雑貨屋ウィークリー1539号

雑貨屋のひとり言「ドジャースのワールドシリーズ2連覇」

ドジャースとブルージェイズのワールドシリーズは3勝3敗の大接戦となり、最終第7戦はトロントのロジャーススタジアムで行われました。息を飲むようなハラハラドキドキの展開で、まさに球史に残る壮絶な戦いでした。

3回、大谷投手が3ランホームランを浴びて無念の降板となった時、多くのドジャースファンは「やられた!」と肩を落とし、ブルージェイズファンは勝利を確信したことでしょう。しかし8回、マーシーのホームランでドジャースが1点差まで詰め寄り、9回表には1アウトで迎えたロハスの劇的なホームランで同点。その直後、9回裏の1アウトで山本投手が二日連続の登板となり、デッドボールで満塁の絶体絶命まで追い込まれながらも、ロハスとパヘズのファインプレーで凌ぎ、延長戦に突入しました。

双方とも11回まで毎回のように危機を迎える激闘の末、ついに11回表、スミスのホームランでドジャースが逆転。山本投手が最後の打者をダブルプレーで仕留め、激戦を制しました。まるで漫画のようなドラマに満ちた展開は、多くのファンの記憶に深く刻まれることでしょう。

ブルージェイズは9回まで優勝を手中にしていただけに、ゲレロ選手が試合後に涙した悔しさもひとしおでした。ポストシーズン16試合を戦い抜いた末のチャンピオンシップは、計り知れない価値があります。ドジャースの二連覇は見事の一言。そして両チーム、すべての選手に「感動をありがとう」と伝えたいと思います。《R.O.》

ドジャーズはポストシーズン16試合を勝ち抜きワールドチャンピオンになりました!

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

テロップに全員無事の第二報 

月二つ見てご機嫌の帰り道

酒が待つ祝辞二分が喜ばれ

ノ−という二文字に勇気試される

足して二で割られ握手がぎこちない

(ニュースひとりよがり)

「株価5万円割れ」

もう急落だなんて — 80%の内閣支持率 

「成長戦略策定」

来年秋には実らせたい — 早苗

「新語・流行語大賞」

ここにも出てやった — クマ

河合成近

龍翁余話(907)「新首相・高市早苗考」

先日(2025年10月24日)の国会における高市内閣総理大臣の所信表明をテレビで視た。冒頭の挨拶から聴き入った――「私は、日本と日本人の底力を信じてやまない者として、日本の未来を切り拓く責任を担い、この場に立っている(この場とは、国会議事堂の演壇を言うのだろうが、翁は“内閣総理大臣としての地位”に立っている、と解釈した)。今の暮らしや未来への不安を希望に変え、強い経済をつくる。そして、日本列島を強く豊かにして行く。世界が直面する課題に向き合い、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。“絶対に諦めない”決意をもって国家国民のため果敢に働く。政治の安定なくして力強い経済政策も、力強い外交・安全保障政策も推進して行くことは出来ない。この思いを胸に「日本再起」を目指す広範な政策合意の下、自由民主党、日本維新の会による連立政権を樹立した。更に国家国民のため、政治を安定させる。政権の基本方針と矛盾しない限り、各党からの政策提案を受け、柔軟に真摯に議論して行く。国民の政治への信頼を回復するための改革にも全力で取り組む。それが国家国民のためであるならば、決して諦めない、それがこの内閣の不動の方針である」(要旨)――この演説を聴いているうちに“憲政史上初の女性総理大臣”なのに、翁、この演者(高市)が女性であることを意識せず、あくまでも“日本のニューリーダーに相応しい人物である”ことを確認した。正直に言うと、当初“女性首相”には少しばかり違和感(抵抗感)を持っていた翁ではあったが・・・

続いて「政策案」を延べる――「経済財政政策の基本方針」「物価高対策」「大胆な危機管理投資による力強い経済成長」「食料安全保障」「エネルギー安全保障」「国土強靭化対策」「健康医療安全保障」「地方と暮らしを守る」「外交・安全保障」「憲法改正・皇室典範改正」の10項目が具体的に語られた(スペースの都合で具体的な説明は省略)。結びにこう語った「以上に述べた所信に則り、必ずや日本列島を強く豊かに、日本を再び世界の高みに押し上げて行く」。そして高市首相は続けて“事独り断(さだ)む可(べ)からず。必ず衆(もろとも)と与(とも)に宜(よろ)しく論(あげつら)ふ可し”と語った。この言葉は、今から約1420年前の聖徳太子の「十七条憲法」の最後の一節である。それを引用した高市首相は、こう締めくくった「古来、我が国は衆議が重視されて来た。政治とは、独断ではなく共に語り、共に悩み、共に決める営みである。私は国家国民のために各党の皆さまと真摯に向き合い、未来を築いて行く所存、どうか共に日本の新たな一歩を踏み出そうではないか」――何とも力強いスピーチであった。ちなみに、1868年(慶応4年・明治元年)に明治天皇が発表された「五箇条の御誓文」の第1条に記された「万機公論に決すべし」(国の全ての政務は、広く会議を開き、公正な世論に基づいて決定すべきである)は、その後の日本政治の基本理念となり、事実上の憲法精神として機能するようになった。高市首相は、この「万機公論に決すべし」の精神も訴えたかったのだろう、と翁は想像する。いずれにしても(歴代総理大臣の所信表明に勝るとも劣らぬ)感動的なスピーチであった。

「高市早苗首相誕生」については、アメリカをはじめヨーロッパや東南アジア諸国のマスメディアやリーダーたちが、こぞって「Welcoming Japan’s new leader」と言って高市新首相誕生の歓迎メッセージを発信した(ロシア・中国・北朝鮮は相も変わらず(無関心を装って)コメントを発しなかったが)・・・日本国内においても高市内閣の(政権発足直後の)支持率は高く(10月のJNNの調査によると)「支持する」が82%で「支持しない」(14.3%)を大きく上回った。翁の記憶によると高市内閣(直後の)支持率は今世紀に入り(2001年4月の小泉内閣87%に次いで)2番目に高く、高市の師匠と言われている安倍晋三内閣(2006年9月第1次安倍内閣支持率70%)を抜いている。高市内閣の高支持率に伴い、自民党支持率も少しずつ上がり始めているようだ。

ところで、翁は「高市早苗」という政治家のプロフィールをよく知らなかった。そこで(政界通の)友人に聞いたり、インターネットで調べたりして少しばかり知識を得た。それによると――彼女自身の政治理念として提唱及び活動している政策及び主張の主なものは、「憲法改正」(特に第9条に「自衛隊ではなく国防軍と明記する」)。国旗を傷つける行為については「どこの国の国旗も平等に尊重して扱われなくてはならない」として「外国国章損壊罪と同様、日本国旗損壊等の罪」を新設する。教育については「実学を重視、義務教育におけるプログラミング教育や専門学校を拡充する」なお、高市は、人としての道徳、に日本人としての公徳心(愛国心)、親子愛、夫婦愛、兄弟・姉妹愛などを謳った“教育勅語”(1890年、明治23年に明治天皇が発布した“近代日本の教育の基本方針及び国民の道徳の基準を示した勅語)賛成派の1人である。安全保障については「防衛費を増額して、敵基地攻撃能力に関する法整備を推進する、また、サーバーセキュリティを充実させる」。歴史観については「靖国神社への崇敬理念は継続する」。外国人に対する差別発言を規制する「ヘイトスピーチ規制に賛成」など――これは驚いた。これらはことごとく翁の基本的な考え方と同じではないか。

内閣総理大臣ともなれば、場合によっては(本音を抑えて)流動的・抽象的な言動をとらなければならないこともある。しかし翁は言う「高市よ、国内外の圧力に屈せず、自分の信念を貫け。それこそ“決して諦めない内閣”であれ」――言うまでもなく政権が掲げる『基本政治理念』は、首相一人の力で実現するものではない。“日本をよくするために金バッジをつけた(つけさせて貰った)与・野党の議員たちよ、是々非々の精神で政策論争を。オピニオンリーダーたるメディアよ、公平公正な報道を。官吏よ、国家国民奉仕の精神を忘れるな。そして国民よ、衆愚ではなく賢民として政治に参加し、高市内閣の動向を見守ろうではないか。心理学者フランシス・ゴルトン(1822年~1911年、イギリス人)は「偉業を成し遂げるには、稀有な才能・並はずれた熱意・努力の継続」の3つを言ったが、翁はそれに「理解・信頼・協力」を加えたい。ともあれ、高市内閣がどのように「日本を高めて行くか」をじっくり見守り声援を送りたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「高尾山の紅葉🍁」

久しぶりに高尾山に来ています。11月3日からサンペドロのハイキンググループの友人5人をエスコートする事になって現在ツアー中です。今回、初めて日本を訪れる人が殆どなので、どんな所を案内しようかとあれこれ考えました。
私が東京在住なので東京であれば、どこでも案内出来るし東京と言えども自然を散策する場所が沢山あります。コンパクトでイベントも豊富で東京は見所満載です。

ところが東京は現在オーバーツーリズムで、ハイシーズン。どこも宿泊先は満杯でビジネスホテルも予約が取りづらい状況でした。値段も上がっていて海外からの観光客は民泊をしている人達も増えて来ています。

私も人混みの中を初めて日本から来る人達を連れて歩くのは大変です。そこで今回は高尾山の麓にあるドミトリーに連泊して荷物はそこに置いて、そこから東京観光する事にしました。そうすればスーツケースをゴロゴロ移動させて歩かなくても身軽で歩行者の人にも安全です。

いつも都会の喧騒でウンザリしている私には、少し遠くても、静かで秋の紅葉が楽しめお手頃価格の宿泊先にして成功でした。

初日は高尾山のハイキングをする事にしました。高尾山はケーブルカーも2人乗りのリフトもあります。其々のコンディションに合わせて下から歩きたい人とケーブルカーを使いたい人と別れて高尾山の頂上を目指しました。ちょうど山の中腹地点にケーブルカーの終点場所がありそこで一旦集合してそこから体力に合わせて頂上を目指すルートがいくつもあります。

私達はそこで二手に分かれて頂上を目指しあまり変わらない時間で合流出来ました。まだ少し早い紅葉のシーズンでしたが、あまり混雑もなく楽しくハイキングをする事が出来ました。

下山途中の天狗ラーメンも炭火焼きの黒胡麻団子も美味しかったです。そして山の麓近くにある温泉も楽しんでくれたようです。

次回から、また私達が訪れた観光地を少しずつご報告したいと思います。

さて、今日はここ高尾山から2度目の東京中心地巡りをしてきます。

 スパイス研究家 茶子

小春の気ままな生活 第四十四話「MLBとニューヨーク市長選挙」

先週はドジャーズがワールドシリーズを2年連続優勝し、ロサンゼルスと日本が湧き上がりました。去年、故障者リストにも載ったり、実力が出せてなかった山本選手が今年は大活躍し、MVPにも選ばれポストシーズン後も山本選手の話題で盛り上がっていました。大谷選手のサインボールは手の届かない金額ですが、山本選手のサインボールは勝った方が良いのでしょうか。佐々木選手も故障者リストに載るなど悔しい思いをしたことでしょう。どんな選手でも初年度はチームメートやメジャーリーグに馴染む事で精一杯では無いでしょうか。カブスの今永選手は初年度から好調だったのですが、カブスは来年の今永選手との契約更新をせず、今永選手もカブスとの契約更新(安い金額になるらしい)を選ばなかったので、フリーエージェントとなりどこの球団に行くのかが注目されています。彼ならどの球団に行っても頑張れると思います。また、村上選手もこれから45日以内にMLBとの交渉がされると話題になっています。

今週、アメリカでは注目される選挙がありました。一番注目されたのが、ニューヨーク市長選挙でした。民主党はウガンダ生まれのインド系イスラム教徒のゾーラン・マムダニ氏、共和党はカーティス・スリワ氏、インディペンデント党からはニューヨーク前市長のアンドリュー・クオモ氏が出馬していました。ニューヨークは民主党優勢の州なので、マムダニ氏が当選しました。日本ではマムダニ氏を歴代最年少市長で、移民の市長が誕生したとかイスラム系初で民主社会主義者で将来有望な若者から支持されているなど、良いイメージで報道されていると聞きました。マムダニ氏は33歳でウガンダ出身、2018年にアメリカ市民権を取得、2020年にニューヨーク州州議会議員に当選。父がインド系ウガンダ人、母がインド人(後に米国市民権取得)。父はマルクス主義者系の教授、母は映画監督で、イスラエルでの映画祭をパレスチナの権利を理由に欠席。マムダニ氏はハマス応援団だそうです。

マムダニ氏の政策は、家賃の値上げ禁止、バス無償化、保育無償化、2030年までに最低賃金を時給30ドルに引き上げ、低価格市営スーパーの運営をする、公費の6500万ドルで子供も含む性転換治療をする(他州からの住民にも出す)。この財源は超富裕層上位1%への課税で、年収25万ドル以上のうち、7%が転出検討しているそうです。ある新聞はマムダニ氏が当選したら、75〜100万人が絶対に引っ越すまたは検討すると言っています。ニューヨークはすでに過去10年間で5000億ドルの税流出があり、更に税流出に加速がかかると言われています。また、トランプ・プルーフ(不法移民保護)を掲げており、不法移民が増え、それに伴い住居を与え、不法移民は仕事をしないので、食事・学校・医療も必要となり、財源は税金からという悪循環になることが目に見えてきます。よってニューヨークはアメリカ市民が減り、不法移民が増えることになります。ただ、クオモ前市長も話していましたが、市長権限でやれる事は限られているため、ほとんどの公約は出来ないだろうとしています。NY州議会・NY市議会がどれだけマムダニ新市長に同調するかになりますが、現時点でトランプ大統領は連邦予算を停止すると発表しています。またマムダニ氏は、マルクス共産主義者そのもの発言をしていて、「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」、「減税経営者が労働者搾取をする環境を整えるもの。課税は窃盗ではない。資本主義こそが窃盗だ」、「窃盗は暴力ではなく、暴力とは人為的な構築物である。犯罪者を投獄することこそが、現実の暴力である。」ニューヨーク市周辺から選出されている民主党連邦下院議員でさえ、「間違った選択・実現できない事・深刻な懸念・と予備選挙終了時点で非難していたそうです。ここ数年は、民主党の多い州からの共和党支持者が流出しているため、従来であればニュージャージー州では共和党候補が勝てていたとしていて、懸念されています。外にも注目される選挙内容もありましたが、今週はニューヨーク市長選挙だけにしておきます。イスラム教徒の市長などはヨーロッパで増えており(特にイギリス)、大きな問題となっています。その話はまた今度にしたいと思います。

また来週。

小春

ジャズライフ Alan Pasqua “Russian Peasant”

Alan Pasquaは、アメリカ出身のジャズ/ロックピアニストです。ジャズソロ作品だけでなく、ロックやフュージョン、クラシックに至るまで幅広く活躍し、長年にわたるキャリアの中で高い評価を得ています。​アルバムの静寂感や情熱的なメロディが心に残る、「現代の抒情詩」と呼べる作品。Alan Pasquaの深い音楽的バックグラウンドが反映された、ジャズピアノの美しい一枚。​夜の静かな時間や瞑想的なひとときにぴったりのアルバムです。《R.O.》

01. With Your Heart In Mind 6:17
02. Slow Excavation 7:14
03. It’s A Long, Long Winter 8:14
04. Forest Of Blue 9:49
05. Russian Peasant 5:20
06. The Dream 8:20
07. Dance By The Sea 5:12
08. Blessing 9:25

編集後記「温泉に行ってみたいですね」

卓球のレッスンを受けている私は、JR宝塚線を利用して隣町まで通っています。 正午を少し過ぎた頃、電車を待っていると、向かいのホームに城崎温泉行きの特急「コウノトリ」が入ってきます。 窓越しに見える乗客のほとんどが弁当を広げ、なかにはお酒を楽しんでいる人の姿もあります。 おそらく多くの人が温泉へ向かうのでしょう。電車に乗った瞬間から、もう旅は始まっているのだと感じます。私もいつか家族と一緒に、この特急に乗って城崎温泉へ出かけたいと思っています。《R.O.》

コメント