雑貨屋のひとり言「あこがれの選手になった」
昨年のWBCのアメリカ代表との決勝戦の前のミーティングで大谷翔平が仲間の日本選手に「今日だけはあこがれるのをやめて戦いましょう」と語り、みんなを鼓舞しました。結果、WBCで劇的な優勝を果たしたことはまだ記憶に新しいと思います。あれから1年半経ち、エンジェルスからドジャーズに移籍した大谷翔平選手は、52本塁打、52盗塁というMLB史上初の伝説的な偉業を成し遂げ、さらに記録更新中です。ドジャーズはプレーオフ進出も確定しました。地区優勝も濃厚なところまできました。大谷さんの夢は次々と叶っていきます。彼のたゆまぬ努力が実力をトップレベルにまで押し上げ、運まで味方につけて活躍しています。今や彼自身がMLBの選手からもあこがれの選手になっています。そして毎日大谷さんのニュースを見聞きするのが楽しみな私たちに勇気と希望を与えて続けてくれています。私たちが生きているこの時代にこんなすごい日本人選手がいることは奇跡だと思います。感謝です。《R.O.》
川柳(東京・成近)
(川柳)
ボーイズビー まぶしい君のその若さ
校則をミニスカートでひょいと越え
小吉のおみくじ二人手をつなぎ
デュエットを愛の賛歌という二人
じゃじゃ馬が今日才媛の披露宴
(ニュースひとりよがり)
「大谷 51-51」
目標は100-100です ― 90-90の夫婦
「不信任案 全会一致」
斎藤おろしに負けた ― 六甲おろし
「ちょんまげ 大の里優勝」
頭を丸めます ― 大銀杏
河合成近
龍翁余話(852)「日本の空の守り」
1903年(明治36年)12月17日にアメリカのライト兄弟が動力飛行に成功して今年で121年目、日本ではライト兄弟に遅れること7年後の1910年(明治43年)、偶然だが月日もほぼ同じ12月19日、東京・代々木練兵場(現・代々木公園)において当時・陸軍大尉だった徳川好敏(とくがわ よしとし=1884年~1963年、最終階級は陸軍中将、華族=清水徳川家第8代当主・男爵)が、アンリ・ファルマン複葉機(フランス製)に乗って高度約70m、距離約3000mの飛行に成功したのが始まりで、今年で114年目。翌年の1911年(明治44年)9月20日に山田猪三郎(やまだ いさぶろう=山田式飛行船の開発者)が東京上空1周(約1時間)の滞空飛行に成功、1940年(昭和15年)に政府はこの日を『航空の日』と制定したが戦時中に中断、1953年(昭和28年)に復活したものの国民的広がりがなく、運輸省(現・国土交通省)では1992年(平成4年)に9月20日を『空の日』と改称、20日から30日までの10日間を『空を考える旬間』とした。
翁が考える『空』とは、やはり『日本の空の守り』についてである。ロシア機や中国機による日本領空侵犯事犯が後を絶たない。『日本の空を守る』航空自衛隊は、瞬き1つの油断もなくスクランブル(緊急発進)を行ない、“敵機”の排除にいとまがない。直近の事犯としては8月12日、ロシア軍の哨戒機2機が日本列島を一周する飛行を行なった。その間、日本領空を侵犯したかどうかは微妙だが、日本領土近くの上空を我が物顔で飛行したことに、翁は無性に腹が立つ。同じように腸が煮えくり返るほどの怒りを覚えるのが中国機による日本領空侵犯だ。今更言うまでもなく沖縄・尖閣諸島一円の日本領海侵犯を繰り返す(国際法も仁義もわきまえない習近平の)中国は年を追うごとに日本周辺での軍事行動を活発化させており、8月26日、中国軍の情報収集機が長崎県沖の日本領空に侵入、直ちに航空自衛隊の戦闘機がスクランブルして対応(排除)した。それにしても”敵機“(中国機・ロシア機)の日本領空接近(威嚇活動)は頻度を増し、昨年(2023年度)の航空自衛隊機の緊急発進は約700回、そのうち70%超の480機が中国機、約220機がロシア機、うち、数機が北朝鮮機だったそうだ。中国による東シナ海・南シナ海での強引な海洋進出や台湾への威圧行動に対し日本・米国・フィリピン・などは連携し(中国の蛮行に対して)抑止力の強化に突き進んでおり、更に、北大西洋条約機構(NATO)との総合的な安保協力体制が整い、最近(8月22日)イタリア海軍の空母「カブール」(全長244m、最大幅39m、排水量約2万7000t)が海上自衛隊の横須賀基地に寄港した。イタリア空母の日本寄港に関し(イタリア側は)「日本との連携強化の象徴」としている。
ところで(前述の)「領空侵犯」とは何か――国家がその領空に対して有する権利を侵害する行為のことであり、具体的には他国の航空機または(ドローンや飛行船などの)飛行物体が日本国の許可を得ず、領空に侵入・通過する(国際法上の)不法行為を指す。その不法行為(領空侵犯)に対し、日本国は戦闘機・哨戒機・救難機等でスクランブル(緊急発進)し、領空侵犯機を排除(退去)させることが出来る(自衛隊法第84条)。なお航空自衛隊の“外敵防衛活動”は“敵機”(領空侵犯機)への対処のほか、ペトリオット(広域防空用の地対空ミサイルシステム)を使用した弾道ミサイルに対する処置、宇宙・サイバーテロ・といった新しい領域における防衛活動も主な任務となっている。
実は翁は今から10年前の2014年4月13日に配信した『龍翁余話』(323)でも「緊急発進」を取り上げた。その1部を抜粋する。
【日本の空を守る航空自衛隊航空団は第1航空団(静岡・浜松基地)、第2航空団(北海道・千歳基地)、第3航空団(青森・三沢基地)、第4航空団(宮城・松島基地)、第5航空団(宮崎・新田原基地)、第6航空団(石川・小松基地)、第7航空団(茨城・百里基地)、第8航空団(福岡・築城基地)、それに南西航空混成団(沖縄・那覇基地)の9つの地域に置かれ、それぞれの航空団周辺に傘下基地が配備されている。日本の領空に侵入しようとする不埒な不明機(敵機)を排除するための航空自衛隊の戦闘機は、スクランブル命令が発せられてから5分以内に飛び立つため(交代制の)24時間態勢だ。北方の領空を守る(ロシア機の侵犯を防ぐ)第2、第3航空団、日本海側の領空を守る(ロシア機・中国機・韓国機・北朝鮮機の侵犯を防ぐ)第6航空団、南西・東シナ海の領空を守る(中国機の侵犯を防ぐ)第8航空団及び南西航空混成団の隊員・パイロットたちの日夜の緊張はいかばかりか。我々が安楽に暮らせるのは、日本の領空・領海・領土を日夜死守してくれている空・海・陸自衛隊員(及び海上保安官たち)のおかげである、と改めて頭が下がる】――。
今年に入ってアメリカ軍事力評価機関「グローバル・ファイヤーパワー」が発表した「2024年世界(145か国)軍事力ランキング」を見ると、1位米国、2位ロシア、3位中国、4位インド、5位韓国、6位イギリス、そして日本は7位にランクされている。(ちなみに、台湾は24位、北朝鮮は36位)・・・日本の軍事力は世界のトップテンに入っている、と言っても中国の7分の1程度。軍事力(武力・防衛力・戦争能力)とは国家が”外敵“に対して実力行使が出来る能力のことであるが、その軍事力が弱ければ、ロシアによるウクライナ侵攻のように直接侵略、中国やロシアが日本に対して行なっている間接侵略の脅威にさらされるほか、通貨の為替レートが過小評価され、外交交渉でも対等な交渉権を発揮出来ないことも起こり得る。翁はけっして「日本の軍事大国化」を望むものではないが、降りかかる火の粉は我が手で振り払わなければならない。日本の安全保障を、いつまでも同盟国アメリカだけに頼ってばかりはいられない。日本国および日本国民を守るための自衛力を強化して、中国、ロシア、北朝鮮に侮られない“強い日本”でなければならないと思うのである。それが正常な“外交バランス”に繋がると考える。ともあれ『空を考える旬間』のこの時期、日夜、緊張感をもって「日本の空」を守ってくれている航空自衛隊諸君に改めて感謝の意を捧げるものである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
茶子のスパイス研究「私の好きな甘味」
甘味の中で私が好きな自然の甘味#1はメープルシロップ。特に焼きたてのホットケーキにバターを塗ってその上から、たっぷりメープルシロップをかけるだけで贅沢な気持ちになる。外で食べるホットケーキに付いてくるシロップは混ぜ物もあって100%メープルシロップには、なかなかお目にかかれない。フレンチトーストやワッフルもホイップクリームやパウダーシュガーよりも断然メープルシロップの方が美味しい。そんなカナダの樹木(さとうかえで)から摂れるメープルシロップは世界の8割を占めるのだとか、、、それに比べると日本産のかえでから採取される樹液は糖度が低いそうで、あまり生産に力を入れていないのか見かけない。研究熱心で植物と相性のいい日本だったら日本産のメープルシュガーも作れると思うのだけれど、、、、、
#2は沖縄の黒糖。以前、山登りの後に立ち寄ったカフェで黒糖入りのカフェオレを飲んで以来、朝のブラックコーヒーに黒糖を入れて飲むようになった。わらび餅やくず餅、寒天などの和菓子の蜜には黒糖が無くてはならない存在だ。ハチミツや他の甘味料だとしっくりこない。やっぱり、あのとろりとしたコクのある甘さを持つ黒蜜が和菓子には相性がいいのだ。
#3はデーツシロップ。デーツの甘さにハマったのは、お多福ソースの会社のオンラインで1度だけお試し価格で購入出来るデーツのお酢を購入してからだ。そのまま炭酸と割って飲んでも美味しいし肉料理やデザートに使っても濃厚で深い味わいがある。ドライフルーツのデーツは米国のマーケットで木の実やドライフルーツの量り売りで買えるセクションがあって時々デーツを買っていた。大きな自然食マーケットに行くとこのデーツを粉末にした袋入りのものが砂糖のセクションに並べられている。珍しいので購入して以前、日本に持ってきた事がある。ところが日本は湿気が多いのとしばらく棚の奥に入れっぱなしで気が付いたら石のようにカチカチに固まっていた。何とか砕いてボソボソになったデーツシュガーは今でもなかなか使いきれなくて残っている。煮物にでも使おうと思いつつ今も棚の奥に残ったままだ。
#4はメキシコで採取されるブルーアガベという多肉植物から摂れる甘味だ。一時、低GI値で血糖血が上がりにくいとブームになった。アガベの中ではブルーアガベが最高級品らしく上級酒のテキーラにも使われるらしい。最初にオレンジカウンティにある自然食レストランで味わったのがブルーアガベのシロップで、それをデザートにかけて味わった時は感動した。その甘味は、ふわっと軽くあっさりとした甘みだった。ただ、メーカーによって普通のアガベを使ったものやハチミツを混ぜたものや作る過程によって味が違ってくるので自分が美味しいと思うメーカーのものに出会えたらラッキーだ。その後、レストランで食べたブルーアガベの蜜を超えるアガベシロップには出会えていない。
#5は柿シロップ。これは日本の食品の展示会に行った時に頂いて試したら、とても美味しかったのを覚えている。マーケットで柿酢は時々見かけるけれど柿だけのシロップは殆ど見かけない。どこのメーカーだったか資料も見つからないのが残念だけれどフルーティーな爽やかな甘さは上品で飽きのこない味だった。
次回、試してみたいと思っているのがもち米と麦芽だけで作られた米飴。甘味と言っても自然の原料から生まれる甘味には其々、個性があって、そのどれをとっても味わいがある。
疲れた時など口にする自然の甘味は体にも優しく脳にもエネルギーを与えてくれそうな気がする、、、、
スパイス研究家 茶子
逃げ場のない国 震災余話 井出半句
第十七話 兄の帰宅
2011年4月7日(水)春らしく、うすぐもり
兄の帰宅
兄らが避難してきてから放射線量測定結果を調べるのが毎朝の日課になった。特に川内村の測定値だ。
http://www.kantei.go.jp/saigai/monitoring/index.html
川内村の測定場所は村の中心部で第一原発の南西部半径20Kmのちょっと外側の地点だ。前述の如く川内のレベルは屋内退避の基準値5mSvの1/10程度で、村役場が避難している郡山や福島より低い値となっている。【写真の計測器では0.188μSVとなっている】
専門家の意見もデータ上は問題ない、と。兄は帰りたくてうずうずしている。私と同じように親族避難者を預かっている幼友達も「帰れとも、残れとも言えない微妙な立場なんだよね」と悩んでいる。兄はまた「帰る」と。で、私も思案の結果「今度は兄貴から役場に直接電話をして、村の様子と意見を聞いた上で決めたら」とアドバイス。兄が例の井出課長に電話すると「あ、私もちょくちょく家に帰って風呂に入っています」との言葉に兄は即決。「じゃ、事情が悪化するようならまた戻る、ということで」と私も同意。それでも私は不安があり、川内はNTTの中継所は故障不通のままだがauなら通じるとの役場情報である。そこでauに買い替え、ケ―タイを使って県や村の情報(放射線計測値なども)を見る方法を特訓し、外に出る時の防御服装、備蓄食糧、燃料など話し合い、二日間の準備を経て、きのう嬉々として帰途についた。
無事到着してからの電話では、戸締りをしてこなかった隠居所も無事、石油盗難もなし、電気、水、TV問題なし、食糧は売るほどあると。そうだろう、そうだろう。来る前は富岡からの避難者に野菜や米を提供していたとのことだから。それが我が家に逃げてくる段になって、米一粒、野菜一束も持たずに着の身着のままで来るんだもんなあ、ったく・・・・と心でつぶやく。ま、それだけ恐怖心に煽られ、あわてて来たということだろう。哀れと言う他はない。
一方、兄夫婦は我々年金サラリーマンのつましい生活の一端を覗き、義姉などは家内が、普通なら捨てる大根の葉っぱも捨てずに料理するのを見て「あらま~。そこまで食べるの?」と驚き、高血圧の兄に「お前の味はいつもしょっぱいが、この位がいいんだよ」なんて言われてメモを取ったり・・・とまあ賑やかな23日間だった。
今朝、川内は零下4℃だったと電話あり。高原盆地なので寒い。本家の井出軍曹は「俺は大丈夫だ」と差し入れしに行った兄に答えたそうだ。 政府はきょうになって、原発から直線の半径距離ではなしに測定値に基づいた地域別に避難区域と屋内退避を設定すると発表した。それでも原発から5Kmのところの甥家族はまだまだ帰れない。
ひたちなか市インフラ状況(2011年4月11日現在)
JR常磐線:水戸以北は高萩まで復旧、それより北(福島浜通り方面)の復旧の見通しは当分ない。
上野と高萩間も特急は運休のまま。
JR水戸線(水戸と栃木の小山間):復旧
JR水郡線(水戸・郡山間):まだ不通。
みなと線(勝田駅から那珂湊までの第三セクター):不通
ひたちなか市と大洗を結ぶ道路の湊大橋はまだ不通。
ガソリン:151円/L($6.72/ガロン)高いが待たずに満タン買える。
食品:品薄品あるもほぼ正常。福島・茨城の野菜・魚など放射能騒ぎ。
第十八話につづく
ジャズライフ Bob James & David Sanborn “Double Vision”
ジャズは幅広いのでその時の体調や気分によって聴きたい音楽が変わります。音楽を音で聴くか旋律で聴くかによって聴く音楽が変わってきます。ジャズはどちらかというと音を聴いているほうが多い気がします。今週はBob JamesとDavid Sanbornのコラボのフージョン系ジャズで、1986年に発表された”Double Vision”というアルバムです。美しい音を聴かせてくれるジャズです。ピアノジャズにはない楽しさがあります。《R.O.》
Bob James and David Sanborn “Double Vision”
01-Maputo
02-More Than Friends
03-Moon Tune
04-Since I Fell For You
05-It’s You
06-Never Enough
07-You Don’t Know Me
08-Luthor
09-Hey, Girl
編集後記「呪いの階段」
一つだけ段差の違う階段があるとどうなるでしょう?階段を昇る時、人は頭の中で段差が同じだということを想定して足を出しています。そこにわずかであっても段差に違いがあると足が引っかかり、躓いたり、転んだりします。日本では絶対あり得ないことですが、実際にこのような階段を施工業者のミスで造ってしまったところがあるようです。階段を昇る人が、段差の違う場所で躓くか、転んでいる動画が、「呪いの階段」として投稿されていました。まともな業者なら施工前からこんなミスはしませんし、仮にミスをしたとしても施工中のチェックで見つけすぐに直します。「呪いの階段」として動画で投稿するだけでなくしかるべくところに報告してすぐに直してもらうのが先だと思います。もしスマホを操作しながら階段を昇ろうとする人がいたらとても危険なことが起こりそうです。《R.O.》
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