雑貨屋ウィークリー1538号

雑貨屋のひとり言「モバイルバッテリーの新炭素素材GMS」

モバイルバッテリーの発火事故がよくニュースで取り上げられます。私たちの身の回りにも、充電式のバッテリーを搭載したデバイスが数多くあります。決して他人事ではありません。 先日、春に購入したモバイルバッテリーについて、回収・交換受付の案内メールが届きました。幸い、シリアルナンバーで確認したところ、私のバッテリーは対象外でした。 

このような問題の背景には、リチウムイオンバッテリーの構造的な課題があります。電池内部では、リチウム原子と電子が移動することで放電と充電を繰り返す仕組みになっています。モバイルバッテリーは、より小さく軽くするために高密度に詰め込まれており、そのため発熱や膨張が起こりやすく、劣化や破損を引き起こすことがあります。 

特に問題となるのは、電極付近に使われている炭素素材です。日本のあるアドベンチャー企業がこの炭素に着目し、新しい炭素素材「GMS(Graphene MesoSponge)」を開発しました。GMSは膨張の力を吸収することで、高温に弱く酸化しやすい従来の炭素よりも劣化を大幅に抑えることができます。 

さらに、電子とリチウムの移動が従来よりも高速になり、急速充電や高出力化も可能になります。劣化しにくいため、バッテリー寿命も従来比で数倍に伸びるとされています。まさに次世代の電動社会を支える救世主として、世界中から注目を集めています。 

100年持つバッテリーも夢ではないと言われています。今後の実用化に大いに期待したいと思います。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

痩せ蛙一茶に詫びてごろ寝する

脱皮できぬまま一寸の虫でいる

あみだくじ後あとの一歩の運がない

賞味期限一笑に付し熟女です

桐一葉終いのドラマを演じ終え

(ニュースひとりよがり)

「株価5万2千円を超す」

栄一さん頑張ってるな — 諭吉

「習氏の表情」

シユウシ硬かった — 日中首脳会談

「トラ退治」

次はクマ — タカ

河合成近

龍翁余話(906)「秋深し」

今年もまた、あまりにも過酷な猛暑日が続いた。2025年の立秋は8月7日だったが、その頃はまさに地獄の最中。ようやく“秋”を感じたのは10月に入ってのことだった。翁の肌感はそうだったが、自然の移ろいは実に正直そのもの。自然の移ろい(自然界の原理)とは、生物の本能や生理的反応進化は、その過程を見失わず、年々歳々、同じように行動パターンを繰り返す。翁の場合(翁自身の肌感とは別に)毎週土曜日のゴルフの行き帰りに見る田畑や道路脇の果物の木の生育変化が季節を感じさせる。特に“秋”は“柿”だ。10月の半ば、車の中はまだクーラーがかかっているのに、ゴルフ場近く(千葉県成田市)の農家の庭先や小山の麓に見る柿たちは、すでに色づき始めていた。思わず♪小さい秋 見~つけた・・・を口ずさみたくなる。

♪ 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが 見つけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋見つけた・・・(サトウハチロー作詞・中田喜直作曲)――そう、秋が深まり(11月)、赤や黄色など彩り豊かな紅葉を見たり、植物や果樹の色づきを目にすると、高齢の翁、子どもの頃の童謡や唱歌を懐かしく思い出す。『小さい秋』は1962年(昭和37年)のリリースだから、翁はもう社会人になっているが、『秋深まる』今の時期、明治時代から歌い継がれている(秋にちなむ、翁の好きな)唱歌や童謡をピックアップしてみると――
『虫の声』(1910年、明治43年、文部省唱歌)♪あれ まつむしが鳴いている チンチロチンチロ チンチロリン あれ すずむしも鳴き出した リンリンリンリン リ~ンリン 秋の夜長を 鳴き通す ああおもしろい 虫の声・・・ほかにコオロギ、ウマオイ、クツワムシも登場する。
『村祭り』(1912年、明治45年の文部省唱歌)♪村の鎮守の神様の 今日はめでたい御祭日(おまつりび) ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ朝から聞こえる笛太鼓・・・秋の豊作を祝う村祭りの喜びを描いたこの楽曲は、当時、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれた歌だったそうだ。笛や太鼓の音を“ドンドンヒャララ”と表現した歌詞が印象的だ。
『十五夜お月さん』(1920年、大正9年、野口雨情作詞・本居長世作曲)♪十五夜お月さん ごきげんさん 婆やはお暇(いとま)とりました 十五夜お月さん 妹は田舎へ貰(も)られて行きました 十五夜お月さん 母(かか)さんにも一度わたしは あいたいな・・・もの悲しいメロディが郷愁を誘う名曲だ。
『里の秋』(1946年、昭和21年、斎藤信夫作詞・海沼実作曲)♪しずかなしずかな 里の秋お背戸(おせど=家の裏口)に木の実の 落ちる夜は ああ かあさんと ただ二人 栗の実煮てます  囲炉裏端(いろりばた)・・・この歌は終戦直後の昭和21年12月、ラジオ番組『外地引き揚げ同胞激励の午後』の中で童謡歌手・川田正子の新曲として全国放送され、翌年に始まった『復員便り』の曲として使われたので、子どもだった翁も(ラジオに合わせて)よく歌ったものだ。
もう1つ、翁が好きな歌がある。それは『母さんの歌』(窪田聰作詞・作曲)と言う歌。この歌はもっと新しく1956年(昭和31年)に当時の「うたごえ新聞」に発表され、全国の“歌声喫茶”から広まったそうだが、翁が知ったのはそれから数年後(たしか1965年、昭和40年ころ?)NHK『みんなのうた』でダークダックスやペギー葉山によって歌われてからだったと記憶する。♪母さんが夜なべをして 手袋編んでくれた 木枯らし吹いちゃ冷たかろうて せっせと編んだだよ 故郷(ふるさと)の便りは届く 囲炉裏(いろり)の匂いがした・・・都会に出て行った息子を想う母への感謝の気持ちがよく伝わる歌、14歳で故郷を離れ,独り都会へ飛び出て行った翁の青春時代の心情が蘇り甘酸っぱい思いにさせられる“母恋歌”だ。

秋は『実りの秋』のほかに『芸術の秋』『読書の秋』などと言われる季節。近年、新聞も小説もパソコンやスマホで読める時代、とりわけ超高齢者となった翁は『読書の秋』とは言えないほど読書から遠のいた。それでもたまには手元にある詩歌本に目を通すことがある。この時季に見合う和歌として【奥山に もみぢ踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき】(古今和歌集・詠み人知らず)――奥深い山で紅葉を踏み分けて、雄鹿が雌鹿を求めて鳴いている声を聞くと、何となくうすら寂しい気分になる、という意味らしいが、現在、熊の被害が多い地方では<奥山の 紅葉に誘われ立ち入れば 熊に襲われ 秋は悲しき>と言うことになる。
【心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の 秋の夕暮れ】(新古今和歌集・西行法師)――趣を理解する心がない我が身でも、秋の夕暮れ時、沢を飛び立つ鴫を見ると、何故か、しみじみとした感情が湧き出る――“趣(おもむき)”とは“あはれ(あわれ)”のこと、古語では「しみじみとした情趣」など喜怒哀楽を表わす言葉として詩歌にはよく使われる。北原白秋(1885年、明治18年~1942年、昭和17年)の歌集『桐の花』にある1句【しみじみと物のあはれを知るほどの 少女(おとめ)となりし 君と別れぬ】も“あわれ”の感情を美的に表現した一首だと言われている。

さて『秋深し』――翁は(格別に“あわれ”を知る身ではないが)この時季、何故か感傷に浸る日が多くなる。前記の童謡・唱歌に重なって、遠い過去を思い出し、情緒的な気持ちに深く入り込み、少しばかり物哀しい気分になったりすることもある。思い出のほとんどは、今は亡き両親・兄・姉・叔父・叔母・親友たちとの“在りし日々”――それはまさに走馬灯の如し。その廻り灯篭を物哀しく感じたり楽しがったりしているのかも知れない。ともあれ『秋深し 故人を偲ぶ 今宵また』・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「食とライフスタイル」

50代では40〜50% 60代では70〜80% 70代では80% 80代以上では、ほぼ100% これは白内障の発症率だそうだ。
母が白内障の手術をしたのが、かれこれ18年前ぐらいだったろうか、、、母が運転免許を更新する時に必要だからというのも理由の一つだった。
その当時からクリニックには40代、50代の働き盛りの男性もいて誰かの付き添いかと思ったら当人が手術をするのだという事を聞いて驚いた。

電車の中の風景も変わった。昔は新聞を読んでいる人が多かったのが今は殆どの人がスマホを片手に小さな画面を食い入るように見つめている。会社でも自宅でも移動中でも容赦なくスマホに連絡や情報は入ってくるので目を酷使する時間はどんどん長くなり若い人でも白内障になる年代が下がってきているのは仕方がない事なのかもしれない。

私は外に出た時ぐらいは外の景色や人の様子や車内の広告を見るようにしているので移動中は殆どスマホは見ない。家では、かなりの時間、パソコンを見る機会が多いのでなるべく外では見ないようにしている。

先週は70代の友人の白内障手術の付き添いに同行した。病院でなくクリニックだったので手術当日だけは付き添いがいなければホテルに泊まって下さいとの事、特に両目を1度で手術してしまう為、安全の為にも付き添いが必要だったのだ。
手術を終えて友人の家まで送り届けた。翌日の検査の日、目の症状も落ち着いたのか友人は手術をして良かったと言ってくれた。先生も“ 手術は成功しましたよ“と笑顔で検査結果を伝えてくれた。友人は思わず先生に握手を求め先生の手を両手で包み込むようにして“ありがとうございました!本当に助かりました“とお礼を言った。

先生もお役に立てて良かったですと満足の笑みを浮かべておっしゃった。前回の検査で友人の目は角膜内皮細胞が減少しているので、あらゆるマイナスの要因も起こる可能性があると説明を受けていた。その場合は追加手術もあるかもしれないので、友人の不安も多かったのだと思う。

手術後の翌日の検査が終わり友人がお昼をご馳走してくれた。疲労回復、皮膚や粘膜にいいビタミンAを多く含む食べ物と言ったら鰻という事で鰻屋さんでランチをした。
小じんまりしたお店ではあるけれど戦後からずっとある老舗のお店らしい。着物姿に割烹着を着た女将さんが丁寧に応対してくださった。
京都から嫁いで戦後このお店で長く働いているとかで今は90歳になるけれど今だに健康でこうして店に出ていらっしゃるとか、、、、

メガネをかけていないので聞くと今まで何の問題もありませんでしたと、、、秘訣は“食べものです“ときっぱりおっしゃった。そして立板に水の如く食べ方、食べる順番、食べ物のアドバイスをサラサラ話されていて100%同感出来る内容だった。

友人はその女将がアドバイスしていた事を熱心にノートにメモをしていた。正しい食生活と規則正しいライフスタイル、これが健康の秘訣なのだな〜と、、、、

スパイス研究家 茶子

小春の気ままな生活 第四十三話「今週の出来事」

今週も米野球のワールドシリーズが続いていますが、トロントに戻り勝利のチームが決まりそうです。ドジャーズは連続二敗しブルージェイズに王手をかけられている中、山本投手が先発に立っています。山本投手はポストシーズンで二戦連続完封勝利をしており、試合前日のインタビューの時の山本投手の目はドジャーズに加わった当初とは違った良い目をしていました。ハロウィンの今日、負けられないドジャーズ如何なることか。

ハロウィンと言えば、近所の子供たちがキャンディーをもらいに(近年はたかりに来ていたと言う感じ)近所を回る習わしがありますが、田舎に引っ越して来たこともありその習わしはなくなり誰も訪れて来なくなったのは良かったと思うこの頃です。物価高が進みハロウィン用のキャンディーもかなり高くなっていると思います。安い飴のバッグで9ドル(1350円位)チョコレートの大きなバッグで26ドル(3900円位)です。通常一袋だけでは足りないので数袋買ったとして10000円は使うのでは無いでしょうか。ロサンゼルスに住んでいた時は、90年代後半ごろから他の地位域に住んでいるヒスパニック系の子供たちをバンで連れてきてトリック・オア・トリートをさせる家族が増えてあっという間にキャンディーがなくなったのを覚えています。それまでは、近所の子供が歩いて回るだけののどかなイベントだったのですが。

今週聞いた驚きの話が、韓国のハンガン川に下半身だけの体が187体見つかりました。また、カンボジアに行った韓国人が帰って来ていないと言う話も。人身売買が堂々と行われている世の中なのでしょうか。カンボジアにお金儲けの話で行った若者の家族にお金を請求してくるケースもあるそう。カンボジアの事件は中国人の犯罪クループがいるという。韓国では今年の9月から中国人のビサ緩和で事前のビサ取得なしで韓国に入国できるようになったのだそう。それが直接関係があるのか、きちんと捜査・処罰をしていただきたいものです。日本では、80歳のお婆さんがここのところのデモでこの件について発言していられてのを見て、世の中は闇の手が伸びていてこれからの日本を守って行くために声をあげているとおっしゃっていました。韓国では今年4月、左傾化された裁判官によってユン・ソンニョル前大統領が罷免され6月に現在の親中イ・ジェミョン大統領が誕生してしまいました。韓国ではユン前大統領の裁判中に多くの国民がデモをしユン氏のサポートをしていました。それは大きなデモでしたが、日本では報道はあったのでしょうか?

世界的に見られるテレビ局の偏向報道化が進む中、先週イーロン・マスクが正しいインフォメーションの提供をとGrokipediaを立ち上げました。Wikipediaは人によって編集されていて左傾化がされているそうです。対してGrokipediaはAIによるもので、今は.01バージョンなので検索してもまだ情報は不十分だそうです。1.0バージョンくらいから色々な情報が揃うとの見方だそうです。また、言語も揃うかどうかわかっていませんが、日本語でトランプと入力すると様々なゲームの種類が出てくるようです。エラーや誤報の可能性もあるので人による編集も可能としています。

投稿寸前で、ドジャース勝利しました!あと一勝です。

また来週。

小春

ジャズライフ Maison des Esprits “L’Ombre Vaudou”

L’Ombre Vaudouはフランス語でちょっぴり不思議な感じのアルバムですが、西アフリカやカリブ海地域で発展した宗教的・文化的伝統のVaudou文化のリズムや神話的なモチーフが織り込まれているエスニックかつミステリアスなサウンドが特徴です。軽快で柔らかなピアノの音、ベースとブラシの心地良い音が私は好きです。《R.O.》

Maison des Esprits “L’Ombre Vaudou”

1-Le Serpent Noir, Pt. I
2-Le Serpent Noir, Pt. II
3-Le Serpent Noir, Pt. III
4-Le Serpent Noir, Pt. IV
5-Le Serpent Noir, Pt. V
6-Le Serpent Noir, Pt. VI
7-Le Serpent Noir, Pt. VII
8-Le Serpent Noir, Pt. VIII
9-Le Serpent Noir, Pt. IX
10-Le Serpent Noir, Pt. X
11-Le Serpent Noir, Pt. XI
12-Le Serpent Noir, Pt. XII
13-Le Serpent Noir, Pt. XIII
14-Le Serpent Noir, Pt. XIV
15-Le Serpent Noir, Pt. XV

編集後記「もうすぐ決着」

現在ワールドシリーズを戦っているドジャースとブルージェイズの本拠地、ロサンゼルスとトロントは約3,490キロメートル離れており、飛行機で約5時間かかります。時差は3時間です。トロントを午前10時に出発するとロサンゼルス到着は午後6時、逆にロサンゼルスを午前10時に出発するとトロント到着は午後12時になります。

同じ北米大陸内ですが、移動距離も時差も大きく、移動による疲労も無視できません。メジャーリーグの選手たちはシーズン中にこうした長距離移動を繰り返しています。ファンもまた、現地で応援するために移動を続けています。

今日すべての決着がつきます。どちらが勝っても、このシリーズが多くの感動をもたらしてくれたことに感謝します。《R.O.》

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