雑貨屋ウィークリー1383号

雑貨屋のひとり言「よき理解者が」

私が北米駐在中に9年間大変お世話になった山上一樹さんが7月にお亡くなりになったことがわかりました。(82歳でした。)一昨年、山上さん、北岡さんと三人で神戸三宮で会い、楽しくお話をしたのが(お二人との)最期になってしまいました。

1993年に私がトロントからロスに異動した時、山上さんが商工会サウスベイ支部の教育委員長になるはずだったのがいつの間にか私に任されて、私が突然ボランティア活動をすることになりました。私はこのお陰でサウスベイでたくさんの素晴らしい方と出会うことができました。雑貨屋ができたきっかけにもなっています。しばらくして山上さんが会長に就任したので私といっしょにボランティア活動をやりました。当初ボランティアに興味のなかった山上さんがある日「大西さんとボランティアについて語り合うなんて思ってもみなかったけど、やってみて良かった」と言っておられたことを今でも鮮明に覚えています。私のよき理解者で先輩であった、山上一樹さんのご冥福をお祈りします。《R.O.》

川柳(東京・成近)

貧しかった青春の日の貸本屋

擦り切れた絣で綴る放浪記

恥多い過去が役立つ私小説

趣味欄に読書と書いて見る漫画

本の帯ほどの知識がよく喋り

(ニュースひとりよがり)

「赤い波起きず」

外れた —トランプ占い

「マスク着用」

コロナ用、インフル用、失言防止用 —岸田内閣

「第8波」

二刀流で待機 —コロナ、インフル

河合成近

龍翁余話(755)「上野動物園再訪」

街の樹木が黄や朱に色づき始めた11月の初め、ハワイからの客人を案内して上野動物園へ。翁は2017年の春以来、5年半ぶりの再訪である。ウイークデーというのに入園口のチケット自動販売機前は長蛇の列、これでは期待の“ジャイアントパンダ一家”は見られないだろうと思いながら、まずは入園。案の定、「シャオシャオ」「レイレイ」と母親の「シンシン」が住む“パンダの森”や、近くの「シャンシャンの家」は観覧者の列が延々と続き「待ち時間60分」の立て札。「この状態では1時間半以上はかかる」と思い(客人の同意を得て)“パンダ観覧”はパス。次なる動物舎へ足を運ぶ。その途中、翁、付け焼刃の知識で“ジャイアントパンダ一家”の概要を(客人に)説明。

父親の「リーリー(力力)」と、母親の「シンシン(真真)」(2頭とも2005年生まれ)の間には3頭の子パンダがいる。「シャンシャン(香香)」(雌=2017年生まれ)、「シャオシャオ(暁暁」(雄)、「レイレイ(蕾蕾)」(雌)(この2頭は2021年生まれの双子)。東京都の話では「シャオシャオ(暁暁)」は夜明けの光が差し明るくなる。一方「レイレイ(蕾蕾)」はツボミから美しい花が咲き未来に繋がる、との願いが込められている、とのこと。なお「シャオシャオ」と「レイレイ」は母親の「シンシン」と(東園で)同居、「シャンシャン」は今年12月末に中国への返還が予定されており、元来、神経質であることから(東園の)「シンシン」たちの住まいに近い場所で別居、また父親の「リーリー」は、ちょっと離れた西園で1頭暮らし。(註:上記の写真左と中は資料から拝借、写真右は翁の撮影。)

上記のような話をしながら、まずは「アジアゾウ」へ。ところが、あいにく舎内改装のため(雌雄)2頭のアジアゾウはどこかへ引っ越し。次の「インドライオン」も「ゴリラ」も(昼寝時だったせいか)姿を見ることが出来なかった。そして、まず出会ったのが「ニホンツキノワグマ」(体長約1.5m、体重約100kg)。獰猛な顔つき、あまり目を合わせたくない。次が「ホッキョクグマ」(体長約3m、体重約500kg)、別名「白熊」とも呼ばれる。心理学に“白熊効果”という言葉がある。“白熊のことを考えるな”と言われると逆に“白熊のことを考えてしまう”という意味。そんなことを思い出しながら次は「スマトラトラ」(体長約2.5m、体重約150kg)。よく動き回るのでシャッターチャンスが難しい。

初めて見るのが「レッサーパンダ」と「ミーアキャット」。「レッサーパンダ」は体長約60cm、尾長約40cm、体重約5kg。インド、ネパール、プータンなどに生息。“尾長ネコ”なのに何故“パンダ”の名?竹を食べるからだそうだ。「ミーアキャット」はペットにしたい可愛らしさ。アフリカ(アンゴラ、ナムビア、ボツワナ地方)が主産地。体長約28cm、尾長約20cm、体重約700g。(註:各動物の体長や体重などの数字は舎の傍に建っている看板の説明文から。雄雌によって数字は多少異なる。)

5年半前、東園から西園へ行く時はモノレールに乗った。「上野動物園モノレール」は日本で最初のモノレール。車輛劣化により令和元年11月から運行休止。今回は約10分歩いて西園へ。西園には「サイ」「カバ」「ワニ」「爬虫類」「キリン」「紅色フラミンゴ」などいるが、翁が再会したかったのは、南米ガラパゴス諸島で1930年以前に生まれたと言う(上野動物園の最長老・推定100歳)「ガラパゴスゾウガメ」(甲長130cm、体重300kg)。彼の老体を見ていると何となく“生きるパワー”を貰ったような気になり長寿を祝い更なる長寿を祈る。そして最後に、とうとう念願の「リーリー」と会うことが出来た。体長1.7m、体重120kg、さすがジャイアントパンダ一家の長、堂々たる貫禄だ――

西園に隣接する「不忍池」の散策も5年半ぶり。ハワイの客人は「弁天堂」に参拝、周辺の樹木の紅葉と池一面に広がる蓮に感動することしきり。秋本番と友情の深まりが重なる『上野動物園再訪』であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「お米の話⑤ 田んぼと自然」

東京で生まれた私は4歳になる頃、東京から家族と共に埼玉に引っ越した。その頃は今よりずっと緑が多く春には蝶々を追いかけレンゲで首飾りを作ったりタンポポや菜の花が咲いている丘や小川を遊び場に走り回っていた記憶がある。川や田んぼにはカエルやメダカなど様々な生き物が生息していた。夏には蛍、秋にはトンボも飛び交っていた。そんな四季の移り変わりも子供心に今でも鮮明に覚えている。

ここ数年前までは米国から成田経由で東京に帰国していたので千葉の田園風景を眺めながら懐かしい日本の季節を楽しんでいた。春の田園風景は新緑の緑が美しく秋は黄金色の稲穂を車窓から見ながら家路に向かった。そんな中で、いつ頃からか帰る度に日本の春と秋が極端に短くなってきているな~と感じるようになった。

ある時、日本の夏が異常に暑くなったのは水田が無くなってきて緑も減ってきているからだと友人が言った。水田から伝わってくる風は涼しかったと、、、今は夕涼みという言葉が恨めしくなるくらい日本の夏は日が落ちても暑い。

そんな水田の役割をもう1度見直してみると水田は天然のダムとして水害防止があり水田の水は太陽の光で蒸発して気温の上昇を防いでくれる役割もあるのだか、、、蒸発した水分は雨となって大地を潤し水田は濾過フィルターの役目を果たしていて地下水も浄化し地盤沈下も防いでいるそうだ。水田一つを見てもちゃんと循環機能をしていたのだ。そう言えば昔、理科の教科書にもそんな事が書いてあったような、、、、

棚田も山崩れや地滑りを防ぐ役目を果たしているのだそうだ。その景色が外国製の危ない太陽光パネルで敷き詰められていくという問題。ようやく世間にその問題が取り上げられるようになったと思ったら今度は、また外国製の風力発電が地元の住民に知らされないまま事業展開しているという事が最近になって暴露された。

アメリカには砂漠など何もない広い土地に風力発電として白い巨大な風車が立っていたのをよく見かけた。無機質な感じのする風車は突然自然の中に現れて不気味な感じがした。日本など台風や暴風雨も多く何かあったら甚大な被害を及ぼす。その騒音もかなりのものらしい。またしても、この風力発電の危険性は伏せられたまま利権のうまみを貪る政治家と企業が結託してこっそり勧めようとしていた。

少し古いデーターだけれど平成3年総理府による世論調査によると国民の半分くらいが食料の国内生産を望んでいた。今、食料危機がささやかれている中、日本人の主食としての米や野菜など安心、安全な国内生産にして欲しいという声はもっともっと増えているはずだ。地産地消のメリットは、たくさんあるに違いない。

目先の利益ばかりで他所の国の為にしか働かない政治家もっと日本人の人も怒っていいのだと思うけれど、そういう情報を流さないメディアやTVも同じ仲間なのだろうか、、、

スパイス研究家 茶子

ジャズライフ Scott Hamilton and Andrea Pozza “I Could Write a Book”

オーディオは音がよければいいのですが、見た目も大事な要素だと思います。存在感のあるThommanのパワーアンプを見てから今日はどんな音を聴かせてくれるのか楽しみにしながらアンプのスイッチを入れます。今週出会ったのはテナーサックス奏者のScott Hamiltonと私の好きなピアニストの一人であるAndrea Pozzaとのデュオアルバムです。二枚見つけたアルバムの一枚で”I Could Write a Book”といアルバムです。Scott Hamiltonのテナーの響きの心地よさとAndrea Pozzaの歯切れのいいピアノが上質な録音で楽しめるアルバムです。《R.O.》

Scott Hamilton and Andrea Pozza “I Could Write a Book”

Scott Hamilton (ts)
Andrea Pozza (p)

1. I Could Write A Book(Richard Rodgers)
2. We’Ll Be Together Again(Carl T. Fischer)
3. No Moon At All(David Mann)
4. Isn’T It Romantic(Richard Rodgers)
5. Boccaccio Blues(Scott Hamilton/Andrea Pozza)
6. Everything I Love(Cole Porter)
7. Afternoon In Paris(John Lewis)4th October Take
8. Limehouse Blues*(Philip Braham)5:41*Add Alfred Kramer, Snare Drum
9. Afternoon In Paris(John Lewis)3rd October Take 6
Recorded At Hotel Il Castello

編集後記「万博記念公園」

先週日曜日、長男家族といっしょに大阪吹田市にある万博記念公園に行ってきました。万博開催の1970年以来ですから51年ぶりでした。万国博覧会で見たアポロが持ち帰った月の石がとても印象に残っています。各パビリオンで未来予想されたものはすべて実現されそれ以上の発展を遂げています。

あの時見た大きな形の携帯電話は極薄のスマホとなり子供まで利用しています。現在のこの姿は誰も想像できませんでした。公園入口にある太陽の塔を前にして、岡本太郎の「芸術は爆発だ!」という有名な言葉を思い出しました。懐かしさと同時にこんなに大きく力強かったんだと感動しました。大勢の家族連れでにぎわっていた万博記念公園は広大で一日中楽しめる素晴らしい公園でした。《R.O.》

太陽の塔は圧巻でした。
万博記念公園は広大で家族で一日中楽しめます。
公園内にバラ園がありたくさんの種類のバラを楽しみました。

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