雑貨屋ウィークリー1496号

雑貨屋のひとり言「LAの火事」

カリフォルニア州のパシフィック・パリセーズで発生した山火事により、高級住宅地が壊滅的な被害を受けているニュースが連日報道されています。私たちがかつて住んでいたサウスベイエリアから数十キロしか離れていないこの地域の被害状況には、胸が痛みます。下の写真はGoogle Earthのスクリーンショットです。
周辺地域でも昨年から度々山火事が発生しており、住民の生活が大きく影響を受けています。日本のニュースを聞いていると例年に比べて極端に雨が少ないことや強風が追い打ちをかけたと報道していますが、SNSでは、ロサンゼルス市長が消防署の予算を大幅に削減したため、防火、消防能力が不十分だったことも大きな要因とされています。気候変動などが影響したとはいえ、毎年起こっている問題なので何らかの防火策を講じておくべきなのに、適切に対応しなかったことで被害が拡大したのではないかと思います。私たちが長年お世話になった思い出深いLA、これ以上の被害が出ないように祈るとともに、現地の方々が一日も早く元の生活を取り戻せるよう願っています。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

口コミの列も場末のラーメン屋

ラーメンを外れ馬券が啜ってる

海苔チャシュー卵でカップ麺の贅

ラーメンでグルメの旅を締めくくり

値上げ値上げ ああラーメンよお前もか

 (ニュースひとりよがり)

「米ツアーで11勝」

バイデンさんから禁止令が出そう —松山秀樹ファン

「40年超が4割」

世界の原発も定年延長か —高齢化社会

「マグロ一匹2億700万円」

負けた —男一匹

河合成近  

龍翁余話(867)「豊後高田市の“昭和の町”」

昭和時代を懐かしむ“昭和レトロ”は全国各地に創られ、残されているようだが、ズバリ『昭和の町』として”町ぐるみ昭和“を再現している所と言えば大分県豊後高田市だろう。

昨年の暮れから故郷(大分県)で過ごしている翁、近所の親友Sさんに「1月4日、豊後高田市の桂川で行なわれる“ホーランエンヤ”を観に行きましょうよ」と誘われ、4日の朝10時頃、彼の車に乗せて貰い、出かけた。約1時間で現地に着く。“ホーランエンヤ”は、11時半から始まるとのことだが、桂川に架かる桂橋の先の岸辺には、地元民や観光客など多くの観客がすでに“場所取り”を始めている。初めて観る翁の胸中もざわめく・・・

11時半、“宝来船”が動き出した。ふんどし一丁の裸の若者たちが一斉に漕ぎ始める。船のスピーカーから「ホーランエンヤ エンヤサノサッサ」の掛け声が流れる。豊漁と航海の安全を祈願する江戸時代中期からの正月の伝統行事。「ホーライエンヤ」とは「宝来栄弥」(人々の幸せと五穀豊穣の願い)が変化したものと言われている。船は下流の琴平宮を出発し上流の若宮八幡を目指す。途中、両岸の観客から祝儀が差し出されると,漕ぎ手の、ふんどし一丁の若者が厳寒の桂川に飛び込んで受け取りに行く。その様(さま)はまさに壮観、大分県無形民俗文化財に指定されている。終盤、岸の観客を目掛けて船上から紅白の祝い餅が投げられる。翁に向かって飛んで来た祝い餅は翁の左手指先をかすめただけ。

さて、豊後高田市と言えば(冒頭に述べた通り)『昭和の町』が有名。翁、以前から行きたかった場所なので今日はいい機会、この町に詳しいSさんに案内して貰った。豊後高田市の中心部の商店街は昭和40年代までは国東半島(くにさきはんとう)で最も栄えた商店街であったが、その後、大型店の郊外への移転や過疎化のためにだんだんと衰退、2000年に入って街は「犬と猫しか通らない」と言われるほど寂れた状態になった。そこで商店主たちは「昔の賑わいを取り戻そう」と2001年(平成13年)に始めた“町興し”の1つが、昭和30年代の町並みを再現した『昭和の町』づくりである。

「昭和の町」と書かれたゲートから中に入ると、そこはもう“昭和の匂い”がいっぱい。
昭和生まれ、昭和育ちの翁、懐かしい街並みを観て、思わず童心に返り、心が弾む、そして驚く。昭和30年代のガソリンスタンド跡を見た。レギュラーガソリンの特価が1ℓ45円、大分県の2025年1月4日現在のレギュラーガソリン価格は1ℓ約173円(東京都の1月7日現在のレギュラーガソリン価格は1ℓ約175円?)・・・

と、ある駄菓子屋(100年以上続く森川商店)に入った。あるある、懐かしい駄菓子の山、例えば「ばくだんあられ」「各種ガム」「各種チョコレート」「各種スルメ」「ウイスキーボンボン」「ココアシガレット」「ソーダ水」「ラムネ」など・・・駄菓子の種類は全国で何と5000種類もあるそうだが、このお店でもざっと100種類ぐらいはありそう。たまたま店にいたおかみさん(第4代店主)に話を聞いた。「私たちの子どもの頃(昭和30年代初期)は1円、3円、5円だったものが、現在は多少値上がりしていますが、それでも500円もあれば、かなりの駄菓子が買えます。最近は子どもばかりでなく、お年寄りも・・・」

『昭和の町』中心部から少し離れた場所に“オールドカー展示場”がある。第1の見ものは「ボンネットバス」だ。このバスは“いすゞ・BX141型”。いすゞ自動車が1947年(昭和22年)から1970年(昭和45年)まで製造販売していたバス。『昭和の町』では今でも観光イベントとして土日祭は無料で運航されているそうだ。近くに展示されている「ミゼット」も懐かしい。「ミゼット」は、ダイハツ工業が1957年(昭和32年)から1972年(昭和47年)まで生産販売していた三輪自動車(軽自動車規格)。最近、高齢者の移動手段として開発された小型EV車輛(三輪車)がこの「ミゼット」によく似ている。その他、クラシックカーが10台ほど展示されていたが、いずれも懐かしい乗り物ばかりだった。

ところで、豊後高田市は5年連続“住みたい町”第1位に選ばれているそうだ。理由は、高校生までの医療費無料・中学生までの給食費無料・市内保育園や幼稚園の無料・子育て支援・妊産婦の医療費無料・高校授業料の無料など。勿論、それらも魅力だが、翁は何と言っても風光明媚な環境が好きだ。“仏の里”国東半島の入り口であること、北側の周防灘が織りなす景観(夕陽鑑賞の真玉海岸)、海触洞窟(長崎鼻)、干潟の現れる多くの入江(渡り鳥逗留地)、日本一の摩崖仏など。翁のような高齢者にとっては“自然と人間の共生”の具現を“住みたい町”第1位の理由としたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「アメリカの夜明け②」

国や会社など組織の上に立つリーダーや権限を持つ人が無能だったり政策を誤るといつも被害を被るのは大半の善良な人々だ。日本も然りどこの国にも共通している事は明白だ。

もうすぐトランプ政権が誕生する前にカリフォルニア州知事とLA市長は、とんでもない置き土産を置いていってくれた。明らかに人災である火災、、、まだ、これだけで終わりでないかもしれないので警戒すると共に、これ以上被害が出ないように祈るばかりだ。
この件は来週、私も小春さんに続いて報告しようと思っている。

来週は久しぶりにスパイスの事を書こうと思っていたけれど怒りが収まらないので来週、爆発💥させてもらいます。
今週は新しい政権の政策について興味深い政策だったのでその事について私なりに感じた事を少しばかり心を落ち着かせて書いてみようと思います。
その前に私は右でも左でもないしどちらの政党の味方でもないし、どこの宗教にも属していない。 どこの組織にも一定の数だけ私から見て、なんじゃこれは?と思う人がいれば反対にこんな所にこんな素晴らしい人がいるんだと感心させられた事もある。

人間社会、様々な人がいて成り立っているので自然の法則で飛び抜けて変な人や有能な人がいるのは仕方がないのかもしれないけれど、、、あまり変な人は排除されているか自爆しているように見える。

さて、今週は今後のアメリカの政策スローガンについて、、、、
以前からトランプさんはアメリカファーストと言い続けてきた。アメリカを第一に考え自国の為の政策をやると言ってきた。どこの国のリーダーも自分が育った国を愛し守るのは当たり前で国を家族のように考える事は自然な気持ちだ。もちろん政治なので駆け引きもあるのは当然だけれど我が日本国も隣国のために動いている政治家、日本という国を憎んで嫌っているグローバリスト企業が多いのは残念な事だ。
そういう売国奴になってしまった人達の背景を調べると何故そうなったかは、その人達のバックグランドを調べると納得する。ただしこの件については、彼らのプライバシーもあるので、この件については、ここでは言わない。
ともかく自国を愛する事、MAGA( Make America Grate Again) 再びアメリカを素晴らしい国にする!このスローガンは日本にも当てはまるしそうなって欲しいと切に願う。

かつて西洋社会の支配を受けなかった江戸時代の日本の暮らしや教育がどうだったのか、、、調べていくと知恵のある平和で豊かな暮らしがあった。

次にイーロンマスク(元民主党応援)はDOGE( 政府効率化省)今まで政府の財源を無駄に使ってきた省庁の見直し予算の可視化。政府の仕事は75%はカット出来ると。
これは日本にも言える。米国より多い政治家のいる日本はあまりに仕事も勉強もしていない議員が多すぎる。弱者を利用し公金を貪っている組織が多すぎる。

コンビニの数より多い訳のわからないNPO組織、男女共同参画の驚くような予算配分とお金の流れ、怪しい募金活動家、環境活動家などに流れる私たちの税金やお金。
少数精鋭で日本も肥大化した政府のカットを推し進めてもらいたいものだ。

そして元民主党員だったケネディジュニアのMAHA( Make America Healthy Aging)再びアメリカ人を健康にする、これも日本には必須な目標。これから健康保険業界、食品会社、製薬会社の闇に立ち向かう覚悟がある人物で私も大いに注目している。
これら3つのスローガン、日本も良い意味で追随していってもらいたいと強く願っている。

スパイス研究家 茶子

小春の気ままな生活 第四話 「ロサンゼルス近郊の山火事を他州から見て」

パシフィック・パリセイズの火事が始まって三日目になり、YouTubeではロサンゼルス近郊の山火事の映像が沢山出てきています。有名な俳優やYouTubeやポッドキャストを毎日しているコメンテーター(ドジャースの大谷君が買った家の元家主)など、ニュースなどで避難先のホテルからコメントをしていました。三日目の今日、街は焼け落ち、1月9日現在、5300件以上の家や商業施設が焼け落ちたと報道されています。街はまるで戦争の焼け野原のようです。パシフィック・パリセイズの火事で当初、消火栓から水が出なく消火活動ができなかったと報道されていました。あってはならない状況で、フランスやドイツのGDPより高いカリフォルニア州とは思えない光景です。私も行った事のあるマリブ・ビーチにあるGladstoneというレストランもビーチ沿いの家々も焼けてしまいました。

以前、仕事で関係した方の家は、イートン・ファイアーと呼ばれる地域(グレンデール、ラ・キャニアーダ、パサデナなど)にある事を思い出し、連絡したら避難したと返事があり安堵しました。また、私の美容師はグレンデールに住んでいるので、彼女にもテキストをしたが、まだ返事はありません。只々、知人の安否を祈るばかりです。

イートン・ファイアーを含めた今回の焼失件数は一万件とも言われています。現在避難している住民は13万人います。

今日の注目点として、保険のカバレッジが上がっています。私は保険代理店で働いていましたが、昨年から保険会社のカリフォルニア州からの撤退・火災保険を更新しない件数が増えており、今回の住人の中にも沢山の無保険者がいた事が想像されます。昨年は、どの保険会社も新しい火災保険を発行してくれず、保険更新料は数百ドル上がるのは当たり前。山火事が起きやすいリスク地域では火災保険を更新してくれればラッキーという状況でした。そんな地域の保険料は3〜5倍上がって、年間6千から1万ドル(今の為替レートで、90万から150万円)の方もいました。山火事が起きやすいとされている地域は、普通の保険会社は扱っていなく、カルフォルニア・フェアプランという半政府が運営している様な会社が扱っています。保険内容も、最低限の火災などだけで、もう一つの家の中身などをカバーする保険にも加入する必要があります。ある報道によると、カリフォルニアでの山火事の被害が多すぎで、今回の火事で最後の砦のカリフォルニア・フェアプランの保険も破産すると言われています。

報道で数週間前に火災保険を強制解約されたと言われていますが、保険会社はパシフィック・パリセイズの行政が町の森林地の整備をしていなかった事で更新をしなかったと思われます。これはカリフォルニア州の国立公園にも言えることで、70・80年代までは森林の地盤に火を着け森林火災にならないように整備していました。現在は、環境団体からの訴えと予算削減で整備がされていません。保険会社はリスクの高い家はカバーしません。また、火事が起きてから電気を切らなかったことで電線からスパークが飛び散り火災が広まった事も多い問題の一つである事が指摘されています。今後復旧には時間がかかると言われていますが、ロサンゼルス郡にある町は、市からの建設許可をもらうのに途轍もない時間を要するため、復旧は本当にできるのか疑問視されています。

私がカリフォルニアに初めて降り立った80年代は、それは正しく”カリフォルニア”でした。知事も共和党の知事で、90年代も移民が増えたにしても、まだ住みにくい町では無かったです。ただ、2000年以降はヒスパニック系の移民が大多数になり、カリフォルニアが民主党一党の州となってからは、とても住みにくい州となってきたように思います。

環境問題と称し北カルフォルニアに降った水源を太平洋に流し、人口が急増しているにもかかわらずダムの建設も阻止し、電気自動車を推す一方、電気供給は不十分どころか追加設備や現状の整備もされず山火事の原因となり、ホームレスの増加、大企業の流失、治安の悪化など問題は無限にあります。現在の知事になってからは最悪の状況と行って良いでしょう。毎年一万ドル(約150万円)も固定資産税を払って、誰がこんな州に住みたいのでしょうか?

私達家族がカリフォルニア州を出発した9月も、山火事で町は煙だらけでした。今後、古き良きカリフォルニアが戻ることは夢のまた夢なのでしょうか。

それでは、また来週。

小春

ジャズライフ 渡辺貞夫”Peace”

私がジャズという音楽を知るきっかけになったのがサックス奏者の渡辺貞夫です。50年以上前、ラジオから流れる彼のジャズを毎日聴いていました。その彼が91歳でリリースしたアルバム”Peace”を紹介します。落ち着いた楽曲でゆったりと聴けるアルバムです。彼のジャズを聴く限り、渡辺貞夫は健在です。《R.O.》

01-Peace
02-I Fall In Love Too Easily.
03-Last Night When We Were Young.
04-Deep In A Dream.
05-Lament.
06-Tree Tops
07-If I Could.
08-Eu Sei Que Vou Te Amor.
09-I’m A Fool To Want You.
10-Only In My Mind.
11-After Years

図解生成AI “Napkin”を試してみました

ChatGPTやCoPilot、Geminiなどの生成AIツールがずいぶん進化しています。図解生成AIという私の好奇心をくすぐるツールを見つけ試してみたので紹介します。

テキストをビジュアルに変換してくれ、アイデアを素早く効果的に共有できるNapkin AIというツールです。デザインの知識がなくても、テキストから高品質な図やグラフを作成してくれるので、資料作成に役に立ちます。

上の図の”Write a prompt to generate text content”と書かれた空白に”図解の重要性”と試しに入力し”Continue”を押すと下記のように詳細説明を生成してくれます。その説明ブロックの左にある水色の雷マークのアイコンをクリックすると、数秒でその説明を視覚的に理解できる図解が作成されます。いろんな種類の図解が出てくるので自分の表現したいイメージの図解を選びます。図解のテキストやアイコンは自分で変更できます。出来上がった図解はダウンロードできるので、それをパワーポイントやドキュメントに貼り付けて使えます。

2024年9月から日本語でも対応できるようになったので日本語で入力・出力できます。残念なのはモバイル機器のサポートがされておらずPCのみの対応です。今は無料で使用できます。近い将来無料の範囲が狭まる可能性があります。Napkin AIで検索すれば登録から使い方まで出てきますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?《R.O.》

編集後記「寒い冬です」

今年の冬は一段と寒さが厳しく感じられます。ここ数年、零度や氷点下になることは珍しかったですが、今年はその寒さが身に染みます。そんな中、救急車のサイレンが頻繁に耳に入るようになり、寒さの厳しさを改めて実感しています。

ありがたいことに、私たちの地域では、東北や信越地方のように大雪で日常生活が大きく脅かされることはありません。しかし、現地の方々がまだまだこの先も雪の影響で苦しむことを考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。《R.O.》

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