雑貨屋ウィークリー1541号

雑貨屋のひとり言「無人古着ショップ」

服を中心としたリユース市場は、近年フリマアプリやEC、CtoC(個人間売買)の拡大により年々成長しています。消費者の環境意識の高まりや物価高の影響もあり、中古品購入への抵抗感が薄れ、サステナビリティや経済合理性を重視する選択が定着しつつあります。

私の住む地域にも古着店が数店あり、一つは駅前のちょっと有名なショップ、もう二つは駅から少し離れた商店街にある無人店です。2年ほど前からこれらの店舗を観察していますが、最近明確な違いが見られるようになりました。

無人店のうち一店はすでに撤退し、もう一店も売れ行きが芳しくなく、全品半額セールが半年以上続いています。一方、駅前の有人店舗は知名度が高いだけでなく、品揃えも豊富で、いつ訪れてもお客がいる状況です。特に高齢者が多い商店街では、無人店舗がなかなか受け入れられていないと感じます。

もちろん、無人店舗だからといって必ずしも悪いとは思いませんが、クレジットカードやQRコードなどで自分で支払う必要があるため、慣れていない方はそれだけで利用をためらってしまうようにも感じます。また、防犯面でも人的な対応がない分、課題が残るのではないかとも想像しています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

サインまで真四角な字の几帳面

四打目もまだバンカーで遊んでる

打つとこは打ってさすがは四番打者

横綱の使者を待ってる四字熟語

ステージ四まだ白旗を上げはせぬ

(ニュースひとりよがり)

「控えおろう!」

このレアアースが目に入らぬか — 習近平

「本音と建前」

こんなに違うのも珍しい — 定数削減

「勤労感謝の日」

ご苦労様です — 税務署

河合成近

龍翁余話(909)「ペンの日」

翁の親友で、かつて某テレビ局の番組製作プロデューサーだったK氏から「日本ペンクラブ会員になりませんか」と誘われたことがある。「日本ペンクラブと言えば、そうそうたる小説家先生方の集まりだろう。私みたいな一介の素浪人が会員になれる訳はない」とお断りした時、K氏いわく「勿論、小説家・評論家・随筆家などの一流人が理事者であり会員ですが、実は、意外な人、つまり、放送関係者・歌手・芸能人も会員の中にいます」――

日本ペンクラブは1935年(昭和10年)11月26日に設立。「国際ペンクラブ」(世界102カ国にセンターを有し、本部はロンドン)組織の一員として活動している。小説家やジャーナリストたちのように文学を通じて世界の国民の相互理解を深め、言論・表現・出版の自由を擁護するための国際的な文学者の団体である。K氏の説明によると、ペン(PEN)は、文字を書くペンを表わすが、ほかにPは詩人(Poets)と劇作家(Playwrights)を、Eは随筆家・評論家(Essayists)と編集者((Editors)を、Nは小説家(Novelists)をそれぞれ表す、とのこと。もっと具体的に言うと(K氏の話で“会員資格”の幅の広さに翁、大変驚いた)――P会員は、詩人・俳人・歌人・脚本家・劇作家・放送作家など。E会員は、エッセイスト・編集者・翻訳家・学者・ジャーナリスト・評論家・漫画家・映画監督・放送番組制作者・俳優・歌手・演出家・画家・デザイナー・写真家・(図書館や美術館、博物館などの)学芸員など。N会員は、小説家・ノンフィクション作家・インターネット上の(翁のような)ブログエッセイストなどが会員対象となっている。翁が“入会拒否”をしたのは、確かに“気おくれ”(気持ちがひるむ)もあるが、翁の知るところ、同団体がこれまでの活動の中で反政府活動(政治介入)、左傾運動を行なったという記録もあり、現に会員の中には(翁の思想とは相容れない)明らかに左系と思われる著名人もいることから翁、日本ペンクラブには多少、違和感(抵抗感)を抱いていたことも事実だ。しかしながら純粋に「言論・表現・出版の自由を擁護し、文化的国際交流の促進、世界平和を希求し、いかなる戦争にも反対する」趣旨と活動ならば、翁は大いに賛同する。

翁は先ほど「日本ペンクラブの政治介入、左傾運動には違和感(抵抗感)を抱く」と述べた。それはその通りだが、同クラブの本来の目的(趣旨)「言論・表現・出版の自由、国際交流の促進、国際平和の希求」の具体的な言動には大いに賛同する」とも述べた。その具体的な事例として日本ペンクラブは(上部組織の)国際ペンクラブに同調して習近平政権に批判的な書籍を出版して、当局に不当逮捕され、10年もの長きに亘って投獄されている中国の書店主であり作家でもある桂民海(グイ ミンハイ)氏の無条件釈放を求める声明を全世界に発信した。中国政府が政府批判者への弾圧を強めていることは周知の通り、世界中の良識者が眉をひそめている。中国人ばかりでなく中国を訪れる日本人をはじめ外国の旅行者までが根拠不充分のまま(単に“スパイ容疑”と言う名目で)逮捕され、正当な裁判も受けられないまま受刑を余儀なくされたケースがいかに多いか――桂民海氏の場合は、もっと積極的に政府批判を行なったために“政府転覆罪”が適用されたそうだが、日本や欧米の文化人と幅広く交流のある桂氏の「中国の民主化発言」は、臆病者の覇権主義者・習近平にとっては“大いなる恐怖”そのものだったに違いない。だから“問答無用”で逮捕・投獄。スウエーデンの国籍も持つ桂氏のためにスウエーデン政府は2018年以降、桂氏の所在や健康状態の確認を(中国政府に)求めたが、同政府は今日に至ってもなお明らかにせず、これは明確に国際法違反である、と日本及び国際ペンクラブは訴えている。この事実を見るだけでも翁がいつも吼えている「人道も国際法もわきまえない習近平」、と言う言葉が、いかにマトを得ているか(自画自賛しているところだ)。そして“桂民海無条件釈放運動は(翁が言う)政治介入とか左傾運動とは全く違う。いうなれば「自由・平和」を謳うペンクラブのまっとうな”人権擁護活動“である。

ところでペンは自由・人権・平和のためのツール(手段)であり「ペンは剣よりも強し」と言うけれど、時には「ペンはまた暴力になり得る」危険性も持ち合わせている。日本ペンクラブ常務理事の中島京子さん(小説家)は、最近、ある声明を発出した。その内容は

「与野党を問わず、一部の政治家が外国人排斥を発言していることは遺憾だ。国民の歓心を買うための“デマ”や“差別発言”は民主主義の根幹を揺るがす重大問題だ」と言うもの。これに呼応して同クラブ会長の桐野夏生(きりのなつお=小説家)さんもこう訴えている。「近年のSNSには客観的な目が入っていない言葉で溢れている。SNSで交わされるウソ情報(デマや作り話)は時として人を傷つけ社会秩序を乱す、いわばペン(文字)の暴力だ」――SNSとは、インターネット上で人と人とが繋がることが出来るシステム。代表的なSNSとしては、LINE・Twitter・繋がるInstagram・Facebook等が挙げられる。

“デマや作り話”も百回言えば人は“もしかしてその話、本当かも”と言う気になることがある。端的な例では“中国のフェイクニュース”(事実とは異なる虚偽報道)だ。“尖閣諸島”をはじめ前述の“桂民海事件”、“外国人旅行者のスパイ容疑事件”もそうだ。米国のバイデン政権下で最後の国務副長官(国家安全保障会議インド太平洋調整官)で知日派のカート・キャンベル氏もこう語っている「中国の効果的デマ(虚偽・扇動報道)は、ますます活発になり国際社会に大きな影響をもたらす。言い換えれば、フェイクニュースは国際間においてある種の“ペンと言葉の暴力”である。そのフェイクニュースに対する分析(正偽の判別)にはかなりのエネルギーを要する」――

『龍翁余話』のような小さなブログエッセイでも、少しの虚偽は許されないので更に気を引き締めなければ。同時に『11月26日はペンの日』この日を機に日本ペンクラブが掲げる「言論・表現・出版の自由、国際交流の促進、国際平和の希求」を今一度、熟考してみたい(書き屋の1人として)・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「東京観光 中心地編」

日本が好きで日本に興味を持ってくれている人には是非行って頂きたい場所の一つに靖国神社があります。先入観に囚われず、ただ見て感じその場の雰囲気を味わって欲しいと思ったので私は何も説明しませんでした。
これを政治問題にしてやたら騒ぎ立てる隣国がいるけれども後から少しでも疑問を持ってくれたら、もしくは記憶の隅に自分が訪れた靖国神社のイメージ残ってくれたらそれでいいと、、、、

私は、ここを訪れた外国人が何を感じるのだろうかという事に興味があって今回の東京都心の観光巡りはここからスタートしようと決めました。英語の案内もあったので後からそのパンフレットでも読んでくれたらそれでいいかと思います。

九段下駅から正門前にある巨大な鳥居と両脇の銀杏並木の美しさにまず誰でも圧倒され流と思います。私達が訪れたその日は菊花展が行われていて見事な大輪が華やかでした。海外から来る個人の旅行者の姿も毎回見かけます。

遊就館には入りませんでしたが零戦の展示物を見てそれからインドのパール判事の銅像の前に行き靖国神社の中にある日本庭園をぐるりと回りました。

それから東京都庁の45階にある展望台に向かいました。やや曇り空ではあったけれど富士山が見えたので皆んな感激してくれました。丁度、ストリートピアノの時間帯で演奏を聞く事も出来たのでリラックスした時間も持てて良かったと思います。

都庁の1階には観光情報も充実していて東京に限らず日本中の観光情報がここで手に入ります。都庁見学後は東急ハンズでお買い物。其々の興味あるフロアを見てもらって時間を決めて入り口で待ち合わせました。

その後、日が暮れてからスタートする都庁のプロジェクションマッピング(都庁のビルに動く映像が立体的に投影されたもの)を見に行きました。

次回は少し都心から離れた場所の観光案内をしましたのでそのご報告です。

スパイス研究家 茶子

小春の気ままな生活 第四十六話「カリフォルニア州民他州への移住続く」

東京は秋から冬に変わりかけている頃でしょうか。テネシー州は冷え込んだと思ったら、最高気温が摂氏21度になり今日、21日(金)は夕方でも半袖で散歩できるほどでした。去年より紅葉が綺麗ですが、葉が中々散らず、例年より強風も吹かないため庭には葉っぱが積もって来ました。もうそろそろ、葉っぱを芝刈り機で砕かなければと思っているこの頃です。

さて、カリフォルニア州の住民の他州への流出が止まらないとのニュースが目に止まりました。2023年から690,127人がカリフォルニア州から他州へ移住したそうです。主にテキサス・フロリダ・テネシーなどレッド・ステートと呼ばれる共和党が強い州への移住が多くなっています。共和党支持者とは限りませんが、いずれもこの3州は、州の所得税がない為、収入が少し減ったとしても、生活費と税金が低いため他州に引っ越した方が生活が良くなります。また、2020年から現在まで、192社の企業がカリフォルニア州から撤退したそうです。石油精製所も1983年には41あったのに、2025年現在では13にまで減っているそうです。車も2035年からは電気自動車しか売らないとしたギャビン・ニューサム州知事ですが、あまりもの石油精製所の流出で、カリフォルニア州での原油・ガスの発掘許可を2000件出したそうです。カリフォルニア州での石油精製は、サウジアラビアなどからタンカーで運ばれでくる石油を精製しているため、カリフォルニア州の厳しい環境規制とは相異なって、CO2の排出が多大だとも言われています。今年はシェブロン・ヴァレロ・フィリップスが閉鎖または閉鎖への縮小をすると発表しています。

カリフォルニア州と他州の生活費比較が発表されました。
・住宅価格:持家124%高、賃貸50%高
・ガソリン価格:$1.38高(ガロン)、他州平均の50%高
・食費:27%高
・水道代:48%高
・医療保険代:5%高
・州・自治税:45%高
・保育費:51%高
・電気料金:101%高
・車保険料:20%高

これらの費用は他州に比べると年間$29,753(約446万円)も高いそうです。
2024年のカリフォルニア州のインフレーションは6.1%でした。米国平均は2.1%。

カリフォルニア州の34%(1320万人)は貧困または貧困に近い状況だそうです。(我が家もカリフォルニアにいた時はとても大変でした。)56%のカリフォルニアンは他州への移住を考えた事があると答えています。また、60%のカリフォルニアンは州が悪い方向へ向かっていると思っています。50%のカリフォルニアンが経済的に苦しい経験をしており、うち80%が年間給与が$40,000以下で家計が厳しいとしています。

カリフォルニア州は、民主党一党の州でどれだけ共和党の地方議員が修正案を出しても民主党議員に跳ね返されてしまっているのが現状です。2003~2011年まで共和党として州知事を務めた俳優でもあるアーノルド・シュワルツネガー氏もカリフォルニア州を立て直そうと努力しましたが、民主党側の反対で力が及ばなかったと言っています。その後、民主党州知事だけできたカリフォルニア州は増税・規制の増加で州民の暮らしは厳しくなる一方でした。

私の娘が生まれる少し前の2000年頃まではゴミもほとんどない良い州でした。近年では、そんなカリフォルニアに憧れをもつ人が沢山いましたが、今ではカリフォルニアに行きたい人はよっぽどの理由があるからではないでしょうか。

米国は、外国のような他州がありますが、日本は外国のような県とまではいかないと思います。これからは、特に若い日本人が政治や自治に関心を持って国の在り方に意見をして日本を守っていただきたいと切に願う毎日です。

また来週。

小春

ジャズライフ Inaki Sandoval Trio”Usaquen”

音楽を聴くのにとてもいい季節になりました。家で落ち着いて聴けるジャズを探しています。今週はスペインのピアニストInaki Sandovalのご紹介です。”Usaquen”はソフト・タッチのメロディアスかつ甘美なフレーズが途絶えることのない演奏がいっぱい詰まったアルバムです。一曲目の”Kaizen”は日本語の改善がルーツで、ジャズにおいては、即興演奏という「絶え間ない工夫や成長」の視点から、演奏や創作の姿勢を象徴するタイトルとして使われているようです。​《R.O.》

Inaki Sandoval(p)
Horacio Fumero(b)
David Xirgu(ds)

1.Kaizen
2.The Jewel
3.Hotel Existence
4.Don’t Forget To Smell The Roses
5.Torcacita
6.Cabure
7.Ajeo’s Pub
8.Usaquen
9.Copla Para Alberto
10.El Detective Fumero
11.Peewy
12.Invencion A 3 Voces
13.Luna Llena(Bonus Track)
14.Usaquen-Piano Solo(Bonus Track)

編集後記「体型」

最近ふと思ったのですが、自分の体型についてあまり意識したことがありませんでした。身長は174センチ、体重は67キログラム。日本ではごく標準的な体型だと思います。特に自慢できるようなスタイルでもありませんが、お腹も出ていないので、服選びにはほとんど困ることがありません。

お店で洋服を選ぶときも、特に試着に苦労することはなく、ほとんどの場合、そのまま着てもしっくりきます。これは、自分の中でちょっとしたメリットだと感じています。

振り返ってみると、この体型を維持できていることに感謝したい気持ちが強くなりました。年齢を重ねるごとに体調管理は簡単ではなくなってきますが、これからも健康に気を付けて、無理せず今の体型を維持していきたいと思っています。《R.O.》

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