雑貨屋のひとり言「Good News」
Goodニュースです。雑貨屋に新しく投稿していただける方が見つかりました。お名前は小春さんで、アメリカのテネシー州にお住まいです。小春さんは茶子さんから紹介していただきました。茶子さんありがとうございます。アメリカに興味を持って渡米し、多くの方と知り合い、カリフォルニアのサウスベイのみなさんのために情報を共有したいという思いから1996年に雑貨屋を立ち上げた私ですから今でもアメリカに興味を持っています。ですからアメリカからの便りはうれしいものです。小春さんは長年、カリフォルニア州に住んでおられたのですが3ヶ月前にテネシー州に移住されたばかりです。カリフォルニア州とは全く違う環境で暮らし始めた小春さんからのお便りを楽しみにしたいと思います。《R.O.》
川柳(東京・成近)
( 川 柳 )
知恵の輪に愚直な汗を笑われる
一期一会女神と束の間の出会い
お宝は元気印の旗でいい
今更に焦ることなきマイペース
情に棹差し穏やかな夫婦舟
(ニュースひとりよがり)
「経営統合」
国民民主さんやろうよ ― 自民党
「生活活動費撤廃」
すぐ代わりができるさ ― 議員
「123万円を提案」
イチニッサンでクリアーを ― 自民党
河合成近
龍翁余話(865)「年賀状じまい」
翁が『年賀状じまい』をしたのは80歳を迎えた年からだった。もっとも、その時代『年賀状じまい』などと言う言葉はなかった。いや、あったかも知れないが、翁は知らなかった。
『年賀状じまい』つまり「年賀状は本年を以て失礼させていただきます」と言う“年賀状取り止め”のこと。その挨拶文を作るのに、かなり神経を使った。「相手に失礼にならないように、どんな言い訳をしようか」幾つかの資料(文章例)を参考にしようとしたが、結局は「自分の本当の気持ちを書けばよい」と言うことに決めた。正確には覚えていないが「小生、八十路(やそじ)を迎え、本年を以て新年のご挨拶状を終わりとさせていただきます。さりとて長年、皆様からいただいたご厚情・ご愛顧に対する感謝の意を忘却するものではありません。生ある限りこの時期、皆様に寄せる感謝と併せ、皆様及びご家族ご一同様のご健勝・ご多幸を心から祈念するものであります」・・・たしか、そのような内容の挨拶文だったと記憶する。
その『年賀状じまい』を宣言した後も、数十人の人から年賀状を頂戴した。そして思った「やはり年賀状っていいものだ。たとえ1年に一度だけの挨拶状でも“あの人はまだお元気で活躍されている”などの消息を知り得るし、自分の健在ぶりを知ってもらう手段であるばかりでなく、(年賀状は)自分と“あの人”との人間的繋がり(絆)の証(あかし)でもあるのだ」と思い(『年賀状じまい』をしたことを)少しばかり後悔したものだった。
幸いに翁は『ZAKKAYA WEEKLY』(主宰者・大西良衛氏=大阪)と言う週刊エッセイ集の執筆者集団の一員として2007年から(基本的には)毎週日曜日に『龍翁余話』を配信しているので、そのエッセイの中に翁の思想・心情・部分的生活行動などは正直にストレートに発表出来る媒体を持っている。しかし、それはあくまでも一方(片面)通行であるから年賀状のような(温かな)人間的相互の触れ合いとまでは行かない。そこで必然的に(頻繁に)頼りにするようになったのがスマホ(Eメール・ショートメール・LINEメール)だ。それは、翁だけでなく今の世の中の老若男女全体が、そのような動きになっているようだ。ある調査会社(Ⅾ社)の調査結果報告書を覗いて見ると―-
その調査会社の“調査結果報告書”は「新年の風物詩・年賀状が、デジタル化が進む現代において、その文化に大きな変化をもたらしている」と言う挨拶文から始まる。調査は、20歳代~70歳代の男女(人数不明)を対象に「2025年、新年の挨拶としての年賀状を、はがきで出す予定があるか」の質問に対し62.6%の回答者が「出さない」と答えている。その理由として64.3%の人が「すでに『年賀状じまい』をしている」と回答し、更に14.7%の人が「『年賀状じまい』を検討している」と回答。では、「今年から年賀状は出さない」と答えた62.6%の人に「今後の“新年の挨拶”はどのようにするのか」を訊ねたら46.7%が「LINE」,15.5%が「Eメール」、そして「新年の挨拶は特に行なわない」が44%もあったことに翁は少々驚いた。「形式的な挨拶は意味がない」と思う人が増えたのだろうか――とっくに『年賀状じまい』をしている翁でも、新年の挨拶を行なう文化意識が薄らいで行く世相を寂しく思った次第である。
“翁が寂しく思った”理由はまだある――『年賀状じまい』を選択する理由として「手間の軽減」や「スマホの手段で充分」はまだ分かるが「人間関係の整理をしたい」の回答が20.6%もあったことに呆れた。「人間関係を整理する」なんて飛んでもない思い上がりだ。
翁は現役時代、仕事柄、多くの人との交わりがあった。中には思想の違い、性格の違いでソリの合わない人もいたが(自然と距離を置くようになった人もいたが)自分から「整理する(その人との付き合いを止める)」などと言う不遜な考えを持ったことはない。孔子の言葉に【朋(とも)有り 遠方より来たる また楽しからずや】南こうせつの歌(詞・阿木燿子)に♪離れてなお愛おしく感じる あー友ありて――翁、超高齢になるにつれ、友人との別れが多くなって寂しい思いをし“朋有り、また楽しからずや”“離れてなお愛おしく感じる友ありて”の心境が強くなっている昨今、「整理する」などと言う人の気持ちが測り知れない。多分、健康に恵まれず、現実生活に不満を抱いている人かも知れないが、翁はそんな人たちに「友のありがたさを、今一度」と呼びかけたいのである。
翁の周辺にいる若い人たちの声を拾うと『年賀状じまい』の前の「年賀状離れ」の1因に今年の10月から郵便料金が大幅に値上がりし、年賀はがきがこれまでの63円から一挙に85円に値上がった、その“経済的問題”も無視出来ないのではないだろうか。事実、日本郵便は、2015年用の年賀はがきの発行枚数は前年の25%減と発表した。このように年賀状の需要が減っていること、『年賀状じまい』をする人が増えているのも“時の流れ”だろうか?それにしても、年賀状を控えた人、『年賀状じまい』をしてしまった人の心情はどうだろうか?清々しただろうか、それとも(翁のように)多少、後ろめたさを感じているのだろうか――別の調査会社(F社)の資料によると、『年賀状じまい』をして「よかった」と感じた人が何と80%以上もいたとか。「年賀状の心配がなくなっただけでもストレスが大幅に軽減された。年末の悩みが減って嬉しかった」と言うことらしい。また、「年賀状を出す予定はない」と答えた人は約40%。「年賀状を出す予定」と答えた人も相手を選択して枚数を軽減、(約40%、残りの20%は思案中)「年賀状への義務感(ストレス)」や「年賀状を書く労力」に加え、はがき料金の高騰も“年賀状離れ”に拍車をかけているのでは、と(F社では)分析している。
ともあれ『年賀状じまい』をした翁でも、この時期、長年お付き合いをしてくれた人、今年お世話になった人たちへの感謝の気持ちを何らかの形でお伝えし、新年のご健勝を祈念する心を失わないようにしたい、と願うのである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「ホリデーシーズンそして師走」
このホリデーシーズンになると東京もアメリカの街並みもイルミネーションの光がキラキラ輝いて急に華やいだ雰囲気になる。特に流行病で自粛していた頃と比べると今年はLAの家々のクリスマスデコレーションも少し以前のように戻ったような感じだ。11月の感謝祭が終わると一気にアメリカはクリスマスシーズンに向けて走り出す。
サンペドロのハイキングリーダーは今年もボートパレードに皆んなを招待してくれてサンペドロ湾をクルーズしてくれた。リーダーは今年で94歳。多少歩くスピードはスローになってきたものの、まだまだ元気だ。
いろいろLAで雑多な用事を済ませ、日本への帰り支度をしていた頃、CrenshowとPalous Verdes の角でピンク色の衣装に着飾ったサンタクロースを見かけた。そこは昔からある地元の人が通うジェネラルストアーとカフェが一緒になっている店の前で、いつもは、そこを通り過ぎるだけで気に留めたこともなかった。ところが突然ピンクのサンタクロースを見た時は驚いた。
今までサンタクロースの衣装は定番の赤しか見たことがなかったので新鮮で何だか、とても気に入ってしまった。このホリデーシーズンはクラフト展も多い。昔の良きアメリカの文化を彷彿させてくれる。手作りのオリジナルグッズを見ていると自分でも何か作ってみようかと刺激される。そんなわけで私は手作りチョコレートを作ってみた。今回はホワイトチョコレートを溶かして抹茶とピスタチオを入れたものとザクロをラム酒に漬けたものを入れた2種類のチョコレートを作ってみた。
後、数日でクリスマスそして師走の大掃除が終わるとお正月。今年もあっという間にホリデーシーズンがやってきて新しい年を迎えようとしている。
雑貨屋の皆さん、そしてそれを読んでくださっている皆さんにとって来年が暖かく楽しい年になりますように、、、
スパイス研究家 茶子
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小春の気ままな生活 第一話「はじめまして」
初めて投稿させていただく小春と申します。以前から物書きには少々興味があり、3ヶ月ほど前にカリフォルニア州からテネシー州に引っ越してきて、読書と執筆活動をしたいと思っていたところにオファーを頂き、とても喜んでいます。よろしくお願いします。
テネシー州に引っ越した理由は、カリフォルニア州の生活環境が良くなる見込みが無いと見切ったこと、7年前に初めて訪れた時に主人(おしゃべりな白人・アメリカ人)には適した土地と感じた事、娘が今年の初めに脱カリフォルニア州宣言をした事などが主な理由でした。
壮絶な引越し作業でくたくたになって着いた新地。最初の1ヶ月は手続きや何やらで毎日目まぐるしい日々を過ごし、2ヶ月目になると近所のマーケットなどの様子も分かってきて彼方此方に巡る日々。3ヶ月目はストックも落ち着き、セール品などを目掛けて買い揃え節約もできる様になってきました。
買い物といえば、私の住んでいる近くにはアーミッシュ(Amish)が住んでいて、道路で馬車に乗っているアーミッシュを多々見かけ、隣町にはアーミッシュ・マーケットがあります。ここは小さい町で、2020年の人口は3613人(娘が通っていたカリフォルニアの高校の学生数5000人より少ない)、うちアジア人は21人でした。86%は白人です。カリフォルニア州とは別の国の様にも感じられます。カリフォルニアでは、白人はマイノリティー。私の日本語名を自己紹介の時に言っても誰も難しい顔もせずにリピートできていましたが、テネシー州では誰もリピートできないので英語名を通称として使っています。人種差別はありませんが、フレンドリーな人もいれば、余所者的な視線を感じる事もあります。こんな小さな町でもウクライナ人もたくさん移民していると聞きました。
このような、私の些細な生活・テネシー州の様子などをお届けできたらと思います。在米30年以上なので、誤字・脱字などが多いかと思いますが、寛容に読んでいただけると助かります。
また来週。
小春
ジャズライフ Satomi Kawakami “Diamonds”
この時期ですからクリスマスソングを考えたのですが、別にそれにこだわることもないと思い、先週からずっと聴いている川上さとみのジャズにしました。音色の美しい文句のつけようがないアルバム”Diamonds”にしました。このアルバムも絶品です。《R.O.》
01-Royal Road
02-Lotus Blossom
03-Candles
04-Finger Talk
05-Bruh’ Slim
06-Believing In You
07-Domingo
08-Brushing The Stars
09-Destiny
10-Dazzling
11-In Solitude
12-Falsity
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編集後記「冬至」
昨日12月21日は一年で最も昼が短く夜が長い冬至です。この日は太陽の力が最も弱まるとされ、翌日から日が長くなることから「一陽来復」とも呼ばれ、運気が上昇すると信じられているようです。近所のショッピングモールの宝くじ売り場にはたくさんの人が並んで宝くじを買っていました。みなさんこの上昇運に乗るために買っているのかと思っていたら、年末ジャンボ宝くじの販売〆切が21日だったからなんですね。《R.O.》
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