る役割を担い、住民(国民)に直結する活躍場面としては、主に火災に対しての消火活動や救助、負傷者の搬送と応急処置、病気、交通事故、山岳事故などの現場での人命救助を行なう」とされている。要するに消防庁には「消防士」と「救急救命士」がいて互いに連携しながら「消火・救助活動」と「救急・救助活動」を行なっている――故に、翁は「119番の日」の趣旨を「消火・救助活動と救急・救助活動に対する理解と認識」にしたいのである。もっとも消防庁としては“消防”とは消防士と救急救命士を含むことを当然と考えているので“消防”と一括りにしたのだろうが、一般国民は“消防”と言えば「消防士」だけと思い込むだろう。それはともかく――

ご承知の通り「消防士(消防官)」は地方公務員であり、各自治体に消防隊員として所属、その「消防士」になるには、採用試験に合格し災害現場での職務を遂行するための訓練を行なう。「消防士」と言う職業は特殊性が高く、一般的な公務員試験とは異なる受験資格が設けられており、その資格取得が絶対条件である。一方「救急救命士」は1991年(平成3年)に「救急救命士法」の成立に伴い国家資格者となる。厚生労働大臣の免許を取得し、医師の指示のもとに救急措置を行なうことを業務とし「その救急救命措置は、病院または診療所に搬送されるまでの間に当該重度傷病者の症状の著しい悪化を防止し、またはその生命の危険を回避するために必要な措置を行なう」と規定されている。これまで、救急車内での医療行為は止血や人工呼吸などの応急措置に限定されていたが、事故の現場から医療機関までの間、手遅れになるケースも多かったので(前述の)「救急救命士法」によって

より多くの措置を行なうことが出来るようになった。具体的には、救急車に乗って現場に駆けつけ、傷病者が病院に搬送されるまでの間、医師からの指示を受け、家族からの同意を得た上であれば、医療器具を用いた気道確保や輸血、薬剤投与といった高度な救命処置を行なうことも認められている。当然、その医療行為の資格取得が必要である。

言うまでもなく誰もが、いつ、どこで『119番』のお世話になるか分からない。一刻一秒を争う消火活動や救急・救助活動の始動のために『119番』通報は重要なものである。 『119番』通報の受信は、管轄する消防本部の指令室や消防署の通信室で行なっている。年間の『119番』通報件数は(“コロナ禍”や“熱中症”なども伴って)2021年(令和3年)以降、急増しており 東京消防庁管内の2023年中の救急出動件数は918,311件であった。 これは、救急車が一日平均2,516件、 34秒に1回の割合で出動したことになる。このように、救急需要は、高齢化の進展、疾病構造の変化や住民ニーズの多様化などにより年々増加傾向にある。特に高齢化の影響は大きく、搬送された人を年代別で見ると75歳以上が288,752人、全搬送人員の3分の1以上(40%)を占め、今後も高齢化が進むにつれて救急出動件数の増加が予想される、と東京消防庁では言っている。

11月9日の『119番の日』に際し、消防庁資料による『119番』通報時の注意事項について

述べておこう。 ①一般的な留意事項――『119』番通報の際、消防本部の指令員から「火事ですか? 救急ですか?」と聞かれる。また、次のような質問もある「(落ち着いて対応をお願いします、と言った後) <火事の場合>―― 住所(近くの目標物・何階か?)、何が燃えているか? 逃げ遅れている人はいないか? 通報者の氏名・電話番号 ・・・<救急の場合> ――住所(近くの目標物・何階か?) 誰がどうしたのか? 通報者の氏名・電話番号・・・ <事故の場合> 住所(近くの目標物等)、どういう事故か? 怪我人(閉じこめられている人)はいるか? 通報者の氏名・電話番号 ・・・なお、適切な病院搬送を行なうため、傷病者の年齢、持病、かかりつけの病院などを尋ねる場合もある。また傷病者への気道(鼻からはじまり肺・気管支まで続く“空気の通り道”)の確保や胸骨圧迫(心臓マッサージ) などの応急手当をお願いする事もある。 ②携帯電話からの通報にかかる注意点――近年の携帯電話の普及に伴い、携帯電話による119番通報は、通報総数の約4割を占めている。迅速かつ的確な消防・救急業務を行なうため、次の2点の協力が求められる。まず《通報場所の住所の確認》 ――分からない場合は、近くの人に聞く、道路の看板、 電柱等で確認するなど。《通報後も携帯電話の電源は入れたままで》――確認のため、消防本部から折り返し電話をかけることがあるので・・・

実は翁、もう30年以上も前のことだが、翁が会社から帰宅、マンションの駐車場に車を停めて玄関に入ろうとした時、路上で2人の若者が取っ組み合いをしていた。「お前たち何をしているんだ」と怒鳴ったら、1人の男が「私は警察官、中国人窃盗団の1人を取り押さえました。警察に電話を」――その時、警察官を名乗った男が犯人と思しき男を柔道の寝技(抑え込み)でねじ伏せていた。そこで翁、急いで(携帯で『119番』ではなく)『110番』に電話、場所・状況を素早く知らせた後、翁も警察官に加勢して犯人の両足を押さえつけ援軍の到来を待った。早かった。数分後に荏原警察暑のパトカー2台が到着、1台は中原街道の通行をストップ、もう1台のパトカーから降りて来た4人の警察官が犯人に襲い掛かり手錠を。その手っ取り早かったこと。翌日、翁は荏原警察暑に呼ばれ“表彰”。その時に貰った記念品が今も翁の部屋の飾り棚に・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「静かな夜のハロウィンハイキング」

私が米国ロスアンジェルスにホームステイで滞在していた頃は、まだハロウィンナイトは子供達同士が仮装して、ご近所の家を元気に走り回っていて平和なのどかな雰囲気があった。その頃は親が付き添う事もなく子供達同士が集まって其々にご近所の家をノックして回ってお菓子をもらっていた。お菓子を用意して待っている家でもハロウィンナイトを楽しみにしていて今年はどんな仮装をして子供達がやってくるかお菓子を用意して待っている家が多かった。

所が何時ごろだったか子供達のお菓子の中に違法麻薬が入れられていたり針を入れたりする事件が発生した事で親がハロウィンには付き添うようになった。そしてお菓子をもらう家も事前に連絡して決まった家だけを訪れるようになった。特に流行病を境にハロウィンの飾り付けをする家も子供達の姿もグッと少なくなった。

先週、火曜日の定例イブニングハイキングでサンペドロの住宅地を歩いた。いつもよりハロウィンの飾り付けをする家は少なかった。ハロウィンの当日も子供達の姿はあまり見かけなかった。バイデン政権になって国境の壁が開き不法移民が激増し治安が悪くなった影響で夜は人の外出が減った。この近くのセブンイレブンでも10代の若いグループが30人ぐらいで徒党を組んで店をメチャメチャにしたと言う事を保険の仕事をしている人から聞いた。それもあちこちのセブンイレブンが襲われているのだそうだ。日本のセブンイレブンでは考えられない事だ。

今回もネガティブな情報ばかりになってしまったけれど次回は明るい話題も含めLAからのリポートをお届けしようと思います。

スパイス研究家 茶子

逃げ場のない国 震災余話 井出半句

第二十三話 川内村盆野球・兄の取材

2011年8月

皆さん、この暑いのに命をかけて節電などしてないでしょうね?

くれぐれも東電の脅しには乗らないように・・・・・。それにしても暑いですね。 

お盆に、福島第一原発から22Kmの川内村の実家に行ってきました。

目的は:

1.墓参り:ひたちなか市は35℃だったが海抜450mの川内は25℃、朝は14℃。夏布団を2枚重ねた。

2.実家の周りの放射線測定と除染:家屋内0.11μSv、庭先0.18μSv(水戸並み)、雨樋の下6.18μSv高い!!

3.岩魚釣り(友人来訪に骨酒を呑ませるため):秘密の渓流で11匹を2時間で。まずまず。

4.いわき市の津波被災地訪問:高校時代泳いだ豊間海岸付近はまさしく言葉もない有り様。

以上の目的外として、思わぬハプニングにも遭いました。

昼飯を喰っていたら兄がぼそっと「きょうテレビ局が取材に来るんだと」・・・どうせローカル局かと思っていたら「東京のNHKです。終戦と震災に川内村の盆野球をからめて井出昭雄さんにお話しを聞きに来ました。8月17日午後9時のニュースウオッチで放映します。写す前にまずはざっとお話を聞かせて下さい」とインタビューの始まり。なんと延々5時間も・・・。映されるのはイヤと兄嫁はさっさと隠居に逃げ込み、偶然居合わせた弟(私)が口の重い兄から話を引き出す役目となってしまった。当然映るのは兄の方だが、5時間取材されても映るのは20~30秒かと思います。インタビュアーが意図するような答えが私には痛いほど分かるのだが、田舎育ちの無口な兄はそっけなく「そう」「はい」「ちがいます」と弟がはらはらいらいらするような返答ばかり。で、5時間となったわけです。ヒマなひとは見て下さい。(後日、全国放映されたものをみたが予想より長く10分ほどあったろうか。私も兄と昔のアルバムをめくっているところが写っていたので複数の友人から電話を頂いた。一番遠い人は淡路島の友人だった) 

川内村は終戦間もなくからお盆で帰省してきた若者、地元の青年、中学生らが10数チームを結成して8/14,15と野球をする習慣が伝統となり2011年現在で60数年続いている。

それが原発避難のせいで今年は途切れそうになったのだ。が、避難先の郡山で一日だけやることに・・・というお話のようです。私も日本に居る時は欠かさず川内に帰り出場していたものです。我が早渡(はやわた)チームも兄がエースとして4試合投げて優勝したこともありました。私が24歳、兄が30歳の時です。兄は小学校の時から野球一筋の男なので盆野球の歴史も知っておりNHKの目に止まった模様です。そうです、福島原発の水素爆発で茨城県ひたちなか市の我が家に避難してきた兄です。

避難中、連れて行った居酒屋のオヤジが「お兄さんは元気かい?」「あした会いに行ってくるよ」「じゃ、これ持って行って」と”〆張鶴”の一升瓶をどんとくれた。

この居酒屋のオヤジは、避難中の兄を連れて町を歩いている時に店先で偶然見かけ、当時食糧不足だった我々に食パンをどっさりくれた人情深い男でもある。 

長くなるのであとは写真俳句で・・・

ひまわりに田畑託して逃げ惑ひ     井出半句

 実家は「ひまわり」で埋もれていました。兄はひまわりがセシウムを吸収すると聞き、自分でロシアのひまわり(チェルノブイリでも栽培された)の種を買って蒔いたのだそうです。その後、役場でも配布。背が高いのがロシア、低いのが役場配布のタネ。その割には家の周りの計測もしていないので、私が役場から計測器を借りてきて家の周りを計り、数値の高い部分の土の入れ替えなどの実験をしたというわけ。その後兄が全部やったかどうか・・・。

エネルギーいつも田舎が供給源 (無季)   井出半句

 原発避難も、水力発電のダムに沈むのも・・・。写真は隣の滝根町。

  開かんと息整へて蓮の花    井出半句

極楽浄土に咲くと言われるハス。これは大賀ハス。二千年以上前の地層から発見して咲かせたことで有名。ハスは咲く時に”ポン”と音を出すそうな。まさにその直前かも。でも待てなかった。あっちへ行ってからゆっくり聞こう。こちらでは時間が残り少ないので待ちきれませんでした。

第二十四話へつづく

ジャズライフ Jack Jezzro/The Beegie Adair Trio “Jazz On Broadway”

今週はこのコーナーで3度目の紹介となるジャズギタリストJack Jezzroのアルバム”Jazz On Broadway”です。Beegie Adair ピアノトリオをバックにブロードウェイの名曲を軽快に聴かせてくれるアルバムです。《R.O.》

01-Hello Dolly 
02-On The Street Where You Live    
03-Some Enchanted Evening  
04-Anything Goes    
05-They Say It’s Wonderful   
06-Matchmaker, Matchmaker    
07-Summertime    
08-If Ever I Would Leave You  
09-I Got Rhythm    
10-If I Loved You   
11-Hello Young Lovers   
12-Somewhere

初めてのワイヤレスヘッドフォン

ジャズを楽しむときはスピーカーもしくは有線イヤフォン、ヘッドフォンで聴いています。ワイヤレスイヤフォンやヘッドフォンはケーブルがないので扱いやすいのですが、ブルートゥースで接続しているのでわずかな音の遅れや音質、パワー面で劣っているという先入観がずっとありました。

最近、ワイフが古いiPhoneを音楽専用で聴くためにワイヤレスイヤフォン(AnkerのSoundcore P40i)を購入したので聴いてみました。とても良い音質に驚きました。このあとAnkerから最上位ワイヤレスヘッドフォンが発売されたのでどうしても試したくなりました。まず音質、音の迫力は素晴らしいの一言です。加えてノイズキャンセリングの機能が抜群でどこにいても音楽に没入できるすごい性能を持っています。高価なヘッドフォンアンプと有線ヘッドフォンで聴くのと、ほとんど差はありません。有線ケーブルの擦れる音などがなく静寂な環境で聴けるのでむしろ良いと思います。このワイヤレスヘッドフォンとiPhone(スマホやタブレット)があればハイレゾ音源のストリーミング音楽を十分楽しめると思いました。アメージングなヘッドフォンです。《R.O.》

編集後記「感動をありがとう!」

2024年は大谷翔平さんとそのファンにとって驚異的なシーズンになりましたね。投手として出場できないこのシーズンでしたが、打者として自分の最大限の力を発揮して、ホームランと盗塁で誰も成しえなかった大記録をつくり、私たちに感動を与えてくれました。そしてLAドジャースを地区優勝、ナ・リーグ優勝そしてワールドシリーズ優勝まで導いてくれて、とうとう世界一になりました。大谷翔平さんの夢が実現するたびに、世界中のファンが、自分のことのように喜べるのはなんと幸せなことだろうと思います。大谷翔平さん、たくさんの感動をありがとうございました。《R.O.》

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